「世界一」と聞いて、あなたはワクワクするだろうか? それとも遠い夢だとあきらめるだろうか?
もし、少しでも心が踊ったのなら、この企業を見てほしい。
レアゾン・ホールディングス。デリバリー&テイクアウトアプリ「menu(メニュー)」やスマートフォンゲーム「ドラゴンエッグ」などを展開する同社のビジョンは「世界一の企業へ」。これに共感する外資系コンサル、GAFA、リクルートなど有名企業出身者が続々と集まっており、注目のスタートアップだ。
優秀な人材が集まる理由とは、どこにあるのだろうか? P&Gから転職してきた執行役員の二ノ宮さんと2021年に新卒入社した高松さんに、世界一に懸ける思いを聞いた。
P&Gで感じた「世界一」と、レアゾンが目指す「世界一」の違い
──二ノ宮さんは新卒でP&Gに入社し、今はレアゾンで働かれています。転職の理由は何だったのですか?
二ノ宮:当社の代表である渡邉から「世界一を一緒に目指そう」と声を掛けられたのがきっかけですね。
二ノ宮 悠大朗(にのみや ゆうたろう):マーケティング本部 執行役員
東京大学工学部卒。在学中に、Facebookを使ったマーケティングに関わる事業で起業。卒業後、外資系消費財メーカーのP&Gに入社しシンガポールに赴任。6年間、ブランディングのほか自社メディアの運営などに携わる。2019年にレアゾン・ホールディングスに入社し現職。新規事業のマーケティング部を統括している。
──P&Gも消費財分野では世界一です。P&Gでも世界トップレベルの仕事ができたと思うのですが……。
二ノ宮:P&Gでは特にスケールや組織の強さを核とした、世界トップレベルのビジネスが行われていたと思います。例えば、ヨーロッパにいるインド人にアフリカ市場の話を聞きたいと言って連絡をすれば、すぐに会話が成立するのがP&Gです。ビジネスプロセスが全世界で統一され、英語で統一されたP&G流のコミュニケーション手段があるのです。「組織立ってビジネスを進めること」を極限までやり切る方向で世界一になっているのがP&Gでした。
いろいろなことを学ぶ中で、いつしか、大きく整えられた世界の外で、自分自身の力を試してみたいと思うようになりました。ただ、ヘッドハンターと話して次のキャリアを模索してはいたのですが、どれもピンとくるものがありませんでした。P&Gの卒業生は各業界にいたこともあり、ビジネスプロセスや環境が一定出来上がった中でさらなる成長を目指していく点では、他の会社に転職しても、P&G以上の環境があるとは思えませんでした。
そんなときにレアゾンの代表の渡邉と話して、めちゃくちゃユニークな会社だと思いました。世界一に向けて、すごい勢いでゼロから新しい大きなものを作っている。「本当に何もない野原を1から耕して、世界トップを目指して会社を大きくしていくこと」をやり切っていると感じました。
──具体的に、どんなことが印象に残っていますか?
二ノ宮:渡邉が「正しいと思われることについては、あらゆる条件を忘れてやる」と言っていて、それが印象に残っていますね。
──あらゆる条件を忘れる、ですか?
二ノ宮:レアゾンに関わるようになったのは、デリバリー&テイクアウトアプリ「menu」のマーケティングやブランディングについて、P&Gにまだ在籍していたときに話をする機会があったからでした。そのセッションが終わったときに渡邉が「明日からmenuのマーケティングの意思決定は二ノ宮君が行います」と言って、気付いたら参画していた感じです。
──そんな流れで決まったんですか! 驚きませんでしたか?
二ノ宮:後から言われたのは「君がレアゾンに所属していないのは君の理由であって、レアゾンには関係がない。正しい人に意思決定をしてもらおうと思ったら、君が適任だ」と。レアゾンの社名は英語のreason、道理からきているのですが、渡邉はそのコアバリューに一番近い人と言っていいと思います。
──なるほど……。そう言われると、確かに合理的ですね。
二ノ宮:大企業はプロセスにより大きな規模の力を使ってビジネスを伸ばしていけますが、それまで築き上げてきた大きなプロセス自体を作り直していくことには時間がかかると思います。一方、レアゾンではゼロから自分自身の頭で正しさを追求し、組織を作っていくことが求められると感じました。
──P&Gで学んだフレームワークを取っ払った方が、長期的には世の中を変えるビジネスができるかもしれない、みたいな直感が働いたのでしょうか?
