1971年に設立したジャステック。約半世紀にわたりソフトウェア開発のプロフェッショナル集団として成長を続けてきた会社です。金融、通信、製造、官公庁など幅広い事業分野で、システムの受託開発を担ってきました。
情報系を専攻する学生はもちろん、IT未経験の就活生まで幅広く採用しているジャステック。しかしシステム開発の仕事に興味があるものの、実際にどのような業務を行っているのか、はっきりとイメージできない方も多いのではないでしょうか。
ジャステックに入社した社員は、どのような仕事を任され、どのような経験を積むことができるのか。入社4年目と入社7年目の若手社員2名に、これまでの仕事について話を聞きました。
<目次>
●「一緒に仕事をする仲間」──面接で自分の働く姿が見えた
●大規模案件に携わり、3年目でマネジメント担当に
●お客さまとの密な意思疎通で、継続的な関係を築く
●実績と信頼があるからこそ、提案に耳を傾けてもらえる
●チャレンジを後押しする環境で「やりたい」を形にする
「一緒に仕事をする仲間」──面接で自分の働く姿が見えた
──最初に、お2人がジャステックに入社するまでの経緯についてお聞かせください。
加藤:学生時代は情報系を専攻しており、生成AIの研究をしていました。就活では、AIに限らずさまざまな分野の開発を経験したいと思い、ジャステックのような大手SIerを中心に活動していました。
もうひとつ就活で意識していたのが、「その会社で『挑戦』ができるか?」ということでした。学生時代はファーストフード店のアルバイトが楽しくて、最終的にマネージャークラスになり、店の人事まで任されていたんです。その経験を踏まえて、社会人になっても挑戦し続けられる環境がいいなと。
面接のたびにいろいろな会社で「新人でも挑戦できますか?」と聞いていたのですが、ジャステックの人だけが何度聞いても自信満々に「できる」と言い切るんです。これが、入社の大きな決め手になりました。
加藤 太一郎(かとう たいちろう):エンジニアリング事業本部
2022年入社。入社以来、大手保険会社の契約管理システム刷新プロジェクトに携わり、下流工程からマネジメントまで幅広く経験する。
──山本さんはいかがでしょうか?
山本:学生時代は映像や楽曲を制作していたので、「仕事でもものづくりがしたい」という気持ちがありました。就活では将来性が高いことからIT業界、その中でもSEを目指してみようと思ったんです。文系かつIT未経験なので不安はありましたが、会社説明会などで「IT未経験でも大丈夫」だと知り、何社か受けることにしました。
一般的な就活の面接って、どうしても「自分が評価される立場」っていう意識になりがちだと思うんですけど、ジャステックの面接は、対等に話ができたことが印象的でしたね。「これから一緒に仕事をする仲間」として接してくれた感覚があって。
山本 沙映 (やまもと さえ):エンジニアリング事業本部 主任
2019年入社。入社2年目で電力会社の社内向けシステム開発に携わり、現在はプロジェクト管理を担当。8名のチームを取りまとめる。
加藤:わかります。ジャステックは1次面接が1対1で60分もあって、最初に聞いたときは「長いな」と思ったんです。でも一方的に質問されるだけでなく、面接官の方からも「こういう仕事があるんだよ」と教えてもらうなどして、面接後は「じっくり会話をした」気持ちになりました。その後は、他社の面接が短く感じたくらいです。
──山本さんは、IT未経験からのスタートに苦労はありませんでしたか?
山本:新人研修は受けたものの、配属後は職場で飛び交う言葉がわからなくて苦労しました。調べるための教材や資料はチームにそろっているので、自分である程度調べて、答え合わせをするような感じで先輩に聞くようにしていましたね。先輩たちはどなたも丁寧に教えてくれて、とても助かりました。
──加藤さんは、入社後に苦労されたことはありましたか?
