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社歴に関係なくチャレンジできる。若手が活躍できるニデックの働き方とは

企業インタビュー 企業理解 インタビュー メーカー 日系
2024年3月29日(金) | 3,077 views
sponsored by ニデック(旧:日本電産)

全世界に数多くの製品を送り出している部品メーカー・ニデック。車や家電、PCなどに使われる高機能モータを開発している同社は、2023年4月に日本電産から現在の社名に変更し、グローバルでの地位を確固たるものにすべく、事業を拡大し続けています。

5Gの普及による通信速度の向上やオンラインコンテンツの増加によるデータ通信量の爆発的増加により、それらのデータを処理するため、高性能サーバが登場しています。サーバ内の電子部品はデータを処理することで熱が発生しますが、従来の技術では冷却能力が不足するケースが出てきており、新たな手法での冷却が求められています。

そのような背景の中、近年はより冷却能力に優れる水冷システム(※)の市場にも参入。海外では徐々に市場が立ち上がり始めた水冷システムですが、日本では耐久性や信頼性など高度な技術が求められることもあり、まだ参入している企業は多くはありません。国内でいち早く水冷システム開発に乗り出した同社には、完成品メーカーにはない、部品メーカーならではの「やりがい」や「裁量の大きさ」があるといいます。

そんな魅力を解き明かすべく、エンジニアとして水冷システムの開発に携わってきた村上拓氏、小笹弘太氏、藤井拓真氏の3名に話を聞きました。

(※)……水冷システムとは、データセンターなどで使われる高性能サーバ内部にあるハイパワーCPUなどを、水を使って冷却するシステムのこと。

<目次>
●さまざまな研究分野の学生が集まるニデック
●世界の市場を狙える新領域の「水冷システム」プロジェクト
●世界トップクラスの総合モーターメーカーだからこそ味わえる仕事の面白さ
●若手が最速で成長できる「裁量の大きさ」

(右)村上 拓
2014年入社。最初の配属は汎用モータ事業本部(現 小型モータ事業本部)へ。以降は同部署で、サーバ用ファンモータの磁気設計、冷蔵庫用モータの新機種開発から量産立ち上げ業務などを経験。2021年10月より水冷システムの機構設計。

(中)小笹 弘太
2019年入社。精密小型モータ事業本部(現 小型モータ事業本部)の横串組織に配属され、ヘアドライヤー用モータ制御プログラム開発を担当。その後、オーブンレンジ、通信IT商材用ファンモータといったさまざまな商材のモータ制御プログラムを担当したのち、水冷システムのシステム制御プログラム開発に従事。2023年4月より人事部 採用担当。

(左)藤井 拓真
2020年入社。最初の配属は精密小型モータ事業本部(現 小型モータ事業本部)へ。以降は同部署で、美容調理用などの家電用モータの評価、新機種開発の業務を経験。2023年2月より水冷システム回路設計。

さまざまな研究分野の学生が集まるニデック

──まずは学生時代の専攻とニデックに入社した経緯を聞かせてください。


村上:学生時代は磁性材料の研究をしていて、ハードディスクなど記録媒体の研究をしていました。研究していたハードディスクのスピンドルモータがニデック製だったのが、会社を知ったきっかけです。当初は入社意欲が高いわけではありませんでしたが、応募してみたら面接が進んでいって。

人事の方の話を聞いていくうちに、とても働きがいのある会社だと思うようになりました。私は社会人になったらバリバリ働きたいと思っており、人事の方も現場のことを隠さずに教えてくれたため入社を決めました。

──小笹さんはいかがですか?


小笹:私は学生時代に流体力学の研究をしており、直径0.5ミリの細い管に高圧の空気と水を流してデータを取るような実験をしていました。

就職活動でニデックを受けたのは、2019年にトラクションモータ事業が急激に成長していたからです。

私はもともと車が大好きで、最初は自動車メーカーに入社したいと思っていたのですが、メーカーに入社してしまうと自社の車にしか乗れないという噂(うわさ)を耳にしました。不純な理由ですが、もっと自由に車に乗りたいと思った私は部品メーカーを志望するようになり、当時、急成長していたニデックのインターンに参加しました。

他にも家電メーカーや部品メーカーからも内定をもらっていましたが、最終的にニデックに入社を決めたのは、企業の未来を想像したときに一番伸びしろを感じたから。どんなに時代が変化しても、モーターメーカーが活躍しない時代は来ないだろうと思い、入社することに決めました。


──働き方に関して不安はありませんでしたか?


小笹:当時は生産性向上による時間外労働を徹底的に削減すると社外に発表していたほど働き方改革が進んでいたので、特に不安はありませんでした。もちろん、完全に残業がゼロになるとは思っていませんでしたが、自分で調べただけでも働き方改革に力を入れていることが分かったので期待は大きかったですね。

もともと業界的にハードワークなのは承知の上でしたが、対外的にリリースを出しているなら安心して働けると思いました。

──藤井さんはいかがでしょうか?


