就活で何社受けるべきか悩んでいる就活生へ。
こちらの記事では、平均エントリー数や、選考数を増やす・減らすことのメリット・デメリット、また、受ける企業を選ぶ際のポイントや選考対策について詳しくご紹介します。
ぜひご一読いただき、就活でのエントリー数の参考にしてください。
<目次> ●就活では何社受ける?|文系・理系別のデータ、平均エントリー数を解説 ・【結論】就活は「15~20社」が目安。ただし人によって最適な数は違う ・平均的な選考数は10~19社 ・文系は約19社 ・理系は約13社 ●就活でエントリー数を増やすメリット ・いろいろな企業を比較できる ・エントリーシート(ES)や面接など選考の経験を積むことができる ・持ち駒が多く安心できる ●就活でエントリー数を増やすデメリット ・1社に割ける時間が減る ・スケジュール管理が難しくなる ●就活でエントリー数を絞るメリット ・1社に割ける時間が増える ・スケジュール管理しやすい ●就活でエントリー数を絞るデメリット ・選択肢が狭まる ・ぶっつけ本番で選考を受ける形になる ・持ち駒が0になる可能性がある ●受ける企業を増やすときの注意点 ・就活の軸がぶれないようにする ・自分のスケジュールに合わせて増やす ●受ける企業を選ぶポイント ・自己分析・業界研究・企業分析を通して就活の軸を定める ・学んだ内容を生かせる業界・職種を選ぶ ●選考対策のポイント ・早期から情報収集をし、早期選考を受ける ・Webテスト対策に力を入れる ・ESや履歴書を余裕を持って準備しておく ・面接対策 ●就活のエントリー数に関するよくある質問(FAQ) ・Q. 大手企業だけ受けるのはアリ? ・Q. 内定が出たら他社は辞退すべき? ●まとめ
就活では何社受ける?|文系・理系別のデータ、平均エントリー数を解説
就活で選考にエントリーする企業数は人によって異なりますが、文系・理系で傾向が異なることが特徴です。
ここでは、内閣府の調査結果をもとに、文系・理系それぞれの平均的な選考数や、全体としての平均エントリー数を詳しく見ていきましょう。
【結論】就活は「15~20社」が目安。ただし人によって最適な数は違う
就活において「何社受けるべきか」という疑問に対して、結論としては「15~20社」を目安にするのが現実的です。
詳細は後ほど詳しく解説しますが、就活生の平均的な選考企業数は10〜19社程度であり、文系学生では約19社、理系学生では約13社といった数値が見受けられています。つまり、15~20社という数は文系理系を含めた幅広い層において妥当な目安と言えます。
ただし、最適なエントリー数には個人差があります。希望業界の倍率・自身の強み・インターンや早期選考に参加した有無・ES作成・面接対応の準備状況など、さまざまな要因が影響します。
重要なことは「量」を目的化するのではなく、「何社受けるか」を自分の選考進捗・志望度・準備状況に合わせて柔軟に設計することです。数値を目安にしつつ、あくまで自分にとってベストな受験計画を描くことが、就活成功への近道です。
平均的な選考数は10~19社
就活の際、学生が選考を受ける企業数は「10~19社」が一般的です。内閣府の調査によると、10〜19社にエントリーシート(ES)を提出した学生の割合が約3割で、最も高い結果となっています。
一方で、30社以上にESを提出した学生は約2割にとどまっており、過去の調査と比較すると、「30社以上」の割合は減少傾向にあることがわかります(※1)。
ただし、選考を受ける目的は人それぞれです。本命企業に備えた練習や滑り止め、業界の比較など、多岐にわたるため、自分の負担や目的に合わせて、無理のない範囲で選考数は調整しましょう。
(※1)参考:内閣府 令和5年度委託調査事業「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査調査結果 報告書 P.53」
例えば、Aさんは15社にエントリーしましたが、本命3社には1ヶ月以上かけてOB訪問・業界研究・模擬面接を徹底し、結果的に第一志望から内定を獲得しました。一方、Bさんは30社にエントリーしたものの、1社ごとに深く企業研究ができなかったり、面接でも浅く納得感があまりない状態で受け答えをしてしまったりするなど、最終的に納得のいく結果を得られませんでした。
