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就活サイトトップ就活記事多様な働き方の先駆者に。JPX社員が語るライフステージ...

多様な働き方の先駆者に。JPX社員が語るライフステージの変化とキャリア観

企業インタビュー 企業理解 インタビュー 金融 日系
2023年10月24日(火) | 3,025 views
sponsored by JPX(日本取引所グループ)

就活生の皆さんは、将来のキャリアをどのように考えているでしょうか。

「社会人として早く成長し、ステップアップしたい」あるいは「プライベートの時間も大事にしたい」など、さまざまなキャリア観があると思います。

実際に社会に出て年齢を重ねると、多くの人がいずれ直面するのが「家庭と仕事の両立」です。出産でキャリアが途切れることに不安を覚えたり、仕事をしながら家族との時間が確保できるのか心配になったりする人も少なくありません。

組織における人材の多様性を目指し、社員のライフステージによる働き方の変化をさまざまな制度でサポートしている企業がJPX(日本取引所グループ)です。同社で働く社員は、どのようなキャリア観を持っているのでしょうか。

2005年に新卒で入社し、現在管理職として活躍している三堀由紀子さんと、保坂豪さんのお二人に話を伺いました。

<目次>
●社会的影響力の大きさ・挑戦できるフィールドに惹かれて入社
●先輩に刺激を受けながら走り続けた若手時代
●「キャリアが途切れる『焦燥感』」仕事と家庭の両立の難しさ
●「持続的」な働き方とは?
●多様な人材こそが競争力の源泉

社会的影響力の大きさ・挑戦できるフィールドに惹かれて入社

──まず、お二人がJPXに入社された経緯について教えてください。


三堀: 就職活動をするにあたり、自分が何に関わっていきたいかを考えたところ、自社の利益だけを追求する会社よりも、中立的な立場で日本経済全体を良くしていける会社に入りたいと考えました。

ちょうどそのとき、JPXの説明会に参加して興味を持ったんです。大学では経済学部だったものの、部活動に力を入れていて、当時はまだ隣にいる保坂ほど学部の勉強に力を入れていませんでした。でも、JPXという市場を支える立場でいろいろな会社や業界に関われる仕事ができたら面白そうだと思ったのが入社のきっかけです。 

三堀 由紀子(みほり ゆきこ):大阪取引所 デリバティブ市場営業部 兼 東京証券取引所 エクイティ市場営業部 リテールグループ 課長
2005年に新卒で入社し、東京証券取引所派生商品部、IT開発部清算システム、マーケット営業部を経て、2016年より現職。


保坂:私は三堀と同期で内定後に知り合ったのですが、実は大学も学部も同じなんです。私は大学で金融系のゼミに入っていて、先輩も金融系の企業に就職する方が多かったので、私も就職するなら金融系かなと漠然と考えていました。金融系の中でも、銀行のような間接金融よりは証券市場などの直接金融に興味があったので、運用会社や証券会社などを中心に受けていました。

また、企業選びでもう1つ軸にしていたのが、社風が自分に合っているかどうかでした。当時のJPXは1,000人に満たない規模の組織で、お互いの顔と名前が一致しやすい環境だったんです。また、魅力的で面倒見のいい先輩が多く、若手から挑戦できるフィールドと、その挑戦を応援してくれるような環境があると感じて入社を決めました。

保坂 豪(ほさか ごう):株式会社JPX総研 フロンティア戦略部 データサービス企画グループ 統括課長
2005年に新卒で入社。東京証券取引所情報サービス部、考査部、マーケット営業部、総合企画部 新規事業推進室などを経て、2018年より現職。2014年に社会人大学院修了(経営学修士)。

先輩に刺激を受けながら走り続けた若手時代

──入社後は、まずどのような業務を担当されていましたか?


