就職活動の中でも面接の日程は直前に決まることも多く、準備をする時間も用意しづらいかと思います。そこで今回は前日から間に合う効率的な面接対策を5点に絞ってお伝えいたします。
【目次】
・面接前の準備・対策5:夜更かしとアルコールは最大の敵と心得ておく
面接前の準備・対策1:「質問されそうなことリスト」を作る
面接前に焦って企業パンフレットや採用Webサイトをとりあえず読んでおく人は、多いのではないでしょうか。面接の場面に即した準備をするために、まずは「当日質問されそうなことリスト」を作ってみましょう。説明会でのメモや採用Webサイトは、リスト作成の資料と考えます。作るリストは、以下の5分類です。
(1)どの企業でも確認されそうな質問
具体例:「なぜ弊社へ応募されたのですか?」
対応策:ワンキャリアに掲載されている各社の体験談を参考に、先輩が質問された内容を見て考える。
(2)自分のESや応募資料の内容から想定できる疑問
具体例:「あなたの成績はやや低いようですが、これはどういった理由ですか?」
対応策:自分の応募資料から疑問に思いそうなことを想像してみる。
(3)企業の都合から出てくる質問
具体例:「弊社では海外勤務がありますが、問題ありませんか?」
対応策:その会社が学生から内定を蹴られるとしたらどういう理由がありそうかを考える。
(4)業界や企業での特殊な質問
具体例1:外資コンサルの場合→フェルミ推定・ケース面接「日本のビールの市場規模を推定せよ」「日本でラグビーの競技人口を2倍にする施策を考えよ」
具体例2:外資金融の場合→「◯◯社の株価は今後どうなるか?」「気になったM&Aについて教えて」
対応策:ワンキャリアに掲載されている各社の体験談を読み、実際の出題傾向をつかむ。その上で、可能な限り準備を行う。
なお、フェルミ推定・ケース面接の対策は以下の書籍で事前に対策しておくことをオススメいたします。
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(5)逆質問
具体例:「何か質問はありますか?」
対応策:ウケの良さそうな質問を調べておく。詳細の対策方法は、逆質問の記事「【面接対策】逆質問で不採用が決まる!?内定に近づく逆質問の極意」を参照。
※企業ごとに質問を想定する際は、ワンキャリアに掲載されている各社の体験談も参考になります。
この5パターンでそれぞれ質問されそうなことを3~5問用意します。特に、(1)どの企業でも共通の質問や、(2)自分の応募資料から想定できる質問は、数社受ければ使い回せるレベルまで到達し、準備はほぼ不要となるでしょう。質問ができたら、いよいよ回答の準備を進めていきましょう。
面接前の準備・対策2:回答はシンプルに
面接で最もありがちな失敗は「質問に答えられない」ことです。
私が新卒採用の面接を担当したときには、以下のようなやりとりが多くありました。
私:あなたの長所と短所を教えてください。学生:僕は大学時代にラグビー部で副主将を務め、全国大会に出場する試合では最多得点を稼ぎました! 特に課題となったのが体の故障で……(以下自己アピールが3分続く)
私:(きっと緊張して質問の意図がくみ取れていないのだろうけれど、面接ごときで緊張されちゃ先が思いやられるな……。)
このように、不必要に緊張し過ぎてしまったり、前のめりになりすぎて質問に答えられないとマイナスとなります。質問への答えを最初に述べ、回答は簡潔にしましょう。
面接前の準備・対策3:シンプルな回答の次に背景を述べる
質問に対し簡潔な回答ができたら、そう思うに至った背景を述べましょう。たとえば「あなたの長所は何ですか?」というどの企業でもされる質問に対して、「みんなが投げ出しそうな状況でも最後まで取り組めます」とシンプルに答えたとします。これだけでは主張の根拠がはっきりしません。
しかし、シンプルな回答に続けて「私が大学2年のとき、悪天候で所属するサークルの大会開催地へたどり着けないトラブルがありました。そこで出場を諦めた選手もいましたが、私は最後まで粘り強く交渉し……」と、回答を補強するエピソードを伝えたらどうでしょうか。シンプルな回答+回答を強化するエピソードのセットを用意することで、あなたの発言内容に信頼性を付与することができます。
面接前の準備・対策4:最もひねくれた質問を想定する
採用担当者は、ときに圧迫面接と呼ばれるひねくれた質問で学生の実力を測ることがあります。「キラキラしたイメージと裏腹に地味な業務も多いけど、本当にできるの?」といった質問です。
圧迫面接はその企業がかつて内定した学生に内定辞退や早期退職をされた苦い経験から「すぐに辞めそうな学生には辞退してもらいたい」という動機で生まれています。対策として、「私は大丈夫です」と採用担当者へ安心感を与える回答を用意しておきましょう。
面接前の準備・対策5:夜更かしとアルコールは最大の敵と心得ておく
睡眠時間は翌日のパフォーマンスへ大きく影響を及ぼす大事な要素です。寝る前の食事やカフェイン摂取は控え、またイメージトレーニングのし過ぎなども注意が必要です。余裕を持って、睡眠に入りやすい状況を作りましょう。
どうしても眠れないときは、30分程度のジョギングやストレッチ、必要であれば睡眠薬の使用も検討しましょう。(ただし、睡眠薬は効きすぎると寝坊のもと。数日前に1度試してからにしてください)
もう1点、注意したいのが飲酒。深酒は睡眠の質を下げてしまいます。
それだけでなく、つい飲みすぎて終電を逃し、友人宅から面接会場へ走るなんて事態となれば乗り換えミスなど思わぬトラブルも発生しかねません。それが原因で身だしなみの注意を受けたりなどがあれば、面接官への印象は最悪。目も当てられません。万が一面接の前日と飲み会が重なってしまったら断る勇気を持ちましょう。
面接対策リンク集
ここまで、翌日の面接までにできる対策を5つご紹介してまいりました。ここまでご覧いただけた方であれば、もうどうするか具体的な解決策が見えているはず。明日の面接、就活生の皆さんがうまくいくよう応援しています!
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