2022年に創業されたパナソニック インダストリーは独自の技術を生かし、電気部品、電子部品、制御機器、電子材料等の開発・製造・販売を事業としています。
情報通信インフラ、車載CASE、工場省人化の領域に注力しており、「多様なデバイステクノロジーでより良い未来を切り拓き、豊かな社会に貢献しつづける。」というミッションを掲げています。
売上高は約1兆円、地域別販売比率の約7割が海外となっており、世界77の拠点で4万人弱の従業員が働いています。手のひらの上から宇宙まで、様々な領域でデバイステクノロジーが貢献しています。
未来の兆しを先取り、より深部から、より根底から社会変革をリードし、「見えないところから、見違える世界に変えていく。」を掲げる同社について人事戦略統括部で新卒マーケティングを担当する亀井雪代さんと、メカトロニクス事業部で設計開発を担当する浅野裕哉さんに、お話を聞きました。
「世界トップレベルの技術」と「自分の知見」を掛け合わせられる面白さ
──最初にデバイスとマテリアルへの取り組みについて教えてください。
亀井:パナソニックと聞くと、電化製品や電池を連想する方が多いと思います。ただ、私たちパナソニック インダストリーでは、デバイスといわれる電気部品・電子部品・制御機器、マテリアルといわれる電子材料を作っています。
デバイスの歴史自体は、“壊れないラジオを作るために部品も自分たちでつくる”という考えから始まり、現在はパナソニックの製品だけでなく、世界中のお客様を相手にデバイスやマテリアルを提供しています。
例えば、パソコンやスマートフォンなどの身の回りの電子機器の中に私たちの製品が搭載されているほか、生成AIサーバーや車、工場にも活用されており、まさに見えないところで社会を支えています。
──続いて、仕事の面白さについて聞かせてください。
浅野:私自身は、大学時代に培ってきた知見が生かせるという面白さを感じています。
メーカーは工学系の方が強みを生かせる場合が多いですが、私は理学部で物理を専攻していました。デバイスとマテリアルという業界は機械や回路の知識は重要であるものの、デバイス内で起こる現象にもフォーカスしなければならないため、理学部の知識も必要となってきます。
私自身、就職活動では大学時代の専攻が生かせる企業を探し、実際に業務では大学で培った物理の知見をそのまま生かせています。また、パナソニック インダストリーは高いシェアを誇る商材も多いことから、世界トップレベルのお客様に対して、自分の知見を活かせる楽しさもあります。
──仕事で経験した、忘れられないエピソードなどはありますか。
浅野:私の関わるEVリレーではアーク放電という現象が起こり、その放電現象がまさに大学時代の専攻分野でした。専攻が業務に繋がっているため、自分の強みを発揮する機会が多く、楽しくて仕方がないです。
一方、物理専攻なので工学系の知識が乏しく、専門外の知識を勉強していく大変さもあります。
ただ、基本的には自分で勉強をしつつも、工学に詳しい社員に教えてもらうこともできるため、周囲とコミュニケーションを取りながら、効率的に必要知識をどんどん吸収できます。先輩をはじめ、周囲からわかりやすく教えてもらえたため、私自身そういう先輩への憧れも芽生えてきました。
亀井:誰にでもチャレンジする機会があり、そのチャレンジを積極的に応援してくれるため、仕事を面白いと感じやすいですね。
私も毎年仕事を進化させていきたいと考えており、去年できなかったことを成し遂げようとチャレンジする際に、反対や懸念を言われることよりも、上司をはじめ多くの人がどうすれば実現できるかを一緒に考えてくれます。
高い目標を掲げたときでも、各領域のスペシャリストが多く在籍しているため、周囲を巻き込んでチームとして課題を解決していけるという、やりがいもありますね。

