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就活サイトトップ就活記事文学部の就職先|人気の業界・職種一覧と有利になる資格・就活術

文学部の就職先|人気の業界・職種一覧と有利になる資格・就活術

文学部
2025年12月3日(水) | 13,093 views

「文学部生に人気の就職先を知りたい」「就活について悩んでいる」という文学部生の就活生もいるでしょう。

そこで本記事では、文学部生に向けて、人気の就職先や業界・職種をご紹介します。就活を進める上でのポイントも詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

<目次>
●文学部は就職に有利? 不利?
 ・実務につながらないため不利といわれることもある
 ・専門職を除き、他学部も実務に直結することは少ない
 ・文学部だから不利になることは少ない
 ・理系学生と比べて時間に余裕がある点は有利
●文学部生がアピールできる強み
 ・文章力
 ・情報収集力
 ・教養の広さ
 ・クリティカルシンキング
 ・プレゼンテーション能力
●文学部生の就職人気ランキング【上位20位】
●文学部生に人気の就職先・年収【業界編】人気の理由も解説
 ・出版・新聞業界|平均年収約680万5000円
 ・マスコミ・広告代理店|平均年収388万9000円
 ・教育業界|平均年収377万2000円
 ・通信・IT業界|平均年収381万2000円
 ・製造業界|平均年収306万円
 ・物流業界|平均年収約294万3000円
 ・サービス業界|平均年収410万2000円
 ・公務員(国家・地方)|平均年収:地方430万5888円・国家484万8180円
 ・金融業界(銀行・証券・保険)|平均年収393万4000円
 ・総合商社・専門商社|平均年収319万6000円
 ・コンサル業界|平均年収396万6000円
●文学部生に人気の就職先【職種編】
 ・事務職
 ・総務職
 ・営業職
 ・人事労務職
 ・教員
 ・司書
 ・学芸員
 ・文学研究者(大学院進学)
●文学部生の就職に役立つ資格
 ・日商簿記検定(2級以上)
 ・TOEIC600点以上
 ・学芸員
 ・教員免許
●文学部の就活のポイント|企業・職種の選び方編
 ・自己分析・業界研究・企業分析を通して就活の軸を定める
 ・学んだ内容を生かせる業界・職種を選ぶ
 ・文学部生が重視する就活の軸ランキング
●文学部の就活のポイント|選考対策編
 ・早期から情報収集をし、早期選考を受ける
 ・webテスト対策に力を入れる
 ・エントリーシート(ES)や履歴書を余裕を持って準備しておく
 ・面接対策|よく聞かれる文学部特有の質問&回答例
●まとめ

文学部は就職に有利? 不利?

ここでは、文学部が就職に有利といわれる点・不利といわれる点をまとめました。

・実務につながらないため不利といわれることもある
・専門職を除き、他学部も実務に直結することは少ない
・文学部だから不利になることは少ない
・理系学生と比べて時間に余裕がある点は有利

具体的な理由を解説します。


実務につながらないため不利といわれることもある

文学部では、主に思想や歴史など「教養」に関する知識を学びます。こうした教養に関する知識は、法律について学ぶ「法学部」や社会のお金の動きを勉強する「経済学部」などと比べると、実生活やビジネスにはつなげにくいため、就職には不利というイメージがあるのかもしれません。


専門職を除き、他学部も実務に直結することは少ない

しかし実際は、(一部の専門職を除き)文学部に限らず他学部でも「大学で学んだことを実生活やビジネスにつなげられるケース」は少ないです。

例えば「薬学部から薬剤師を目指す」「法学部を経て弁護士を目指す」といったケースでは、大学で学んだ内容を仕事でも生かせるでしょう。しかしそうした専門学部以外では、実務に直結することはあまりありません。

学部によって就職が有利(不利)になるという話はありますが、「実務につながるか?」という点では、一部の専門学部を除いて、どの学部も大きく変わらないことは理解しておきましょう。


文学部だから不利になることは少ない

最初に解説した学部別の就職率からも分かるように、文学部は「約86.9%」と他の学部と比べて特別低いわけではありません。場合によっては「知識が幅広く教養が深い」といった点を評価される可能性もあります。

こういった点から、文学部が就職で不利になることはほとんどありません。

また、身につけた教養自体ではなく「文学部で何を学んで・どんな結果を得たのか?」という点も重要です。文学部での勉強を通じて得たことを言語化し、仕事と関連付けてアピールできれば、就活における強みとなります。


理系学生と比べて時間に余裕がある点は有利

文学部のカリキュラムは、理系学部に比べて実験や実習が少ないため、比較的自由な時間が多いです。そのため、空いた時間を活用して、インターンシップや就職セミナーに参加し、企業とのつながりを築けます。

