「クルマづくりのITに、もっとできることを。」と掲げ、トヨタ自動車をはじめとするトヨタグループをITソリューション企業として、グループのDXを推進しているトヨタシステムズ。最先端の技術を活用して高成長が見込まれるIT業界と、日本の屋台骨ともいわれる巨大産業の自動車業界に属しています。
2019年に設立され、ITソリューションの方針・企画・実行までを一貫して提供。エンジニアリング、コーポレート、ファイナンス、インフラという領域において、トヨタグループを支えています。
今回は、人事部採用グループに所属する坪井伶以さんとPLM開発推進部システム開発グループに所属する荒井晴海さんに、お話を聞きました。
車両開発の上流から下流まで携われる醍醐味
──今回はエンジニアリング領域について、詳しく聞かせてください。はじめにトヨタグループにおける役割やグループ企業との連携について教えてください。
坪井:役割としては、設計部門や製造部門といったプロフェッショナルが抱える課題を、ITで解決していくことです。車両開発のプロセスをITで支えているともいえますね。
グループ全体に関わるシステム開発もあれば、一企業の課題解決のためのシステム開発もあるため、各クライアントに合わせた体制で連携しています。
──エンジニアリング領域が担う規模や社会への貢献性を感じることはありますか。
坪井:世界中で事業を行っているトヨタグループを支える規模の大きさと、世界中で走る自動車の安全性をIT面から貢献している社会貢献性を感じます。
現在は新規事業として、踏切に進入した人や車をAIで検知するシステムを開発している段階で、自動車だけにとどまらない、モビリティ社会における安全性への貢献も高まっているといえそうです。

──エンジニアリング領域のエンジニアとして働く醍醐味ややりがい、大変さについて教えてください。
荒井:私は車両開発の車両設計部署に所属し、開発中の車両の三次元データを見る機会もあるため、車好きにはたまらない環境といえそうです。
入社1、2年目はプログラミングやテストといったシステム開発における下流工程を担うことが多いですが、広範囲の業務になるため、若手でもやりがいある仕事を任せてもらえます。私自身、2年目に自分が携わったシステムが実際に車に組み込まれたとき、大きな達成感が得られたことを今でも覚えています。
そして、年次が上がるにつれて上流工程も担当していくため、実際にトヨタ自動車の設計者とやりとりする場面も増え、ユーザーの業務を理解することも重視されていきます。ユーザーの業務を理解して対等な立場で設計者に業務提案などをすることで成長を実感したり、プロジェクトを終えたときに確かな達成感を得られたりします。
一方、課題に直面する日々のため、わからない部分があれば自身で調べることはもちろん、周囲の専門家に臆することなく教えを乞うことが大事になってきます。わからないことがあれば、素直に「わからない」と言える環境であるため、課題をしっかり解消して次のステージに進むこともできます。
私が所属する部署では約60名のメンバーが、5名から20名ほどのチームを組んでそれぞれシステムを開発していきます。コーポレート領域であれば1年以上かけて大規模システムを開発することもありますが、エンジニアリング領域は半年から1年ほどでサイクルを回しながら業務の最適化を行うプロジェクトが多くなりますね。
充実した研修でITスキルと人間力を伸ばす
──エンジニアとして、どのようなスキル・成長が得られるのでしょうか。
坪井:私たちは、ITスキルと人間力を両輪として成長させていくことを重視しています。
システム開発の上流工程から携わるため、クライアントとのコミュニケーションは欠かせず、どれほどITスキルを備えていたとしてもそれだけではビジネスにはなりません。相手が何に困っているかをヒアリングすることが求められるため、傾聴力が伸びる環境ともいえそうです。
また、研修制度も充実しており、ITの基礎を全体研修で学べるほか、豊富な研修メニューの中から自身の伸ばしたい分野を選んで受講もできます。独自制度としては、新入社員に先輩がつき、業務から社会人としての振る舞いまで指導する「職場先輩制度」もあります。
荒井:私が配属されたときは入社8年目の先輩がつき、私自身も入社4年目には先輩として後輩につきましたね。
充実した社内研修のほかにも、社外の研修にも積極的に参加できるため、スキルを身に付けられる環境は整っているといえます。

坪井:内定者の中には、「ITの基礎知識がなく、勉強しようにも何から手を出せばいいかもわからない」と感じる学生もいるかと思いますが、内定者研修もしっかり用意されています。ITの基礎レベルを学習できる動画コンテンツなどを視聴することで、入社前から自身でスキルアップできる環境となっています。
──働きながら自己研さんに励んでいけると。働きやすさや、ワークライフバランスについても聞かせてください。
荒井:年次有給休暇は、全社として目標取得率を掲げていることもあり、業務の調整をしながら取得しやすい仕組みになっています。私自身もプライベートの趣味を充実させることをメインに取得しています。
坪井:私は育児休職制度を利用して、半年の育休を取得したこともあります。事前に上司に「半年ほどの取得でも大丈夫ですか?」と相談したところ、驚くほどスムーズに取得できましたね。
復職の際も上司と面談し、いかに今後のキャリアを積んでいくかを話し合えたことなど、改めて「いい会社だ」と考えるきっかけにもなりました。
もちろん、子育ては育休から復帰したら終わるわけではありません。現在も子どもが急に発熱したときなどは、在宅勤務やフレックスタイムといった制度を活用して働き続けることができています。
トヨタシステムズで求められる2つの資質
──これから成し遂げたいことや今後のビジョンはありますか。
荒井:個人的には、最新技術であるAIの活用を考えています。
自動車産業は従業員が非常に多く、車両データを扱う製品情報管理システムに従事していると、1つの部品にどれほどの人数が関わっているかを実感することがあります。
それだけに、AIと製品情報管理システムを組み合わせ、車両開発にかかる期間や品質がどれほど変化するかを試したいです。
坪井:トヨタシステムズが所属するIT業界と自動車業界はともに大きく変わろうとしているタイミングですからね。
ITは生成AIに代表されるように技術革新が目まぐるしく進化している状態。一方の自動車も、クルマというあり方そのものが変化しようとしています。
両業界が大きく変わろうとしている現在は、トヨタシステムズの存在価値や重要度が高まっているといえます。新しいことに挑戦できる環境が整っていますから、変化を楽しめる時期にあるとも考えています。
──最後に、エンジニアリング領域で求めている学生の素質や人材像を聞かせてください。
坪井:大きく2つあり、1つ目は専門性です。
ただ、専門性とは言え、入社時に備えているかどうかは、必須ではありません。専門性を得ることで成長し続けられる人材かどうかが重要視されます。本人にその資質があれば、活躍できるフィールドはいくらでも用意できるとも自負しています。
そして、2つ目は人間力です。クライアントが何に困っているかを聞き出し、その課題をチームで連携して解決していく力といえます。この2つを備えている人材であれば、必ず活躍できるはずです。

▼企業ページはこちら
トヨタシステムズ
▼イベントページはこちら
【26卒】本選考の最新情報を受け取る|トヨタシステムズ
申し込み締切:6月30日(月)
【27卒/トヨタシステムズ】インターン・イベントの最新情報を受け取る
申し込み締切:8月31日(日)
【ライター:小谷紘友/編集:鈴木崚太】