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就活サイトトップ就活記事「人の役に立つ仕事」一覧25選!資格なし・高収入の仕事を解説

「人の役に立つ仕事」一覧25選!資格なし・高収入の仕事を解説

人の役に立つ仕事
2025年4月23日(水) | 8,770 views

「人の役に立つ仕事がしたい。でも、どんな仕事がそれに当てはまるのか、自分に向いているのか分からない……」
そんな悩みを持っている方はいませんでしょうか。

この記事では「人の役に立つ仕事」の定義から、具体的な職種例、そして向いている人の特徴や仕事の見つけ方までを丁寧に解説しているので、ぜひ参考にしてください。

<目次>
●「人の役に立つ仕事」とは
 ・人の役に立つ仕事の定義
 ・すべての仕事は「誰かの役に立っている」
 ・「誰に」「どのように」役に立つかで分けられる
●「人の役に立つ仕事」に向いている人の特徴
 ・人と関わることが好き
 ・感謝されることでモチベーションが上がる
 ・課題解決にやりがいを感じる
 ・社会貢献を重視する
●人の役に立つ仕事は収入が低い?
 ・「人の役に立つ仕事」でも高収入を狙える!
 ・専門性が高い仕事は収入も高い
 ・需要が高い業界では収入も上がりやすい
 ・成果が直接反映される仕事では高収入になる場合もある
●社会や生活インフラを支えることで人の役に立つ仕事一覧
 ・資格なしでもできる仕事
 ・資格が必要な仕事
●企業や組織の中でサポートすることで人の役に立つ仕事一覧
 ・資格なしでもできる仕事
 ・資格が必要な仕事
●個人に寄り添い、人を喜ばせることで人の役に立つ仕事一覧
 ・資格なしでもできる仕事
 ・資格が必要な仕事
●「人の役に立つ仕事」に就くメリット
 ・人の役に立つ実感が自己成長につながる
 ・感謝される喜びが仕事のやりがいにつながる
 ・仕事への誇りが継続的なやる気を生む
●自分に向いている「人の役に立つ仕事」の見つけ方
 ・自己分析を活用する
 ・志望先と自分のマッチ度を確認する
●おわりに

「人の役に立つ仕事」とは

「人の役に立つ仕事」と聞くと医療や福祉を想像しがちですが、その範囲はもっと広いものです。ここではその定義や考え方について解説します。


人の役に立つ仕事の定義

「人の役に立つ仕事」とは、困っている人や悩みを抱えている人を支えるような業務を指すことが一般的です。医療や福祉、教育などはその代表的な例で、直接的に誰かを助ける行為が仕事に結びついているため、分かりやすく「役に立つ」と実感しやすいのが特徴です。

また、明確に対象が定まっていなくても、社会や地域にとって意義のある活動も、人の役に立つ仕事といえるでしょう。つまり、個人への支援だけでなく、社会全体の仕組みを支える仕事も含まれます。


すべての仕事は「誰かの役に立っている」

どんな仕事であっても、その背景には「必要とされている」理由があります。市場に存在している時点で、必ず何らかの需要があるため、直接的でなくとも誰かの役に立っているといえるでしょう。

例えば、製造業であればその商品を必要とする消費者が存在し、物流や事務職でも最終的に人の暮らしを支える結果につながっています。「人の役に立つ仕事」を考える際には、一般的なイメージにとらわれすぎず、自分自身がどんな価値を提供できるかを見つめ直すことが大切です。


「誰に」「どのように」役に立つかで分けられる

人の役に立つ仕事は、役に立つ「対象」と「方法」の観点から、大きく以下の3つに分類できます。



つまり、「人の役に立つ仕事」は、社会全体を支える仕事、組織の中で貢献する仕事、そして個人に寄り添う仕事の3つに分類できます。

このあと、それぞれのカテゴリーにどのような具体的な職業があるのかを詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてください!

