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DBJを形作る「総合職」と「業務職」。採用担当が語る、それぞれのキャリアと想い

職種理解 企業インタビュー 企業理解 インタビュー 金融 日系
2021年3月16日(火) | 33,631 views
sponsored by DBJ(日本政策投資銀行)

就職活動で企業を見る際に重要な視点が「社会人として働くイメージを持てるかどうか」です。その際に事業内容や組織について理解を深めることも大事ですが、「職種」を切り口に企業を見てみると、そこで働く人・環境がよりイメージできるかもしれません。


今回取材したのは政府系金融機関・DBJ(日本政策投資銀行)。企業理念「金融力で未来をデザインします」のとおり、企業・社会の課題解決者として独自のポジションを築いています。その唯一無二の役割を支えているのが「総合職」と「業務職」という2つの職種。その実態を知る機会がなかった就活生も多いのではないでしょうか。


DBJを形作る上で、総合職と業務職はそれぞれどのような役割を果たしているのでしょうか。新卒採用担当の島田さんと飯島さんに、自身の就職活動や業務経験を交え、それぞれの役割と共通する想(おも)いについて語ってもらいました。

事業再生、プロジェクトファイナンス、ファンドオペレーション、人事……経験の掛け算で視座が高まる

──本日はよろしくお願いします。採用担当を務めるお2人ですが、これまで多くの部署を経験されてきたそうですね。


島田:DBJの人財開発の特色の1つは戦略的ジョブローテーションです。私も飯島さんも、多岐にわたる業務を経て今のチームにいます。私は入行当初、事業再生ファイナンスを手掛ける部署に配属されました。1年目後半から実際にバッターボックスに立ち、リーマンショック後の日本経済において、金融の果たすべき責任やDBJらしい役割を感じる・考える日々でした。3年目からは地元の南九州支店で法人営業と企画調査を担当。若手のうちに金融手法の専門性が求められる立場とお客さまと向き合う役割の両方を経験できましたね。

支店時代は、地域経済を支える経営者と膝詰めで議論する機会が豊富にあり、その視座の高さに初めは圧倒されてばかりでしたが、今に活きる出会いや学びに恵まれました。その後は国内エネルギー業界向けの投資案件や、DBJアセットマネジメントでの不動産ファンド運営業務を通じ、事業者に近い立場での経験も得ました。そして2019年4月から、人事部で新卒採用のチームリーダーを務めています。

島田 昂樹(しまだ たかき):2009年に総合職としてDBJに入行。事業再生ファイナンス、南九州支店(鹿児島)での法人営業・企画調査、プロジェクトファイナンスに従事。その後、グループ会社のDBJアセットマネジメントに出向し、不動産ファンドの運営に携わる。2019年4月より新卒採用チームのリーダーを務める。


飯島:私は2014年に新卒でDBJに入行し、最初は投資部門でPEファンド(※)の出資金管理などのオペレーション業務を担当しました。2018年に人事部に異動してからは、新卒採用の他、勤怠管理や福利厚生制度の運用といった労務管理も担当していました。現在は新卒採用の専任担当として、各種イベントの企画・運営から当日の出演、学生の皆さんが手にとってくれる採用パンフレットの作成、選考フロー構築まで幅広く携わっています。

(※)……プライベートエクイティファンド。未公開株式へ投資を行うファンド

  

飯島 梨絵(いいじま りえ):2014年に業務職としてDBJに入行。PEファンド投資業務(アドミニストレーション、DBJアセットマネジメントへの業務移管)を経て、2018年に人事部へ異動。現在は新卒採用チームにて採用活動業務全般を担当。


──ジョブローテーションの利点は、過去のインタビューでも紹介しています。お2人はご自身のキャリアについてどう捉えていますか?

