こちらの記事では、ファイナンシャルプランナーの仕事に興味を持つ就活生に向けて、FPの具体的な仕事内容やキャリアパス、有利な資格、選考対策を解説します。また、FPに向いている人や仕事の大変さについてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
<目次> ●ファイナンシャルプランナーとは? 仕事内容と魅力 ・企業内FP|FPとして働ける職場 ・独立系FP ●ファイナンシャルプランナーは仕事がない・なくなるといわれる理由 ・FPに対する認知度が低い ・資格がなくてもできる仕事 ・独占できる仕事がない ・国家資格の中でも取得しやすい ・知識や経験がないとなかなか成果を出せない ●実はファイナンシャルプランナーの将来性が明るい理由 ・ライフプランに対する関心が高まっている ・資産運用の重要性が高まっている ・老後資金などお金の不安を抱えている人が増えている ●ファイナンシャルプランナーのキャリアパス・転職事例 ・ファイナンシャルプランナーの主なキャリアパス ・他職種・未経験からファイナンシャルプランナーへのキャリアパス ・ファイナンシャルプランナーから他職種へのキャリアパス ・他職種・未経験からファイナンシャルプランナーへの転職事例 ・ファイナンシャルプランナーから他職種への転職事例 ●ファイナンシャルプランナーのやりがい・働くメリット ・働く上でのやりがい ・ファイナンシャルプランナーになるメリット ・ファイナンシャルプランナーの年収・待遇 ●ファイナンシャルプランナーに向いている人 ・営業力がある ・コミュニケーション能力が高い ・数字やデータを取り扱うのが得意 ・勉強するのが好き ・仕事をするのが好き ・交友関係が広い ・体力がある ・仕事内容を日常生活にも生かしたい ・ノルマが達成できる ●ファイナンシャルプランナーの仕事がきついといわれる理由 ・金融商品を売り続けなくてはいけない ・営業のノルマがきつい ・顧客との信頼を築く必要がある ・最新の金融情報を収集する必要がある ・独立のハードルが高い ●有利に働く資格・経験 ・1級~3級FP技能士 ・AFP ・CFP ●ファイナンシャルプランナーの仕事の選考に向けた対策 ・エントリーシート(ES)対策 ・Webテスト対策 ・面接対策 ・OB・OG訪問 ●おわりに
ファイナンシャルプランナーとは? 仕事内容と魅力
ファイナンシャルプランナー(FP)は、個人の資産運用や生活設計をサポートする専門職です。
年金・保険・投資・税制といった幅広い分野の知識を生かし、それぞれのライフステージに応じた最適なアドバイスを行います。
たとえば、老後の資金計画や住宅購入、子どもの教育費の確保といった具体的な相談に応じるのが特徴です。

企業内FP|FPとして働ける職場
FPは、大きく分けて「企業内FP」と「独立系FP」の2つの働き方があります(※1)。
企業内FPは、証券会社や保険会社などの企業に所属し、社員として活動する形態です。主な業務内容は、自社の商品やサービスを提案しながら、顧客の資産運用やライフプラン設計をサポートすることです。
企業内FPは、基盤が安定している組織のもとで働けるため、キャリアの初期段階で経験を積みやすい環境が整っています。新卒でFPを目指す場合、企業内FPとしてスタートするのが一般的です。
ここからは、企業内FPとして働ける具体的な働き先について詳しく見ていきましょう。
(※1)参考:LEC東京リーガルマインド「ファイナンシャルプランナーの働き方 企業内FPと独立系FP」

金融機関
金融機関は、FPが活躍する代表的な職場です。
銀行や証券会社、保険会社などが該当し、特にFP資格の取得が推奨される業界でもあります。一部の企業では、学生に資格取得を推奨したり、社員の昇進条件に設定したりすることも珍しくありません。
金融機関での業務には、金融商品や保険、住宅ローンの提案が含まれますが、これらを顧客に説明する際にはFPの知識が重要です。
さらに、ライフプラン全体の提案や相続に関する相談など、総合的な知識を駆使して顧客に最適なプランを提示することで、信頼を得ることができます。
