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誰よりもクライアントを理解する。技術力だけに頼らないNRIのAIコンサルティング

企業インタビュー 企業理解 インタビュー コンサル 日系
2024年11月8日(金) | 3,888 views
sponsored by 野村総合研究所

これからのビジネスに欠かせなくなりつつある「AI(人工知能)」。日本トップクラスの経営コンサルティングファーム野村総合研究所(NRI)もまた、クライアントの悩みをAIで解決するチームを立ち上げ、これまでにない価値を提供しています。

過熱しているAIコンサルティング市場の中で、NRIならではの強みとは何か。そして、仕事を通じてどのようなやりがいを感じているのか。今回はコンサルタントの橘優太朗氏と坂拓弥氏、福島稜氏の3名にインタビューを実施。就活時代から今までを振り返って語ってもらいました。

<目次>
●「人柄に惚れて入社」。NRIを選ぶ理由
●コンサルティングで技術の価値を最大化できるのが強み
●クライアントのビジネスを加速させるために技術力よりも大事なこと
●クライアントと二人三脚で進める仕事の「プロセス」がやりがいに
●問題解決力だけじゃない。NRIで養われる「人間力」とは

「人柄に惚れて入社」。NRIを選ぶ理由

──NRIに入社した経緯について、それぞれ聞かせてください。


橘:私は東京工業大学理学院物理学系でブラックホールについて研究をしており、博士後期課程まで修了しました。博士号まで取得すると研究職に進むのが一般的ですが、私がコンサルティング業界を選んだのは、自分の仕事が社会に与える影響をより直接的に感じてみたかったからです。

私が研究していた基礎物理の領域では、研究成果が社会に変化をもたらすまで数十年以上かかることも珍しくありません。研究を通じて培った最先端の技術や考え抜く力を生かし、より社会の変化やトレンドを肌に感じる仕事に挑戦してみたいと思い、コンサルティング業界に進もうと思ったのです。

数あるコンサルティングファームの中から、NRIを選んだのは「社員の人柄」ですね。さまざまなコンサルティングファームの話を聞いてみて、NRIは自分のやりたい、やるべき仕事をして着実に成果をあげれば評価される雰囲気を感じ、心地よいと感じたのです。

橘 優太朗(たちばな ゆうたろう)
2019年新卒入社。入社以来、主にアナリティクスを用いた業務・経営改革に従事。新規案件開発活動として、営業・提案活動のみならず、カンファレンスでの講演やセミナー講師、論考執筆なども担当。


坂:私は東京大学大学院システム創成学専攻というところでプログラミングを活用して流体や構造のシミュレーションに関する基礎研究を行っていました。また、人材系のベンチャーで営業系のインターンをしており、就活ではコンサルティング業界や商社、人材系を見ていました。

コンサルティング業界を志望した理由は2つあります。1つ目はお客様と対面で接したいと思ったこと。インターンでの経験で、研究職として裏方として働くよりフロントで働く方が自分に合っていると感じていました。2つ目の理由は、仕事の仕組みを変えることで企業の価値を最大化したいと思ったこと。インターン中に営業組織の仕組みを変えて成果を上げたことがあり、企業全体の仕組みを変えられる仕事をしたいと考えるようになりました。

NRIを選んだのは、総合的に自分に合うと思ったから。顧客と直接向き合って課題解決のコンサルティングをしながら、システム系部門との情報連携で新しい技術にも触れられます。また、お客様と長期的に付き合うプロジェクトが多く、仕組み構築を含めて顧客企業の変革を実現しきるまで伴走できることも魅力でした。


福島:私は東京大学で精密工学を専攻していました。アカデミックな研究よりも企業と共同研究をすることが多く、主なテーマは2つです。1つは大手航空会社との研究で、キャビンアテンダントの接客スキルを定量化し、研修モデルに落としこむというもの。

もう1つは製造業のサービス化と呼ばれる分野で、製造業各社がモノ売りからコト売りにシフトする際に必要なサービスやソリューションの設計方法論を学術的に研究するものでした。コンサルティング業界に進んだのも、製造業との共同研究がきっかけです。

スウェーデンに研究留学をした際に、現地の企業と共同研究を進めるにあたってコンサルティングワークがあり、それが楽しいと思えて。自分の仕事で、ダイレクトにクライアントの業務や考え方に貢献できるのが面白いと思ったのです。

NRIを選んだのは、優秀さと人柄を両立させている先輩たちの存在です。コンサルティング業界は優秀な人が多いのは当然ですが、NRIは仕事ができるのはもちろん、人間性も優れていて尊敬できる人が多いと感じたので入社を決めました。