・「人財開発銀行」を目指す、DBJ(日本政策投資銀行)のキャリアと魅力に迫る
・「御社のポジションはどこですか?」DBJさん、商社・金融志望者の常識を変えてください

飯島:1人の経験が「1」で終わらないのはジョブローテーションのいいところですね。チームのみんなが持ち寄った知見が掛け算になり、DBJとして提供できる価値が広がります。個人の成長という点でも、島田さんをはじめ、さまざまな業務経験を持つ上司や先輩・後輩たちと一緒に働くことで視座を引き上げてもらっていると感じます。


島田:うれしいコメントですね。私自身も、自分の多様な経験に加えて周囲からの学びにより、お客さまの課題解決に対する引き出しは間違いなく増えました。また、過去の経験同士が有機的につながることで、未知の領域に挑戦する際のキャッチアップスピードが年々速くなっているように感じます。「ジョブローテーション=幅」とイメージしがちですが、私でいえば、先ほどの投資案件やファンド運営のように、DBJではリスクマネーの供給などを通じて一つひとつのプロジェクトに深く関わることができます。「幅」も「深さ」も同時実現する上で過去の経験をつなげることは個人的に意識しているところです。

総合職と業務職は「テニスのダブルス」。互いのフィールドで全力を尽くす

──島田さんは総合職、飯島さんは業務職としてDBJに入行されました。それぞれの職種の特徴を伺えますか。


島田:部署や案件によっても役割分担は違ってきますが、お客さまに向き合って最適な金融ソリューションを見いだすのが総合職、その金融ソリューションを実現するための業務基盤整備やオペレーションを担うのが業務職です。DBJはカスタムメイドの案件が多く、型の決まったことよりも、前例のないことに積極的に乗り出すことが「らしさ」です。そのため、仕組みを整備する役割はとても重要です。DBJらしいソリューションを提供する上で、総合職と業務職が一緒に挑戦しているイメージですね。


──「業務職」と聞くと、総合職の指示を受けて淡々と事務作業を行うイメージを持つ就活生も多そうですが、DBJはそうではない、と。2つの職種が異なる守備範囲で全力を尽くしているのは、テニスのダブルスみたいですね。


島田:おっしゃる通りです。私のキャリアを振り返っても、業務職の存在なくして案件は成立しなかったと思います。例えば、エネルギー業界向けの投融資業務に携わっていたときのことです。当時は東日本大震災を経て、日本の金融機関が一丸となって再生可能エネルギーの普及に向けた支援を行うことが求められていました。DBJは各プロジェクトに自らリスクマネーの供給を行うと同時に、サステナブルな金融支援の仕組みを構築すべく、地域金融機関などに参加を呼びかけました。

それらの金融機関の中には、手続き1つとっても前例のない取り組みとなったところもありましたが、案件実行に際しては、DBJの業務職が知見を提供しました。投融資の意思決定だけでは案件は動きません。緻密なオペレーションがあって初めて、投融資が実行されるのです。DBJの金融力は、まさにテニスのダブルスのように、総合職と業務職の連携が生み出しているといえるでしょう。


──自分がどちらの職種に向いているかを判断するポイントは何でしょう? 業務職として活躍する飯島さん、いかがですか。


飯島:業務職のキーワードは「知的好奇心」と「思いやり」だと私は思います。「知的好奇心」は総合職でも大切なことですが、DBJには多様な業務があり、その業務内容は社会の変化に合わせて発展していきますので、常に新しいことを学び続ける必要があります。「思いやり」は単なる優しさや気遣いではなく、想像力があるということ。私たちはオペレーションのプロフェッショナルとして、さまざまなケースを想定する必要があります。

また、目の前のチームメンバーの先にはお客さまがいて、そしてその先には日本の産業・社会があります。DBJ業務職に求められるのは、自らの業務の先に広がる世界を捉えられること。想像力を働かせて、チームが最短距離でゴールに向かえる方法を考えること。それが、お客さまへの価値提供、ひいては日本を良くすることにつながると信じています。


──一方で、DBJの総合職に求められていることは何でしょうか?


島田:飯島さんが言う「知的好奇心」は同感です。また業務職の「思いやり(想像力)」に対で表現するならば、総合職に求められるのは「創造力」です。高い視座でお客さまや経済社会を俯瞰(ふかん)し、幅広くかつ深い知見とともに、新しい金融手法や事業・産業を創り出していく。さまざまなステークホルダーと共創できるDBJというフィールドでは、高い専門性はもちろん、それを世の中に対しどう使えるか。最後は人として問われている気がします。「千里の道も一歩から」という言葉もありますが、周囲を巻き込める大志と同時に、それを実現させる思考力や実行力を兼ね備えた人がDBJでは活躍していると思います。

業務職らしさと私らしさの重なるとき


──飯島さんは、DBJの業務職のどのようなところに魅力を感じていますか?