二ノ宮:長い歴史の中で洗練されてきたフレームワークによる事業作りと、何も前例がない中での事業作りの違いはあると思います。P&Gでは完成したプロセスをたくさん勉強させてもらったので、次はそのプロセスを作っていく経験をしてみたいなと思いました。だから今は、世界一の枠組みを作ることに挑戦する仕事は面白いと、純粋に思っています。
有名大卒→有名企業の既定路線でなく、スタートアップを選択した理由
──二ノ宮さんはレアゾンに転職される前から、menuのマーケティングに関わられていたということですが、その合理性を追求すると、若手や新卒ということに関係なく、最適な仕事にアサインされると考えて良いでしょうか?
二ノ宮:そうですね。若くてもビジネス経験がある人はいるし、ビジネス経験がなくても正しい意思決定ができる人はいます。世界一を実現する上で、合理的かどうか、正しいかどうかを大事にしています。一緒にインタビューを受けている高松も新卒1年目ですが、新規事業のSNS事業でプロジェクトマネージャーをしています。
高松:開発はアメリカのサンフランシスコを中心に行っており、現段階ではプロダクトのβ版をブラッシュアップしていて、近日中のリリースを目指しています。
高松 正希(たかまつ まさき):コロンビア大学大学院にて経営工学を専攻。在学中に開発した携帯カードホルダーをAmazonにて販売したことをきっかけに、起業に興味を持つ。レアゾンにてインターンを経て、2021年に新卒入社。現職にて新規ソーシャルメディアのプロジェクトマネージャーを務めている。
──高松さんをプロジェクトマネージャーに選んだ理由を教えてください。
二ノ宮:世界一を目指す上で、合理的に判断しました。まずソーシャルメディアを始めるのに、日本かアメリカのどちらで始める方が世界一に近いのかで考えれば、当然アメリカだという判断がされました。そうするとアメリカの国民性が分からないとどうしようもありません。高松の生まれは日本ですが、英語ネイティブで、アメリカの大学を卒業しています。インターンの段階で、彼ならできると判断しました。
──高松さんがレアゾンに入社を決めたのですか? 母校のコロンビア大学はアメリカの名門校ですし、GAFAやコンサルティングファームに就職する学生もいると思います。
高松:確かに就活を始めた頃は、同級生と同じようにGAFAなどの大企業やコンサルを中心に見ていました。理由は「みんなが受けているから」「有名大卒→有名企業」「有名企業に入ったら周囲からすごいって言われるな」という単純なものです。しかし、そういった「何となく」の理由からキャリアを選択しようとしている自分に違和感があり、「本当にやりたいことを考えたら大企業ではないな」と考えるようになりました
──本当にやりたいこと、とは?
高松:新規事業に取り組みたいと思いました。学生の頃からゼロのものをイチにすることに興味があり、大企業やコンサルだとそれは難しいのかなと。
──大企業やコンサルを経て、転職先で新規事業に取り組むキャリアは考えませんでしたか?
高松:それも考えました。でも自分のやりたいことが明確なのに、キャリアにワンクッションをおく必要はないと思いました。あとはエンドユーザーに近い立場で仕事をしたいとも思ったのでコンサルより事業会社の方が向いている気がしました。
レアゾンには最初はインターンとして入りましたが、新規事業を次々にやれる体制が整っていて、同じ志の人がたくさんいるのでスキルも身につけられると感じました。
──今は具体的にどのようなお仕事をされているのでしょうか?
高松:新規事業ですから、これが仕事ということはきっちり決まっていなくて、事業に関する細部の構成や判断を、リーダーと話しながらやらせてもらっています。自分で手を動かすこともありますし、場合によっては採用を行うこともあります。
──SNSはすでに競合サービスがたくさんあるので、今から事業を始めるのはとても挑戦的な仕事ですね。
高松:レアゾンに入る前の僕だったら考えもしなかった事業だと思います。単純に考えると、今からソーシャルメディアを始めるって、無謀なチャレンジだと思います。
でも代表や事業のリーダーと話を重ねる上で、考え方が違うなと思って。本当にもしかしたらチャンスがあるかもしれないと。逆に、皆レッドオーシャンでチャンスがないと思っているから、もしかしたらやれる可能性があるのかもと思えました。
──レアゾンならではの合理的な考え方をすれば、ビジネスチャンスがあるかもしれない、と。
高松:そうですね。すでに多くのSNSがありますが、ユーザーの欲求をくみ取れていない部分があると思います。そこをうまくくみ取ることができればチャンスはあると思うようになりました。
打席に立ち続け、限界を超えるスピードで事業を成長させる
──お2人のお仕事についてお聞きしましたが、改めてレアゾンの事業領域についてお聞きしたいです。
二ノ宮:レアゾンは、インターネット産業の中でも、特に成長著しい領域で多くの新規事業を立ち上げ、規模を拡大してきました。現在は、大きく分けて4つの事業を展開しています。
アドテク事業では電子コミック部門の広告においてトップクラスのシェアを誇ります。ゲーム事業では「ドラゴンエッグ」をはじめとした複数のゲームタイトルを運営していて、広告とゲーム事業がレアゾンの屋台骨です。リソースが限られているスタートアップもあると思いますが、当社はこれまでは資金調達ではなく、アドテクやゲームの事業で生み出した利益を次の事業の投資に回してきました。
また、6月1日からmenuとKDDIとの資本業務提携を開始しました。この提携や複数の金融機関からの融資契約も含めて、グループ全体として総額100億円超の資金調達をしています(※)。
(※)参考:PR TIMES「フードデリバリー事業を展開するmenuとKDDI、資本業務提携契約を締結」
──サービス開始2年目で資金調達額が100億円を超えるのは、異例の速さだと思います。
二ノ宮: そうですね。加えて、KDDIは巨大なユーザー基盤を持つので、今回の提携によりmenuの加盟店の開拓や注文率向上も期待できます。
──フードテック事業とSNS事業を始められたのは、なぜですか?