目安は10〜20社でも、そこで「軸に沿った3〜5社」を設定して特に注力する。これが数に振り回されない就活のコツです。
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文系は約19社
内閣府の調査結果によると、文系の就活生がESを提出した企業数で最も多い割合を占めるのは5~9社で、30.4%となっています。
次いで20~29社が21.5%、10~19社が15.3%と続いています。一方で、30~39社は11.5%、40社以上は10.9%、1~4社は10.5%であったことから、エントリー数が多い人と少ない人の割合は分かれる傾向があります(※2)。
40社以上を45社と仮定し、各企業数の範囲の中央値で平均を算出すると、文系の就活生は平均で約19社の選考を受けているといえるでしょう。
(※2)参考:内閣府「⑥エントリーシートの提出数 大学4年生について P.65」
理系は約13社
内閣府の調査結果によると、理系の就活生がESを提出した企業数で最も多い割合を占めるのは5~9社で、全体の32.6%となっています。
次いで1~4社が25.2%、10~19社が16.1%と続いています。一方で、20~29社は13.3%、30~39社は7.6%、40社以上は5.1%と、文系よりも理系のほうがES提出数が比較的少ない傾向があります(※2)。
40社以上を45社と仮定し、各企業数の範囲の中央値で平均を算出すると、理系の就活生は平均で約13社の選考を受けているといえるでしょう。
理系の場合、専門分野を生かした職種が多いため、自分の研究内容やスキルにマッチした企業を中心に選考を進めていることがうかがえます。
実際に私がサポートさせていただいた理系学生さんの中には「研究が忙しいから応募できる数は少ない」と悩む方もいます。ただ、理系の場合は研究テーマやスキルが企業さんの採用ニーズと直結しやすいため、「数が少なくても合格率が高い」ケースが少なくありません。例えば、Cさんは材料工学の研究を生かして、わずか7社のエントリーでうち5社が最終面接に進みました。その背景には、研究概要をスライドにまとめて面接で提示したり、研究がどう企業さんの製品に生かせるかを明確に伝えたりなどの工夫がありました。
つまり理系学生にとって大事なのは、数を増やすことではなく「自分の研究と企業の技術テーマを結びつけて伝える力」です。これが準備の質を高める最大のポイントです。
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就活でエントリー数を増やすメリット
選考数を増やすことは、さまざまな企業を知る機会を広げるだけでなく、選考の経験を積むことで本命企業への準備が整うというメリットがあります。
さらに、持ち駒が増えることで安心感を得られる点も大きな利点です。ここでは、就活で選考数を増やす具体的なメリットを詳しく解説します。

いろいろな企業を比較できる
就活で選考数を増やすメリットのひとつは、さまざまな企業を比較できる点です。
企業ごとに業務内容や働き方、職場環境は大きく異なります。多くの企業を受けることで、自分に合った会社を見つけやすくなるだけでなく、自分に合わない会社も明確になり、入社後のミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。
また、エントリーした企業すべての選考を必ず受ける必要はありません。説明会や情報収集を通じて、自分の希望に合うかどうかを見極めたうえで選考に進むかを判断できる柔軟性もあります。
エントリーシート(ES)や面接など選考の経験を積むことができる
就活で多くの企業の選考を受けることは、貴重な経験を積む機会になります。
ESの書き方や面接での受け答えは、最初は戸惑うことも多いものですが、選考を重ねることで場慣れしていきます。特に、就活生にとって最も緊張するといわれる面接も、何度も挑戦することで緊張が和らぎ、質問に対して的確に答えられるようになります。