福島 稜(ふくしま りょう)
2019年新卒入社。入社3年目までは、DXコンサルティング部に所属し、AIを活用した新事業/サービスの企画支援や、各社の事業戦略・調査支援に従事。4年目以降は、グローバル製造業コンサルティング部に所属し、製造業における経営・事業戦略の支援に従事。専門はシナリオプランニングを活用した未来シナリオの描出と、シナリオを用いたバックキャスト型の中長期戦略策定。


──これまでどんなプロジェクトを担当してきたのでしょうか。


福島:主なテーマは2つで、1つは教育系企業のAIを活用した新規コンテンツ事業の企画から実装、そして改善までを一気通貫で支援するもの。また、製造業にも興味があったため、製造業のクライアントに対する業界の先読みや、既存事業の成長戦略、新規事業戦略、R&D戦略の策定などをご支援しています。

特に、現在行っているのはシナリオプランニングと呼ばれるもので、未来の社会情勢や外部環境の変化から逆算して今の事業や中長期の経営計画を考えるプロジェクトです。製造業での生き残りをかけて、どのように事業成長を図るか、どのように新規事業を作るか、考える仕事をしています。


坂:私はこれまで先端技術を基軸として、新規事業検討や業務改革、ソリューションの現場浸透や教育系のプロジェクトに携わってきました。具体的には、データを活用した最適化や需要予測などを小売や製造業企業向けに検討・推進するプロジェクトや、生成AIを活用推進系のプロジェクトが多いですね。


橘:私はデータやAIを活用して企業の意思決定プロセスを高度化していくプロジェクトが多かったです。例えば施策の成果を評価する際に、これまで定性的に判断していたものを、データを使って定量的に判断できるようにしたり、データをもとにAIも活用しながら社会の動向を分析し、戦略策定やシナリオプランニングをしたり。

これまでの経営コンサルティングのプロセスの中にAIを組み込んで、より高度な意思決定を可能にする仕事をしてきました。

コンサルティングで技術の価値を最大化できるのが強み

──AIコンサルティングについて、SIerとの差別化ポイントを聞かせてください。


橘:実装ありきでなく、そもそも何をすべきかのコンサルティングから支援できるのが一番の違いです。結局、技術は手段でしかありません。どんなに優れた技術であっても、解決したい課題に対してどのように活用すべきなのか、どのように変革を推進すべきなのか戦略的に考える必要があります。

その際に重要になるのが「クライアント企業や業務への深い理解」です。その理解が浅ければ、技術を最大限生かすことはできません。私たちは技術とコンサルティングを組み合わせることで、クライアントの課題解決の可能性とその速度を最大化できるのが強みだと思います。


──部署によって、支援する内容や強みのある分野も変わってくるのでしょうか。


福島:プロジェクトによって違いますし、部署によっても傾向が違いますね。私が所属しているグローバル製造業コンサルティング部は戦略系の支援が多いですが、実行まで支援するプロジェクトも少なからずあります。テクノロジーを実際に現場に落とし込むまで一気通貫で支援できるので、クライアントと相談しながら、どこまで支援するのかを決めていきます。


橘:グローバル製造業コンサルティング部がインダストリー軸で強みがあるのに対し、私たちAIコンサルティング部が強みを持っているのは技術軸です。例えば、外部環境の変化を正確に把握し変化の見通しをたてなければいけない時に、AIを使ったより正確で持続可能な予測とモニタリングなどを提案します。

一方で、業界によっては、どうしてもその業界の深く広い知識が必要になる場合があるため、その業界に精通した他部署のコンサルタントの知見を借りることも少なくありません。逆にいえば、AIなどの先進技術の知見が必要な場合は私たちがサポートする場合もあり、部署ごとに連携して動くケースも多いです。


──コンサルティング業界の中には個人主義の会社も多いと聞きますが、横の連携が強いんですね。


坂:そうですね。例えば今は社会インフラに関するプロジェクトに携わっているのですが、最初は分からないことばかりだったため、社内の詳しい人に連絡をとって話を聞いて回っていました。

そのようなお願いを嫌がる人が文化としてあまりいないため、各分野のエキスパートの知見やノウハウを直接活用できるのが会社としての強みだと思います。

坂 拓弥(ばん たくや)
2019年新卒入社。入社以来、DXやデータサイエンスといった先端技術に関わる部署に所属し、技術を活用した事業推進・業務改革・組織設計支援に従事。直近では、生成AIをテーマに、各社のビジネス活用推進や対外発信活動に携わる。