飯島:幅広い経験を積める環境と、担う役割の大きさにやりがいを感じます。ミドル・バック業務は金融機関の心臓ともいえる、お金そのものを動かす業務です。DBJの業務職は「どう血流を届けるか?」までを能動的に考えて働けるのが面白いところだと思います。


──実際に、DBJの業務職ならではのエピソードを伺えますか。


飯島:役割の大きさという観点では、入行2年目後半に取り組んだ、総額数千億円規模のファンド投資案件のアドミニストレーション業務が印象的です。主に私は、行内決定にかかる諸手続きや投資実行後のオペレーション体制の整備を担いました。この案件は、金額規模もさることながら、その取組意義も含めて行内外で注目度の高いもの。同時に、体制整備においてはDBJとして初めて直面する論点が複数あり、行内関係部署との細部にわたる調整が必要となるものでした。

上司から「飯島さんにぜひ任せたい」と話をもらったときは、自分に務まるだろうかと不安もありましたが、新人時代から指導してくれていた先輩から「会社にとって重要な案件を担う責任と、担当者として声をかけてもらえたことに誇りを持って。いつも通り自分らしくやれば大丈夫」と背中を押してもらえことがとても嬉しくて。無事に業務を完遂させて、上司や先輩に自分の成長を見てもらいたいと思いました。


島田:積極的に若手に任せる。これは職種を問わずDBJに根ざす文化ですね。そして、能動的に行内関係者と調整し基盤を整える、これぞDBJ業務職らしい仕事だと思います。現在の飯島さんの自ら考えて動く姿勢はこういった経験から形作られていることが分かりました。今一緒に取り組んでいる採用パンフレット制作プロジェクトでは、読み手の学生さんを起点としたコンテンツ構成の検討から制作会社との細やかな調整までまさに「思いやり」を感じているところです。


飯島:照れますね。でも、変わらず大切にしていきたい仕事への向き合い方なので光栄です。

私たちがDBJを選んだ理由

──インタビューの後半では、採用に関するお話を伺います。まず、お2人がどのような就活をしていたのかをお聞かせください。


島田:私はそもそも、金融業界を真っ先に志望したわけではありませんでした。就活を始めた頃はインフラやメーカーなどを見ていたのですが、どの会社も素晴らしくて、格好いい社会人の方々に出会えました。その中から1社に絞るよりも、さまざまな会社や社会人の方々と幅広く関わりたくてコンサル業界や金融業界などに興味を持ったんです。金融業界では、はじめからDBJに絞り込んでいましたね。


──なぜ、金融業界でDBJが第一志望だったのですか?


島田:自己成長と他者貢献の両方を高次元で同時に満たせる、そんな「私事と志事」ができると思ったからです。DBJは法人に特化した金融機関として多くの金融手法を有していますし、少人数の組織なので若手のうちから主体性をもって働く機会が多そうだと感じました。出会った職員たちが、年次にかかわらず「この国や産業のために」と青臭い想いを語ってくれたのも決め手です。同じ志を共有して切磋琢磨(せっさたくま)できる環境に心惹(ひ)かれました。


──飯島さんは、まずは職種という観点ではいかがでしたか。


飯島:大学で専攻していた心理学では「どう豊かに生きるか?」について考えており、「豊かさの仕組みを整える」を就活のテーマとしていました。当時はカフェでアルバイトをしていたのですが、私は店の状況に応じてスタッフの持ち場を割り振る仕事をしていました。接客でお客さまに向き合うことも楽しかったのですが、場を俯瞰して最高のチームを作ることにやりがいを感じていて。

社会人になっても一緒に働く人をアシストすることで周囲に良い影響を与えたいと思ったんです。島田さんと同じく、就活中は業界を絞らずに多くの企業を見ていましたね。どの会社の話を聞いてもすてきに感じて……ほれやすいといいますか(笑)。