また、自己分析や業界研究に時間を割けるため、自分の強みを明確にして就活に望めるでしょう。このように、自分の時間を就活に多く費やせる点が文学部の魅力ともいえます。

文学部生がアピールできる強み

文学部生が就活でアピールできる強みとしては、以下5つが挙げられます。


それぞれについて解説します。


文章力

文学部では、他の学部よりもレポートや論文執筆、文章読解などの機会が多いため文章力が身につきやすく、就活でのアピールポイントになります。

また、就活でエントリーシート(ES)や履歴書などの書類を書く際に、分かりやすく理解しやすい文章を書ければ、採用担当者へより効果的にアピールできます。

特に文章力は、社会人になった後もメールでのテキストコミュニケーションなどで必要になるため、企業からも魅力的に思われるでしょう。


情報収集力

文学部では、論文執筆や研究の際に、多くの文献や文章などを通じて情報収集する機会が多いです。こうした出典元や参考文献、根拠のあるデータを見つけ出す能力は、「顧客へのプレゼン資料に説得力を持たせるデータを探す」「トラブルを解消するために別の部署から意見をもらう」というように、ビジネスでも活用できます。

また、就活では、自分が働きたい方向性を決めるために、業界研究や企業研究にも取り組みます。この作業では、多くの情報を集めつつ「なぜその業界・企業を目指したいのか?」を考えて答えを探す力が必要です。

このように就活だけでなく、ビジネスなど多くの場面で情報収集力が求められるため、アピールポイントになります。


教養の広さ

文学部で学んだ教養や語学などの知識は、就活の「Webテスト」で生かせます。

現在の就活では、学生の基礎学力をチェックする目的で、Webテストを実施する企業が多いです。このWebテストでは、英語や国語などの科目に関する内容に加え、一般教養や一般常識も出題されます。そのため、大学の授業で教養や語学を学んでいる文学部の人は有利といえるでしょう。


クリティカルシンキング

クリティカルシンキングとは、「物事が本当に正しいのか?」を検証しながら、最適な答えを柔軟に導き出す考え方です。

文学部の授業でも「これは本当に正しいのか?」と考え解決していく機会が多くあります。こうした機会を通じて身につけたクリティカルシンキングスキルは、就活や社会人になっても生かせます。

例えば就活なら、面接で「なぜこの業界を選んだのか?」「なぜこの会社なのか?」といった、明確な答えを出しにくい質問に答えることが多いです。クリティカルシンキングが身についていれば、面接官を納得させられる答えをスムーズに伝えられるでしょう。

社会人になってかも、会議に参加したときに「この議論は本題とずれているのでは?」などを柔軟に考えて、方向性を修正したり意見を出せたりします。


プレゼンテーション能力

文学部の授業やゼミなどでは、自分の研究内容を発表する場面もあります。

発表の際は、「論理的に意見を伝える」「相手に分かりやすく伝える」といった意識が必要です。こうした発表を通じて身につけたプレゼンテーション能力は、就活はもちろん社会人になってからも活用できます。

就活であれば、面接で自己PRや志望動機などを分かりやすく論理的に伝えられます。また、グループディスカッションで意見を発表する際にも活用できるでしょう。

社会人になってからも、会議や営業などでプレゼンテーション能力が役立ちます。

文学部生の就職人気ランキング【上位20位】

文学部生に人気の企業をご紹介します。

※ワンキャリア2026年卒会員のお気に入りランキングより集計


1位:三菱商事


1位には三菱商事がランクインしました。

事業内容
三菱商事は、世界約90の国・地域に広がる当社の拠点と約1,800の連結対象会社と協働しながらビジネスを展開しています。
地球環境エネルギー、マテリアルソリューション、金属資源、社会インフラ、モビリティ、食品産業、S.L.C.(Smart-Life Creation)、電力ソリューションの8営業グループにコーポレートスタッフ部門を加えた体制で、幅広い産業を事業領域としており、貿易のみならず、パートナーと共に、世界中の現場で開発や生産・製造などの役割も自ら担っています。

※出典:ワンキャリア「三菱商事」

選考のポイントや内定者の感想についてはこちらをご覧ください。

・ワンキャリア:三菱商事|総合職2025年卒の合格の秘訣


2位:資生堂


2位には資生堂がランクインしました。

事業内容
私たち資生堂グループは、「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」というミッションの実現を目指し、世界中の120の国と地域でビジネスを展開しています。
100年先もお客さまとともに輝き続け、選ばれ続ける企業になるため、お客さまにとってより価値のあるものを提供し続け、一生寄り添うことのできるパートナーになることを目指しています。