加藤:これは今も課題なのですが、自分の考えをうまく言語化することです。新人研修ではグループディスカッションがあったのですが、自分が言いたいことがなかなか伝えられなくて。今の仕事でも、先輩や後輩が何を求めているのか、それにどう答えればこちらの思いがきちんと伝わるのか、常に意識するように心がけています。
大規模案件に携わり、3年目でマネジメント担当に
──ここからは、お2人がそれぞれ携わってきた案件についてお聞かせください。まずは加藤さんから。入社してこれまでどのような仕事をされてきましたか。
加藤:2022年の配属からずっと、大手保険会社の契約管理システムを20年ぶりに刷新するプロジェクトに携わっています。ジャステックを含め、SEだけで1,500人以上が関わる大規模な案件です。契約者10万人規模の保険契約システムから順次リリースする計画で、ゆくゆくは数千万人規模のシステムをリリースしていく予定です。
その中で私のチームは、操作画面など、エンドユーザーが触れるフロントエンド部分を担当しています。サーバーやデータベースといったバックエンド部分を担当する他社と連携しながら、画面設計や実装を行っています。初回リリースに向けて最終的なテストや障害対応を進めているところです。
──入社当時はどういった部分を担当されたのでしょうか。
加藤:配属されたのは設計が終わり、イチから画面を作るタイミングでした。サポートしてくれる先輩と共に同期6名で試行錯誤しながら、開発を進めていきました。
この大規模開発で使用するプログラミング言語は、当時はまだ開発現場で導入されたばかりの言語で情報が少なく、公式HPしかありませんでした。最初は何をやってもエラーばかり。英語のドキュメントから情報を集めて、少しずつ理解していきました。今振り返ると、これが最初の「挑戦」でしたね。
他に担当したもので特に印象に残っているのは、入社3年目で担当した追加開発の案件です。お客さまからのご要望を元に、2カ月ごとに、大小合わせて毎回200件ほどの要件変更に対応する業務でした。
加藤:そもそも「要件」とは、システムが満たすべき機能や性能などを定義したもの。初期開発で定義された「要件」を追加開発で変更する場合、設計書やプログラムを修正するだけでなく、変更を加えたことによるシステム全体への影響範囲調査も必要になります。私は10名のチームの取りまとめとして、お客さまとの仕様の調整や、社内の進捗(しんちょく)管理、さらに自ら開発にも携わりました。
──開発を行いながら、マネジメントも行っていたわけですね。
加藤:そうですね。このとき初めてマネジメントを任されたのですが、最初の頃は大変でした。
これまではチームの一員でしたので、コミュニケーションの相手は上司が中心でした。しかしマネジメントする立場になると、お客さま・上司・チームメンバーの三方向がコミュニケーションの対象になるんです。
お客さまが期待する成果、上司が気にしているタスク、メンバーから投げかけられる質問など、相手の立場によって求められる答えは異なります。その違いを理解するのに、最初は時間がかかりました。
──初めてのマネジメントに対する不安を、どのように乗り越えたのでしょうか。
加藤:お客さまに報告をするときは、事前に上司と相談し、基本的な方針を固めてから臨みました。チームメンバーは、出社している人とリモート対応の人に分かれていたので、朝と夕方にオンラインでミーティングを行い、必要事項の共有や進捗確認を行いました。必要に応じて、1対1で話す機会も用意しましたね。
おかげでコミュニケーション力は少し向上したかもしれません。しかし、ビジネスでは世代を越えてさまざまな立場や考え方を持つ方と関わる必要があり、そういった人たちと柔軟にコミュニケーションを図っていくには、まだまだ課題があると感じています。
山本:それでも、初めてのマネジメントでそこまで対応ができるのはすごいですね。私の場合、先輩のやり方を見ながら徐々にマネジメントを手がけるまでになったので、いきなりその立場になってもうまく立ち回れるのかどうか……。
加藤:もちろん、上司や先輩からのサポートも大きかったです。追加対応のたびにお客さまに報告するのですが、最初は先輩が同行してくれたので安心でした。回数を重ねて慣れてきたころに「そろそろ1人でも大丈夫じゃないか」と送り出されるようになりました。試行錯誤を繰り返し大変なこともあったのですが、チャレンジすることで得られたもののほうが大きかったと感じています。
お客さまとの密な意思疎通で、継続的な関係を築く
──山本さんのこれまでの仕事についても教えてください。入社7年目ですが、最初はどのような案件を担当されていたのでしょうか。
山本:入社1年目で建設関連のシステム開発に携わるようになり、コーディングやテストといった、いわゆる下流工程をメインに担当しました。IT未経験だったので、入社当時は先輩方に教えてもらいながら、「システム開発の仕事ってこういう感じなんだ」とイメージを膨らませていきましたね。
2年目から電力会社のプロジェクトに異動し、それから現在まで、同じお客さまを担当しています。
3年目くらいから、設計や企画検討といった上流工程を徐々に担当するようになり、お客さまとの打ち合せに参加する機会も増えていきました。最初は「必要があれば発言する」程度でしたが、先輩方にフォローしてもらいつつ、自分がメインとなって報告や提案を行えるようになりました。また下流工程をしっかり経験しているからこそ、お客さまにとってより良い実現方法を見つけることができていると思います。
──お客さまへの提案をするときに、心がけていることはありますか?
