こんにちは、ワンキャリ編集部です。
就職活動で「eF-1G」という適性検査の対策方法について悩んでいませんか?
こちらの記事では、eF-1Gの基本構成や出題形式、難易度、他のウェブテストとの違いについて詳しく解説します。さらに、言語・非言語問題の例題をご紹介します。
こちらの記事を読むことで、eF-1Gの合格ラインや評価基準、効果的な対策方法が分かり、eF-1Gで高得点を目指すことができます。
<目次>
●「eF-1G」とは?
・基本構成と出題形式
・難易度
・eF-1Gと他のウェブテストの違い
●eF-1Gの合格ラインと評価基準
・過去の合格基準の分析
・企業ごとの合格水準の違い
・フィードバックが重要
●eF-1Gを出題する企業一覧
●なぜ企業はeF-1Gを導入する?
・測定項目が多く、個人特性を把握しやすい
・ストレス耐性を詳しく測定できる
●eF-1Gで検査される内容
・性格検査
・能力検査
●eF-1Gの言語問題の例題
・単語を連想する問題(マジカルバナナ)
・単語を列挙する問題
●eF-1Gの非言語問題の例題
・地図の読み取り問題
・煙突問題
・積み木問題
・法則の読み取り
・記号のカウント
●効果的なeF-1Gの対策方法
・問題集はない
・類似問題が多く出るSPIを対策する
・eF-1Gを導入している企業を受験する
・SNSで販売されている過去問はNG
●eF-1Gで高得点獲得のコツ|内定者の体験談も紹介
・制限時間に解けなそうな問題はとばす
・連想ゲームはとにかく回答数を増やす
・体調を万全にする
●まとめ
「eF-1G」とは?
eF-1Gとは、企業が採用選考で使う適性検査のことです。株式会社イー・ファルコンが提供しています。SPIや玉手箱よりも知名度は低いですが、楽天や博報堂、カルビーなどの大手企業で採用され始めているため、著名な企業を狙う就活生は対策しておくべきでしょう。

基本構成と出題形式
eF-1Gは、大きく「性格検査」「能力検査」の2つで構成されています。
性格検査とは、就活生自身の仕事への考え方や人との関わり方などをチェックする検査です。合計251問・80項目が出題されており、5つの選択肢から一番該当するものを選択します。所要時間は30〜40分です。
能力検査では、就活生の仕事の処理スピードや能力などを検査します。数理力や言語力、応用力などに関する問題を解くことで、思考力や処理スピードを評価できます。合計114問・19ブロックに分けられており、所要時間は30分です。選択式と記述式が混在しています。
能力検査は、さらに以下のような形式に分かれます。
・言語問題
・非言語問題
問題数が多く、スピードと正確さの両方が求められる点が特徴です。
難易度
eF-1Gの詳細な難易度や企業ごとの合格ラインは公表されていません。ただし、就職偏差値が高い企業では、eF-1Gの合格ラインも高くなる傾向にあります。
問題の種類や出題数に対して制限時間が短いため、時間配分を誤ると点数が伸びません。とくに非言語分野では、計算問題や図形の見え方を問う問題などが連続して出題されるため、対策しておかないと手が止まってしまいます。
eF-1Gと他のウェブテストの違い
eF-1Gは、SPIや玉手箱などと比べて「難易度が高い」といわれています。
eF-1Gでは、数理力や言語力などのように、ある程度思考しなければ解けないような問題が出題されます。こうした難易度が高い問題を短時間でサクサク解答しなければならないため、しっかり対策しなければ太刀打ちできません。
また、eF-1Gは企業の採用基準やニーズに合わせて出題内容を自由にカスタマイズできます。企業ごとで出題傾向が異なるため、より対策の難易度が高くなるのです。
eF-1Gの合格ラインと評価基準
eF-1Gの合格ラインと評価基準をチェックしましょう。
過去の合格基準の分析
eF-1Gの合格基準は非公開です。しかし、過去の受験者情報や傾向から、おおよそ「5〜7割程度」が合格ラインであると推測されています。就職偏差値が高い企業ほど合格ラインも高くなりやすいため、入念な対策が必要です。
また、能力検査で優秀な成績を収めても、性格検査の回答内容が極端だったり企業の求める人物像に合致していなかったりすると、不合格になる可能性があります。
合格のためには、正確さだけでなく「自然で一貫性のある回答」も意識しましょう。
企業ごとの合格水準の違い
eF-1Gの評価基準は、企業や業界によって大きく異なります。すべての企業が同じ点数を合格ラインにしているわけではありません。また、企業によって求められる能力も違うため、業界研究やOB・OG訪問を通じて「どこを重視しているのか?」「どれくらいの点数を目指すべきなのか?」を把握しておくことが大切です。
フィードバックが重要
eF-1Gでは、受検後にフィードバックシートが届くことがあります。企業によって内容は異なりますが、「診断結果をもとにした強みや弱み」「うまくいかなかった際の対処法」などが記載されています。
このフィードバックは、今後の就活における自己分析や面接対策に役立ちます。自分の強み・弱みを客観的に確認して、次回以降の選考で話すべき内容をブラッシュアップできれば、採用の可能性をグッと高められるでしょう。
eF-1Gを出題する企業一覧
ここでは、eF-1Gを出題する企業を一覧で紹介します。
eF-1Gを受けられる企業は、以下の企業です。
小売り・流通
伊藤忠食品
パルシステムグループ
ロフト
メーカー
富士フイルム
日本タングステン
東ソー
荒川化学工業
日本信号
ライオン
JT(日本たばこ産業)
ピアスグループ
IT・通信
楽天グループ
テクノスジャパン
GMOペイメントゲートウェイ
Speee
商社
日本アクセス
富士フイルムメディカル
旅行・観光
JTBグループ
広告・マスコミ
AOI Pro.