※出典:ワンキャリア「資生堂」

選考のポイントや内定者の感想についてはこちらをご覧ください。

・ワンキャリア:資生堂|Brand Marketing2025年卒の合格の秘訣


3位:博報堂


3位には博報堂がランクインしました。

事業内容
博報堂は従来の広告ビジネスの枠組みを超えて、経営・事業から社会イシューまでのあらゆる領域において、国内でもグローバルでも、個々のクライアント課題に応える統合マーケティング・ソリューションをご提供しています。高いスキルと豊富な経験を持つ各領域の専門チームが、我々の最大の強みである「クリエイティビティ」を発揮し、クライアントの変革と持続的な成長をサポートいたします。

※出典:ワンキャリア「博報堂」

選考のポイントや内定者の感想についてはこちらをご覧ください。

・ワンキャリア:博報堂|総合職2025年卒の合格の秘訣


4位~20位


4位以下の企業は以下をご覧ください。

  • 4位:アクセンチュア
  • 5位:KPMGコンサルティング
  • 6位:野村総合研究所
  • 7位:江崎グリコ
  • 8位:ソニーグループ
  • 9位:デロイト トーマツ コンサルティング
  • 10位:日清食品
  • 11位:アビームコンサルティング
  • 12位:パナソニックグループ
  • 13位:丸紅
  • 14位:味の素
  • 15位:EYストラテジー・アンド・コンサルティング
  • 16位:アサヒビール
  • 17位:サントリーホールディングス
  • 18位:PwCコンサルティング合同会社
  • 19位:富士フイルム
  • 20位:ボストン コンサルティング グループ
▼企業ごとの合格の秘訣(ひけつ)をさらに知りたい方はこちら
・ワンキャリア 企業一覧

文学部生に人気の就職先・年収【業界編】人気の理由も解説

ここからは文学部生に人気の就職先と、その平均年収を紹介します。


平均年収や人気の理由について詳しく解説するので、業界選びにお役立てください。なお、以下で示した年収は、「厚生労働省 | 令和5年賃金構造基本統計調査 | 産業別」を参照しています。


出版・新聞業界|平均年収680万5000円(※1)

文学部生の中には、「文章を書くのが好き」「読書が好き」という方も多いでしょう。この「文章が好き」ということを生かせる出版・新聞業界は、文学部生に人気です。

出版・新聞業界であれば、「読者ニーズをもとに書籍の企画を考えて文章を編集する」といった機会もあります。自分が編集した本が書店に並んだり文章が世に出回ったりすることに、やりがいを感じやすいでしょう。

(※1)参考:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag|図書編集者」


マスコミ・広告代理店|平均年収388万9000円

マスコミ・広告代理店は、テレビやラジオ、ウェブ広告などのメディアを通じて世間に多くの情報を届ける仕事です。仕事ではコピーライティングなどを行う機会も多いため、大学で多くの文章を書いたり見たりしてきた経験が豊富な文学部生から人気です。多くの文章と接した経験を通じて身につけた表現力などは、仕事でも生かせるでしょう。


教育業界|平均年収377万2000円

文学部では教養や一般常識を中心に勉強します。そのため、そうした教養などを指導する機会がある教育業界も文学部生に人気です。

一言で「教育業界」といっても、塾講師や学校教員、企業の研修担当、資格スクールの講師など、指導する相手や内容は幅広いです。また、「相手に分かりやすく考えを伝えて指導する」という仕事であるため、クリティカルシンキングやプレゼン能力も生かせます。

自分が何かを教えることで人の成長にサポートできる魅力もあるため、教えることを仕事にしたい人にとってはおすすめの業界です。


通信・IT業界|平均年収381万2000円

インターネットが発達している現在では、通信・ITに関する仕事の需要は高まっています。ウェブメディアやニュースサイトなどを通して文章を読んでもらう機会が増えているため、文学部で身につけた文章力や表現力を生かせるでしょう。

メディア運営会社であれば、ウェブライターや編集者を募集しているところも多いです。文学部で身につけた文章力や情報収集力を生かして、「正確に・分かりやすいコンテンツを書く」という形でも学んだことを生かせます。


製造業界|平均年収306万円

製造業界は、原材料品を加工して食品や飲料、工業用製品、化粧品、家電、自動車など、多くの商品を生み出す業界です。メーカーとも呼ばれます。

文学部生の場合、主に「製造した商品の販売・プロモーション」という仕事で、大学で学んだ文章力や表現力を生かせます。「製品を使うメリット」「魅力を伝えられるキャッチコピー」「商品が生まれるまでのストーリー」などを文章にまとめることで、顧客の購買意欲を高めて売上に貢献するイメージです。


