名だたる外資系・日系の超人気企業。その内定者が、どのような一年を過ごし、どんな企業を受けていたのかを探る『トップ就活生レポート』。
今回は毎年多くの学生から人気を集めるコンサル業界に内定した2019年卒のトップ就活生レポートをもとに、「コンサル強者」の勝ちパターンをご紹介します。
【目次】
・コンサル強者の就活の進め方、軸は?
└【最も重視していた要素】「転職のしやすさ」「得ることのできるスキル・経験」
└【やっておいてよかったこと】「早期からの就職活動・幅広いインターン参加」
└【やっておけばよかったこと】「OB/OG訪問」「自己分析」
・ズバリ! 内定獲得の秘訣とは?
・コンサル内定者はいつ、何を対策していた?
コンサル強者の就活の進め方・軸は?
【最も重視していた要素】「転職のしやすさ」「得ることのできるスキル・経験」
コンサルに内定をもらっている就活生は、転職を前提にキャリア設計をしている傾向があるようです。
実際、「転職のしやすさ」や「得られる経験・スキル」を最も重視していた人がレポート掲載中のコンサル内定者の70%以上を占めていました(※12月25日現在)。
「転職市場での価値」
やりたいことが明確化されていないため、転職しやすい能力を身に付けたいと考えました。
【慶應義塾大学Cさん:アビームコンサルティング、アクセンチュア内定】
「得ることのできるスキル・経験」
転職が当たり前になる時代が来ると考えた時に、スキルは必須だと考えたからです。
「転職市場での価値」
将来的には、一定程度実務を経験した後に海外のマスターに行こうと思っているので、その後の就職も視野に入れると、海外でも名の通った企業に就職しておく必要があると思ったからです。
【一橋大学Bさん:デロイト トーマツ コンサルティング内定】
【やっておいてよかったこと】「早期からの就職活動・幅広いインターン参加」
選考開始時期が他の業界と比べて早い傾向にあるコンサル業界。早期からの就職活動開始、夏インターンへの参加、幅広い業界のインターンに参加しておくことが内定の鍵となるようです。
レポート掲載中のコンサル内定者の中で1番早い人は、3年生の4月から就活を開始していました。
「3年生の早い段階から就職活動を始めた」3年生の4月頃から外部の就活セミナーにも積極的に参加し、6月からのインターンシップ応募を皮切りに、就職活動を本格的に始動させました。→「選考の場数を多く踏めた」「自分に合った業界や企業を考える時間が十分に取れ、希望業界への選考準備の時間も十分に取れた」
「サマーインターンで本命ではない企業でも応募」思った以上にインターンで企業の魅力を知ることができ、業界を広げて就職活動を行うことができました。
「3年後期に、特に興味のない業界のインターンに参加したこと」
具体的には、投資銀行や報道系など。
→「業界の食わず嫌いをせずに済んだ」「異なるタイプの学生と会い、より自分がやりたいことを明確にできた」
【一橋大学Bさん:デロイト トーマツ コンサルティング内定】
【やっておけばよかったこと】「OB/OG訪問」「自己分析」
「OB/OG訪問」
時期はいつでもいいと思いますが、結局一度も行かなかったので仕事に対する実感が持てないまま就活が終わってしまいました。そのため、志望動機を書く際に、夢は語れても実際の業務に直結するようなエピソードが披露できませんでした。
【一橋大学Bさん:デロイト トーマツ コンサルティング内定】
「より深い自己分析」
あまり深く考えず半ば感覚で自分はこの業界に行きたい、と考えていましたが、より深く自己分析をし、納得感を持って志望業界を選べるようにすべきでした。就活の終盤になり「自分の志望業界は本当にここで良いのか」と悩むことがありました。しっかり自己分析をし、自分のいきたい業界、企業が明確になっていれば余計な悩みを抱えずに済んだと思います。
【一橋大学Cさん:アクセンチュア、東京急行電鉄内定】
「自己分析をより深めておく」
「自分がどんなことに向いていて、企業で具体的にどういうことがしたいのか」といったことまで突き詰めて、自己分析を行っておけばよかったと思っています。
最終的に何社か内定をいただいてから、結局どちらの会社への入社を決めるかについて考える際に、自分の就活の軸がかなり揺らいだことで、とても混乱してしまいました。もう少し深くしっかりとした自己分析をした上で、確固たる自分自身の就活の軸を確立させていれば、無駄に混乱することもなく、よりスムーズで効率的な企業選択が行えたかなと思います。
【学習院大学Aさん:外資系コンサル、日系コンサルA、日系コンサルB内定】
ズバリ! 内定獲得の秘訣とは?
積極的に自分の強みや個性をアピールすることがコンサルの内定獲得には有効なようです。
「グループワークで、臨機応変に対応したこと」
グループディスカッション形式の選考では、チームの状況を見た上で、例えば誰も仕切る人がいない場合は積極的にファシリテーションを行い、活発に意見が出てくる場合は、聞き役に徹したりと、状況に応じて自分の役割をうまく変えていました。
(これはあくまで私がファシリテーションも聞き役も平均的にできたため、臨機応変さをアピールするのが自分に合ってたというだけで、例えばファシリテーションに圧倒的な強みがあるなら毎回それを生かすのでも良いと思います。)
【学習院大学Aさん:外資系コンサル、日系コンサルA、日系コンサルB内定】
「自分にタグ付け」
印象に残る個性的な人、かつ優秀な人でありたかったので、構造化して話したことはもちろん、自己紹介も周りよりコンパクトに、自分にタグ付けをしました。
集団面接ではみんなが学校名、サークル、志望理由などを話す中、私は「バイタリティ」というタグ付けをしました。そうすると大体の面接官が興味を持ってくれるので、その後も話を真剣に聞いてくれました。
【慶應義塾大学Dさん:PwC、日本IBM、レイスグループ内定】
「留学生の中でもさらに差別化を図る」
北欧という日本人にはメジャーでない場所に留学していたので、他の留学生は経験していないであろうその国でしかできないことをアピールするようにしました。
大学時代に力を入れたことのエピソードとして、留学先の大学で関わった製品開発プロジェクトについて話しました。文系の学生で製品化に関わる人は少ないためか、面接官がとても興味を持って話を聞いてくださいました。
【一橋大学Bさん:デロイト トーマツ コンサルティング内定】
コンサル内定者はいつ、何を対策してた?
コンサル内定に欠かせないのがGD・ケース対策。トップ就活生レポートで見事コンサルの内定を勝ち取った多くは3年(M1)の12月までに対策セミナーや参考書、実際の選考などを通じてGD・ケース向けの対策を行っていました。
▼GD・ケース対策のオススメ記事
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まとめ
いかがだったでしょうか。
ここで紹介した勝ちパターンや反省点を生かして、ぜひあなたも「コンサル強者」になりましょう!
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(Photo:buffaloboy/Shutterstock.com)