「人の役に立つ仕事」に向いている人の特徴

誰かのためになることにやりがいを感じる人には、共通した特徴があります。ここでは「人の役に立つ仕事」に向いている人の特性について解説します。



人と関わることが好き

人の役に立つ仕事では、相手との信頼関係を築くことが大切です。そのため、人と関わることを楽しめる人は大きな強みを持っています。

対話を通じて相手の気持ちや要望をくみ取り、適切な対応を取る姿勢は、サポート職やサービス業、教育、医療など多くの職場で求められる資質です。自分から積極的にコミュニケーションを取れる人は、相手からの信頼も得やすく、仕事へのやりがいも感じやすいでしょう。

相手の反応を見て行動を変えられる柔軟性も、現場ではおおいに生かされます。


感謝されることでモチベーションが上がる

「ありがとう」という言葉を言われたときに喜びを感じる人は、「人の役に立つ仕事」に強いやりがいを感じやすい傾向があります。

自分の行動が誰かの助けになったと実感できることで、モチベーションが高まり、日々の仕事にも前向きに取り組めるようになります。


課題解決にやりがいを感じる

目の前の課題に真摯(しんし)に向き合い、相手の立場に立って最適な解決策を導き出す姿勢は、人の役に立つ仕事に欠かせません。問題の本質を見極め、冷静に分析しながら行動できる人は、相手の信頼を得る存在として活躍できます。

特に、キャリア支援やコンサルティング、医療・福祉の現場では、相手の抱える課題が複雑な場合も多く、的確な判断力と柔軟な思考力が求められます。課題を一つ一つ乗り越えていく過程にやりがいを感じられる人は、長く前向きに仕事を続けることができるでしょう。


社会貢献を重視する

「自分の仕事が社会のためになっている」と実感できることに価値を感じる人も、人の役に立つ仕事に向いています。

社会問題の解決や暮らしの支援など、広い視点で役立つことにやりがいを見いだせるタイプは、特に福祉や公共性の高い仕事などで強みを発揮しやすいでしょう。

人の役に立つ仕事は収入が低い?

「人の役に立つ仕事はやりがいはあるけど、収入が低いのでは」と思われがちです。

確かに、看護師や保育士など一部の職種では、社会的重要性のわりに賃金水準が低い傾向があります(※1)。しかし、実際には、専門性や成果、業界の需要によっては高収入を得られる仕事も多く存在します。

ここでは、「人の役に立つ」仕事の中でも、高収入を狙える仕事について解説します。

(※1)参考:日経新聞「介護・保育・看護の賃金3%アップへ 政府調整、一部対象絞る案も」


「人の役に立つ仕事」でも高収入を狙える!

「人の役に立つ仕事=収入が低い」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、結論からいうと、必ずしもそうとは限りません。

実際には、専門性やスキル、活躍の場によっては高収入を得られるケースも多く存在し、社会貢献と収入の両立は十分に可能なことであることを覚えておいてください!


専門性が高い仕事は収入も高い

「人の役に立つ仕事」の中では、人々の命や生活、社会の制度に深く関わるため、責任の重さに比例して収入水準も高くなる傾向があります。専門性は「人の役に立つ」と「高収入」を両立させる鍵の1つだといえます。

高度な資格や専門知識を必要とする高収入の職業は、以下のものがあります。

航空機操縦士(パイロット):1,657万円(※2)
医師:1,385万円(※2)
大学教授:809万円(※2)

例えば、医師の場合、命に関わる重大な判断を日常的に求められ、常に最新の医療知識をアップデートし続ける必要があるため、その対価として高い報酬が保証されるのです。

(※2)参考:e-Stat「職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」


▼他に収入の高い仕事について詳しく知りたい方はこちら
・給料・収入が高い仕事TOP30!男女別・業種別のランキングもあり


需要が高い業界では収入も上がりやすい

医療、ITなどの分野は、現代社会において不可欠なインフラであり、常に人材不足に悩まされています。これらの業界では「人の役に立つ」仕事が多く、さらにその需要の高さから安定した雇用と、場合によっては手厚い待遇が期待できます。

例えば、ITエンジニアやデータサイエンティストなどは、AI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展によって社会課題の解決にも貢献しつつ、高水準の報酬を得ている例も少なくありません。需要の高い分野でスキルを磨けば、「社会貢献」と「経済的自立」を同時に実現することが可能です。


成果が直接反映される仕事では高収入になる場合もある

営業職やコンサルタント、フリーランスなどは、「成果」がそのまま収入に反映されやすい「人の役に立つ」仕事があります。

例えば営業職では、顧客の課題を理解し最適な提案を行うことで信頼を獲得し、その結果として、多くの場合、契約や売上に結びつけることが多いです。こうした仕事は、顧客にとって価値ある提案を行うという意味で、まさに「人の役に立つ仕事」です。