物流業界|平均年収約294万3000円

物流業界は、商品を幅広い場所へ流通させる仕事です。現在では、商社のように海外とやり取りするケースも多いため、外国語を専攻している文学部生であれば、大学の学びを生かして仕事ができます。

とはいえ、いきなりハイレベルな語学力を持つ必要はありません。「入社後にTOEICで高得点を取得する」などで、少しずつビジネスレベルの実力を身につければ大丈夫です。


サービス業界|平均年収410万2000円

サービス業界は、飲食や宿泊、介護など、幅広い業種で接客を行う仕事です。メインで必要なスキルはコミュニケーション能力ですが、現在では海外からの顧客をもてなす機会も増えているため、文学部で学んだ英語力を生かせるでしょう。

また、「接客を通してお客様が喜ぶ姿を直接見たい」という人にも向いています。


公務員(国家・地方)|平均年収:地方430万5888円・国家484万8180円(※2)

文学部では文章と関わる機会も多いはずです。そうした経験を仕事でも積みたい場合は、図書館の司書や博物館の学芸員などがおすすめです。

特に博物館の学芸員であれば、歴史や考古学、民族、自然科学など、大学で学んだ教養をそのまま仕事でも生かせます。また、大学で学んだスキルを生かすだけでなく、「国や自分の住んでいる地域に貢献したい」「一般企業ではできない業務に関わりたい」という人も公務員を目指しましょう。

(※2)出典:総務省「令和5年地方公務員給与実態調査結果等の概要 P.6」


金融業界(銀行・証券・保険)|平均年収393万4000円

金融業界は、銀行や証券、保険など、さまざまな形でお金に関わる仕事です。銀行の窓口業務や保険会社の営業などであれば、文学部からも就職を狙えます。お金に関する知識は入社後でも身につけられるケースがほとんどです。


総合商社・専門商社|平均年収319万6000円

商社とは、売り手と買い手を結びつけて取引の仲介を行う仕事です。物流業界と同じく、世界中の売り手と買い手を結びつけるため、文学部で身につけた語学力を生かせます。

商社の中でも「5大商社」は学生にも人気が高く、選考の難易度も高いです。商社を目指す際は入念な選考の対策などが必要です。


コンサル業界|平均年収396万6000円

コンサル業界とは、ITや財務、戦略など、さまざまな面から企業の課題を解決する仕事です。コンサル業界の仕事では、「企業や業界についての情報収集力」「問題への解決策を考えるクリエイティブシンキング」「分かりやすく伝えるプレゼンテーション能力」など、文学部で身につけたスキルを活用する機会が多くあります。

ただし、経営陣を相手にする仕事であるため、高いレベルで上記の能力を求められる点には要注意です。

▼業界について詳しく知りたい方はこちら
・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較

文学部生に人気の就職先【職種編】

文学部生に人気の就職先を「職種」ごとに紹介します。


それぞれについて解説いたします。


事務職

事務職とは、企業の事務作業全体を行う職種です。業務内容は企業の規模や業種によっても異なりますが、プレゼン資料作成や消耗品などの備品管理、社内文書の整理、契約書管理などがメインです。

基本的にルーチンワークがメインですが、場合によっては「トラブル対応」「緊急の書類修正」など、臨機応変な業務を求められることもあります。


総務職

総務職とは、企業全体の裏方として幅広い業務を行う職種です。上記で解説した事務作業はもちろん、社内施設の管理や社内行事の企画なども担当します。経理や人事など、人材が足りない他部署の仕事を一時的にサポートしたり、そもそも人事部がない会社では人事業務自体を兼任したりもします。

幅広い業務を経験を積めるため、事務としてステップアップを目指せる点が魅力です。


営業職

営業職は、自社サービス・商品を顧客へ提案し契約を獲得することで、企業に利益をもたらす職種です。顧客の課題を把握したうえで、問題を解消できるサービスや商品を提案します。

そのため、単純に商品やサービスを説明できるだけでなく、相手のニーズを把握できるヒアリングスキルも重要です。営業のやり方には、飛び込みやテレアポなど自社からアプローチを仕掛ける「新規営業」や、メディアなどに問い合わせてきた顧客へ対応する「反響営業」といった方法があるため、自分にマッチした手法で働ける企業を選びましょう。


人事労務職

人事労務職とは、企業の人材管理や育成に関する業務を行う職種です。人材の採用活動や新入社員向け研修の企画、人事異動の決定、給料の管理、労働時間チェック、社内の衛生管理など、幅広い業務を担当します。従業員が快適な環境で働けるように、裏方としてサポートできる点が魅力です。