三堀:私は入社後、東京証券取引所の派生商品部に配属になりました。よくテレビにも映るマーケットセンターの中で、デリバティブ市場を監視する業務をしていたんです。その翌年にはIT開発部に移り、清算システムの開発に4年間携わりました。システムの開発といっても、私自身がプログラムを組むわけではなく、取引所の制度をシステムに落とし込むためにどんな設計にすればいいのかを考えて、ベンダーさんと一緒にシステムをつくっていく業務を担当していました。


──保坂さんはいかがでしょうか?


保坂:私はまず、情報サービス部に配属になり、TOPIX(東証株価指数)をはじめとする株価指数の企画や算出オペレーション、プロモーションなどを担当しました。いろいろな会社の動きや新規上場などの「コーポレートアクション(※1)」と呼ばれる要素を反映したり、年金基金や投資信託などの運用を行うファンドマネジャーの方々とディスカッションをしたりしながら、より使いやすい指数のルール作りをしていました。

また、株価指数に連動する新規商品の開発もしましたね。入社後は、ジョブローテーションで2、3年で異動する同期が多い中、私は最初の5年間は異動することなく、ずっと情報サービス部にいました。

(※1)……株式分割や新株式の発行、合併など企業による有価証券の価値に影響を与える財務上の意思決定のこと。

──入社前と入社後では、意識の面でいろいろと変化があったと思います。キャリア観や働き方の面で変化はありましたか?


保坂:それはありましたね。私の母は専業主婦だったので、それまでフルタイムで働いている女性や、仕事と家庭を両立させている女性が身近にいなかったんです。情報サービス部は女性の割合が多い部署で、働きながら子育てしている先輩も多く、仕事も家庭もどちらも大事にしている姿が新鮮に映りました。


三堀:私もそうだったけど、入社前や新卒の頃って、将来結婚して子どもを育てながら働く姿なんて、まだイメージできないもんね。


保坂:そうそう。学生時代の自分は、「社会人として仕事をしていく」という考えが強く、結婚や育児をしながら働いていくことに対する具体的なイメージは持てていなかったと思います。だから、仕事と家庭を両立させている先輩たちの姿を見ておけたのは良かったですね。

──お二人とも専門性の高い業務に携わってこられたようですが、仕事での学びや成長という面について、JPXの環境はいかがでしょうか。


保坂:学びや成長を促進する仕組みが整っているので、それらを活用してきました。

業務に関わるようなITや語学に関する研修のみならず、トレーニー派遣といった出向制度や国内・海外大学院留学制度など、自身のキャリアプランに応じて自発的に多様な経験が積めるような制度もあります。


三堀:職場環境の面において、私は先輩の働く姿に刺激を受けました。各部署には、「この分野ならこの人」と周りから頼られる先輩が活躍していたんです。そういう先輩の姿を見ると、私も経験と学びを積んでいけば、いずれこんなふうになれるのかな、そうなりたいなと思うようになりました。

「キャリアが途切れる『焦燥感』」仕事と家庭の両立の難しさ

──ここからは、お二人がご結婚されてからお子さんが生まれるまでのお話を伺います。実際に出産や子育てが自分ごとになったとき、どのような気持ちの変化があったでしょうか。


三堀:私は今、子どもが3人いるのですが、30代始めに1人目を妊娠していたときは、「出産時には仕事をいったん休まなきゃいけない」という焦燥感にかられていました。もちろん妊娠・出産はうれしいことだったし、周囲も「無理しないでいいからね」と気遣ってくれていました。でも、「休むことで私の必要性が薄れたらどうしよう」と、せっかく築いたお客様との関係が途切れてしまうことに、どうしても不安があったんです。

それで自分の意思で出産ギリギリまで働いてしまい、結果的に切迫早産で緊急入院することになってしまったんです。産休・育休から復帰した後の社会人生活の方が長いわけなので、妊娠中は体調に気を付けながら、計画的に産休に入れば良かったなと思います。いざ産休・育休から復帰してみると、会社の制度を活用しながら、以前と変わらず仕事ができています。今思うと、何をあんなに焦っていたんだろう(笑)。

──女性の場合は特に、キャリアが途切れてしまう悩みに直面しますよね。保坂さんは、いかがでしたか?