橘:コンサルティング業界は、よく「UP or OUT」つまり「出世するか、会社を辞めるか」と言われますが、NRIは違います。もちろん、向上心の強い方が多いですが「すぐに結果を出さなければ会社を辞めさせられる」というプレッシャーは強くないため、ネガティブな競争が起きません。

それよりも、クライアントに最適なアウトプットをするために、周りとの連携・協業を積極的に行っています。

クライアントのビジネスを加速させるために技術力よりも大事なこと

──今やAIを打ち出す企業は多いと思いますが、NRIがうたうAIコンサルティングの強みについて聞かせてください。


橘:クライアントの本質的なニーズに即した技術活用の提案と支援ができることです。

そのためには、クライアント企業と業務内容への細かい理解が欠かせません。そこまで深く業務を理解して提案できるのは、長年コンサルティング業をしてきた私たちの強みだと思います。


坂:先ほど申し上げた通り横連携も1つの強みでしょうね。社内用チャットで情報連携するチャンネルがあり、そこでは生成AIなどの最新情報を有志の参加者がポストしてくれています。各メンバーが最先端の情報を仕入れ、それを社内で共有しているため、常に最新情報をインプットできているのは私たちの特色です。

かつ、社内にはニッチな業界にも詳しいコンサルタントが大勢いて、そのような人たちの業界専門性と技術を組み合わせられます。コンサルティング会社の中には、ストラテジーとテクノロジーが分離されている会社も少なくありません。私たちはコンサルティングと技術がシームレスに連携できているのが大きな強みだと思います。


──具体的にクライアントから、どのような評価をもらっているのでしょうか?


福島:地に足がついた提案をしてくれると評価してくださるクライアントが多いです。見た目が派手なだけで実現可能性の低い提案をされても、実行するクライアントは困りますから、そこまで見越した提案が評価されます。

私たちは、当然クライアントだけでは想像しえなかった解決策を提案することはもちろん、深い業界洞察に基づいた実現可能性の高い提案を両立させることを心がけています。それはクライアントも必要性を感じているものの、外部の力を使ってこそ行きつける領域なので、提案に喜んでもらえることが多いですし、提案するだけでなく実行までご支援できることも喜んでいただけるポイントと思います。

坂:「泥臭いこと」を評価していただいているクライアントも多いです。新しい技術やソリューションを現場に導入しようとすると、現状その関連業務を担っている社員の方から反発があるケースはよくある話です。ただ、そういった方々とも根気よく向き合いコミュニケーションを取っていくと、徐々に話を聞いてくれるようになるんです。

報告書を作成して終わりではなく、実行に落とし込む部分まで支援することを評価してくださるのだと思っています。

クライアントと二人三脚で進める仕事の「プロセス」がやりがいに

──どんな時に、仕事のやりがいを感じますか?


坂:クライアントと目線を合わせて信頼関係を築きながら一緒に案件を進められているときです。私たちへの依頼の中には、例えば「生成AIを使って何かしたい」というざっくりとした状況から始まるような案件も少なくありません。そのような場合、クライアント自身も整理・言語化できていないことがほとんどです。

そこから、生成AIとは何なのか、何ができるのか、などをお伝えして理解を深めながら、徐々に内容を議論し具体化していきます。手間も時間もかかりますが、共通理解を持つことでクライアント自身がより主体的かつ前向きに案件を捉えてくれるようにもなり、信頼関係を築けていくのだと思っています。そのような瞬間に仕事のやりがいを感じますね。


福島:企画から実行まで推進し、コンサルタント個人としてクライアントの信頼を勝ち取ったときは、やりがいを感じます。私たちに依頼してくださるクライアントは事業系の方が多いのですが、実際にプロジェクトを進めて企画の社内合意や実行フェーズになるとクライアントの情報システム部などの他部門との連携が必要です。

しかし、自部門の既存の業務を円滑に進めなければならない彼らにとって、新しいことを提案する私たちは目の敵にされることも少なくありません。それでも何度も提案していくうちに、他部門の役員・担当者の方に認められ企画方針の社内合意と実行までたどり着くことができました。

そうすると、戦略・企画の立案だけでなく事業系とシステム・技術系を含む他部門を巻き込み実際に成果を上げることに貢献したと、経営陣からも評価されました。その数カ月後、クライアント社内で暗礁に乗り上げたプロジェクトがあったらしく、とある取締役から直々に「君にお願いしたい」と支援を依頼されることもありました。やはり個人として評価され、別案件を直接依頼していただけるのはコンサルタント冥利(みょうり)に尽きます。


橘:私がやりがいを感じるのは、クライアントと一体のチームになれたときです。クライアントの中には、コンサルティングに対して斜(はす)に構えている方も少なくありません。しかし、プロジェクトを進めていく中で態度が変わっていくことがよくあります。