また、日本FP協会の調査によると、多くの金融機関がFP資格を活用する利点を認識しており、資格保有者の増加が顧客サービスの向上や従業員のスキルアップに役立つと考えています。そのため、FP資格は金融機関でのキャリア形成において大きな強みとなるでしょう(※2)。
(※2)参考:日本FP協会「金融機関等におけるFP資格活用度調査 結果報告書 P.23」
不動産業界
不動産業界も、FPの知識を大いに活用できる職場です。不動産取引では、住宅ローンや税金、相続、贈与など、幅広い知識が必要とされますが、これらを総合的に理解しているFPは非常に重宝されます。
不動産売買は、多くの人にとって一生に数回あるかないかの大きな取引です。そのため、顧客は専門的な知識に乏しいケースがほとんどで、専門家による的確なアドバイスが求められる場面が多くなります。
FPは、住宅ローンの選択肢を提案したり、税金や相続の疑問に答えたりすることで、顧客の不安を解消しながら最適な選択をサポートします。
住宅ローンのあっせんを行うには貸金業登録や不動産会社としての資格が必要です。しかし、FPの専門知識は不動産業界での業務に直結して役立つため、FP資格を持つ人材も求める傾向があります。
税理士および公認会計士の事務所
税理士事務所や公認会計士事務所では、主に個人事業主や中小企業がクライアントです。税務相談が中心ですが、社長個人やその家族のライフプランに関する相談も多く寄せられます。
税務関係の相談や手続きは税理士資格が必要ではあるものの、それ以外の資産運用や老後資金、子どもの進学資金など、FPの知識が生かされる分野も多いでしょう。
特に、社長の個人的な資産管理やライフプランについては、FP資格が有効です。今後、税理士や公認会計士と連携して、FPがクライアントのライフプランニングを担当するケースは増えていくと予想されます。
税理士および公認会計士の事務所でもFPの知識を活用できる機会は、大いにあるでしょう。
一般企業
FPは、金融や不動産業界に限らず、さまざまな一般企業でも活躍の場があります。
特に総務部や人事部では、税金や年金、社会保険、福利厚生、労務といった幅広い知識が必要とされます。総務部や人事部の業務はFP資格で学ぶ内容と密接に関連しており、資格を持つことで業務や従業員からの相談対応に役立てられるでしょう。
たとえば、福利厚生制度の運用や従業員のライフプラン支援、年金や保険に関するアドバイスを行う際にFPの知識が活用できます。
FPの資格・知識があることで、企業全体の人材管理や職場環境の向上にも貢献できるでしょう。FP資格は、一般企業でも強みとなる汎用性の高い資格です。
独立系FP
独立系FPは、FP会社に所属するか、自らFP事務所を立ち上げて活動する働き方です。
個人や法人の相談業務を中心に、顧客一人一人のニーズに合わせたアドバイスを提供するのが主な役割です。さらに、セミナーや講演会で講師を務めたり、新聞や雑誌、オンラインメディアに執筆活動を行ったりするなど、多岐にわたる業務を手掛けることも特徴です。
独立系FPは、自らの専門性や実績を生かして自由度の高い働き方ができる一方で、顧客との信頼関係を築くための努力や、継続的なスキルアップが求められます。
自分のペースでキャリアを形成したい人には魅力的な選択肢といえるでしょう。
ファイナンシャルプランナーは仕事がない・なくなるといわれる理由
FPは、資産運用や生活設計の専門家として重要な役割を果たしますが、一部では「仕事がない」「将来的に仕事がなくなる」といった声も聞かれます。
その背景には、FPに対する認知度や独占業務の有無、資格取得のハードルの低さなど、さまざまな要因が関係しています。
ここから、FPは仕事がない・なくなるといわれる理由をひとつずつ解説します。

FPに対する認知度が低い
FPの仕事は、主に個人からの相談によって成り立つため、認知度が低いこと自体が「仕事がない」と思われる原因のひとつになっています。
FPは「お金の専門家」として名前は知られつつありますが、具体的な業務内容や活躍する企業についての認知度はまだ十分ではありません。
そのため、FPに相談するきっかけや利用シーンが一般の人には分かりにくいと感じられる傾向があります。FPの役割や価値を広く知ってもらう取り組みが求められるでしょう。
資格がなくてもできる仕事
FPは資格がなくても名乗ることができる職業であるため、資格の価値が相対的に低くみなされることがあります。この点が、FPの仕事が「なくなる」といわれる理由のひとつです。