さらに成果に応じてインセンティブや昇給・昇進が発生するため、自分の努力や工夫が報酬に直結する点でも魅力的です。高い実力や信頼を築ければ、若いうちから高収入を得ることもできます。

社会や生活インフラを支えることで人の役に立つ仕事一覧

人々の暮らしを根底から支える仕事は、目立たないながらも非常に重要です。ここでは社会インフラを支える仕事について解説します。



資格なしでもできる仕事

社会の基盤を支える仕事の中には、特別な資格がなくても挑戦できるものがあります。例えば、自衛隊や警察官、消防士などがその一例です。

なお、地方公務員や国家公務員になるために資格は必要ありませんが、「公務員試験」を受験して合格する必要があることを覚えておきましょう。


公務員


地方自治体や国の機関で働く公務員は、地域住民の暮らしを支えるさまざまな業務に携わり、住民や社会の役に立つように日々取り組む仕事です。

職種によっては特別な資格が不要なものも多く、試験や面接を経て採用されます。災害対応、福祉、教育、地域振興など業務範囲は広く、幅広い分野で「社会の土台を支える」仕事としてやりがいを感じられるでしょう。

▼公務員について詳しく知りたい方はこちら
・公務員とは?仕事内容や種類、向いている学生の特徴など詳しく解説


自衛隊


自衛隊は、災害対応から国防まで幅広い役割を担う国家組織です。主に陸・海・空の3つの部隊に分かれ、自然災害時の救助活動や、緊急支援、国境の警戒など多岐にわたる任務を遂行します。

日々の訓練は非常に厳しく、心身のタフさと高い使命感が求められます。また、有事の際には危険と隣り合わせとなるため、「人のために役立ちたい」「国を守りたい」という強い思いがある人に向いています。自衛官は、目立たないところで社会の安心と安全を支える、縁の下の力持ちともいえる存在です。


警察官


警察官は、地域の安心・安全を守る公的な存在として、日々さまざまな現場で活躍しています。犯罪の捜査や防犯活動、交通安全の指導から、緊急時の対応まで業務は多岐にわたります。

警察官になるには、警察学校を経て採用試験に合格する必要があり、一定の身体条件も求められます。配属先によっては勤務が不規則になることもありますが、人々を守るという明確な目的を持って働けるため、やりがいや誇りを感じやすい仕事です。

冷静な判断力と強い責任感が求められる職業といえるでしょう。


消防士


消防士は、火災の消火や災害時の救助活動を通じて人命を守る、非常に公共性の高い職業です。高い身体能力と実践的な技術が必要であり、日々の厳しい訓練を重ねて現場に備えています。

また、火災や事故などの緊急対応に加えて、学校や地域での防災指導といった予防活動にも従事します。市民からは頼れる存在として認知されており、感謝される場面も多いでしょう。

危険が伴う仕事ではありますが、地域の命と暮らしを守るという強い使命感のもと、やりがいを持って働ける仕事です。


資格が必要な仕事

人々の健康や生活を支える仕事には、専門的な知識やスキルが求められます。医師や看護師、薬剤師といった医療系の職業に加え、介護士やホームヘルパー、生活相談員など福祉分野の仕事も重要な役割を担います。


医師


医師は人の命や健康に直接関わる責任の重い職業であり、確かな知識と技術、そして高い倫理観が求められます。

医師法では「国民の健康な生活を確保する」ことが使命とされており(※3)、治療だけでなく、保健指導や公衆衛生活動なども重要な役割です。

医師になるには、大学医学部で6年間の専門課程を修了し、医師国家試験に合格する必要があります。合格率は約88%と高いものの、日々の勉強や実習には大きな努力が必要です。

(※3)参考:厚生労働省「医師法」

▼医師国家試験の概要(一例)

※出典:公益社団法人 全日本病院協会「医療関連の資格」


少子高齢化や地域医療の課題に直面する中、患者一人一人に向き合い、柔軟な対応ができる人材が求められています。常に最新の医学知識を学び、質の高い医療を提供し続ける姿勢が不可欠です。


看護師


看護師は、病気やけがを抱える人に寄り添い、療養生活を支える医療の要ともいえる存在です。主な業務は、診療の補助と日常生活の支援で、患者一人一人の状態に応じた丁寧なケアが求められます。患者と医師、家族をつなぐ役割も担い、医療チームの中核として活躍します。