──金融業界、そのなかでもDBJを選んだ理由を伺えますか。


飯島:選考が進んで、自分が1つの会社で働くことを意識するのが苦しかったんです。そこで、多くの人と関わり、世の中に広く影響を与えられる金融業界が自分の軸とマッチしていると感じました。DBJを選んだのは、「世のため、人のため」という青臭いパブリックマインドを堂々と掲げているのが格好いいと思ったからです。私自身もそんな人生を歩みたいと思っていたので、働く中で自分を肯定できると感じました。


──お2人とも、関われる範囲の広さと、DBJの青臭さに魅力を感じたのですね。熱く語っていただきました。


島田:面接中の姿が浮かぶね(笑)。


飯島:お互い、昔も今も根っこは一緒ですね(笑)。

社会に対する想いが共通の原動力


──DBJで働く中で、ご自身の成長をどのようなところに実感しますか?


島田:金融のプロフェッショナルとしてさまざまなファイナンス手法や業界知見といった「金融力」はもちろん、DBJならではの多様なステークホルダーとの接点や事業者に近い立場での案件関与を通じて「共創力」も身に付けてこられていると思います。「収益性と公益性の両立」や「社会を良くしたい」という純粋な想いは変わらず持ち続けていますが、かつては自身の金融スキルを高めることが醍醐味(だいごみ)とも捉えていた時期もありました。しかし、キャリアを積み重ねる中で「誰と・どのように」まで考えられてこそが真の「金融力」だと思い至るようになりました。


飯島:確実なオペレーション能力に加えて、物事を主体的に進めるための調整力が身に付きました。必要な情報を収集し、多くの関係者の意向を把握しながら、プロジェクトをとりまとめる自分らしいやり方を見つけられたように思います。内面的な成長としては、大学時代よりも地に足がついた「豊かさ」について考えられるようになりました。


──地に足がついた「豊かさ」ですか。詳しく教えてください。


飯島:学生の頃は、融資の金額と意義の大きさはイコールだと思っていました。しかし、実際にお金を動かす側になってからは、1円でも100億円でも伴う責任は本質的には変わらないと感じます。自分の携わった投資案件の資金が、身近な店舗の運営に使われていて。自分の動かしたお金がお客さまへのサービスとなり、その先の利用者の笑顔を生み出す──お金が社会の血液として豊かさを生み出している、そんな実感を持てるようになりました。


──素敵なエピソードですね。


島田:私たちも楽しそうに話していますけれど(笑)、キャリアの中ではつらいことや思い通りにいかないことが、ごまんとあります。そんな中で歯を食いしばって物事をやり抜いたり、立ち直ったりできる原動力は、DBJが世の中で果たしている責任にあると思うんです。金融知識を身に付けたいというモチベーションだけではなく、社会に対する想いに共感できる方はDBJに向いていると思います。


──最後に、この記事を読む就活生にメッセージをお願いします。


飯島:「どう生きたいか」と「どう働きたいか」は密接につながっていると思います。仕事は人生の中で多くの割合を占める時間ですし、自身と社会をつなぐものでもありますから。自分の価値観と一致し、自己肯定感が高まるような場所を探してほしいです。「そもそも……」「なんで?」と自分への問いを深めることで、社会に出てからも、企業に合わせた自分ではなく、自分らしい自分でいられると思います。


島田:DBJは世の中の変化に合わせて新たな金融手法に取り組む、常に変わり続ける組織です。変化に高い関心を持ち、その変化を一緒に楽しめるような方とこれからの未来を創っていきたいですね。就活での経験はこの不確実な世の中を渡っていく上での礎になると思います。DBJに限らず、ぜひいろいろな会社や社会人の話を聞いて、世の中のうねりを体感してください。


──お2人共、ありがとうございました。


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【総合職1次】申込締め切り:3月31日(水)
【総合職2次】申込締め切り:4月7日(水)
【業務職】申込締め切り:4月14日(水)

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DBJ(日本政策投資銀行)

【ライター:中山明子/撮影:百瀬浩三郎】

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