また、選考を重ねるなかで、自分の強みや志望動機をより効果的に伝えるスキルも磨かれていきます。この経験は本命企業の選考で力を発揮するための大きな助けとなります。就活を成功させるためにも、選考の経験を積むことを意識するとよいでしょう。
たとえば、Dさんは最初の5社で「志望動機が浅い」と言われ続けました。そこで彼は、毎回の面接後に質問内容と回答を振り返り、自分の志望動機を「なぜその業界・企業・職種でなくてはならないのか?」を自分の原体験と絡めて語ることができるよう改善しました。結果、6社目以降では「自社理解が深い」と高評価を得られるようになり、最終的に第一志望の企業さんから内定を獲得しました。
このように、20社エントリーしたとしても“毎回の面接を次に生かす仕組み”がなければ成長しません。就活の経験値を最大化するには、必ず記録を残して「改善サイクル」を回すことが不可欠です。
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持ち駒が多く安心できる
就活では、内定がなかなか出ないと不安になることがあります。
選考に落ちる経験は多くの就活生にとって避けられないものですが、持ち駒が多ければ「まだチャンスがある」と思えるため、精神的な安心感を得られるでしょう。
ただし、「持ち駒が多いから大丈夫」と油断しすぎるのは注意が必要です。選考対策が不十分になると、本命企業のチャンスを逃す可能性もあります。持ち駒を活用しつつ、しっかりと準備を進めることで、就活を成功へとつなげましょう。
就活でエントリー数を増やすデメリット
選考数を増やすことには、準備時間やスケジュール管理の負担が増えるというデメリットもあります。ここでは、就活で選考数を増やす具体的なデメリットを解説します。
1社に割ける時間が減る
選考数を増やすと、1社に割ける準備時間が減るというデメリットがあります。企業説明会や選考に参加する回数が増えるほど、各社の選考対策に十分な時間を確保するのが難しくなり、ESの精度や面接の受け答えの質が低下する可能性があります。
また、企業ごとに求められるスキルや価値観、文化は異なるため、準備が不十分だと企業の理解が浅くなり、選考突破の確率を下げてしまうこともあります。
本命企業に十分な時間を割くためには、スケジュールを立てて計画的に準備を進めることが重要です。選考数を増やす際は、このバランスを意識しましょう。
スケジュール管理が難しくなる
選考数を増やすと、スケジュール管理が難しくなるというデメリットがあります。
エントリーした企業からは説明会や選考日程の案内が次々と届き、それらに対応する時間が必要です。受ける企業が増えれば増えるほど、説明会や面接の日程が重なることもあり、調整が大変になります。
さらに、大学の講義や卒業単位の取得がまだ終わっていない場合は、就活と学業を両立する必要があり、時間的な負担が増します。
スケジュールが過密になると、準備不足や疲労が原因で、本命企業の選考に影響が出る可能性もあるので、選考数を増やす際は、計画的なスケジュール管理を心がけましょう。
就活でエントリー数を絞るメリット
選考数を絞ることで、1社ごとの準備に時間をかけられるようになり、選考対策の質が向上します。
また、スケジュール管理が容易になり、計画的に就活を進める余裕が生まれる点も大きな利点です。具体的なメリットを確認してみましょう。
1社に割ける時間が増える
選考数を絞ることで、各企業の選考対策に十分な時間を確保できるというメリットがあります。
一つ一つの企業に対して、ESの内容を練り込んだり、面接での受け答えをしっかり準備したりする時間が増えるため、選考に万全の状態で臨みやすくなるでしょう。
また、企業ごとに異なる特徴や価値観を深く理解したうえで、自分の志望動機や強みを的確に伝えられるため、選考を突破できる可能性が高まります。
特に、本命企業の選考に集中できる点は大きな利点です。選考数を絞ることで、質の高い準備ができる環境を整えやすくなるでしょう。
スケジュール管理しやすい
選考数を絞ると、スケジュール管理がしやすくなるというメリットがあります。