▼看護師資格の概要

※出典:公益社団法人 全日本病院協会「医療関連の資格」


夜勤や緊急対応など体力的な負担はありますが、直接「ありがとう」と感謝される機会が多く、やりがいを実感しやすい職業です。医療の質を支える専門職として、常に学び続ける姿勢も求められます。


薬剤師


薬剤師は、医師の処方に基づいて医薬品を調剤し、患者に正しく服薬させるための説明を行う国家資格職です。

薬の専門家として、医療の安全性と効果を支える重要な存在であり、医療チームの一員として活躍します。医療現場だけでなく、調剤薬局やドラッグストア、製薬企業など活躍の場も多岐にわたります。

▼薬剤師国家資格の概要

※出典:公益社団法人 全日本病院協会「医療関連の資格」


薬剤師には正確な薬学知識と責任感、そして患者との信頼関係を築くコミュニケーション能力が求められます。近年は在宅医療やチーム医療の中での役割も拡大しており、継続的な学習と研さんが不可欠な職種です。


介護士


介護士として国家資格にあたるのが「介護福祉士」です。高齢化が進む日本社会において、身体や精神に障害のある高齢者や障害者の生活を支える専門職として、その役割はますます重要になっています。

介護福祉士は、入浴や食事、排せつなど日常生活の介助に加え、本人の自立を促す支援や家族への相談対応なども担います。

▼介護福祉士国家資格の概要

※出典:公益社団法人 全日本病院協会「医療関連の資格」
※出典:PR TIMES「【みんなの介護求人】都道府県別『介護福祉士』の“初任給”を調査! 資格を取ることで月額給与はどれくらい上がる?」


介護福祉士の資格は、介護現場での実務経験が求められるほか、資格取得後は現場での信頼も厚く、待遇やキャリアアップにも大きく影響します。人の人生に寄り添う責任ある仕事でありながら、やりがいを強く感じられる職種の1つです。


生活相談員


生活相談員は、介護施設において利用者やその家族の相談窓口となる、いわば「福祉の総合調整役」です。施設の利用手続きにはじまり、利用者の状況把握、他職種との連携、行政機関との調整など多岐にわたる業務を担います。

介護現場の実務だけでなく、書類対応や人との折衝も多いため、高いコミュニケーション能力と調整力が求められる職種です。

生活相談員になるには、以下のいずれかの資格が求められます。

※出典:公益社団法人 全日本病院協会「医療関連の資格」
※出典:フクシカサーチ「社会福祉主事任用資格の受験資格・試験内容について」
※出典:日本福祉教育専門学校「
精神保健福祉の年収・月収について」
※出典:社会福祉法人 横浜市社会福祉協義議会「
正規職員採用試験案内 主事【大学卒程度採用】」


また、自治体によっては介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)の資格、あるいは実務経験のみでも相談員としての配置を認めている場合があります。実際に働きたい施設の所在自治体で、条件を確認することが重要です。


ホームヘルパー


ホームヘルパーは、高齢者や障害者の自宅を訪問し、日常生活のサポートを行う専門職です。「訪問介護員」とも呼ばれ、介護保険制度の中でも重要な役割を担っています。

主な業務内容には、食事・排せつ・入浴などの身体介護のほか、掃除・洗濯・買い物などの生活援助も含まれます。利用者が住み慣れた地域で自立した生活を継続できるように支援するのが、ホームヘルパーの大きな使命です。

※出典:公益社団法人 全日本病院協会「医療関連の資格」
※出典:カイゴジョブアカデミー「介護職員初任者研修の費用相場は? 安く受ける方法や補助金の種類を紹介」
※出典:三幸福祉カレッジ「介護職員初任者研修の合格率は? 試験内容・難易度・対策ポイントも」
※出典:e-Stat「統計で見る日本」


なお、ホームヘルパーは、「実務者研修(450時間)」の修了(一部の課程は初任者研修修了者であれば免除)することで、さらに上位資格である介護福祉士を目指すことも可能です。スキルアップを重ねることで、より高い専門性をもって現場に貢献できる道が広がっています。