教員

専攻している教養科目の知識を生かして、国語や社会の教員を目指す人も多いです。外国語を専攻していれば英語の教員も目指せます。

教員は、公務員として採用される「公立学校」、あるいは民間企業と同じような選考を経て採用される「私立学校」のいずれかで働くことが一般的です。大学在学中に教職課程を取得している場合は、ぜひ検討してみましょう。


司書

司書とは、図書館で本の貸出しや資料収集、分類整理などを行う職種です。読書好きな文学部生であれば就職を目指すと良いでしょう。公立図書館や大学図書館、学校の図書館などさまざまな種類があります。

司書になるには、「司書資格取得に必要な科目の履修」「司書講習の受講」が必要です。「公立図書館は公務員」「私立大学の図書館は民間企業と同じような職員」というように、働き先の図書館で採用形態が異なるため、チェックしておきましょう(※3)。

(※3)参考:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag|図書館司書」


学芸員

学芸員とは、博物館や美術館などで働く職種です。芸術や歴史、民俗、自然科学、産業など、幅広いジャンルに関する貴重な資料の収集や保管、展示などを行います。学芸員になるには、所定の学芸員資格が必要です(※4)。

常設展示だけでなく、期間限定の特別展示や講演会の企画などを行うこともあります。

(※4)参考:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag|学芸員」


文学研究者(大学院進学)

就職以外にも、大学院に進学して研究者を目指す進路もあります。自分の好きな分野について、引き続き研究して知識を深められる点が魅力です。大学院を経て就職する場合、研究と両立しながら就活を行うことが必要なため、先輩や教授と相談しつつ、上手に進めることが大切です。

研究室によっては企業への推薦をもらえることもあるため、合わせて相談しましょう。

▼職種について詳しく知りたい方はこちら
・一覧付き|職種とは?業種との違いや就活に役立つ代表的な職種を解説

文学部生の就職に役立つ資格

文学部生が就職する際に役立つ資格として、以下の4つが挙げられます。


それぞれについて解説します。


日商簿記検定(2級以上)


特徴とおすすめの理由


簿記は経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の1つです。日商簿記は、簿記検定にある3種類の検定の中では最もよく知られたものです。1級・2級・3級・簿記初級・原価計算初級の5種類がありますが、3級から受けることをおすすめします。

企業で行われているビジネス取引に関して、規則に基づいて帳簿に記録し、会社の経営成績や財政が確認できる決算書を作ることがこの資格の目的なので、経理や会計といった業務で生かせるはずです。簿記の勉強をすることでビジネスの基本スキルを養え、経済的な面から企業を分析できます。こうしたスキルはどの業界・企業でも生かせるのでおすすめです。


必要な勉強時間と難易度


必要な勉強時間については簿記3級なら100時間程度、簿記2級は200〜300時間程度、簿記1級は500時間以上であるといわれています。

3級は難易度がそれほど高くなく、入門の資格なので取得しやすいのでおすすめです。一方2級から工業簿記が加わるので格段に難易度が上がります。合格率は3級から1級の順に30〜40%、10〜20%、約10%あたりに推移しています(※5)。

(※5)参考:商工会議所の検定試験「受験者データ」


TOEIC600点以上


特徴とおすすめの理由


TOEICは英語によるコミュニケーションとビジネス能力を測るための試験です。TOEICの中にもさまざまな種類のテストがありますが、一番メジャーな「TOEIC Listening & Reading Test」を受けることをおすすめします。満点は990点で、年内に10〜13回ほど実施しているので試験勉強のスケジュールを立てやすいのが特徴です。

日本の多くの企業では、就活においてTOEICは英語力を測る有力な指標とされています。TOEICで高い点数を取ることで自分の英語力を示し、目標に向かって計画的に努力する力もアピールできます。また外資系企業を受ける場合に、TOEIC高得点を採用条件として要求する企業も多いです。そのためTOEICを受けてなるべく高い点数を取ることで、就活で有利になります。


必要な勉強時間と難易度


勉強時間は自分の現在の点数と目標の点数によりますが、例えば700点から800点に伸ばすには200〜300時間ほどかかります。

平均スコアは600点で、600点以上取ると履歴書やESに書けるレベルになります。英語を必要とする企業では700点以上を取ることが求められています。

2022年度のデータによると700点以上が全体の受験者の約30%、800点以上が全体の約15%、900点以上が10%未満という分布になっています(※6)。まずは現在の自分のレベルを把握し、目標の点数を定めてスケジュールを立てていきましょう。

(※6)参考:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会「公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧」


学芸員


特徴とおすすめの理由


学芸員資格は、博物館や美術館などへ就職する際に必要な資格です。大学で学んだ歴史や考古学、芸術などの知識を生かして仕事ができます。仕事として給料を受け取りながら、自分が好きな分野の知見を深められるため、文学部生におすすめです。