保坂:私が結婚して子どもができたのは、実は三堀とほぼ同じタイミングだったんです。そして、私の妻も妊娠中に入院することになったので、仕事をしながら妻をサポートすることにしました。また、子どもが生まれる1年ほど前から仕事をしながら大学院に通っていて、仕事の調整には慣れていたので、その経験が活きましたね。


三堀:保坂はすごいんですよ。私たちはちょうど、「イクメン」という言葉が出てきた世代なんですが、当時はまだ夫が家事育児を「手伝う」のが評価される価値観だったんです。でも、保坂は時代を先取りしていて、「手伝う」のではなく、自分も主体となって家庭を支えていましたから。


保坂:ありがとう(笑)。確かに当時は、まだ男性はそこまで育休を取る時代ではなかったですね。私が初めて育休をとったのは、1人目が生まれてから2年後の、2人目が生まれたときです。それも1週間でしたから、そんなに褒められたものではないんですが……。


三堀:私たちの世代くらいから、だんだん男性の育休取得が進んだように思います。私も保坂も1人目の子どもが生まれたのが約10年前なので、この10年間でかなり世の中の意識が変わってきたんだと思いますね。


──お二人はその変化を、当事者としてリアルタイムで感じてきた世代なんですね。


保坂:そうなんです。私の周りも育休を取得する男性社員が増えてきました。それも私の頃のように1週間というよりは、1カ月など長く取るケースが増えているように感じます。

「持続的」な働き方とは?

──育休から復帰後のサポートについてはいかがですか?


三堀: JPXは子育てに関する制度が充実していて、だからこそ私も保坂も共働きで2人以上の子どもを育てながら、家庭と仕事が両立できているんです。例えば、在宅勤務制度もありますし、子どもが小学生未満の場合は、看護休暇が子ども1人につき年に5日間取得できます。私の場合は、未就学児が2人いるので10日分の看護休暇が使えるわけです。この看護休暇についても、1時間単位で取得が可能です。

さらに、全社員が利用できるフレックスタイム制度もあり、子どもが突発的に熱を出したり体調を崩したりするときは、臨機応変に対応できてとても助かっています。


──長いキャリアを考えると、「多様な働き方を支える制度が充実し機能しているか」は重要なポイントですね。


三堀:そうですね。産休・育休を取る度に感じるのですが、時代に合わせて制度が充実していっているのを実感します。最近は、ベビーシッターの補助制度も新たに使い始めました。以前は、本当に困ったときに使う制度だと思い込んでいたのですが、共働きで夫婦二人とも頑張り過ぎて疲れ切ってしまったら元も子もありません。ライフスタイルに合わせて、働くことを応援してくれる制度を活用した方が健康的に長く働ける、というマインドになりました。

実際、心に余裕が生まれて人生の豊さにもつながっているので、利用して良かったですね。今は、「もしこうなったらこの制度があるから大丈夫だ」と日々考えながら過ごしていて、想定したプランを子どもの人数分こなせばいいだけだと思えるようになりました。

──現在のお二人の一日のスケジュールを教えていただけますか?


保坂:今はちょうど夏休みの期間なので、子どもが朝9時からの学童に行くのに合わせて出社しています。学校がある時期の出社時間はもう少し早いのですが、フレックスタイム制度を活用して時間をずらしています。私が朝早くから打ち合わせなどがある場合は、送迎を妻にお願いすることもありますね。

在宅勤務の日は、朝の7時半か8時頃から働き始め、17時には仕事を終えて、娘を習い事に送り出すこともあります。それから夕食を作って、子どもと妻が帰宅したら食事をする流れです。妻の会社もフレックスタイムや在宅勤務があるので、夫婦で調整しながら対応しています。