企業や組織の中でサポートすることで人の役に立つ仕事一覧

企業や組織の運営を支える仕事も、間接的に多くの人の役に立っています。ここではそのようなサポート職の仕事について解説します。



資格なしでもできる仕事

企業や組織を円滑に運営するための仕事には、特別な資格がなくてもスタートできるものが多くあります。人事職や営業職はもちろん、総務職や秘書職などは、縁の下の力持ちとしてチームを支えています。実務経験を重ねることで、専門性や信頼性が高まるのも特徴です。


人事職


人材の採用、育成、評価などを担う人事職は、組織の成長を内側から支えることで、企業の役に立つ役割です。

社員が安心して働ける環境を整えたり、一人ひとりのキャリアを支援したりと、間接的に多くの人の役に立つことができます。コミュニケーション力や調整力が求められますが、資格がなくても始められます。実際、入社1年目から人事部に配属される場合も数あるようです。

▼人事職について詳しく知りたい方はこちら
・人事の仕事とは?仕事内容や向いている人、将来性まで徹底解説!


営業職


自社の商品やサービスを顧客に届ける営業職は、顧客の課題やニーズを理解し、最適な提案を行うことで信頼関係を築いていく仕事です。

クライアントから直接的な「ありがとう」をもらえる機会が多く、長期間で世話をする場面が求められるため、人の役に立っている実感を得やすい仕事ともいえます。

▼営業職について詳しく知りたい方はこちら
・営業職とは?種類や仕事内容・将来性と向いている学生の特徴も解説!


総務職


総務職は、企業の円滑な運営を支える縁の下の力持ちのような存在です。具体的には、社内行事の企画運営、備品や設備の管理、福利厚生の整備、社内文書の作成・管理など、多岐にわたる業務を担います。

社員が安心して働ける環境づくりや、会社全体の調整役を担うため、社内のさまざまな部署と連携する力が求められます。業務の幅が広いため柔軟な対応力が必要ですが、社員からの感謝や信頼を得られるやりがいの大きな仕事です。


秘書職


秘書職は、主に経営層や管理職などのスケジュール管理や来客対応、文書作成などを通じて、業務を円滑に進めるサポートを行う職種です。相手の意図をくみ取る力や、先回りして行動できる判断力、そして高いビジネスマナーが求められます。

また、機密情報を扱う場面も多いため、信頼される人物であることが重要です。表に出ることは少なくても、上司の活躍を陰で支える責任ある仕事であり、気配り力や対応力が磨かれる職種です。


経理職


経理職は、企業のお金の流れを正確に管理する役割を担っています。主な業務には、伝票処理、請求書の作成、入出金の管理、決算業務、税務対応などがあり、ミスが許されない正確性と専門知識が必要です。

企業活動の健全性を支える要となるため、責任は重いものの、その分達成感も大きい職種です。簿記などの資格取得を通じてスキルアップも可能で、経験を積めば管理職や会計コンサルタントなどへのキャリアパスも広がります。


企画職


新しい商品やサービスを生み出したり、既存のものをより良くするための施策を考えたりする仕事です。消費者や社内メンバーの課題をどう解決するかを考え抜く仕事で、裏方でありながら人に喜ばれる仕組みをつくることができます。

企画職は、斬新なアイデアを出すことやチームで働くことが得意なのであれば、資格なしでも始められる仕事です。

▼企画職について詳しく知りたい方はこちら
・企画職の仕事内容は?向いている人の特徴・資格・やりがいを紹介!


資格が必要な仕事

高度な専門知識やスキルが求められるサポート職では、資格が必須となるケースもあります。例えば、コンサルタントやキャリアアドバイザー、カウンセラーは、相談業務を行ううえで信頼を得るために資格取得が前提となることが多く、専門性が強みになるでしょう。


コンサルタント


企業や団体が抱える課題に対して、専門的な視点から解決策を提案するのがコンサルタントです。

課題解決型の仕事で、常に相手の成功や変化をサポートする存在としての役割を担い、企業の役にも、広く見れば、社会課題解決の役にも立つことができます。

中には資格が求められる分野もありますが、最近はポテンシャル採用や未経験OKの求人も増えてきていて、大量採用を行っている傾向です。

▼コンサルタントについて詳しく知りたい方はこちら
・【実録】たまたま戦略コンサルに受かってしまった人の「末路」


カウンセラー


カウンセラーとは、心に悩みを抱える人の相談に応じ、対話を通して問題の整理や改善を支援する専門職です。特に「心理カウンセラー」は、人間関係や家庭、職場、精神的な不安など、多岐にわたる相談内容に対応することが求められます。