そのサインの1つが、クライアントが能動的に動いてくれるようになることです。積極的に「この部分は自分がやりますよ」と言ってくれるようになり、同じ方向に向かって一緒に進めている感覚になれます。粗を探し批評しあうような関係性ではなく、目標達成のために1つのチームになれた気がしてうれしく思いますね。

あとは、「良い意味で、君たちは僕たちのニーズを見ないよね」と言われたのはうれしかったですね。クライアントの言葉をうのみにするのではなく、クライアントの目線で将来を見据えたときに、その会社にとって本当に良い選択は何か考えて提案したときに言われました。

SIerでは、基本的にクライアントの要望通りに動くしかない場合もありますが、NRIのAIコンサルタントは表面的な要望ではなく、本質的に何が重要なのかを常に考えて動きます。それがSIerとの違いですし、自分自身もそこにやりがいを感じますね。

問題解決力だけじゃない。NRIで養われる「人間力」とは

──どんな学生がNRIに向いていると思いますか?


橘:人をステレオタイプで判断しない方です。何かの枠にはめて人を判断するのではなく、一人一人に向き合ってコミュニケーションできる人はNRIに向いていると思います。最初からできていなくても、そういうコミュニケーションをポジティブに捉えられる方に応募してもらいたいですね。


坂:先端技術自体を極めたい人よりも、先端技術を手段として捉えてコンサルティングをしたい方には向いていると思います。さらに、若いうちから裁量を持って働きたい方はなお良いです。

NRIでは、若手でも複数のプロジェクトにアサインされるので実績も積みやすいですし、リーダーを任されることも珍しくありません。特に先端技術系の部署は、他の部署と比べても平均年齢が低いので若いうちから経験が積みやすいはずです。若いうちから前に出る経験をしたい方はぜひ応募してください。

福島:自由と責任を両立させられる人だと思います。私も入社3〜4年目の時に一人でクライアント企業に常駐させてもらい、大きな裁量を与えられました。

とても仕事がしやすかった一方で責任も大きく、私が何か失敗すれば、それは上司の責任であり、会社の責任です。自由と裁量を求める一方で、それを任せられるだけの信頼を勝ち取る努力と自分のアウトプットに対する責任を持つ覚悟を持てる方にとっては、NRIは本当に良い職場だと思います。


──最後にNRIに入社することで、どんな成長を感じられるか聞かせてもらえますか?


福島:何より「人間力」が身に付くと思います。コンサルタントなので、ロジカルな問題解決能力が求められるのは当然です。しかし、コンサルタントとして活躍するには、単に能力が高いだけでなく、相手に好かれ信頼される人間性も欠かせません。

私たちはクライアントから「あなたにお願いしたい」と言われることで仕事を受注し、最終的に期待以上の成果を挙げることを仕事にしているので、単にそつなく仕事をするだけでは不十分です。最後までやりきる安心感なのか、愛嬌(あいきょう)なのか、強烈な優秀さなのか、人によって魅力は違いますが、それぞれ相手に好かれる力が養われていくと思います。


坂:同じことがチームのマネジメントでもいえます。まずはクライアントに対して人間力を発揮することから始まり、チームを持つと部下に対しても人間力を発揮しなければなりません。

クライアントを理解するように社内メンバーのことも深く理解し、メンバーたちが良いアウトプットを出せるように考えていきます。私は新卒入社6年目ですが、この短期間でマネジメントまで任せてもらえる会社はそうそうありません。チームをリードしながら活躍していきたい方にはこれ以上ない環境だと思います。


橘:人間中心で考えられるようになったのは大きい成長だと思います。私はアカデミックの出身なので「正しいことが正しい世界」で生きてきました。しかし、実際のビジネスは必ずしも正論だけを言って通用する世界ではありません。

ビジネスでは、提案や意思決定の内容だけでなく、その過程でどんな議論があったのか、誰がどのように話すかで結果は大きく異なってきます。クライアントに提案するときも、その内容だけでなく、伝え方も非常に重要です。そのように、ロバストな論理性は前提としつつ、それを受け取り、実行する人を中心において考えられるようになったのは、NRIにおいて早い段階からフロントに立つ経験を多く積んだ影響が大きいと思います。

坂と福島も話している通り、NRIは比較的若い段階から大きな裁量と責任を与えられ、AIなどの先進技術の動向やその課題解決に向けた活用方法、クライアントとの関係性やチームのマネジメントのことを主体的に考える機会が多い環境だと思います。そのような、技術と人の両面への高感度のセンサーを持つことが求められる環境で、一緒に前向きに働けるチームがどんどん増えていくと良いですね。

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