二ノ宮:レアゾンのビジョン「世界一の企業へ」に沿って考えたからです。世界一の企業を作るには、何かしらの社会インフラを作る必要があると考えました。ミッションでも「新しい“当たり前”を作り続ける」を掲げています。
そこで人間に必要な衣食住の「食」を担うフードテック、あるいは人と人とのコミュニケーションは普遍的なものなのでSNSへと事業を広げているのが現在です。世界一を目指すにはスピード感が重要で、いかに限界を超えるスピードで事業を運営できるのかに挑戦しています。
──デリバリー事業は大企業が参入していて差別化が難しい印象を受けます。
二ノ宮:そうですね。飲食店側からすれば複数のサービスで提供をするのは当然だと思いますから、掲載されている飲食店だけで差別化するのは構造的に難しいですね。その中でいかにユニークなユーザー体験を作れるかが勝負だと思っていて、それは日々模索しています。
私たちはエンタメ領域が得意の会社なので、そこから他にはないユーザー体験を提供できないかと模索しています。今もゲーム事業をやっている強みを生かして、漫画『ワンピース』とコラボしたガチャをmenuで楽しめるようにするなど、フードデリバリーにエンタメを取り込んでいます。
何が正しいのか、あるいはフードデリバリーにエンタメ要素がどこまで求められるのかは分からないですが、日々いろいろな施策を考えて試して学んでいくことをくり返しています。
──試行錯誤を繰り広げながら、勝ち筋を描いている途中なのですね。
二ノ宮:フードデリバリー市場は大きなプレーヤーと戦うことになるので、普通にやったら勝つのは絶対無理だと思います。でも、失敗を恐れずに打席に立ち続けないと話は始まらないと思っていますし、そういうことを大事にしている社風です。
その中でレアゾンは、ゲーム事業やアドテク事業を大きくできた部分もあります。menuも最初はテイクアウトのみのサービスでしたが、でもそれだけだと期待する成長スピードには至らないとデリバリーに転換した直後、コロナによる世の中の変化がありました。
だから、打席に立つからこそ当たりが引けると思っています。その意味で打席に立ち続けることは、事業や会社として本当に重要です。
「世界一」に本気になれるか。それが最高のキャリアを手に入れる条件
──挑戦を続け、事業領域を広げた先、何をもって「世界一」を達成したと見ますか?
二ノ宮:シンプルに時価総額が世界一かどうかです。GAFAを超える事業会社として、時価総額世界一を本気で目指しています。その結果、事業規模や社員の実力、働いている人の満足度なども世界一になっていくと思います。何より、目指すなら世界一の方が絶対に面白いし、そこに本気の人たちが集まっている会社です。
──どんな人たちが集まっているんでしょうか?
二ノ宮:出身企業はまちまちです。外資系コンサル、大手金融機関、大手広告代理店など、いろいろな業界から優秀な人が集まっています。共通する部分でいうと、本当に世界一をやり切るという価値観です。
──高松さんは「世界一の企業へ」というビジョンを知ったとき、どう感じましたか?
高松:面接の前に「本気で世界一を目指す」と聞いたのですが、正直信用できなかったですよね(笑)。
──確かに「世界一」とだけ聞くと「本当かな」と思ってしまいそうです(笑)。
高松:そう思っていたのですが、面接で二ノ宮や他の役員と話しているうちに、「本気なんだな」と感じました。極端な話、レアゾンに集まっている人たちは、起業しようと思えば1人でもできるような人たちです。もともと在籍していた企業を辞めなくても、素晴らしいキャリアを築くことも可能だったのかなと思います。
でも同じ志を持った人たちが集まって達成した方が自分1人よりも楽しいし、近道だと感じているんだろうなと、レアゾンでインターンを始めて気付きました。
──レアゾンの本気度を感じたエピソードはありますか?