心理カウンセラーを名乗るために、法的な資格は必要ありません。しかし、実際に現場で活躍するためには、信頼性や専門性を証明する資格の取得がほぼ必須といえるでしょう。中でも代表的な資格には以下のようなものがあります。

  • 公認心理師(国家資格)
  • 臨床心理士(民間資格)
  • メンタル心理カウンセラー(民間資格)
  • 産業カウンセラー(民間資格)

心理カウンセラーは、資格の有無よりも実務経験や対応力、そして継続的な学びの姿勢が重視される職種でもあります。そのため、資格取得後もスキルアップを続けていくことが求められます。


キャリアアドバイザー


キャリアアドバイザーは、求職者の適性や希望に応じた職業選びやキャリア形成を支援する専門職です。公的には「キャリアコンサルタント」として国家資格化されており、学科試験と実技試験の両方に合格し、名簿登録を行うことで名乗ることができます。

▼主な業務内容

キャリアアドバイザーの役割は、以下のように多岐にわたる。

  • 求職者の適性や職業志向の整理
  • キャリアプラン作成の支援
  • 履歴書・エントリーシートの添削
  • 面接指導や模擬面接の実施
  • 必要な資格・スキルの習得提案 など

企業や大学、ハローワーク、人材紹介会社など活躍の場は広く、履歴書の添削や面接指導、キャリアプランの作成支援など多様な業務を担います。さらに上位資格として「キャリアコンサルティング技能士」があり、より専門的な支援が可能です。

個人に寄り添い、人を喜ばせることで人の役に立つ仕事一覧

日常生活の中で直接人と関わり、笑顔を届ける仕事も多くあります。ここでは個人に寄り添う仕事について解説します。



資格なしでもできる仕事

人と直接関わり、喜びを提供する仕事には、資格が不要で始めやすいものもあります。販売職や飲食店スタッフ、アパレルの仕事などが代表例です。接客スキルや気配り、コミュニケーション力が求められ、経験を積むことでリピーター獲得や信頼構築にもつながります。


販売職


販売職は、店舗や商業施設などで商品やサービスを顧客に提供する仕事です。主な業務には、接客、商品説明、在庫管理、売場づくり、レジ対応などが含まれます。お客さまと直接コミュニケーションをとる機会が多いため、明るい対応や臨機応変な接客力が求められます。

また、販売データの分析をもとに陳列方法や提案を工夫することもあり、マーケティング視点も重要です。未経験から始められる求人も多く、経験を積むことで店長やエリアマネジャーなどへのキャリアアップも可能です。


飲食店スタッフ


飲食店スタッフは、飲食店で接客や調理補助、清掃などを行う職種です。ホールスタッフは注文受付や配膳、レジ業務を、キッチンスタッフは調理や仕込み、洗い物などを担当します。

忙しい時間帯には連携が必要なため、チームワークやスピード感が求められます。飲食業界は未経験者の採用も活発で、接客スキルやマナーが身につく環境です。

将来的には、店長や料理長などマネジメント職へのステップアップも可能で、独立開業を目指す人も少なくありません。


アパレル


アパレル業界のスタッフは、主に洋服やアクセサリーの販売・接客を行います。業務内容は、商品の陳列やディスプレイ、在庫管理、レジ対応、顧客へのスタイリング提案など多岐にわたります。

ファッションへの興味やトレンドへの感度が求められ、センスや提案力が接客の質を左右するでしょう。

また、ブランドの世界観を体現する存在として、接客だけでなく言葉遣いや身だしなみも重要です。正社員登用制度や店長・バイヤーなどへの昇進機会もあり、キャリア形成の幅が広い業界です。


資格が必要な仕事

個人のライフスタイルに深く関わる仕事の中には、資格が必要な職種もあります。

動画・ゲームクリエイターや調理師やパティシエなどは、技術や衛生に関する専門知識を学び、国家資格を取得することで活躍の場が広がります。確かな技術で人の笑顔を生み出せる仕事です。


動画クリエイター


映像コンテンツを制作し、視聴者に情報や感動、楽しさを届ける動画クリエイターは、近年ますます需要が高まっている職業です。

特別な資格は不要ですが、企画力・編集スキル・ストーリー設計力が求められます。また、自分のアイデアを考え出すことや、動画に興味を持つ方におすすめします。この仕事は、「誰かの心を動かす」ことで人の役に立てる仕事といえるでしょう。