学芸員資格は、大学で所定の単位を修得できれば取得できます。


必要な勉強時間と難易度


学芸員資格は「参考書を◯◯時間勉強すれば取得できる」というものではなく、以下いずれかを満たすことが必要です。

・学士の学位を持ち、文部科学省令の定める「博物館に関する科目の単位」を修得している
・短期大学学士の学位と同等の学士を持ち、博物館に関する科目の単位を含めて62単位以上を修得したうえで、3年以上学芸員補として働く
・上記2つと同等以上の学力や経験を持っていると認定された

このように「学芸員補として働く」といった条件があるため、一定の時間がかかることは意識しましょう。合格率は「約80%」です(※7)(※8)。

(※7)参考:文化庁「学芸員になるには」
(※8)参考:じゅけラボ予備校「学芸員 資格を取得するには? 資格取得を支援する大学と受験対策」


教員免許


特徴とおすすめの理由


教員免許を取得することで、主に「公立学校」「私立学校」のいずれかに就職できます。教員として社会や国語などの科目を指導できれば、文学部で学んだ知識はもちろん、プレゼンスキルも生かせるでしょう。

公立学校は地方公務員として扱うため、公務員試験を受ける必要があります。一方で私立学校は、民間企業と同じように各学校が定めた試験を受けることが必要です。


必要な勉強時間と難易度


教員免許も学芸員資格と同じように、指定の課程をクリアする必要があります。具体的には「大学で指定の教職課程科目修得・卒業した後に教員免許状の授与申請を行うこと」が必要です。大学での履修が必要なため、難易度は高いといえるでしょう。一定の時間もかかります(※9)。

(※9)参考:文部科学省「教員免許状に関するQ&A」

▼就活でおすすめの資格について詳しく知りたい方はこちら
・就活で有利な資格10選!業界別・文理別のおすすめとESの書き方

文学部の就活のポイント|企業・職種の選び方編

文学部生が就活を進める上でのポイントをいくつかご紹介します。まずは、企業や職種の選び方についてです。


自己分析・業界研究・企業分析を通して就活の軸を定める

志望企業や職種を選ぶ上で、就活の軸を定めることが重要です。

就活の軸とは、企業を選ぶ際の基準や優先事項のことです。具体的には、ミッション、仕事内容、将来のキャリアプラン、働き方などから自分が特に大切にしたい価値観や条件を指します。就活の軸を持つことで企業選びがスムーズになることに加え、明確な志望動機の説明に役立つため、納得のいく就活をするために重要です。

就活の軸を作るためには、自己分析や企業・業界研究の他、軸の例を参考にすることが効果的です。

▼自己分析について詳しく知りたい方はこちら
・自己分析のやり方9選!簡単にできる方法・ツールとメリットを解説


インターンシップに参加する


インターンシップとは「社会に出る前の職場体験」です。企業で仕事をしている人の話を大学生が直接聞いたり、実際の仕事を体験したりすることで、業種・業界・職種の違い、社員の雰囲気、企業風土などを知れます。

企業を内側から見てみることで、企業研究だけでは分からなかった社内の雰囲気や人間関係をつかめます。インターンシップであらかじめ希望する企業を体験しておけば、自分に合う企業かどうかを判断できます。

▼インターンシップについて詳しく知りたい方はこちら
・インターンとは?参加するメリットや募集の探し方・面接対策を解説


企業説明会に参加する


企業説明会への参加も有効です。

説明会の中で、企業に対して魅力的に感じた場面を振り返ってみましょう。「どこが魅力的か」「なぜ魅力的か」を深掘りすることで、就活の軸が明確になります。


OB・OG訪問する


OB・OG訪問とは、実際に企業で働く方に対して、会社や仕事についての話を伺うことです。OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いに紹介してもらったり、就活イベントを活用して社員と接点を持ったりすることで機会を作れます。

社風やキャリアに関して社員のリアルな声を聞き、共感できるかどうか見極めましょう。

▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら
・OB・OG訪問とは?メリットや準備事項、当日までの流れを解説


学んだ内容を生かせる業界・職種を選ぶ

学んだ内容を生かせる業界や職種を選ぶことも重要です。

企業や職種によって求める人物像やスキルは異なるため、求める人物像にマッチした志望動機や就活の軸を選びましょう。就活の軸が企業と合わないと、「ミスマッチが起きる」「すぐに離職するかもしれない」とネガティブに捉えられる可能性があります。

ワンキャリアでは、企業や職種ごとに合格の秘訣を紹介しています。ここではトヨタ自動車の例をご紹介します。

トヨタ自動車のインターン・本選考対策のポイント
・トヨタへの圧倒的な志望度の高さを示すこと
・チームで成果を出せる人材だと示すこと
・課題意識と問題解決能力の高さを示し続けること

