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      【ケース面接】「聞いても周りが知らない」でも大丈夫!回答&解説付きで読むだけでOK

      ケース面接 面接 コンサル 外資系
      2017年10月11日(水) | 36,367 views

      こんにちは、トイアンナです。ベンチャーやコンサルティング業界・投資銀行を受ける方が出くわす「ケース面接」をご存知でしょうか。聞き慣れない用語に不安を抱いて先輩へ相談しても「場数を踏めば分かるよ」と雑なアドバイスしか受けられない学生は多く、毎年多くの就活生が効果的な対策ができないまま散っていきます。


      そこで今回は、ケース面接をできるだけシンプルに解説。初めてでも安心して挑めるよう、例題を解きながら理解を深めていきましょう。

      ケース面接の難易度は3段階ある

      ケース面接とは「実際のプロジェクトに似た課題を出すことで、論理的思考力とプレゼンテーションスキルを確認する」質問です。よく「スターバックスの売上を1.5倍にするにはどうすればいいか」が例題として出てきます。出題者から3分~10分ほどの時間を与えられた後、自分がどういう結論に至ったのかを論理的に説明せねばなりません。


      実は一口にケース面接といっても、3つのタイプがあり、それぞれ難易度が異なります。


      難易度1. すでに選択肢がある中で、最適解を選ぶもの

      課題に対していくつかの選択肢が示されており、クイズのように解を選ぶものが最も初心者向けのケース面接です。自分で答えを導く必要はなく、与えられた中から合理的なものを選んで説明できればよいからです。

      たとえば「日本は深刻な医師不足が指摘されている。対策として医学部に進む学生を増やすのと、外国人医師を増やすのとどちらがよいと思うか」といった質問がこれに該当します。


      難易度2. 数字で達成目標が示されているオープンな課題

      「スターバックスの売上を3年で1.5倍にするにはどうすればいいか」

      「日本への観光客を10年で2倍にするには?」


      こういった課題は達成目標が明確に数字で掲げられているものの、答えの選択肢は自ら考えねばなりません。従って難易度が上がります。一番出題されやすいのがこのスタイルです。


      難易度3. 曖昧な言葉で定義される、オープンな課題

      「安倍政権はこれからどうしたらいいだろうか」

      「ラーメン屋の売上ってどうすれば上がると思う?」

      といった、前提条件から考えるケース面接は、難易度がかなり上がります。


      ざっくりした言葉で定義されるケース面接は、ケースそのものに取り組む前にフェルミ推定を用いて数値目標を立てねばなりません。いきなりこのタイプへ取り組むと初心者は結論を出せませんので、難易度の低いケース面接に慣れてから挑みましょう。

      初心者向けケース面接の考え方

      この記事では難易度1の「あらかじめ選択肢が与えられているお題」についてお伝えします。まずは、ケース面接の問題形式に慣れていきましょう。


      例題:大学の駅前にあるスターバックスが売上を上げるには、客単価を上げるのと、回転率を上げるのとどちらがよいだろうか?


      ステップ1. 課題を理解する

      まずはお題を理解します。

      「客単価を上げる」とは、1人が使うお金の額を増やすこと。スターバックスならブラックコーヒーだけを頼む人へプレミア価格のフラペチーノを頼ませたり、一緒にケーキを購入させたりして使う金額を増やしてもらうことです。

      「回転率を上げる」とは、より短時間で席を立ってもらうことにより、すぐに次のお客様が入れるようにすることです。カフェの席数は限られていますから、回転率が上がれば1席あたりの売上が伸びます。


      ステップ2. それぞれのメリット・デメリットを並べる

      問題を理解できたら、それぞれのメリットとデメリットを並べます。メリットとは「他の案より儲かる、より効率的」な部分、デメリットは「他の案よりお金にならない、もしくは非効率」な側面のことです。

      こちらが、筆者がざっとブレストした客単価と回転率、それぞれのメリットとデメリットです。





      ステップ3. お店の得する部分が大きい方を選ぶ

      2つのアイディアを並べて、どちらの方がお店にとって「お得」かを考えてみましょう。客単価を上げる方はうまくいけば顧客満足度アップにつながる一方で、商品の組み合わせなどセットメニューを考えるコストや、回転率ダウンとの相殺がありえます。コーヒー1杯で1時間座っているのは難しくても、ケーキセットなら余裕で1時間座るだろうからです。