就活では説明会や選考の日程が詰まりがちですが、受ける企業を厳選することで、予定が過密になりにくくなります。その結果、各選考に集中できるだけでなく、計画的に準備を進める余裕も生まれます。
また、就活は単に内定を得ることが目的ではなく、自分自身が成長する機会でもあります。無理のないスケジュールで振り返りや軌道修正の時間を確保することで、自分の進捗(しんちょく)を見直しながら充実した就活ができるでしょう。
就活でエントリー数を絞るデメリット
選考数を絞ることには、選択肢が狭まったり、経験不足から本命企業の選考で緊張しやすくなったりするリスクがあります。ほかにも、持ち駒がなくなることで精神的な負担が増える可能性もあるでしょう。
これらのデメリットを踏まえ、バランスの取れた選考数を検討することが大切です。具体的なデメリットを見ていきましょう。
選択肢が狭まる
選考数を絞るデメリットのひとつは、選択肢が狭まる点です。受ける企業が少なくなる分、企業説明会や選考に参加する機会が減り、結果的に視野を広げるチャンスを逃してしまう可能性があります。
たとえば、興味がなかった企業や業界の説明会に参加して「意外と自分に合っている」と気づくことは珍しくありません。しかし、選考数を絞りすぎると、こうした新たな発見の機会が失われ、自分の可能性を狭めてしまうかもしれません。
就活は未知の選択肢を知り、自分の価値観を見直す貴重な機会です。選考数を減らす際は、あまりに絞り込みすぎないようにバランスを考えることが重要です。視野を広げる余地を残すことで、より納得のいく就職活動ができるでしょう。
ぶっつけ本番で選考を受ける形になる
選考数を絞ると、第一志望の企業の選考をぶっつけ本番で受ける形になりやすいというデメリットがあります。
就活では、ES・適性検査・グループディスカッション・面接など、企業ごとに異なる選考方法が用意されています。それらを事前に経験しておくことは、自信を持って臨むために非常に重要です。
たとえば、第一志望の選考にグループディスカッションが含まれている場合、事前に経験がなければ進行や発言のタイミングに不安を感じるかもしれません。しかし、似た選考をほかの企業で経験していれば、大まかな流れが把握でき、冷静に対応できます。
選考数を絞りすぎると、こうした練習の機会が減り、本番での緊張や焦りにつながる可能性があります。志望度の高い企業に全力を注ぐためにも、適度に選考経験を積むことを意識しましょう。
持ち駒が0になる可能性がある
選考数を絞るデメリットとして、持ち駒がなくなるリスクが挙げられます。
受ける企業数を減らすことで1社ごとの対策に力を入れられる反面、採用倍率が高い企業が多いため、どれだけ準備をしても落ちる可能性は避けられません。
そのため、持ち駒が減っていくことで「内定がもらえないかもしれない」という不安に陥り、精神的な負担が増すことがあります。
さらに、選考が進むにつれて多くの企業が募集を締め切るため、持ち駒を失った段階で新たにエントリーできる企業の選択肢が限られてしまいます。
就活をスムーズに進めるためには、リスク分散として一定数の企業にエントリーしておくことが重要です。持ち駒を適度に確保しながら進める計画を立てましょう。
受ける企業を増やすときの注意点
企業数を増やすことで就活の幅が広がりますが、その反面、自分の軸やスケジュールが乱れないよう注意が必要です。
軸を見失わず、自分に合ったペースで選考を進めるための具体的なポイントを確認しましょう。

就活の軸がぶれないようにする
受ける企業を増やす際には、自分の就活の軸がぶれないよう注意が必要です。
選考数を増やすことは視野を広げるうえで効果的ですが、むやみに数だけを追い求めると、本来の目的を見失い、自分に合わない企業を選んでしまう可能性があります。仮に内定を得ても、自分の価値観や目指すキャリアと合わない企業では、早期退職につながるリスクもあるでしょう。
多くの企業に興味を持つことは大切ですが、受ける企業を選ぶ際は「もし入社したら」という視点で、自分の軸と照らし合わせて判断することが重要です。
条件面だけでなく、自分の成長や価値観に合った企業を選び、納得のいく就活を進めましょう。選考数を増やす際にも、このバランスを意識することが成功への鍵です。