山本:システムを「作る側」と「使う側」のイメージを、早い段階ですり合わせることです。上流工程では、お客さまがシステムの利用シーンを完全につかみきれず、仕様に抜けや漏れが生じることがあります。これをそのまま実装してしまうと、後から「ここはこういう動作のつもりだった」と指摘を受けて作り直しが発生するし、バグにつながってしまうんです。
そうしたことが起きないよう、早い段階から仕様に曖昧な点がないか気を配り、必要であれば資料を用意して、「ここはこういう仕様だと考えています」と事前に認識をすり合わせるように心がけています。
──下流工程から上流工程へと徐々にステップアップを重ねて、現在はどのような立場でプロジェクトに携わっているのでしょうか。
山本:電気設備工事の管理業務におけるペーパーレス化を目的にした開発案件に携わっています。担当はプロジェクト管理で、パートナー会社も含めた8名のチームを取りまとめる立場です。またチームメンバー間の調整や進捗管理だけでなく、お客さまからの要望をヒアリングして見積もりを提示するといったことなども行っています。
現場でお客さまと直接コミュニケーションする機会が多いので、「次の開発ではどんな内容を予定されていますか?」と、世間話の中で要望を伺うことも多いです。気になる動きがあれば、上司に情報を共有します。プロジェクト管理者としてお客さまの一番近くにいるSEだからこそ、いち早くお客さまの動向をとらえることができますね。継続した案件獲得に向けて、お客さまのニーズに応えられる提案ができればと思っています。
加藤:入社7年目で、そこまでお客さまファーストで動いているんですね! 自分はまだそこまでのことを考えて動けていないので、これから挑戦していきたいなと思いました。
──これまでの仕事を振り返って、どういったところに自身の成長を感じますか?
山本:そもそもIT未経験だったので、自分がシステムを開発できていることがいまだに不思議でなりません。本当にできるようになるんだ、というのが正直な気持ちです。
社内には座学形式やeラーニングの教育プログラムが用意されています。それと並行して、先輩方からも開発やマネジメントなど、実際の業務を通じて多くのことを学びました。一緒に手を動かしたり、おすすめの書籍を聞いて勉強したり。現在携わっているお客さまでは、複数の案件が並行して進んでいるので、私と同じような立場の先輩からプロジェクト管理や品質管理などのノウハウを教えてもらうこともあります。
あとは、エンドユーザーの気持ちが理解できるようになったのも、成長した部分だと思います。仕様を検討する中で、エンドユーザーを訪問して直接ヒアリングする場面もあるのですが、「システムを使う人」と実際にお会いすると、現場のイメージがより明確になるんです。その経験から「こういう設計にすれば喜ばれるだろう」と、開発によりよいアプローチができるようになったと感じています。
実績と信頼があるからこそ、提案に耳を傾けてもらえる
──ジャステックの仕事の過程で、どんな時に手応えを感じますか?
加藤:目の前の開発だけでなく、「チーム全体の成長も考えたプロジェクト運営ができた」ときは、大きな手応えを感じます。
例えば複数人のマネジメントを行う際、メンバーに経験を積んでもらうために、本人にとっては難易度の高い仕事を任せることがあります。そんな時は、事前に上司へ「ここはチャレンジさせてほしい」と話を通しつつ、絶対にお客さまに迷惑をかけないよう、何かあったときのバックアップ体制を用意するなど、プランを練っておくんです。困難を乗り越えてメンバーが成長した姿を見ると、やっぱり嬉しいですね。
山本:私は、お客さまから「こういうシステムにしてほしい」と要望をいただいたとき、それをそのまま受け取るのではなく、「こうすればもっと良くなります」と提案することがあります。そこで「確かにそうですね」と受け入れてもらえたときは、この仕事のやりがいを感じますね。「より良い形を提案できて良かった!」と、嬉しくなります。
こちらの提案に耳を傾けてくれるということは、これまでの実績が評価され、信頼を得ているということ。引き続き、お客さまと良好な関係を築いていければと思います。
──ジャステックは、2024年9月にNTTデータグループの一員となりました。グループインに伴い、普段の働き方に変化はありましたか?