※出典:トヨタ自動車|技術職2025年卒の合格の秘訣

トヨタ自動車の選考を受ける場合は、上記と合致する軸を表すエピソードを選ぶようにしましょう。

以下から、企業・職種ごとの合格の秘訣を検索できます。こちらをぜひ参考にして、アピールできる長所を選びましょう。

▼企業ごとの合格の秘訣をさらに知りたい方はこちらから
・ワンキャリア 企業一覧


文学部生が重視する就活の軸ランキング

ここで、文学部生が重視する就活の軸ランキングをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

  • 1位:ワークライフバランス重視
  • 2位:給与水準や昇給率の高さ
  • 3位:若手でも挑戦しやすい環境
  • 4位:企業経営や事業が安定している
  • 5位:キャリアアップ・スキルアップしやすい
  • 6位:希望のエリアで働ける
  • 7位:経済的支援の充実
  • 8位:研修・育成制度の充実
  • 9位:いろいろな職種・事業を経験できる
  • 10位:女性が活躍しやすい
  • 11位:事業の成長性が高い
  • 12位:働く時間を調整しやすい
  • 13位:海外で働く機会
  • 14位:海外の人と関わる機会
  • 15位:働く場所を調整しやすい
  • 16位:専門性やスキルを生かせる
  • 17位:年次によらないフェアな競争環境
  • 18位:地元で働ける
  • 19位:Uターン就職できる

※ワンキャリア2026年卒会員のデータより集計

▼就活の軸について詳しく知りたい方はこちら
・就活の軸【例一覧100選】面接/ESでの答え方と業界・職種別の例文

文学部の就活のポイント|選考対策編

文学部生の就活のポイントは以下の4つです。


それぞれ解説します。


早期から情報収集をし、早期選考を受ける

業界によっては、大学3年の10月頃から早めに選考が行われるケースがあります。そのため、志望業界のスケジュールを把握しておらず選考開始に遅れてしまうと、選考期間が終わったり周囲の就活生より準備不足になったりするかもしれません。

他にも、早期選考を受けると以下のメリットを実感できます。

  • 良い企業を見極める目を養える
  • 選考経験が積める
  • 内定者のインターンシップに参加できる

合同説明会への参加などを行えば、大学のOB・OGや他の就活生と交流して情報収集もできます。このように、早めに情報収集を行い早期選考を受けることで、志望する企業からいち早く内定を獲得できるでしょう。


webテスト対策に力を入れる

効率的なWebテスト対策のポイントは以下の通りです。

  • 出題傾向を理解する
  • 苦手分野を把握して重点的に対策する

早めにWebテスト対策をはじめて企業ごとの出題傾向を理解し、苦手を克服することで、効率的に対策できるでしょう。

もちろん、多くの企業では面接やESの内容も重視するため、ある程度Webテストの勉強をしたら、面接練習やES対策にも取り組みましょう。

▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら
・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧


エントリーシート(ES)や履歴書を余裕を持って準備しておく

文学部生の就活で成功するためには、余裕を持ってESや書を準備することが重要です。余裕を持ってESや履歴書を準備し、求められた期日に提出することで、採用担当者に好印象を与えられます。

もちろん、内容が悪ければ書類選考で落とされてしまうため注意しましょう。余裕を持って書類を作成しつつ、何度も見直して自分の強みを最大限アピールできる内容のESや履歴書にブラッシュアップすることが重要です。

▼ES・履歴書について詳しく知りたい方はこちら
・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
・【就活の履歴書】学歴・志望動機の書き方と封筒・写真などの準備方法


面接対策|よく聞かれる文学部特有の質問&回答例

文学部生の就活で成功するためには、面接対策も重要です。

文学部特有の質問と回答例をまとめたので、参考にしてください。


なぜ文学部を選んだのですか?


企業が、学部や学科を選んだ理由について質問するのは、以下の理由が考えられます。

  • 目標を立てて行動できる人かを確認している
  • 勉強に対する意欲を確認している

「物事を考えて行動できる人か」「目標に向かって努力のできる人か」を確かめる質問であるため、文学部を志望した明確な理由と、どのような努力をしてきたかアピールしましょう。