たとえば、「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」という資格を取得すればその名称を使用できますが、業務独占資格ではないため、資格を持たなくてもFPとしての活動できます。
資格だけに頼らず、専門性や信頼を高める努力が重要となるでしょう。
独占できる仕事がない
先ほど触れたように、FPは、資格を取得しても独占業務がありません。
たとえば、宅建士や司法書士のような業務独占資格は、それを保有しているだけで一定の需要があり、高い価値が認められます。
一方で、FPには独占業務がなく、「FP」という名称自体も資格がなくても自由に名乗ることが可能です。
その結果、各分野で専門知識を持つ人が副業としてFP業務を行ったり、資格を持たないまま独立開業したりするケースも見られます。このように独占的な業務がないことが、FP資格の価値を薄く感じさせ、「仕事がない」といわれる要因となっています。
国家資格の中でも取得しやすい
FPの資格は、3級から1級までのランクがありますが、特に3級や2級は難関資格とはいえない難易度です。
未経験者でも、通信講座や市販の教材を使って効率的に勉強すれば合格できるため、多くの人が挑戦しやすい資格とされています。
また、FP資格は幅広い分野を少しずつ学ぶため、社会保険なら社会保険労務士、金融資産運用なら証券アナリスト、不動産なら宅建士や不動産鑑定士、税金なら税理士といった専門資格には及ばない印象を与えがちです。そのため、FP資格だけでは他の士業や専門資格ほど高収入や仕事の需要を得られにくいと考えられています。
取得しやすい国家資格である反面、資格保有者が多いことも「FPは仕事がない」といわれる要因のひとつです。
知識や経験がないとなかなか成果を出せない
FPは、お金に関する幅広い分野を扱いますが、各分野の専門家と比較すると知識やスキルが乏しいとみなされることがあります。
たとえば、税金なら税理士、不動産なら宅建士、金融商品なら保険や証券の専門家が担当する場面が多いため、FPは「専門性が浅い」と思われることもあります。
FPとして成果を上げるには、各分野に特化した知識や実務経験が欠かせません。こうした背景から、FP単独で仕事を完結させるのは難しいと考えられ、「仕事がない」といわれる要因になっています。専門知識の深掘りが重要な職業といえるでしょう。
実はファイナンシャルプランナーの将来性が明るい理由
FPは、「仕事がない」といわれがちですが、実際にはその将来性は明るいといえます。
近年、ライフプランや資産運用に対する関心が高まり、老後資金をはじめとするお金の不安を抱える人も増えています。ここでは、FPの需要が拡大している具体的な理由について解説します。

ライフプランに対する関心が高まっている
ライフプランへの関心の高まりは、FPの将来性を支える大きな要因です。
不安定な雇用状況や働き方改革が進むなか、将来に向けた資産設計を真剣に考える人が増えています。また、資産状況や教育資金など個人的な相談を安心して任せられる信頼できる専門家を求める声も高まっています。
不況の不安から、プロのアドバイスを通じてライフプランを見直したいというニーズが拡大しており、FPの需要は今後さらに増えると期待されます。
資産運用の重要性が高まっている
資産運用への関心が高まるなか、FPの重要性も増しています。
貯金だけでは将来の不安が解消できないと考える人が増え、投資や資産運用に取り組むニーズが広がっています。しかし、知識不足や情報の多さに戸惑う人も多く、専門家のアドバイスを求める声が増加しています。
銀行員や証券会社の営業担当者の多くがFP資格を取得していることからも、FPが資産運用において頼れる存在であることがうかがえます。
金融機関への相談にハードルを感じる人にとって、FPは身近で信頼できるパートナーとして今後さらに需要が高まるでしょう。
老後資金などお金の不安を抱えている人が増えている
老後資金への不安の高まりは、FPの需要を押し上げています。
少子高齢化や老後2,000万円問題(※3)、成果主義による早期退職制度など、自助努力で資産形成を進める必要性が増しているためです。