山本:ジャステックはこれまで数多くの開発実績を残してきましたが、大事にしている考え方や開発に向き合う真摯(しんし)な姿勢はずっと受け継がれ続けています。一方で、NTTデータが持つ業務のノウハウをシェアできるようになり、これまでジャステックにはなかったノウハウを学べる機会が多くなったことはグループになって良かったと感じますね。
例えば、いま取り組んでいる開発では、NTTデータの方に過去の開発実績を直接聞いているんです。ゼロから取り組むよりスムーズに開発できるようになり、とても助かっています。
加藤:グループインしてから、社内や会社をまたいだ交流の場が増えましたね。NTTデータグループでの交流会や勉強会をはじめ、大手SIerが複数集まる人材育成のワークショップへの参加募集もあります。ジャステック自身も経営陣を交えたイベントや部署を越えた親睦会など、社員同士の交流がより一層活発になり、情報交換が盛んになって嬉しいです。
チャレンジを後押しする環境で「やりたい」を形にする
──今後やりたいこと、チャレンジしてみたいことはありますか?
加藤:入社以来、下流工程の開発やマネジメントを主に担当してきたので、今後は上流工程を含めたマネジメントスキルをさらに磨いていきたいです。
今年から、上司に「お客さまとの要件定義に深く関わりたい」と希望を伝え、要件定義を実施するとともに上流工程のマネジメントもしています。まだ不慣れなところも多く、先輩に一緒に会議に出てもらい、サポートやフィードバックを受けながらやり方を覚えているところです。要件定義の成功は、まさに「言語化」にかかっているので、少しずつステップアップしていきたいですね。
加藤:あとは、よりマネジメントのスキルを身に付けるためにも、他の業界の案件を経験してみたいです。入社以来、同じお客さまに関わっているので、違うタイプの開発にも関わりたいな、と。しかし入社以来ずっと携わっている今の案件が、今年いよいよリリースを迎えるところなので、せっかくなら最後まで見届けたいと思っています。
山本:私も、マネジメントスキルを高めて、もっと大きなチームを管理できるようになりたいですね。
今は8名を管理する立場ですが、メンバーの働き方はさまざま。出社する人もいれば、子育て中で時短勤務の人もいますし、テレワークで週3日だけ勤務されている人もいます。この先、働き方はもっと多様化していくと思うので、こうしたメンバーが増えても管理が行き届くような仕組みを作っていければと考えています。
──最後に、この記事を読んでいる就職活動中の学生に向けて、メッセージをお願いします。
山本:たまに就活生と話す機会があるんですが、そのときは「仕事で実現したいこと」と「プライベートでやりたいこと」を分けて考えたほうが無理なく長く働き続けられるよ、と伝えています。
私の場合、学生時代に学んだ映像や音楽制作を仕事にしようか迷いました。でも、技術的なハードルや生活の安定性を考えたときに、それを職業にするのは現実的に難しいと感じたんです。「好きなこと」は趣味として続けながら、仕事では別のやりがいを見つけるという選択をしました。
「好きなこと」や「やりたいこと」を大切にするのはとても大事です。ただ、それをすべて仕事の中で実現しようとすると、プレッシャーになったり、理想と現実のギャップに悩んでしまったりすることもありますよね。
だからこそ、「仕事をしている自分」と「仕事をしていないときの自分」の両方を大切にしながら、自分にとって心地よいバランスが取れる会社を選んでほしいと思っています。
加藤:自分は「挑戦」をキーワードに就活して、ジャステックを選びました。ただ、世の中には自分の意見を主張できる人ばかりでもないと思うんです。「これをやりたい」という気持ちを内に秘めたまま、思いを伝えることをためらってしまう人もいるでしょう。
ジャステックには、そういう人を後押ししてくれる環境があります。チャレンジしてみたいという気持ちを尊重し、応援してくれる。それは私自身も強く感じているところです。山本さんも、IT未経験から挑戦したわけじゃないですか。
山本:確かに! わからないことはちゃんと教えてもらえますし、学生の皆さんには「大丈夫だよ」と伝えたいですね。
加藤:新しい一歩を踏み出したい人に、ジャステックはおすすめです。そのチャレンジに、私たちも一緒に関われたら嬉しいですね。
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【ライター:井上マサキ/撮影:是枝右恭/編集:伊藤 駿(ノオト)、鈴木崚太】