イグニション・ポイントは、2014年6月に創業し、現在12期目を迎える企業です。2022年5月からは電通グループと資本提携をし、現在は「イノベーションとテクノロジーで日本をゆたかにする」という刷新されたビジョンのもと、「失われた30年」を取り戻すための活動を推進しています。
今回は、同社で執行役員 パートナーとしてコンサルティング事業本部 AI Technology Unit責任者およびAI Innovation Hub代表を務める羽間裕貴さんに、独自のビジネスモデルの強みや、AI時代に求められる人材像についてお話を聞きました。
「欲張り」な人材が育つ、独自の3事業連携
──最初に、新卒でイグニション・ポイントを選ぶメリットや、自社ならではの強みについて聞かせてください。
羽間:私たちは「イノベーションとテクノロジーで日本をゆたかにする」というビジョンのもと活動し、新しいものを生み出し、世の中に貢献することに強いこだわりを持っています。当社の特徴は、コンサルティング事業(ヒト)・イノベーション事業(モノ)・インベストメント事業(カネ)の3つの事業を展開している点です。
これらはいわば、新しいものをつくっていく中での「ヒト・モノ・カネ」のプラットフォーマーのようなイメージです。単にコンサルティングを行うだけでなく、クライアントと一緒に事業を起こしたり、クライアントの課題に沿ったプロダクトやサービスをつくり業界の中のスタンダードにすることや、私たちが持つスタートアップのネットワークをうまくひもづけてオープンイノベーションの機会を探ったりと、コンサルティングの枠を超えた価値提供ができる点が評価されています。
現在は会社としても成長期ではありますが、ビジョン実現のために「第2創業期」のような気持ちで取り組んでいます。新卒で入社される方にとっては、コンサルタントとして成長するだけでなく、起業家や事業家、投資家のようなマインドも養っていける環境です。「あれもこれもやりたい」という、「欲張り」な人にはすごく良い環境だと思います。

──実際に働いている社員の皆さんも、そういった「欲張り」な方が多いのでしょうか。
羽間:そうですね。成長に貪欲な人が多いです。社内では、例えばインベストメント事業本部の社員が講師となって行う横断研修などもあり、コンサルタントとしてのスキルだけでなく、多様な視点を取り入れることができます。コンサルティングだけ、キャピタリストだけ、といった1つの視野に閉じず、さまざまな視点を取り入れることで、自分の深みや個人のゆたかさを得られることにつながっていくと考えています。例えば、あるプロジェクトで得た知見を抽象化して他の業界に展開したり、そこから新規事業の種を見つけたりと、大きくチャンスを広げていくことができます。
ビジネスとテクノロジーの架け橋「ビジネストランスレーター」へ
──羽間さんが責任者を務める「AI Technology Unit」の魅力についても聞かせてください。
羽間:一番の魅力は、ビジネスとテクノロジーを、AIという強力な手段を通じて橋渡しできる点です。私たちはこれを社内で、「ビジネストランスレーター(翻訳者)」と表現しますが、ビジネスサイドとテクノロジーサイド、両方の論点に立って話ができる「二刀流」人材になっていけるのが魅力です。
現代において、ビジネス上の論点とAIは非常に大きくひもづいています。私たちは、AI戦略の策定という上流から、実際にテクノロジーでどう実現するかまで一気通貫で携わります。自分がやっていることが形になり、成果が見えやすい環境です。
──SIerや他のファームとはどう違うのでしょうか。
羽間:単にシステムをつくるだけではありません。今の業務をただAIに置き換えるのではなく、「AIと一緒に(With AI)」どういった業務プロセスになっていくのか、その先にどういった世界が待っているのかというビジョンから考えていくことができます。AIを使って何かをするだけでなく、AI時代に何を成し遂げるべきかという視点を持てることが、差別化できるポイントであり面白い部分です。
──AI時代において、どのような人材が向いているのでしょうか。
羽間:相手の立場に立って構造を想像し、寄り添う「EQ(心の知能指数)が高い人」。そして、AIを使うにしても、そのインプットに何を与えるかという思考の質を高められる「IQ(知能指数)が高い人」。この両方が必要であり、EQとIQの二刀流のような人が活躍していけると考えています。
生成AI時代におけるコンサルタントの勝ち筋
──「生成AIに仕事が奪われるのではないか」という不安を持つ学生もいます。これからのコンサルタントはどう変化していくのでしょうか。
羽間:私は、決してAIに人間が負けるとは思っていません。確かに、生成AIの登場で作業の丸投げのようなことも可能になりました。しかし、私たちはプロフェッショナルとして、AIに代替されるような仕事をしてはいけません。あくまでAIは「超優秀な秘書」として利用するものです。AIにはできない「顧客の理解」「ゴール設計」「心を動かすメッセージづくり」といった部分に魂を込めることが重要です。
ロジックはAIの方が出せるかもしれませんが、最後はロジックと感情で人の心を動かしていく必要があります。AIという下駄を履くことで、人間は人間にしか生み出せない新しい価値をつくることにフォーカスできます。AIの波に逆らうのではなく、うまく乗りこなして、AIネイティブとして新しい価値を発揮していくのが、これからのコンサルタントの姿だと思います。