このような状況下で、FPは家計管理や資産形成のアドバイスを通じて、個人の不安を解消する重要な役割を担います。頼れる存在として、FPは今後ますます必要とされる存在となるでしょう。
(※3)参考:ダイワファンドラップ「老後2,000万円問題とは?若いうちから始めたい長期的な資産形成のすすめ」
ファイナンシャルプランナーのキャリアパス・転職事例
FPは、多彩なキャリアパスが魅力の職業です。
金融業界をはじめ、不動産や保険、さらには独立開業など幅広い選択肢があります。また、他職種や未経験からFPへの転職事例や、FPから他分野へのキャリアチェンジも多く見られます。
それぞれのキャリアパスについて詳しく解説します。
ファイナンシャルプランナーの主なキャリアパス
FPには、多様なキャリアパスが用意されています。
企業に所属して社内FPとしてキャリアアップを目指す方法や、独立して個人事務所を運営する道も選べます。また、金融業界で培った知識を生かして銀行や証券会社などの金融関連職へ就職するケースも一般的です。
それぞれのキャリアの特徴を詳しく見ていきましょう。

社内FPとしてキャリアアップを目指す
社内FPは、金融機関や保険会社、不動産業界などで雇用され、自社製品やサービスの販売、または相談窓口業務を担います。
このポジションではFPの知識を生かし、顧客対応や提案力を高めることでキャリアアップを目指せます。また、資格取得が社内での昇進やキャリア形成の一環とされている場合もあり、一般社員からのステップアップを目指す人も増えています。
社内FPは、安定した環境で経験を積みながら成長できる魅力的な選択肢といえるでしょう。
独立する
FPとして独立・開業するのは、魅力的なキャリアパスのひとつです。
独立FPは、中立的な立場で資産形成やライフプランニングのアドバイスを提供し、相談者の利益を最優先に考えたサービスを行います。これは、社内FPが自社製品の販売を主軸とするケースとは異なる点です。
独立後は、個人や法人向けのプランニング業務に加え、セミナー講師や執筆活動を通じて収益を得る方法もあります。自分のペースで働ける自由度の高さと、専門性を生かして幅広い分野で活躍できる点が、独立FPの大きな魅力です。
金融関連職への就職
FPの資格は、銀行・保険会社・証券会社など金融関連職でのキャリア構築に役立ちます。
FP資格は、資産運用や保険、税務知識を生かして顧客への提案やサポートを行う際に非常に有効です。そのため、社内でのキャリアアップや新人教育の一環として資格取得を奨励する企業も多く見られます。
また、FP資格は就職や転職においてもアピールポイントとなり、金融業界へのキャリアチェンジを目指す方にも有利です。専門知識を生かして活躍の幅を広げたい人にとって、金融関連職は非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
他職種・未経験からファイナンシャルプランナーへのキャリアパス
他職種や未経験からFPを目指す際は、資格取得や実務経験が重要なステップとなります。
FP資格は、金融や保険、不動産など幅広い分野で役立つ基礎的な知識を学ぶことができ、転職時のアピールポイントにもなります。
また、実務経験を積むことで、専門性を深めつつ信頼を得ることが可能です。それぞれの方法について詳しく解説します。

資格を取得する
他職種や未経験からFPを目指す際、FP資格の取得はキャリア形成において大きな武器となります。
特に、FP技能士資格(国家資格)やAFP・CFP資格は業界で広く認知されており、2級FP技能士以上が高く評価される傾向があります。
FP技能士資格は、国家検定の試験に合格することで取得可能で、2級以上の資格は実務経験や研修を経て取得します。さらに、AFPやCFP資格は日本FP協会の認定研修や試験を通じて取得でき、継続教育が必要な点が特徴です。
資格は、知識の証明だけでなく、転職時に明確なキャリア意志をアピールする材料にもなります。まずは独学や講座を利用して資格取得を目指しましょう。
実務経験を積む
FPを目指す上で、実務経験を積むことは欠かせません。
FP会社や生命保険会社に就職することで、資格取得だけでは得られない実践的なスキルを磨くことができます。
