こんにちは、ワンキャリ編集部です。
「集団面接やグループ面接って、他の学生に自己紹介や回答を聞かれるから恥ずかしい……」「入退室のドアの開け方やあいさつ、一礼などのマナーが分からない……」
集団面接に対して、このような苦手意識を感じる学生も多いのではないでしょうか。今回は、選考フローにおける集団面接の位置付けと注意すべきポイントをご紹介します。
<目次> ●集団面接とは ・集団面接の概要 ・個人面接との違い ・グループディスカッション(GD)との違い ・企業が集団面接を行う理由 ●集団面接の流れ ●集団面接で落ちる理由と受かるための対策/コツ ・話は端的に ・全員の話に耳を傾ける ・手癖に気をつける ・姿勢、身だしなみに気をつける ・自己PRに差別化を ・集団面接を経験した内定者の体験談 ●集団面接で起こりうる出来事とその対策 ・最初に答えることになった ・回答が他の学生と重なる ・他の学生の回答に左右される ・他の学生に圧倒されてしまう ・他の学生が誤った回答をした ・面接官に急に話題を振られる ●集団面接でよく聞かれる質問例 ・自己紹介 ・志望動機 ・学生時代に頑張ったこと ・自己PR ・企業選び・就活の軸 ・他社の選考状況 ・逆質問 ●集団面接のマナー ・入室時のマナー ・面接中のマナー ・退室時のマナー ●オンライン集団面接(Web集団面接)での注意点と対策 ・事前に接続確認をする ・静かな場所で受ける ・ミュートを適切に使う ●集団面接対策のまとめ
集団面接とは

集団面接の概要
新卒採用における面接官との対話型の面接は、「集団面接」と「個人面接」が挙げられます。集団面接は、「グループ面接」とも呼ばれ、複数人の学生と同時に受ける面接を指します。主に今後の選考で「じっくり見る学生」を選び抜くことを目的としています。
個人面接との違い
個人面接は、面接官に対して、学生1人で実施される面接を指します。主に「学生をじっくり見る」ことで企業が求める人材を選び抜くことを目的としています。
一般的に集団面接は、1次面接のような学生が多数いる選考で行われることが多いです。集団面接を通過した「じっくり見る学生」の中から、さらに「企業が求める人材」を選び抜くことが個人面接の目的となるのです。そのため、集団面接は、個人面接と比べて、「ネガティブチェック」の意味合いが強い場合が多いです。
詳しい違いについては、以下の3点が挙げられます。
一人当たりの話す時間が短い
個人面接と比較して、質問内容やみられるポイントについてはほとんど違いはありませんが、一人当たりの話せる時間は短くなります。
例えば、面接時間が30分で受験者が5人の場合、一人が面接にかけられる時間は6分となります。面接官が質問している時間を考慮すると、一人当たりの持ち時間は4〜5分となります。
面接時間や受験者の数は受ける選考によって異なりますが、いずれにせよ一人当たりのアピールできる時間は短いため、個人面接以上に簡潔に自分のアピールしたいことを伝える心がけが必要です。
深掘りされにくい
上記に説明した通り、集団面接では一人当たりの時間が短いため、話の内容の深掘りがされにくい傾向にあります。
集団面接は序盤の選考で行われることが多いため、次の個人面接で深掘りしたいと思われるような内容を簡潔に話すことが大切です。そのため、じっくり考えてきた内容を全て話すことより、限られた時間の中で面接官の印象に残るような話をすることが重要となります。
他の学生と相対評価されやすい
集団面接は他の学生と同じ空間で選考を受けるため、比較がされやすいという特徴があります。面接の回答内容だけでなく、マナーや人柄、入社への熱意、将来性など、様々な要素が相対評価されやすくなります。
特にマナーについては他の学生との違いが目立ちやすいため、注意が必要です。具体的には、他の学生が話している間にぼーっとしたり、暗い表情で受け答えしていたりすると悪い印象を与えかねません。
グループディスカッション(GD)との違い
面接とグループディスカッション(GD)との大きな違いは、その目的と進め方にあります。
面接は主に「個人の人柄や適性を企業が把握すること」を目的としており、質問に対して自分の経験や考えをアピールします。一方、GDは「与えられたテーマに対して、複数の参加者で意見を交換し、協力して結論を導き出すこと」が目的です。
GDでは、「コミュニケーション能力」「問題解決力」「リーダーシップ」や「協調性」など、実務でも求められるスキルが評価されます。参加者同士が積極的に意見を共有し合い、建設的な議論を進めることが重要です。
また、面接は基本的に一対一または少人数の対話形式で行われ、他の応募者と直接話すことはほとんどありませんが、GDはグループ全体で話し合いを行うため、他者との協働力が試される場となります。
企業が集団面接を行う理由
企業が採用時に集団面接を行う理由は、効率良く個人面接で見る学生を選ぶためです。集団面接を実施することで「1度にたくさんの学生の面接ができる」というメリットがあります。
集団面接では、10~20分ほどの面接時間で何人もの学生に対して合否の判断がくだされていきます。集団面接では、一人一人が話す時間も短いことが特徴であるため、「次の選考に進むために目立つこと」よりも「集団面接で落とされないように悪目立ちしないこと」の方が重要なポイントだといえます。
加えて、企業についてより知ってもらうために、少人数への会社説明も兼ねて集団面接を実施しているケースもあります。この場合は、面接前に会社説明の時間を設けたり、質疑応答の時間を長く確保する場合が多いです。