高松:例えば少し前にClubhouse(クラブハウス)が話題になりました。僕は新規事業でソーシャルメディアの立ち上げに関わっているため、Clubhouseの成功を見習うべきだと考え、リーダーたちに話しました。そのときリーダーからは「Clubhouseは確かに素晴らしいサービスだし見習うべき部分も多いが、目指すべきはClubhouseだけでなくFacebookやTikTok(ティックトック)も超えるものだ」と言われました。見ている世界が全然違うのだなと思いました。
──このタイミングで新卒でレアゾンに入る面白さは、どんなところにあると思いますか?
高松:入社後2カ月は研修があって、ビジネススキルの基礎から応用まで学ばせてもらいましたが、僕が魅力を感じているのは、事業にすぐ関わることができる部分ですね。キャリアの最初から意味のある仕事ができるのは大きいです。今のポジションを与えてもらったことには本当に感謝していますし 、やりがいも感じています。
二ノ宮:事業を拡大しているフェーズでありながら、会社としての知名度はまだ高くないので、キャリアのチャンスがたくさんあります。僕のチームにも新卒2年目がいますが「自分が2年目のときに、こんな仕事をさせてもらったらよかったな」と、シンプルにうらやましく感じる仕事をしています。
失敗をしないための思考と、成功のための思考は違う
──レアゾンに向いている人はどんな人だと思いますか?
二ノ宮:将来に対して具体的なビジョンを持っている必要はないと思っています。もっと漠然と「とにかく大きなことをやってみたい」「大きなことにチャレンジしたい」という人にも来てほしいと思います。
──具体的にやりたいことが決まっていない場合の選択肢として、コンサルを考える学生も多いです。つぶしが利くスキルが身に付くという理由で。
二ノ宮:学生さんから良く聞く「つぶしが利くスキル」という概念は、ある意味幻想でしかないと思っています。スキルは身に付くと思うけれど、それが全てのビジネスに通じるスキルかといったらそうではないと思います。モラトリアムの延長、保険、ジョーカーなど表現としてはいろいろあると思いますが「やりたいことが見つからない=コンサル」は必ずしも正解だとは思いません。
──では、やりたいことがない人は何を考えたら良いと思いますか?
二ノ宮:働いているときの自分を想像できるかどうか、ではないでしょうか。少し抽象的な話になってしまいますが、子どもの頃に流行(はや)っていたゲームをするために、放課後にみんなで集まって盛り上がっていました。レアゾンで働くことは、その感覚に近いんです。「世界一になるためのゲーム」をみんなで集まって、盛り上がってやっていこうぜという感覚です。レアゾンに、プライベートと仕事を切り分けている人は少ないです。逆に「仕事は仕事」と割り切れる人は、他にもっと良い環境があるのかもしれないなと思います。
──具体的にやりたいことはわからなくても、自分の価値観を見直すことは大事かもしれませんね。
二ノ宮:そうですね。人生で何を大切にしたいのか、という話に近いかもしれません。
高松:「本当に自分がやりたいことが何か」を考える時間を持った方がいいと思います。僕もそうだったのですが、何となく就活をして、本当は自分のやりたいことがあるのに、そこに気付いていないだけの人もいると思います。まずは自分にそれを問いかけて、考える時間を持ってほしいです。
二ノ宮:先行きがどうなるか分からない時代に、一般的に良いとされる企業やスキルを追求することがあることは理解できます。でもそれは「失敗をしないための思考」であって「正解を選ぶための思考」とは別なのではないでしょうか?
特にキャリアの正解って、人それぞれの部分が大きいです。それを考えずに取りあえずこれなら大丈夫そうだという選択をすると、5年10年働いて、不満はないけれど「そもそも、これは僕のやりたいことだっけ?」と思う人が多いという話はよく聞きます。
──就活のときに「こうしておけばよかった」と思うことはありますか?
二ノ宮:最初から業界などを狭めずにいろんな人に会うことです。就活生というだけで、多くの人が気軽に会ってくれると思います。例えば、僕が今「会って話を聞かせてくれますか?」と他社の社会人の方に言われたら「用件はなんですか?」と聞きますし、誰にでも会うというわけにはいきません。でも、それが就活生で「御社に興味があるから」と言われたら、なるべく時間を作ろうとします。ほぼ全ての企業が無条件で門戸を開いてくれるというタイミングは就活のときだけです。
レアゾンは、これまでも、これからも優秀な人、多様な価値観を持った人、世界一にチャレンジすることをポジティブに捉えられる人を求めています。前例にとらわれずに本質を理解できるマインドセットを持った人と一緒に働きたいと思っています。レアゾンに興味がある、世界一を本気で目指したい、仲間がほしいと思っている人は遠慮なく連絡をください。
──ありがとうございました。
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【ライター:yalesna】