ゲームクリエイター


ゲームを企画・開発し、多くの人に楽しさや感動、学びを届けるのがゲームクリエイターの役割です。ユーザーの体験価値を高める仕事として、エンタメを通じて人の役に立つ道が開けます。

この職種の場合、プログラミングやデザインなど、資格があると役に立ちますが、こうした正式な資格がなくても、関連分野に十分興味を持っていて研究する意志さえあれば、十分に挑戦できる仕事です。

動画やゲーム以外にも、クリエイターという仕事は多くの分野に存在します。もし、自分のクリエイティブさを生かしたいという思いを持っているのであれば、以下の記事も参考にしてみてください。

▼ゲーム・動画クリエイター以外のクリエイティブ職ゲームクリエイターについて詳しく知りたい方はこちら
・クリエイティブな仕事とは?仕事一覧、向いている学生の特徴も解説


調理師・パティシエ


調理師やパティシエは、食の現場でおいしさと美しさを追求する仕事です。調理師はレストランや給食施設などで調理全般を担い、パティシエは洋菓子やデザートを専門に扱います。

特にパティシエは、生菓子や焼き菓子、チョコレート、氷菓など、幅広いジャンルのスイーツを手がけることが多く、見た目の美しさと繊細な味の表現力が求められます。

調理師免許を取得するには、調理師養成施設を卒業するか、2年以上の実務経験を経て調理師試験に合格する必要があります。一方でパティシエは、国家資格こそありませんが、製菓専門学校で学んだり、現場経験を積んだりして実力を磨いていきます。

どちらの職種も手作業による技術力が重視され、創造力や繊細な感性がキャリアを左右する世界です。製菓工場や洋菓子店、ホテル、レストランなど、活躍の場も多岐にわたります。

「人の役に立つ仕事」に就くメリット

誰かに感謝される仕事には、大きなやりがいや自己成長の機会があります。ここでは「人の役に立つ仕事」に就くメリットについて解説します。



人の役に立つ実感が自己成長につながる

誰かの役に立つ仕事をしていると、日々の業務を通して自分の成長を実感しやすくなります。「ありがとう」「助かったよ」といった言葉を受け取ることで、「自分の行動が誰かに貢献できている」という実感が生まれます。

このような経験の積み重ねは、自分への信頼を育て、前向きな姿勢で仕事に取り組む力となるでしょう。また、「もっと役に立ちたい」と思う気持ちは、スキルアップや資格取得などの意欲にもつながり、結果としてキャリアアップや自己成長を後押しする原動力にもなります。


感謝される喜びが仕事のやりがいにつながる

仕事をしていて「ありがとう」と感謝される瞬間は、何にも代えがたい喜びです。特に人の役に立つ仕事では、相手の困りごとを解決したり、人生の転機に関わったりすることもあるため、その一言が大きなやりがいとして心に残ります。

感謝の気持ちを受け取ることで、自分の仕事の価値を実感でき、日々の業務にも自然と熱意がこもるようになります。単なる作業ではなく「誰かのために」という目的意識が芽生えることで、仕事の意味ややりがいをより深く感じられるでしょう。


仕事への誇りが継続的なやる気を生む

「人の役に立っている」という実感は、自分の仕事に誇りを持つための大きな要素です。自らの業務が社会の一部として機能していると理解できると、自然とやる気が持続しやすくなります。

これは単なる自己満足ではなく、「誰かに必要とされている」という社会的なつながりから生まれる感覚です。誇りを持てる仕事は、多少の困難やストレスがあっても踏ん張る力になるうえ、継続的に学び、成長し続けようという意欲にもつながるでしょう。

自分に向いている「人の役に立つ仕事」の見つけ方

「人の役に立つ仕事」をしたいと思っていても、どの仕事が自分に合っているのかは人それぞれです。

ここでは、自分に向いている「人の役に立つ仕事」を見つけるための具体的な方法を紹介します。



自己分析を活用する

  • 自分がやりがいの感じる瞬間を明確にする
  • 自分の得意なこと・強みを把握する

▼自己分析のやり方やツールについて詳しく知りたい方はこちら
・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
・自己分析シート|就活に役立つテンプレ7選と効果的な活用法を解説
・方法は2通り。就活の悩みを複雑化させないための自己分析術