特に、顧客とのコミュニケーションやニーズの引き出し方、最新の金融商品知識、法規制への対応力、そして業界内での人脈構築など、現場での経験から得られる学びは非常に貴重です。
さらに、優秀な先輩や同僚の営業手法や話し方を間近で学ぶことは、成功への近道にもなります。未経験からスタートする人でも、こうした環境で経験を積むことで、着実にFPとしてのキャリアを構築できるでしょう。
ファイナンシャルプランナーから他職種へのキャリアパス
FPは、幅広い金融知識と顧客対応力を生かし、他職種へのキャリアパスも豊富です。
保険会社や証券会社、銀行、不動産関係の営業職はもちろん、FP事務所での独立や専門性を生かしたキャリアチェンジも可能です。
ここでは、具体的な転職先とその特徴について詳しく解説します。

保険会社・保険代理店の営業
FPは、保険に関する知識を生かして保険会社や保険代理店の営業職へ転職する道があります。
保険会社では生命保険や学資保険など自社商品の営業・販売が主な業務で、トーク力やセールス力が重要です。日系企業は研修制度が充実しており、じっくり成長したい方に向いています。一方、外資系企業は完全実力主義で、結果を出せば高収入が得られるのが魅力です。
保険代理店では、複数の保険商品を取り扱い、来店者の相談に応じて最適な商品を提案します。受け身のスタイルが特徴で、転職や就職のハードルは低めです。
FP資格を保有していることで、これらの職種での採用時に有利に働くでしょう。
証券会社の営業
FPは、株や投資信託、債券などの知識を生かし、証券会社の営業職として活躍できます。
証券会社では、金融商品の仲介業務や顧客への投資助言、自社商品の営業を行うのが主な業務です。特にFP資格を持っていると、顧客や企業からの信頼を得やすく、提案の説得力が高まります。
ただし、証券会社への就職・転職は、実務経験や高度な知識が重視されるため、未経験者にはハードルが高い業界です。
資格取得後も、金融知識の継続的なアップデートと努力が成功の鍵となるでしょう。
銀行員
FPは、銀行員としてのキャリアにおいても活躍できます。
銀行では預金や送金業務だけでなく、資産運用の助言、ライフプランに関する相談、住宅ローンや保険商品の販売など幅広い業務を行っています。これらの業務にはFPの知識が欠かせず、銀行員にとってFP資格の重要性は非常に高いといえるでしょう。
ただし、銀行業界全体が低金利の影響を受けているため、メガバンク・地方銀行ともに求人数が減少傾向にあります。そのため、銀行への転職や就職は狭き門となっており、FP資格を生かすだけでなく、他のスキルや経験を強化することが必要です。
銀行業務にFP資格を生かしたい方には、より計画的な準備が求められるでしょう。
不動産関係の営業
FPは、不動産売買や税金に関する知識を生かし、不動産業界での営業職に転職する道があります。
不動産業界では、居住用不動産の仲介や自社物件の販売、投資用不動産の営業など、多岐にわたる業務でFP資格が役立ちます。不動産売買における税金や取引ルール、ライフプランや投資利回りの知識を生かすことで、顧客に具体的で説得力のある提案ができるでしょう。
不動産業界は無資格・未経験者でも採用されやすい傾向がありますが、FP資格を持つことで選考時に高評価を得られるでしょう。
さらに、宅地建物取引士(宅建)との併用資格は、不動産業界でのキャリア形成において大きな強みとなります。早めの資格取得が成功への鍵です。
FP事務所
FPとして広範な業務に携わりたい場合、FP事務所での勤務や独立開業が選択肢となります。
FP事務所では、生命保険の見直しや家計相談、資産運用の助言など、顧客のお金に関するあらゆる相談に対応します。FPの知識に加えて、営業力やマーケティング力も求められるため、多面的なスキルが必要です。
しかし、日本では「相談料を払う」という文化が浸透していないため、新規顧客の開拓が重要な業務となります。FP事務所の求人は少なく、転職の難易度は高いものの、自ら開業することで顧客ニーズに応じたサービスを提供できます。
集客の課題はあるものの、顧客と長期的に関わるやりがいのある働き方といえるでしょう。
他職種・未経験からファイナンシャルプランナーへの転職事例
ここでは、具体的な転職事例とともに、他職種・未経験からFPへのキャリアパスをご紹介します。