──フレックスタイム制度や在宅勤務制度を活用すれば、お子さんと過ごす時間が長くとれそうですね。三堀さんはいかがでしょう。


三堀:わが家は週2日、シッターさんに朝子どもを保育園に送ってもらっています。3人子どもがいるので、そのうち1人を病院に連れて行かないといけないときは、別々に行動できるので、特にシッターさんがいると安心ですね。

子どもを病院から保育園に送った後に出勤して、やっぱり心配な場合には、コアタイムが終わる15時頃に会社を出て、保育園に16時に迎えに行くなどして、フレキシブルに動いています。もしどうしても出ないといけないミーティングがある場合は、在宅でオンラインで参加するなど、会社の制度を活用していますよ。

JPXでは多様なバックグラウンドを持つ社員が、その能力を最大限発揮できるよう様々な制度を展開。
※出典:日本取引所グループ JPX企業情報「
全ての社員の活躍に向けて」

多様な人材こそが競争力の源泉

──本当に仕事と家庭を両立させやすい環境なんですね。お二人がJPXに入社されて18年になるそうですが、その中でJPXが変わったなと感じる部分はありますか?


保坂:私自身も体験してきましたが、特にこの10年で男性が育児と仕事を両立するのが当たり前になったのは、やはり大きな変化だと思います。


三堀:私たちの世代が管理職になった影響は大きい気がしています。私たちより上の世代って、まだ男性が育休を取得したり、フレキシブルに働いたりする世代ではなかったと思うんです。実際に、私たちが若手の時代は、子育てしながら働く上でのロールモデルがまだ少ない頃でした。

でも、そこから時代の変化とともにJPXも変わってきたのかなと思います。私たちも親になったときの経験から、下の世代にはフレキシブルな働き方を勧めています。


──お二人の世代が、下の世代にとってロールモデルになる時代が訪れたことが、大きかったのですね。


保坂:そうですね。ただ、世の中に目を向けると、まだまだJPXのような働き方が浸透しているとはいえないとも感じます。JPXはチームで仕事をすることが多く、日々の業務を通じて、お互い信頼関係を構築しながら仕事を進めています。

会社が制度を用意するだけではなく、社員一人一人が子育て中でも責任感を持って業務を行っているからこそ、チーム内でお互いに信頼関係が生まれて温かい雰囲気になり、制度が使いやすくなることもあると思うんです。このような企業風土については、JPXは進んでいると感じますし、もっと発信していってもよいのではないかと感じています。


三堀:JPXは上場企業のお手本にならないといけない立場ですからね。社会の流れに合わせて、JPXがまず先駆けになるべきなんだと思います。ただ、制度だけを表面的に整備するだけでなく、社員がその制度への理解を深めて気持ち良くお互いをサポートできるような信頼関係が大前提だと思います。それは日頃の仕事の積み重ねでしか築けないものなので、制度を利用する身として特に意識しています。

──では最後に、これからキャリアを築いていく就活生にメッセージをお願いします。


保坂:JPXは公共性や利害を調整しながら、金融商品市場全体を発展させていくという使命を持った会社です。専門性の高い仕事をしながら、早く成長できる点は当社ならではの魅力だと思います。そして、男女関係なく仕事も育児も頑張ることができる会社でもあります。経済や金融に興味があって、キャリアもプライベートも両方大事にしたいと考えている就活生の皆さんには、ぜひJPXを検討してみてほしいですね。


三堀:JPXは業務内容もキャリアについても、周囲と気軽に相談し合えるカルチャーが根付いています。それに、自分の意欲次第で大きなチャレンジができますし、そのチャンスもある会社です。ぜひ興味を持っていただけるとうれしいです。


──お二人が業務の専門性を高めつつ、ライフイベントを経ながら18年も勤めていることが何よりの証ですね。それにお二人の関係性もすてきだと思いました。お話、ありがとうございました。


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【編集:サムライト株式会社/執筆:山田井ユウキ/撮影:百瀬浩三郎】

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