挑戦を応援し形にしてくれる社内風土
──週に1回、社内複業をしているそうですね。
亀井:今は技術本部技術戦略部で社内複業をしています。
社内で持っている技術に非常に興味があり、未来を感じさせる種がたくさんあると感じていました。同時に、ワクワク感を社外にまだ十分に伝えきれていないと感じることもありました。そこで現在は、技術の魅力や価値を伝える取り組みに関わりながら、伝え方を工夫し、私たちの持つ技術にワクワクしていただけるよう挑戦をしています。
社内複業については、人事戦略統括部にも技術戦略部にも気持ちをくんでもらえ、文系の私が技術本部技術戦略部で働くというチャレンジができることに感謝しています。
──実際に社内複業を始めてみた感想を聞かせてください。
亀井:2024年の12月からスタートさせて、始めてから半年ほどですが、非常に楽しく仕事に向き合えています。元来、知的好奇心が旺盛なタイプではあるものの、これまで得た1つ1つの情報の点と点が線となって繋がっていくように、学んだことを人事でも技術でも活かせると実感しています。社内複業によって頭が切り替わることがリフレッシュにもなるため、充実した日々を過ごせています。
浅野:実は私も入社3年目ながら、自分の可能性を広げようと、採用部で社内複業をスタートしています。上司も快く受け入れてくださり、「浅野さんが興味あるなら、やってみよう」と温かく送り出していただけました。

──自社の魅力を「ハードは大企業・ソフトはベンチャー」と表現されていますが、どういうことでしょうか?
亀井:ハード面では、従業員数や拠点数、売上高、顧客数などの、アセットは大企業に区分される規模だと思います。一方、ソフト面では、2022年に創業したこともありこれから自分たちで考えて作り上げていくフェーズといえます。
日系大手企業だとスピードが遅いイメージがありますが、事業会社化により、意思決定のスピードが上がってきていると感じています。
後押ししてくれる制度や環境が整ってきている印象があります。
──亀井さんは中途採用で入社していますが、入社前後でギャップを感じたことはありますか。
亀井:そもそもパナソニック インダストリーに特定のイメージを持っておらず、「どんなビジネスをやっているんだろう」という興味から入社していたため、ギャップはなかったといえます。
ただ、入社半年ほどで、「ここまでチャレンジをしていいのだろうか」と驚くほど、大きな裁量権を任されたことは印象に残っています。挑戦の機会を持つことを「打席に立つ」と表現することもありますが、多くの打席に立ったことで、かなり成長させてもらえた実感があります。
浅野:私も自分のやりたいことや希望を上司が聞いてくれ、尊重してもらえていると感じますね。入社3年目ながら裁量権もあり、楽しく仕事ができる環境は整っているといえます。
公募型異動によって十人十色のキャリアパスが実現
──キャリアパスについても聞かせてください。
亀井:現在は「公募型異動制度」を導入し、自らキャリアを築いていける体制となっています。
人や仕事との出会いによって、やりたいことは変わっていくものと考え、その時々に合わせた自由なキャリアパスを描くことができます。文系の私が技術戦略部で社内複業を始めるとは、自分自身ではまったく予想しておらず、まさに十人十色のキャリアパスがあるといえます。
個人的には、採用は私たちと未来を一緒に作っていける仲間を集める仕事だと考えていて、そのためにも今後数年間は、より多くの方々にパナソニック インダストリーのことを知ってもらうために、会社や技術の魅力をどんどん周知できるようなチャレンジをしていきたいと考えています。
浅野:私は、今後は自ら開発を主導できるようにしていきたいと考えています。これからは後輩を引っ張っていく立場で、入社してからの3年で培った知見をアウトプットしていきたいですね。
──社員にはどのような方々が多いのでしょうか。
浅野:やりたいことへの“想い”を持ち、行動している社員が多いといえます。
自分の想いを積極的に発信すると、周囲もその想いを汲み取って、裁量権や挑戦する機会を与えてくれます。社内複業もその一つで、自分が挑戦したいことに挑戦させてくれるため、想いを持って行動できる人財が頑張れる社風になっています。
亀井:グローバルで約4万人弱の社員がいるため、様々な人財が在籍しているという前提はありますが、自分の希望を口に出せる人財はやはり多いですね。そして、人事としても、社員の想いは大事にしていきたいと考えています。
また、デバイス事業は未来を見通すことが大切で、私たちもお客様が欲しいと思ったタイミングには、すでにデバイスが用意できている状態を目指しています。そのため、未来志向で物事を考え、なおかつ考えを具現化できる人財が揃っています。
あとは自社の技術や製品が好きで、優しい社員が多いですね。何かを聞いて断られることはほとんどなく、聞いたこと以上を答えてくれます。多様なメンバーが集い、より良いチームで業務に向かっていく社風がベースにあると感じています。実際、採用チームも私のような文系人財もいれば、浅野さんのような技術者の知恵を借りることもあります。
様々な経験を通して、社員の選択肢を広げさせてくれるところは、私自身、自社の好きなところの一つです。

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【ライター:小谷紘友/編集:鈴木崚太】