「失われた30年」を取り戻し、日本をゆたかにする
──今後、イグニション・ポイントではどのような社会を実現していきたいとお考えですか。
羽間:私たちは「失われた30年」を、イノベーションとテクノロジーの力で取り戻し、日本をゆたかにすることを目指しています。日本は労働人口が減少していますが、技術との相性は良い国だと思っています。AIを労働の代替や、超優秀な秘書として活用していくことで、社会を変えていくことができるはずです。私たちは電通グループの一員でもありますので、自分たちが携わったAIプロダクトや新規事業を単なる「着火点」で終わらせるのではなく、さらに広く延焼させ、影響の輪を広げていきたいと考えています。そうして日本社会を良くするための着火点になれたらいいなと思っています。
──社会だけでなく、「社員のゆたかさ」も重視されていると伺いました。
羽間:はい。社会だけがゆたかになればいいのではなく、それを構成する社員一人一人もゆたかさを得ていくべきだと考えています。そもそも、社員がゆたかではないのに、社会がゆたかになることはありません。そのため、エンゲージメントを高める施策や、社員がゆたかさを感じられる制度や仕組みを、トップダウンだけでなくボトムアップの声も取り入れながらつくっています。
──社風やキャリアの歩み方について教えてください。
羽間:社風を一言で言うなら、「大人の文化祭」のような感じです。文化祭の出し物をみんなでわちゃわちゃと一生懸命つくるような、そんな雰囲気があります。それぞれが実現したいゆたかさやビジョンに対し、みんなで力を合わせて実現しようとする文化です。そのために、2週間に1回の1on1や、先輩社員がフォローするメンター制度や相談会など、人を大事にする仕組みが多くあります。コンサルタントというと「冷たそう」「ドライ」と思われがちですが、実際は人に寄り添える人が多く、そこが良いポイントだと思います。
──キャリアパスについてはどうでしょうか。
羽間:非常にさまざまな選択肢が用意されています。コンサルタントとしてキャリアを積む人もいれば、他のユニットへチャレンジする人、AIプロダクト開発室やイノベーション事業本部で事業家を目指す人、あるいはインベストメント事業本部でベンチャーキャピタリストの道を歩み始める人もいます。同じ会社の中にありながら、多様なキャリアを経験できる環境です。
──これから入社する学生にメッセージをお願いします。
羽間:これから入ってくる学生の皆さんには、将来に悲観的にならず、自分なりに「こういうことをやってみたい」「こうなりたい」という思いを持ってきてほしいです。イグニション・ポイントは、その思いを実現するための「船」です。一緒の船に乗って、みんなで考えながら実現に向けて進んでいけたらいいなと思っています。就職活動をきっかけに、ぜひ「自分なりのビジョン」を考えてみてください。

▼企業ページはこちら
イグニション・ポイント
▼イベントページはこちら
【12/26(金)|イグニション・ポイント】『EXECUTIVE インタビュー』(2025年12月放送)
申し込み締切:12月26日(金)
【本選考|デジタル×戦略コンサルタント職】BIG4/BCG/マッキンゼー/アクセンチュア出身者が集う『コンサル×新事業創発×投資』のハイブリットファーム#クチコミ評価★4.1#働きがいのある会社ランキング9年連続ベストカンパニー#フレックス#リモート
申し込み締切:1月29日(木)
【早期本選考|組織・人事×戦略コンサルタント職】BIG4/BCG/マッキンゼー/アクセンチュア出身者が集う『コンサル×新事業創発×投資』のハイブリットファーム#クチコミ評価★4.1#働きがいのある会社ランキング9年連続ベストカンパニー#フレックス#リモート
申し込み締切:1月29日(木)
【早期本選考|新規事業開発×戦略コンサルタント職】BIG4/BCG/マッキンゼー/アクセンチュア出身者が集う『コンサル×新事業創発×投資』のハイブリットファーム#クチコミ評価★4.1#働きがいのある会社ランキング9年連続ベストカンパニー#フレックス#リモート
申し込み締切:1月29日(木)
【早期選考】〈ファイナンス×戦略コンサルタント職〉BIG4/BCG/マッキンゼー/アクセンチュア出身者が集う『コンサル』×『事業会社』のハイブリットファーム#フレックス#リモート
申し込み締切:1月29日(木)
【本選考|戦略コンサルタント職】BIG4/BCG/マッキンゼー/アクセンチュア出身者が集う『コンサル×事業開発×投資』のハイブリットファーム |オンライン会社説明会実施中!
申し込み締切:1月29日(木)
【ライター/編集:小林 遼】