藤井:大学では電気・電子を専攻していて、半導体レーザーの研究をしていました。就職活動では自動車業界を志望しており、最初は完成品メーカー(自動車メーカー)を受けようと思っていました。しかし、完成品メーカーでは電気・電子の専門性を生かせる機会が少ないと感じるようになって。

そこから自動車部品の業界に目を向け、成長している企業に絞って見つけたのがニデックです。小笹さんが話していたように、当時は働き方改革が進んでいたので、働き方は気になりませんでしたし、研究室の教授から太鼓判ももらったので入社を決めました。

世界の市場を狙える新領域の「水冷システム」プロジェクト

──みなさんが携わっている水冷システムとは、どのようなものか聞かせてください。


村上:水冷システムとは、AI開発に使うような高機能サーバなどで使用する冷却システムです。これまではファンで風を送ってサーバのCPUやGPUを冷却していたのですが、サーバの高機能化に伴い、それでは熱を取り切れなくなってきたため、水を使って冷やそうという製品です。

データセンターなどには大量のサーバが設置されているため、そのような施設での使用を想定した製品です。これからさらにAIなどの技術が発達していけば、それだけサーバにかかる負荷も大きくなるため、市場規模の拡大が見込まれています。


──なぜニデックが水冷システム市場に参入したのでしょうか。


村上:世界の市場を狙えるからです。サーバ向けの水冷システムは世界でも市場が立ち上がったばかりで、日本ではまだ競合がいません。海外には既に水冷システムのメーカーが存在しますが、耐久性など高度な技術が求められるため、参入と撤退を繰り返しており、まだ大きなビジネスチャンスが眠っています。

市場が再編されたのをきっかけに、精密小型モータで培った技術を武器にニデックも本腰を入れて注力するようになりました。


──みなさんが水冷システムを担当するまでのキャリアを聞かせてください。


藤井:私は入社してすぐに家電用モータの設計をしていました。オーブンや冷蔵庫などのファンを担当し、2023年2月からは今の水冷システムの設計を担当しています。

同じモータでも商品が違えば求められる性能は全く違います。どんな商品であっても、工夫して求められる課題を解決する達成感が仕事の醍醐味(だいごみ)ですね。

──小笹さんはどのように感じていましたか?


小笹:私はソフトウエアエンジニアとして、さまざまな商材のモータ制御やシステム制御を横串で開発する組織で働いてきました。入社時にトレーナーとしてサポートしてくれた先輩が、2021年に水冷システムのプロジェクトの立ち上げメンバーになり、私も一緒に手伝うことになったのです。

それまでと同じく、ヘアドライヤーやオーブンの制御システムの開発も続けながら、並行して水冷システムの開発にも携わるようになりました。


──もともとプログラミングなどもできたのでしょうか?


小笹:いえ、工学部の機械系でプログラミングとは無関係の研究を行なっていたので、プログラミングの知識はほとんどありませんでした。配属された初日に、仕事内容がプログラミングだと聞いて必死に勉強しましたね。最初は不安でしたが、OJTの環境がしっかり整っているので、1年後にはモータ制御ができるくらいまでに成長しました。

分からないことがあっても、先輩に聞きに行けばアドバイスをくれますし、相談することが歓迎される職場なので、初めての仕事でも安心して取り組めると思います。


──小笹さんのようにさまざまな製品を横串で担当する人と、1つの分野の製品のみを担当する人とではどちらが多いのでしょうか。


小笹:1つの分野の製品のみを専任する人が圧倒的に多いです。さまざまな商品を横串で担当する組織は、新入社員が1年に1人配属されるかどうかで、私が配属されてからは2023年4月まで配属はありませんでした。

ただし、チームごとの連携は毎年強化されていて、他のチームのいいところを取り入れられるようになっています。それが生産性の向上にもつながっていますし、働き方改革にもなっているように感じますね。


──村上さんのキャリアも聞かせてください。


村上:私は家電やIT機器のファンモータの開発からキャリアをスタートしました。そのうちに設計から量産まで担当するようになり、海外の工場のプロジェクト立ち上げも経験させてもらいました。

2021年に水冷システムを本格的に進めるというタイミングで、私がいたチームも水冷システムを担当にするようになって、チームがそのままそのプロジェクトにシフトしました。

世界トップクラスの総合モーターメーカーだからこそ味わえる仕事の面白さ

──仕事の面白さはどんなときに感じますか?


