「クルマづくりのITに、もっとできることを。」と掲げるトヨタシステムズ。トヨタ自動車をはじめとするトヨタグループを、IT中核企業として支えています。
トヨタグループと関連会社は、全世界で約6,000社にも上ります。その6,000社をネットワークで1つにつなぎ、ITの力で支えている同社。ITと自動車の2つの業界に属する企業として、方針・企画・実行に至るトータルITソリューションを提供しています。
日本最大規模の企業グループを支えるトヨタシステムズについて、人事部採用グループに所属する安藤佑基さんと、ネットワークサービス部AI自動化推進グループに所属する西村侑希保さんに、お話を聞きました。
全世界で使われる巨大システムに携われる醍醐味
──最初に「トヨタグループ×ITインフラ」領域で担う役割を教えてください。
安藤:まずインターネットを使う上で必要不可欠なネットワークやセキュリティをITインフラと呼んでいます。その上でトヨタシステムズでは、ネットワークセキュリティのほかに、スマートフォンやパソコンといった業務上で欠かすことのできない端末もITインフラとしてサポートしています。
トヨタシステムズの特徴としては、6,000社を超えるトヨタグループにおいて、日本のみならず世界各地で利用されるITインフラを、企画から運用まで一気通貫で担えるところです。
具体的には、例えばスマートフォンのアプリなどでは更新中としてサービスが止まることもありますが、トヨタ自動車では開発を止めるわけにはいきません。いくつものバックアップ回線を提供するなどして、たとえ障害が起きても生産が止まらない工夫をしています。
──社会貢献性も大きそうです。
安藤:確かに、私たちが提供した、ネットワークや端末を利用して生産された自動車が走っている姿を目の当たりにすると、社会への貢献を感じることもできます。
西村:私はネットワークサービス部に所属し、在宅勤務ツールを担当していました。もしも障害が起きたときはトヨタ自動車をはじめとするグループ全体で在宅勤務ができなくなってしまう、というプレッシャーを感じることがあります。ただ、重圧とともに、常日頃からやりがいや社会への貢献も感じられますね。
安藤:業務は本当に幅広く、特定のクライアントに対するピンポイントの業務改善といった案件から、全世界で使われるシステムやネットワークの構築といった案件まで対応しています。

──続いて、インフラ領域の仕事の醍醐味・面白さについて聞かせてください。
西村:私はこれまで、リモートアクセスサービスというサービスの構築から、サービス提供に必要な機器の更新、ユーザーの問い合わせ対応などを経験し、その影響力の大きさは仕事の醍醐味や面白さでもありました。
現在はAIの活用に取り組んでいて、新しいことにチャレンジできるやりがいも感じられています。具体例として問い合わせ業務への活用があり、ユーザーからの問い合わせにおけるやりとりを生成AIに要約させることで、担当者が問い合わせ内容を素早く理解する手助けになっています。また、よくある質問であるFAQをAIで大量に生成させることにも挑戦しています。
──プロジェクトの体制についても教えてください。
西村:問い合わせにおけるAIの要約は、トヨタシステムズとしての担当者は私1人で、協力会社とともにスタートしました。現在は部全体にプロジェクトが広がるフェーズに入り、十数人規模にまで拡大しています。
流れとしては、最初に企画フェーズとして、業務分析により課題を整理し、解決手法としてAIの活用ができるかを検討します。とはいえ、AIはまだ不確かな技術のために検証にも時間を要し、企画から検証までで1年ほどかかる場合もあります。検証が成功して、本番用システムを構築するまでに、そこからさらに半年から1年ほどかかるイメージです。
ただ、規模はプロジェクトにより変わりますね。
安藤:私がかつてウェブアプリのアプリケーション開発の主担当だった際は、小さなシステムだったこともあって数人で開発して企画から提供まで半年もかからないという、スピード勝負のケースもありました。
一方、数年単位の大きなプロジェクトも経験することもあり、さまざまな仕事に携われるところも、醍醐味や面白さといえそうです。
入社1年目でも重要プロジェクトを任される
──続いて、実際に経験して感じた難しさ・大変さについて聞かせてください。
西村:私が主に取り組んでいるAIは世に出てきたばかりの技術といえ、やりたいことに実際に活用できるかどうかは、やってみないとわからないという難しさがあります。工夫とトライ&エラーを繰り返しながら、目標としている精度に到達するために日々奮闘しています。

安藤:システム開発でいえば、つまるところはクライアントの業務の効率化です。
一方、クライアントもITの専門家ばかりではないため、相手の本当にやりたいことなどの考えを引き出すヒアリングの難しさはあります。ヒアリングしていると、当初の依頼とは異なる問題点や課題が浮き彫りになり、私たちから新たに企画提案を行うこともあります。
難しい業務ではありますが、相手の希望に沿ったサービスを提供できたときの達成感も、非常に大きいといえます。
──エンジニアとして入社した若手社員が、プロジェクトに主体的に携わっていく流れについて教えてください。
西村:部署にもよりますが、私の場合は1年目からリモートアクセスサービスの担当として、目の前の大きな問題に対して取り組むことができました。
担当者は私を含めて3人で、1年目の私は日々のツールの利用数をチェックして、分析する業務を担当していました。当時はコロナ禍だったことで在宅勤務の需要が急増していた時期。そのタイミングで在宅勤務ツールの担当になったことで、1年目から業務の重要性を肌で感じることもできました。
安藤:私も2年目には数人のプロジェクトチームで1つのシステムを構築してクライアントに提供する業務を任されていましたから、若手でも活躍できる環境となっていますね。
──高い専門知識が求められると想像しますが、成長やスキルアップのための環境は整っているのでしょうか。
西村:実は私自身が化学専攻で、学生時代に情報系を学んでいなくても基礎的な専門知識が身につく研修制度は整っているといえます。
トヨタシステムズは経験を問わず採用するとのことで、私も「社会人になるにあたって新しいことにチャレンジしてみたい」という思いから挑戦してみました。
安藤:実際に情報系かどうかに限らず、幅広く積極的に採用していますね。
成長環境としては入社後に全社研修として、まず経験未経験などによって各社員をクラス分けして、適切なレベルのカリキュラムが用意されています。IT未経験の社員に合わせた研修もあれば、学生時代に情報系を専攻していた社員のために、より専門性を伸ばせる研修もあります。その後に配属されてからも、各専門性を高める研修が用意されています。
──未経験から独り立ちするまで、どれほどの期間がかかるのでしょうか。
安藤 :現場からは、2年目以降には文理の差はほとんどなくなるという声をよく聞きます。入社後1年間の研修によって、未経験者も活躍できる環境が整っていると考えています。
西村:やはり座学で学ぶこともありますが、現場で先輩をはじめとするプロフェッショナルな人材から学ぶ方が勉強になり、何より自分で手を動かすことが最も身につくという実感もありますね。

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【ライター:小谷紘友/編集:鈴木崚太】