自分がやりがいの感じる瞬間を明確にする


まずは、自分が「どんなときにやりがいを感じるか」を言語化する必要があります。

具体的には、やりがいを感じた経験を思い出すことが、自分の価値観を把握するにもいいことでしょう。例えば「ありがとうと言われたとき」「誰かの成長に関われたとき」など、感情が動いた場面を振り返ってみましょう。そこに、あなたにとっての「人の役に立つ」の意味が見えてきます。

ですが、いきなり昔の出来事を思い出してくださいと言われても、簡単ではありません。そんな時は、昔の経験を洗い出せる効果的な方法として、モチベーションマップやマインドマップを活用することが挙げられます。2つの方法も、自分の頭にある記憶や思考をきちんとすることで、自分にとっての「やりがいの源泉」がクリアになります。

▼モチベーションマップやマインドマップの書き方について詳しく知りたい方はこちら
・モチベーショングラフの書き方【テンプレート付き】就活活用法を紹介
・マインドマップを使った自己分析!書き方や無料のツール・アプリを紹介


自分の得意なこと・強みを把握する


自分の強みや得意なことを知ることも、自分に合った「人の役に立つ仕事」を見つけるのに欠かせません。

例えば、他人より自然にできることや、よく褒められることに注目すると、自分の強みが見えてくるでしょう。「話をまとめるのが得意」「初対面でもすぐ打ち解けられる」など、得意を生かせる仕事は、より楽しく・長く続けやすい仕事を探すことができます。

また、強みと志望職種が結びついていると、面接でも説得力が増します。「自己分析が徹底している」「自分のやりたいことが明確だ」というポジティブな印象を与えられます。

▼強みの見つけ方について詳しく知りたい方はこちら
・【強み30選】就活の自己PRで使える強みの見つけ方と一覧|例文つき


志望先と自分のマッチ度を確認する

自己分析で得た「やりがい」や「強み」を軸に、実際の職場や仕事と照らし合わせることが大切です。

人の役に立つ仕事は理想が先行しやすいため、働く現場のリアルを知ることがミスマッチを防ぐ鍵です。そのためには、体験を通じて感じること、働く人の声を聞くこと、企業の考え方を知ることなど、多面的な情報収集が重要です。

具体的には以下の3つの方法を活用することをおすすめします。

  • アルバイトやボランティアを通じて体験してみる
  • 採用ページの社員インタビューから仕事のやりがいを知る
  • OB・OG訪問で社員の生の声を聞く


アルバイトやボランティアを通じて体験してみる


学生生活の中で、興味のある仕事をアルバイトやボランティア活動として体験することで、仕事の「楽しさ」や「向いている・向いていない」をリアルに知ることができます。

例えば、カフェの接客のアルバイトを通じて、「人と一対一で関わるのが好きだ」ということに気づけるかもしれません。

特に、ボランティアは「無償でもやりたいと思えるかどうか」を試す場としてもいい機会でしょう。


採用ページの社員インタビューから仕事のやりがいを知る


自分が気になる・志望する企業の採用サイトに記載されているコンテンツを活用することもあります。

企業の採用サイトには、実際に働いている社員のインタビューや、社員が語る仕事のやりがいや日常が紹介されています。それらを確認し、自分が大切にしたい価値観や目指す姿と重なる部分があるかをチェックしましょう。


OB・OG訪問で社員の生の声を聞く


最後に、OB・OG訪問を積極的に活用することがあります。

現場で働いている人の話を直接聞くことで、インターネットや普段の企業説明会では得られないリアルな実態が分かることができます。特に、「やりがいを感じる瞬間」や「苦労していること」などを聞くことで、理想と現実のギャップを埋める材料になるでしょう。

また、一対一の形式が多いため、大勢の前での発言が苦手な方にとって、自分のペースで質問でき、気になる点を深掘りしやすいのもメリットです。

▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら
・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
・OB・OG訪問の質問リスト【厳選50選】 深い内容を聞くコツ・前日に送るメール例

おわりに

この記事では、「人の役に立つ仕事」を見つけるための考え方と、具体的な職種の分類、自分に向いている仕事の見つけ方を紹介しました。

自分に合った働き方や貢献の形を知り、より納得感を持ったキャリア選択ができるようになりましょう!

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(Photo:mapo_japan/Shutterstock.com)

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