村上:自分が設計したものが、完成品として市場に出回っているのを見たときです。例えば、家電量販店で製氷機や冷蔵庫の裏側を見ると、私たちが設計したファンモータが使われていて、自分たちが開発したモータが商品で使われているのを見ると、自分たちの仕事が社会に貢献しているのを実感します。

また、部品メーカーならではのやりがいは、冷却性能など製品のコアとなるような性能部分に関わる細やかな設計ができることです。製品が流通しているのを見られるのは完成品メーカーも同じですが、商品の性能を支えているのは自分たちだと思うとやりがいを感じますね。


──自分たちがどんな商品のモータを作っているのかは分かるのですね。


村上:基本的に、何に使われるか分からずに部品の設計をすることはありません。

他の部品メーカーを見ると、どの商品に使われるか分からずに部品を作っている所もあるようですが、独立系のメーカーだからこその特権だと思います。そして、それは仕事のやりがいにもつながっています。

また、作っているものが小さいので、すぐに試作できるのも面白いです。完成品メーカーですと、設計してから商品化されるまでに何年もかかることは珍しくありません。部品メーカーだからこそ、すぐに試作して効果を試せるのが楽しいですね。

──小笹さんは、どんなことにやりがいを感じますか?


小笹:さまざまな商品の開発に携われるのは面白いです。例えば、私は就職活動で自動車メーカーを見ていましたが、もし自動車メーカーに就職していたら自動車以外は携われませんでした。それは家電メーカーやパソコンメーカーでも同じです。

ニデックに入社したことで、それら全ての商品に携われましたし、仕事の幅も広がったと思います。特にソフトウエアは、商品ごとに求められる仕様が全く変わるので、新たな気づきがあるのも面白いです。


──さまざまな部品メーカーがある中で、ニデックならではのやりがいがあれば聞かせてください。


小笹:世界トップクラスの総合モーターメーカーだからこその面白さはあると思います。例えば、今回の水冷システムや、空飛ぶ車(VTOL)といった画期的な商品を開発する際に、実績や信頼のない小さな会社に部品の開発を依頼しようとは思いませんよね。

これまでの実績や信頼のあるニデックだからこそ受けられる仕事がありますし、そのような仕事に携われるのは大きなやりがいです。

若手が最速で成長できる「裁量の大きさ」

──藤井さんが仕事のやりがいを感じるシーンも聞かせてください。


藤井:「仕事の裁量の大きさ」がやりがいにつながっています。例えば、私は1年目の1月には1人で一連の回路設計を担当させてもらいました。ミスをしたら大きな損害になるような重要な仕事を、1年目で任せてもらえた際は裁量の大きさを感じました。

──小笹さんは、裁量の大きさを感じるようなエピソードはありますか?


小笹:私も1年目の冬にはヘアドライヤー案件の副担当者を任されるようになり、2年目に入ったころには、主担当者として、新機種のモータ制御プログラムの設計開発や既存機種の品質向上に取り組みました。担当者になって気がついたのは、管理職や上司に強めに意見しても、しっかりと議論してくれて話を聞いてくれるということ。

トレーナーからも「上からの言いなりになるのではなく、あるべき開発の形を考えてほしい」と教わっていましたし、私が意見するときもトレーナーや上司がサポートしてくれました。若手の意見もしっかり聞いてもらえる組織風土からは、裁量の大きさを感じます。

──村上さんは社歴が長いですが、裁量が大きいと感じた瞬間があれば聞かせてください。


村上:今担当している水冷システムは、入社8年目ほどで携わることになったのですが、メカの設計から評価まで全て任せてもらえました。将来的には数百億円規模の事業になりうるプロジェクトを、8年目で任せてもらえたのはすごいですね。

入社当時も、1年目から冷蔵庫関係の磁気設計を任せてもらいましたし、2年目には海外のお客さまのもとに出張に行かせてもらいました。3年目には海外工場でのプロジェクト立ち上げを任せてもらえて、さまざまなチャンスをもらえたと思います。


──若手には責任が重いようにも感じますが、負担にはなりませんでしたか?


村上:仕事を任されても、必ずサポートがあるので不安になることはありません。実際にリリースする前に、作った設計をレビューする場が設けられているため、若手のミスが直接大きな損害につながることはないです。

海外の工場に赴いたときも、最初は上司が同行してフォローしてくれたので、安心して新しい仕事にチャレンジできました。


──ちなみに、自分から手を上げてチャレンジできる環境でもあるのでしょうか。


小笹:実績が伴っていれば、自分で手を上げて新しい仕事にチャレンジできます。例えば、私の同期では、4年目で管理職になっている人間もいるほどです。実力主義の会社なので、実績さえあれば社歴に関係なく希望したキャリアを歩めるはずです。

また、グループ会社との交流も多いため、技術交流会などでグループ会社の技術を学ぶ機会も多いです。今はまだ制度が確立していませんが、将来的には希望を出して関連会社などにも出向できるようになると思います。


──最後に学生たちへのメッセージをお願いします。


藤井:1年目からチャレンジできる環境が整っていること、自身のキャリアを実現できる環境が整っているところがニデックの強みだと思います。

水冷システムを始めとして、家電、通信IT、車載などさまざまな用途の製品を手掛けているニデックだからこそ、経験できることがたくさんあると思いますので、エンジニアとして着実に力をつけていきたいと考えている方、世界を支える製品の設計開発に携わりたいという方にはおすすめです。

ニデックでキャリアをスタートすれば、「世界を動かす。未来を変える。」製品を手掛けるエンジニアに早く成長できると思います。


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