その他
すかいらーくホールディングス
他にもeF-1Gを採用している企業はあるので、ワンキャリアの体験談を用いて、志望する企業の情報を調べてみてください。
なぜ企業はeF-1Gを導入する?
企業がeF-1Gを導入する理由としては、主に以下が挙げられます。
測定項目が多く、個人特性を把握しやすい
eF-1Gでは、以下のように幅広い項目を測定できます。
- ストレス耐性
- 協調性
- 論理的思考力
- 責任感
- 学習意欲
- コミュニケーション能力
幅広い項目をもとに就活生の能力を把握しておけば、「自社が求めるラインのスキルを身に付けているか?」を正確に判断できます。また、能力だけでなく就活生の性格や価値観も評価できるため、「企業が求める人物像に合致しているか?」という点も把握しやすいです。
このように、能力と価値観という両側面から就活生を評価できれば、入社後のミスマッチを減らしやすいでしょう。
ストレス耐性を詳しく測定できる
eF-1Gの性格検査では、ストレス耐性を詳しくチェックできます。ストレス耐性は企業で働くうえで重要な要素です。「業務の負荷や人間関係の変化にどれくらい対応できるか?」などを予測するために活用できます。
企業からすると、ストレス耐性が強い就活生ほど入社後も粘り強く働いてくれると期待できるため、優先的に採用したいと考えるでしょう。
eF-1Gで検査される内容
eF-1Gで検査される内容は、大きく以下の2つです。
性格検査
性格検査では、応募者の行動傾向や価値観を通して「職場への適応力」「人間関係の築き方」などを確認できます。合計251問・80項目が出題され、5つの選択肢から当てはまるものを選択する形式です。
この性格検査の結果をもとに、企業は「自社にマッチしている人材か?」を判断します。もし回答内容に一貫性がなかったり極端だったりすると、信頼性が低いと判断されるため注意しましょう。嘘(うそ)をつかず、等身大の自分を出すことが重要です。
能力検査
能力検査では、主に以下の2分野の力を測ります。
・言語分野:語句の用法や四文字熟語、単語の連想、単語の列挙など
・非言語分野:四則演算や地図の読み取り、煙突の見え方など
具体的な問題の出題内容は、以下の章で解説します。
eF-1Gの言語問題の例題
eF-1Gの言語問題の例題は、以下の通りです。
単語を連想する問題(マジカルバナナ)
eF-1Gの言語問題では、特定の単語から連想できる言葉をつなげていく「マジカルバナナ形式の問題」が出題されます。
例えば「バナナ⇒( )⇒( )⇒すっぱい」という問題では、間に入る2つの言葉を考えます。解答例は、「バナナ⇒(黄色い)⇒(レモン)⇒すっぱい」などです。
単語を列挙する問題
eF-1Gの単語の列挙問題では、特定の物の代わりになる物をできるだけ多く挙げていきます。例えば「携帯電話の代わりになるものを可能な限り挙げよ」という問題では、解答例として以下が挙げられます。
固定電話・地図帳・ゲーム・財布
携帯電話が持つ幅広い機能を理解し、「それぞれの機能を代替できる物」を挙げることがコツです。
eF-1Gの非言語問題の例題
eF-1Gの非言語問題の例題は、以下の通りです。
地図の読み取り問題
地図の読み取り問題では、文中の地図を見て「問題文の文章が正しいか?」を判断する力が試されます。
例えば「学校を出て正面の道を右折すると左に病院がある。この病院を過ぎて2つ目の角を左折してすぐのT字路を右に曲がると公園がある」という文章と地図をチェックし、「文中の記述が合っているか?」を確認するイメージです。
煙突問題
煙突問題は、上空から見た複数の煙突の配置図が与えられ、特定の方向から見た際の煙突の見え方を問われる問題です。例えば、北から見た場合に、どの煙突が手前に見えるか、あるいはどのような並びに見えるかを判断します。これは、空間認識力や立体的な思考力が求められる問題です。
積み木問題
積み木問題では、まず煙突を特定の角度から見た際の画像が表示されます。その画像をもとに「別の視点から煙突を見た際の見え方」を判断します。指定の視点からの距離感や遠近感、煙突同士の感覚などを把握して適切に回答を選ぶことが大切です。
法則の読み取り
法則の読み取りでは、数字や記号の並びをもとに規則性を見つけ、適切な回答を導き出す問題が出題されます。