実際、Fさんは12社から内定を獲得したものの、自分が大事にしたい「ワークライフバランス」を軽視して選んだ結果、入社半年で転職を考えることになりました。彼の反省点は「軸を言語化していなかったこと」です。
就活では「勤務地」「働き方」「事業の将来性」など、自分が譲れない条件を3つ程度に絞り、それを基準に企業さんを選ぶことが大切です。エントリー数を増やすのは安心材料として有効ですが、軸をもたないまま数だけ追うと、長期的には後悔につながります。
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自分のスケジュールに合わせて増やす
受ける企業を増やす際には、自分のスケジュールをしっかり把握して調整することが大切です。
選考を追加すればするほど、説明会や面接の日程が増え、他社の選考と重なる可能性が高まります。また、学校の講義や卒業要件との兼ね合いも考える必要があります。
就活に集中しすぎて学業がおろそかになり、取得単位が不足して卒業できないという事態は避けたいものです。そのため、受ける企業を無計画に増やすのではなく、自分のスケジュールに影響が出ない範囲でエントリー数を調整しましょう。
計画的にスケジュールを組むことで、就活も学業もバランスよく進められます。スケジュール管理を意識しながら、効率的な就活を心がけましょう。
受ける企業を選ぶポイント
ここまで、選考数に応じたメリットやデメリットをご紹介しました。では、受ける企業をどのようにして選べばよいのでしょうか?
ポイントを大きく2点ご紹介します。

自己分析・業界研究・企業分析を通して就活の軸を定める
志望企業や職種を選ぶ上で、就活の軸を定めることが重要です。
就活の軸とは、企業を選ぶ際の基準や優先事項のことです。具体的には、ミッション、仕事内容、将来のキャリアプラン、働き方などから自分が特に大切にしたい価値観や条件を指します。就活の軸を持つことで企業選びがスムーズになることに加え、明確な志望動機の説明に役立つため、納得のいく就活をするために重要です。
就活の軸を作るためには、自己分析や企業・業界研究の他、軸の例を参考にすることが効果的です。
志望企業や職種を選ぶ上で、就活の軸を定めることが重要です。
就活の軸とは、企業を選ぶ際の基準や優先事項のことです。具体的には、ミッション、仕事内容、将来のキャリアプラン、働き方などから自分が特に大切にしたい価値観や条件を指します。就活の軸を持つことで企業選びがスムーズになることに加え、明確な志望動機の説明に役立つため、納得のいく就活をするために重要です。
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▼自己分析について詳しく知りたい方はこちら ・自己分析のやり方9選!簡単にできる方法・ツールとメリットを解説 ・自分史の書き方を例文付きで解説|自己分析に役立つテンプレート紹介 ・モチベーショングラフの書き方【テンプレート付き】就活活用法を紹介 ・マインドマップを使った自己分析!書き方や無料のツール・アプリを紹介 ・エニアグラム全9タイプの適職とそれぞれの職業を解説!自己分析に役立てよう ・ジョハリの窓とは?診断を就活に生かせる自己分析のやり方を解説 ・【2025年最新版】就活の自己分析におすすめの本11選|活用法も紹介 ・他己分析のやり方と質問リスト【例28選】ツールと自己分析に生かす方法
インターンシップに参加する
インターンシップとは「社会に出る前の職場体験」です。企業で仕事をしている人の話を大学生が直接聞いたり、実際の仕事を体験したりすることで、業種・業界・職種の違い、社員の雰囲気、企業風土などを知れます。
企業を内側から見てみることで、企業研究だけでは分からなかった社内の雰囲気や人間関係をつかめます。インターンシップであらかじめ希望する企業を体験しておけば、自分に合う企業かどうかを判断できます。
▼インターンシップについて詳しく知りたい方はこちら ・インターンとは?参加するメリットや募集の探し方・面接対策を解説 ・内定につながるサマーインターン一覧:約30社のインターン情報を完全公開!