【実際の質問】
あなたが夢中になっている、全力を尽くしているモノ・コト あなたなりに感じているその魅力とあなたのはまり度をアピールしてください。

【例文】
文学作品の読解です。幼い頃から本が好きで、小学校6年生の時に自分で小説を書いたこともあるほど、私にとって「言葉を読むこと」「言葉で表現すること」は大事なことでした。文章が好きということもあって、大学で日本文学を勉強できる専修を選び、現在日本文学を学んでいるのですが、その大学の授業に夢中になっています。3年生となった今、ゼミの授業も始まり、文学作品の読解にかける時間が今までよりも格段に増えました。文学作品を読む前と読んだ後とでは必ず自分の感情に変化が起きます。それはときに感動であったり、悲しみであったり、怒りであったりするのですが、その感情の変化こそが、文学作品が生み出してくれる魅力であると私は考えています。ゼミでは議論の場が設けられ、他受講生の意見を聞き、自分の意見を発することもできます。そこで自分にはなかった発想を得、刺激を受け、自分の視野が広がっていく感覚は他では味わえない感覚です。

※出典:KADOKAWA|総合職2024年卒インターンシップ選考のES


なぜ◯◯の資格取得をしようと思ったのですか?


企業が資格取得の意図について質問するのは、以下の理由が考えられます。

  • 取得に明確な目的があったか?
  • 資格取得までどのような努力をしてきたか?

「自身で目標を立てて達成まで努力できる人材なのか?」をチェックする質問であるため、資格取得の背景や具体的に業務でどのように活用するかまで説明できると好印象を与えられます。

【実際の質問】
学生時代頑張った経験のいずれかについて詳しく教えてください

【回答例】
専門知識に加えて将来役立つスキルを得るため、教員免許を取得した経験です。その中で最も苦労したのは、実習で文系◯◯を担当した際、「説明が難しい」と指摘されたことです。原因把握のため生徒と対話を深めると、「現象のイメージが湧かない」という本音が聞け、解決には理解度に合わせた授業が必要だと考え、次の点に取り組みました。一点目は、写真や動画を使って物理現象を視覚的に表した説明、二点目は公式を言葉で置き換えた説明です。その他にも、先生方からフィードバックを受けて授業の客観的分析を行い、最終日には複数の生徒から「◯◯に興味を持った」という声を頂きました。この経験から、積極的な対話の重要性を学びました。

※出典:日清食品|生産技術2025年卒インターンシップ選考のES


文学部で学んだことで弊社で生かせることは何ですか?


「大学で学んだことをどのように生かせるか?」を質問する背景には、以下の理由が考えられます。

  • 自分の強みを理解できているか?
  • この企業を志望した明確な理由は?

自分の強みと企業を選んだ明確な理由を聞くことで、会社との相性を図っています。

【実際の質問】
大学時代に学業で力を入れた点

【回答例】
文学部英文学科でのゼミナールで、米文学作品の『日はまた昇る』について、クラス内でディスカッションとプレゼンテーションをし、最後に論文を書きました。私は、話すことと書くことにおいて、自分の意見を言語化し、相手に分かりやすく伝えることに課題があると考えました。そこで、書籍を通じて文章の書き方をインプットし、毎晩日記を書いてアウトプットをしました。また、論文の執筆においては、その大好きな文学作品に熱が入り、18本の文献を集めました。そして文化・歴史的観点からこの作品を分析・考察しました。この授業を通して、作品をあらゆる視点から分析する力、そして自分の意見をうまく表現する力を鍛えることができました。

※出典:コーセーコスメポート|総合職2024年卒本選考のES


文学部のなかでの専門領域は?


企業が専門領域について質問する理由として、以下が考えられます。

  • 何に興味を持ったのか?
  • 学んできたことをどのように生かせるか?

まずは、学んできたことについて簡潔に説明し「その専門領域を選択した理由」「学んできたことを企業にどのように生かせるか」について、アピールしましょう。

【例文】
私は大学で日本文学を専攻しており、その中でも現在は日本近代文学についての研究を進めています。ゼミでは主に太宰治の作品の読解を通して太宰自身の思想・行動、また作品から作品が書かれた時代の時代背景・社会情勢・風俗の理解を進め、作家と社会との相互関係、影響を研究しています。小説という限られたテキストから作家自身の思想や、当時の世の中のさまざまな事象の理解へと広げることは非常に困難なことですが、文から真相・深層を読み解く作業は非常に興味深く、小説を論理的に分析、それを言語化してプレゼンする作業では発信力を磨くことができています。また他のゼミ生のプレゼンテーションの意見や周りのゼミ生、教授からのフィードバックを生かして常に意見のブラッシュアップを行い、次の発表、そして卒業論文作成の準備を進めています。これらを通して得た能力はゼミ以外の場でも活用することができています。

※出典:新明和工業|事務系2021年卒本選考のES
▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら
・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例

まとめ

本記事では、文学部生に向けて、人気の就職先や業界・職種を紹介しました。就活を進める上でのポイントも参考にして、就活を上手に進めていきましょう。

(Photo:maruco/Shutterstock.com)

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