例えば「2、4、8、16、?」という数列が提示されており、次に来る数字を選ぶというイメージです。この場合、それぞれが前の数字の2倍になっていることから、次の数字は「32」です。
記号のカウント
記号のカウントとは、画面上にランダムに配置された複数の記号を読み取り、指定された記号の数を数える問題です。
例えば「gの数を数えてください」といった指示が合った場合は、以下の文中にあるgの数を算出します。
jiosagkka
niufergjjklmlkg
ajisajokgsklghuiewr
効果的なeF-1Gの対策方法
eF-1Gの対策を行う際は、以下の方法を意識しましょう。

問題集はない
eF-1Gは、企業ごとにカスタマイズされる適性検査であるため、市販の問題集や過去問は基本的にありません。そのため、本命企業の選考前に別の企業でeF-1Gを受験しておき、具体的な問題内容や自分の苦手分野などを把握しておくことがおすすめです。また、インターネットには例題を掲載しているサイトも多いため、事前にチェックして解いておくと良いでしょう。
類似問題が多く出るSPIを対策する
eF-1Gの問題形式はSPIと類似している部分が多いです。そのため、SPIの問題集や対策アプリを使用して練習しましょう。論理的思考力や計算力など共通している分野をSPIで練習しておくだけでも、eF-1G対策になります。
eF-1Gを導入している企業を受験する
実際にeF-1Gを採用している企業の選考を受けておけば、試験の形式や内容に慣れることができます。経験を重ねて時間配分や問題の傾向を把握できれば、次回以降の試験で効率的に回答できるようになるでしょう。可能であれば、本命企業の選考前に何回か受験しておくことがおすすめです。
SNSで販売されている過去問はNG
SNS上でeF-1Gの過去問や対策資料は、内容の正確性や信頼性が保証されていない場合が多いです。そのため、基本的に利用しないようにしましょう。「公式が販売しているSPIの問題集を使う」「大手企業のサイトで公開されている例題を解く」など、信頼できる教材や情報源を活用して対策することが大切です。
eF-1Gで高得点獲得のコツ|内定者の体験談も紹介
eF-1Gで高得点を獲得するためのコツを以下に紹介します。内定者の体験談も参考にして、効果的な対策を行いましょう。

制限時間に解けなそうな問題はとばす
eF-1Gは制限時間が厳しいため、解けなそうな問題はすぐに飛ばして、次の問題に進むことが重要です。時間を無駄にせず、解ける問題に集中することで、全体の得点を上げることができます。
【設問】 対策方法 【解答】 試験前にネットで調べてどのような問題が出るのかを把握した。 特に言語非言語が独特で、マジカルバナナ形式の問題や地図の読み取りなどがあった。問題数は多いが時間が短いため、確実に分かる問題を解答していく。 ※出典:御国色素|技術系2024年卒本選考 WEBテストの体験談
連想ゲームはとにかく回答数を増やす
連想ゲーム(マジカルバナナなど)は、回答数を増やすことがポイントです。制限時間内にできるだけ多くの単語を連想して回答することで、高得点を狙えます。
体調を万全にする
試験当日は体調を万全に整えて臨むことが大切です。十分な睡眠を取り、リラックスして試験に臨むことで、集中力を高め、ベストなパフォーマンスを発揮できます。
まとめ
eF-1Gは、性格検査と能力検査を通じて受験者の個人特性やストレス耐性を測定します。高得点を獲得するためには、制限時間内に解けない問題を飛ばし、連想ゲームでは回答数を増やすことが重要です。また、体調を万全に整えて試験に臨むことも大切です。
企業ごとの合格基準や評価基準は異なるため、過去の合格基準を分析し、企業ごとの合格水準を理解することが求められます。さらに、過去に受験したeF-1Gのフィードバックを活用して自己改善を図ることも重要です。
eF-1Gを導入する企業は、測定項目が多く、個人特性を把握しやすい点やストレス耐性を詳しく測定できる点を評価しています。効果的な対策方法としては、類似問題が多く出るSPIを対策し、eF-1Gを導入している企業を受験することが挙げられます。
(Photo:chaponta/Shutterstock.com)