企業説明会に参加する
企業説明会への参加も有効です。
説明会の中で、企業に対して魅力的に感じた場面を振り返ってみましょう。「どこが魅力的か」「なぜ魅力的か」を深掘りすることで、就活の軸が明確になります。
こちらの記事では会社説明会について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
▼会社説明会について詳しく知りたい方はこちら ・会社説明会の質問例【厳選30選】好印象な聞き方と正しいマナー
OB・OG訪問する
OB・OG訪問とは、実際に企業で働く方に対して、会社や仕事についての話を伺うことです。OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いに紹介してもらったり、就活イベントを活用して社員と接点を持ったりすることで機会を作れます。
社風やキャリアに関して社員のリアルな声を聞き、共感できるかどうか見極めましょう。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?メリットや準備事項、当日までの流れを解説 ・OB訪問のマナーと服装【社会人の本音】連絡の取り方・当日の対応とNG例 ・OB・OG訪問の質問リスト【厳選50選】 深い内容を聞くコツ・前日に送るメール例
学んだ内容を生かせる業界・職種を選ぶ
学んだ内容を生かせる業界や職種を選ぶことも重要です。
企業や職種によって求める人物像やスキルは異なるため、求める人物像にマッチした志望動機や就活の軸を選びましょう。就活の軸が企業と合わないと、「ミスマッチが起きる」「すぐに離職するかもしれない」とネガティブに捉えられる可能性があります。
ワンキャリアでは、企業や職種ごとに合格の秘訣(ひけつ)を紹介しています。ここではトヨタ自動車の例を紹介します。
トヨタ自動車のインターン・本選考対策のポイント ・トヨタへの圧倒的な志望度の高さを示すこと ・チームで成果を出せる人材だと示すこと ・課題意識と問題解決能力の高さを示し続けること ※出典:トヨタ自動車|技術職2025年卒の合格の秘訣
トヨタ自動車の選考を受ける場合は、上記と合致する軸を表すエピソードを選ぶようにしましょう。
以下から、企業・職種ごとの合格の秘訣を検索できます。こちらを参考にして、アピールできる長所を選びましょう。
▼企業ごとの合格の秘訣をさらに知りたい方はこちらから ・ワンキャリア 企業一覧
選考対策のポイント
次に、選考対策について解説します。

早期から情報収集をし、早期選考を受ける
早期から情報収集をして早めに選考を受けましょう。
業界によっては、大学3年の10月頃から早めに選考が行われる場合もあります。そのため、志望業界のスケジュールを把握しておらず選考開始に遅れてしまうと、選考期間が終わったり周囲の就活生より準備不足になったりするかもしれません。
他にも、早期選考を受けると以下のメリットを実感できます。
- 良い企業を見極める目を養える
- 選考経験が積める
- 内定者のインターンシップに参加できる
合同説明会への参加などを行えば、大学のOB・OGや他の就活生と交流して情報収集もできます。このように、早めに情報収集を行い早期選考を受けることで、志望する企業からいち早く内定を獲得できるでしょう。
▼早期選考について詳しく知りたい方はこちら ・27卒の早期選考はいつから?実施企業一覧とスケジュール・対策
Webテスト対策に力を入れる
Webテスト対策も重要です。多くの企業で採用されているため、しっかりと対策しましょう。
効率的なWebテスト対策のポイントは以下の通りです。
- 出題傾向を理解する
- 苦手分野を把握して重点的に対策する
早めにWebテスト対策をはじめて企業ごとの出題傾向を理解し、苦手を克服することで、効率的に対策できるでしょう。
もちろん、多くの企業では面接やESの内容も重視するため、ある程度Webテストの勉強をしたら、面接練習やES対策にも取り組みましょう。
▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら ・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧 ・【2025年版】Webテスト24種類の見分け方!形式別のURL一覧と業界別の傾向
ESや履歴書を余裕を持って準備しておく
次に、余裕を持ってESや履歴書を準備することも重要です。余裕を持ってESや履歴書を準備し、求められた期日に提出することで、採用担当者に好印象を与えられます。