転職のきっかけや理由としては、キャリアの適性と成長機会を考慮し、収入アップと適職への回帰を目的に転職を決断した事例が見られました。
法人営業から個人営業・FPへの転職事例 転職を考えた理由・きっかけ 個人営業で優秀な成績をおさめたことで評価され、病院やNPO法人に対する財務アドバイザリーや資産運用支援を行うチームに配属されたものの、リテールのほうが自分に合っており、ちょうど転職しやすい年次でもあったので、年収アップも含めて仕事を前のリテール営業に戻すため転職することにしました。 ※出典:ワンキャリアプラス「岡三証券からの転職体験談」
ファイナンシャルプランナーから他職種への転職事例
続いて、FPから他職種への転職事例を紹介します。
転職背景としては、自身のやりがいを見直し、将来の独立に向けたキャリア形成と家族の生活環境を考慮して転職を決断した事例が見られました。
個人営業・FPから記者・ライターへの転職事例 転職を考えた理由・きっかけ 自分のやりがいが、「金融商品を買ってもらう」ことではなく、「ファイナンスの力を使ってよい人生を歩んでもらう」ことにあると気づいたからです。将来的にFPとして独立するにあたり、大手経済メディアに所属していた実績は役立つと思い、日経、東洋経済等を中心に会社探しをはじめました。付け加えると、全国転勤に家族が疲弊していたこともあり、しばらく東京にいられるかどうかも重要な点でした。 ※出典:ワンキャリアプラス「大和証券からの転職体験談」
ファイナンシャルプランナーのやりがい・働くメリット
FPは、顧客の夢や目標をサポートすることで大きなやりがいを感じられる職業です。
また、専門的な知識を生かしながら柔軟な働き方が可能で、収入やキャリアの選択肢も多岐にわたります。
ここでは、FPとして働く上でのやりがいやメリット、そして年収や待遇について詳しく解説します。
働く上でのやりがい
FPの仕事は、相談者の人生に深く関わり、頼りにされることが大きなやりがいです。
また、FPは金融、不動産、保険など幅広い分野で活躍の場があり、専門知識を生かすチャンスも多い職業です。
さらに、自分自身や家族の資産管理にも役立つスキルを身につけられる点も魅力です。ここからは、具体的なやりがいについて詳しく見ていきましょう。

相談者から頼りにされる
FPは、顧客から直接感謝され、頼りにされる存在であるため、大きなやりがいを感じられる仕事です。
顧客の財務目標を実現するため、的確なアドバイスや金融商品の提案を通じて、不安を軽減し安定した生活をサポートします。
FPは「家計の専門家」として、常に金融市場や税制の変化を把握し、顧客のニーズに最適な解決策を提供します。相談者の人生を支える重要な役割を担い、感謝の言葉を受けるたびに仕事の意義を実感できるでしょう。
活躍できる場面が多い
FPは、幅広い分野で活躍できるため、多くの企業や人と関わりながらやりがいを感じられる仕事です。具体的には以下のような場面があります。
・金融機関:銀行や証券会社で金融商品やサービスに関するアドバイスを行い、顧客の財務目標をサポートできる ・保険会社:顧客の要望に合わせた保険商品を提案し、ライフステージごとのリスク管理を担当できる ・企業内コンサルタント:従業員の財務教育や老後資金計画を支援する役割で活躍できる ・教育機関:大学や専門学校で、FPに関するセミナー講師として知識を広める活動を行える
このように、FPの知識は多様な場面で生かせるため、仕事の幅広さに魅力を感じられるでしょう。
自分の家族の役にも立てる
FP得た知識は、仕事だけでなく家族の生活にも大いに役立ちます。家計の予算管理や投資戦略の提案を通じて、家計の健全性を保ち、家族の財務計画をサポートできます。
また、親子や夫婦間での保険ニーズを的確に把握し、最適な保険商品を選択する手助けができるのもFPの強みです。老後資金計画や年金の最適な受給方法を提案することで、親世代や自分たちの将来に安心を提供することも可能です。
さらに、相続税や遺産分割の計画を立てることで、家族間の相続トラブルを事前に防ぐことができます。FPとしての知識を家族の幸せにも生かせるのは大きなやりがいのひとつです。
ファイナンシャルプランナーになるメリット
FPには、多岐にわたる業界で活躍できるチャンスがあり、売上次第で自由な働き方が実現可能です。