      一方で回転率を上げるアイディアは顧客満足度が下がるリスクをはらみつつも、授業やバイトで長居できない大学生との親和性は高そうです。テスト期間は長居される恐れもあるでしょうが、テスト対策期間は長くて年に4週間、そこまで大きなインパクトとはいえないでしょう。


      これらを踏まえると「回転率を上げる」方がより良い回答といえそうです。


      ステップ4. 数字を試算する

      制限時間が3分未満と短い場合は、ここまでの結論を伝えるだけでも構いません。しかし十分に時間があるならば数字で「どれくらい売上が伸びるか」を試算することが望ましいです。

      まずは、仮でカフェの席数が50席あり、10時間開いているものと決めます。こういったとき「一般的なカフェ席数って何席だろう」などと緻密に考えると、試算だけで10分以上使ってしまうのでざっくり決めてしまうのがコツです。


      まず、「客単価を上げた場合」から想定します。

      ざっくりとどれくらい客単価を上げられそうか現実的なラインで想像してみましょう。筆者はここで顧客の半数がドリンクに追加して食べ物をオーダーしたと仮定します。


      ドリンクが300円、食べ物の平均単価が500円と仮定します。さらに顧客は1席1時間滞在するとざっくり決めます。


      そうすると、

      何もしないときの売り上げは

      300円 × 50席 × 10 = 150,000円/日


      客の半分がセットメニューを頼むよう誘導できれば、

      300円 × 25席 × 10時間 = 75,000円/日(ドリンクの顧客)

      800円 × 25席 × 10時間 = 200,000円/日(セットの顧客)

      75,000円 + 200,000円 = 275,000円/日


      で、差し引き 125,000円/日 の売上アップへ繋がります。


      次に、「回転率を上げた場合」を想定します。次の授業前にアナウンスする、テイクアウトを支援するなどして、仮に回転率が1.5倍になったと想定してみましょう。なお、こういった決め打ちをする際はなるべくキリのよい数にします。暗算できる数字にすれば、計算速度を上げられるからです。


      何もしないときの売り上げは

      300円 × 50席 × 10時間 = 150,000円/日


      回転率が上がったと仮定して、

      300円 × 75席 × 10時間 = 225,000円/日


      で、差し引き 75,000円/日 の売上アップへ繋がります。


      ここで、ざっとメリットとデメリットを並べたときとは異なる「客単価を上げた方が、数字上は売上アップへ繋がりやすい」という結論が出ました。


      では、数字で出たアイディアが正しいのか? というと実際にはそうではありません。先にメリット・デメリットを並べて分かったように、果たして1/2の学生が客単価を800円へ上げられるほど裕福かは分からないからです。


      ステップ5. 総合評価で結論を出す

      さて、実はこれ以降、どうプレゼンしても構いません。


      「回転率と客単価アップ、どちらも試算した結果、客単価アップの方が売上向上につながると考えました。ここからどう試算したかご説明します……」


      「数字上は客単価アップの方が売上に繋がると出ましたが、大学前という立地上、学生の多数が客単価を上げられるほど裕福ではないと思います。そこで現実的な案として回転率アップを推挙したく思います。まず試算のプロセスをご説明します……」


      上記のどちらもが正解です。ケース面接は正しい答えを競うのではなく、あなたの思考とプレゼンスキルを求める問いです。ですからきちんと結論と、そこへ至るまで論理的に考えたことを説明できれば合格なのです。


      ここまでご覧いただいて、ケース面接の概要が見えてきたでしょうか。計算式は文字で見ると面倒そうですが、すべて四則計算です。それも端数を出さず概算できる数字で試算することができます。計算自体は通常の筆記試験対策でスピードアップも可能でしょう。


      次のステップへ進みたい方は、ぜひ「読むだけで準備万端! ゼロから始めるケース面接対策」もご覧ください。外資選考も本番が続きますが、少しずつ乗り越えていきましょう!

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      ライター
      トイアンナ

      ライター。外資系企業に勤めてのち、独立。恋愛とキャリアを中心に執筆しており、書籍に『モテたいわけではないのだが』『確実内定』『やっぱり結婚しなきゃ!と思ったら読む本』など。
      Twitter: @10anj10(https://twitter.com/10anj10)

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