もちろん、内容が悪ければ書類選考で落とされてしまうため注意しましょう。余裕を持って書類を作成しつつ、何度も見直して自分の強みを最大限アピールできる内容のESや履歴書にブラッシュアップすることが重要です。
▼ES・履歴書について詳しく知りたい方はこちら ・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策 ・【就活の履歴書】学歴・志望動機の書き方と封筒・写真などの準備方法
面接対策
業界や会社によって面接で問われる内容は異なります。そのため、志望する業界に合わせた対策が必要です。以下では、業界や企業ごとに準備を進める際のポイントを紹介します。
まず、面接選考を通過するためには「企業目線」で考えることが重要です。内定の判断を行うのは、その企業の人事担当者や役員であるため、企業が求める人材像を理解することが不可欠です。経営計画などの企業情報を調べることはもちろんですが、企業側の視点に立ち、「どのような人材が求められているのか」を意識しながら面接準備を進めましょう。
また、面接対策では自己分析を行い、自分をアピールするための材料をそろえることも重要です。しかし、選考対策の順番としては、まず企業や業界の分析を行い、その後に自己分析を進める方が効果的です。企業のニーズを理解した上で自分の強みを整理することで、より説得力のあるアピールが可能になります。
ワンキャリアでは、企業ごとの選考ステップや合格の秘訣を紹介しています。これにより、各企業が重視する評価ポイントや求める人物像を効率的に把握でき、情報収集の手間も省けます。企業研究を進める際には、ぜひご活用ください。
▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら ・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問集一覧と内定者の回答例
就活のエントリー数に関するよくある質問(FAQ)
最後に、就活のエントリー数に関するよくある質問について解説します。ここでは、2つのよくある質問に回答していきます。

Q. 大手企業だけ受けるのはアリ?
就活では「大手企業だけを受けたい」と考える人も少なくありません。しかし、現実的には大手企業の採用倍率は非常に高く、エントリーシートや面接の段階で多くの学生が選考から落ちてしまうのが実情です。したがって、大手企業だけに絞るのは「リスクが大きい」といえます。
冒頭でも解説した通り、就活で何社受けるべきかという目安は15~20社とされています。そして、その中には中堅企業や成長中のベンチャー企業も含まれることが一般的です。大手のみを狙うよりも、業界や事業内容に興味を持てる複数の企業を組み合わせて受ける方が、結果的に納得のいくキャリア選択につながるでしょう。
Q. 内定が出たら他社は辞退すべき?
就活で最初に内定が出た際、「他の選考を続けていいのか」「すぐに辞退すべきか」と悩む学生は多いです。結論から言えば、他社の選考を続けるかどうかは個人の判断に委ねられています。
ただし、就活で何社受けるかを考える際には「自分の軸に沿った企業かどうか」を見極めることが大切です。最初の内定先が本当に志望度の高い企業であれば、無理に就活を続ける必要はありません。
一方で、納得感が薄い場合は、他の企業を比較検討するために選考を続けても問題はありません。ただし、辞退の際にはできるだけ早く、誠実な対応をすることが社会人としてのマナーです。内定が出た後こそ、自分の将来像に合った選択ができているかを冷静に振り返ることが重要です。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、就活で何社受けるべきか悩んでいる就活生に向けて、平均エントリー数や選考数を増やす・減らすメリット・デメリット、また受ける企業を選ぶ際のポイントや選考対策について詳しくご紹介しました。
この記事が、就活で何社受けるかを考える参考になれば幸いです。
就活では何社受ける? ・平均的な選考数は10~19社 就活で選考数を増やすメリット ・いろいろな企業を比較できる ・ESや面接など選考の経験を積むことができる ・持ち駒が多く安心できる 就活で選考数を増やすデメリット ・1社に割ける時間が減る ・スケジュール管理が難しくなる 就活で選考数を絞るメリット ・1社に割ける時間が増える ・スケジュール管理しやすい 就活で選考数を絞るデメリット ・選択肢が狭まる ・ぶっつけ本番で選考を受ける形になる ・持ち駒が0になる可能性がある 受ける企業を増やすときの注意点 ・就活の軸がぶれないようにする ・自分のスケジュールに合わせて増やす
(Photo:Alenini/Shutterstock.com)