企業の面接やOB・OG訪問などで「何か聞きたいことはありますか?」と聞かれる逆質問の際、質問内容に困ったことはありませんか?
今回は定番の質問から、商社やコンサル、投資銀行など志望企業の採用担当者に「刺さる」質問まで、効果的な逆質問の例をご紹介します。
企業の面接官から高評価を得られる鋭い逆質問は、地頭の良さや企業への入社熱意を示し、自分の印象を残すチャンスです。ぜひ参考にしてください。
<目次>
●面接で企業が逆質問を求める理由
・1. 入社意欲や志望度を確認するため
・2. 経営方針を理解できているか確認するため
・3. 空気を読める人間かチェックするため
・4. 学生の疑問や不安を解消するため
●面接の逆質問で意識すべきポイント
・質問は5個以上準備する
・質問を通してアピールしたいことを決める
・入社後の活躍をイメージさせる
・面接官の役職に合わせた質問をする
●他の学生と差をつける逆質問のポイント
・自分の考えを述べながら質問をする
・逆質問の回答からさらに深掘りする質問をする
●【アピールポイント別】「何か質問はありますか?」と言われたらこれ!万能な逆質問例|18選
・志望度・入社意欲を伝える逆質問例
・強み・スキルを伝える逆質問例
・入社後の活躍をイメージさせる逆質問例
・企業との相性を確認する逆質問
●【業界別】企業に合わせた逆質問例|7選
・商社社員への逆質問例
・コンサルタントへの逆質問例
・投資銀行社員(IBD部門)への逆質問例
・マスコミ系社員への逆質問例
・メーカー社員への逆質問例
・ベンチャー企業社員への逆質問例
・デベロッパー社員への逆質問例
●【選考フロー別】面接官に合わせた逆質問例|7選
・1次面接での逆質問例
・2次面接での逆質問例
・役員面接での逆質問例
・最終面接での逆質問例
●評価が下がるNG逆質問例|5選
・「特にありません」と回答する
・同業他社を話題にした質問
・企業のサイトを見れば分かる質問
・「はい」「いいえ」で答えられる質問
・給与・福利厚生・休暇制度に関する質問
●逆質問の終わり方
・回答に対する感想・感謝を述べる
・「他に質問はありますか?」と言われたらどう答える?
・面接時間が長引いてしまったらどうする?
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面接で企業が逆質問を求める理由

就活の面接では、選考フェーズにかかわらずほとんどの企業で逆質問の時間が設けられています。そして、逆質問も面接官の評価対象であるため、面接前にしっかりと準備しておく必要があります。
まずは企業がなぜ逆質問をするのか、理由を知った上で逆質問を考えていくことが重要です。ここでは、企業が逆質問をする理由を4つ解説します。
1. 入社意欲や志望度を確認するため
逆質問を求める大きな目的として、入社意欲や志望度を測ることが挙げられます。
逆質問は自由度が高い分、企業や業界に対する知識の豊富さや関心の高さなど、学生のさまざまな側面が現れやすく、そこから入社熱意を評価するのです。事前に自分で仮説を立てた具体的な質問をすることによって、高い入社熱意をアピールできます。その場でなんとなく思いついたものを質問するのではなく、具体的な質問を心がけましょう。
▼先輩の体験談 全体的に志望度の高さを見られていると感じた。逆質問の時間も設けてくれるので、積極的に質問して志望度の高さをアピールすることが重要だと感じた。 ※出典:アスザックグループ|技術・研究系2026年卒インターンシップ選考の体験談
効果的な逆質問の作り方について対策したい方は、以下の記事をご覧ください。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説 ・OB訪問のマナーと服装【社会人の本音】連絡の取り方・当日の対応とNG例 ・OB・OG訪問の質問リスト【厳選50選】 深い内容を聞くコツ・前日に送るメール例
2. 経営方針を理解できているか確認するため
特に後半の段階の面接において、経営方針の理解度を確認する傾向が強いです。
最終面接や役員面接・社長面接では、面接官が経営層であることが多いため、経営方針への理解が十分にあるかという点に関して企業とのマッチ度を測っているからです。
1次・2次面接では主に学生の基礎能力を審査しますが、最終面接などでは特に将来長くこの会社で活躍できるかどうか、会社の方針とのマッチ度が重要視されます。
企業も内定を出した学生に辞退されることは避けたいと思っています。また、経営方針を理解しているかという基礎的な部分も評価対象にあるので、十分に下調べを行いましょう。
▼先輩の体験談 最終面接なので、志望理由を固めていたが、杞憂に終わった。しかし、逆質問の時間が非常に長く、逆質問の内容で企業理解を図られていると感じた。ホームページや統合報告書、インターンシップでのお話を参考にして逆質問をしたことが、合格に繋がったと感じた。 ※出典:積水化学工業|技術系2026年卒本選考の体験談
3. 空気を読める人間かチェックするため
逆質問の自由度の高さを利用して、企業は「空気が読めるか」ということも判断しています。自由度が高い故に、場の空気を乱すような質問をしてしまう学生をあぶり出すことができます。
実際、某日系素材メーカーで最終面接を経験したある学生によると、「逆質問は変な質問をする学生を落とす最後のチェックだった」ようです。
特に最終面接などの段階では学生の基礎能力の高さなどは既に判断されていて、逆質問によって、場の空気を読んで振る舞うスキルを見ていると考えられます。
4. 学生の疑問や不安を解消するため
面接の判断材料としてだけでなく、入社にあたって学生が抱えている不安や疑問を解消しつつ、自社の魅力について知ってもらうというのが逆質問をする理由の1つです。
面接では選考が進む度に面接官が高位になっていくので、面接ごとに異なる視点からさまざまな悩みを解消できます。
ただし、ここで企業のサイトを見れば分かるような質問をしてしまうと、企業研究が不十分であるという印象を持たれてしまうため、質問の選定には注意する必要があります。
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