また、仕事で得た知識は家計管理や投資など日常生活にも活用できるため、生活全般を豊かにするスキルとしても役立ちます。それぞれのメリットについて詳しく解説します。

役立つ業界が多い
FPは、金融業界・保険業界・不動産業界・税理士事務所・コンサルティング業界など、幅広い分野で活躍できる汎用性の高い資格です。
これらの業界ではお金に関する専門知識が求められるため、FP資格を持つことで就職や転職の際に有利に働きます。
さらに、実務経験を持つFPは、専門知識に加えて業界理解があると見なされ、採用されやすい傾向にあります。
FP資格を取得することで、顧客対応力やコミュニケーション能力、営業力、分析能力、金融商品や法律規制の知識などを養うことができ、転職市場での価値が高まるでしょう。
売り上げ次第では自由度が高い仕事
FPは成果主義の仕事であり、売り上げが取れていれば自由度が高く、ワークライフバランスを実現しやすい職業です。
多くの企業ではインセンティブ制度が導入されており、業績や顧客獲得に応じたボーナスや手当が支給されます。営業成績が優秀であれば、収入アップや柔軟な働き方も可能です。
ただし、売り上げが伸びない場合は、顧客対応や勉強時間が増え、残業が多くなることもあります。そのため、自主的に成果を上げる努力が求められますが、目標を達成すれば高い報酬と働きやすさが得られる点が魅力です。
仕事以外にも日常生活に役立つ
FPの資格や実務経験は、お金に関する知識を身につけられるため、仕事以外の日常生活にも大いに役立ちます。
また、金銭的な不安を軽減し、将来の見通しを立てやすくなるのも大きなメリットです。
FPの知識が日常生活に生かせる具体例は以下の通りです。
・資産管理:家計や個人の資産を最適化し、前向きなライフプランニングを実現できる ・投資リスクの回避:適切な投資先を選び、リスクを管理しながら収益を最大化できる ・税務計画:税制に詳しくなり、無駄な支払いを防ぎ、正確な申告ができるようになる ・保険選びのサポート:家族や身近な人に、保険商品の利点や適性をアドバイスできる
FPとしての知識は、家庭や個人生活においても大きな価値をもたらします。
ファイナンシャルプランナーの年収・待遇
FPは、比較的高い年収が期待できる職業です。
厚生労働省が運営する職業情報提供サイトによると、FPの平均年収は947.6万円とされています(※4)。一方、国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査結果」によると、サラリーマンの平均年収は460万円であり、FPの年収は一般の平均を大きく上回っています(※5)。
ただし、この年収は業績や勤務先の規模、地域によって大きく異なる場合があり、特にインセンティブが重視される企業ではさらに高収入を得ることも可能です。
安定した収入を目指しつつ、高い成果を上げることでさらに高い待遇を得られる点がFPの魅力といえるでしょう。
(※4)出典:職業情報提供サイトjobtag「ファイナンシャルプランナー」
(※5)出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
ファイナンシャルプランナーに向いている人
FPは、お金に関する専門知識を生かし、人々の生活や将来設計を支援する仕事です。そのため、営業力やコミュニケーション能力、数字やデータの分析力が求められる他、学び続ける意欲や目標達成に向けた努力が重要です。
ここからは、FPに向いている人の特徴について詳しく解説します。

営業力がある
FPは顧客に最適な金融商品やプランを提案し、信頼を得ながら契約につなげる仕事です。そのため、相手のニーズを引き出し、的確に提案できる営業力が求められます。
自ら顧客を開拓し、関係性を構築する力があれば、成果を上げやすい職業です。
コミュニケーション能力が高い
FPは顧客の悩みや目標を的確に引き出し、わかりやすく説明することで信頼を得る仕事です。また、専門的な内容をかみ砕いて伝えるスキルも重要です。
顧客との信頼関係を築ける人ほど、成果を上げやすい職業といえるでしょう。
数字やデータを取り扱うのが得意
FPの業務では、収支や資産状況の分析、投資利回りの計算、税額のシミュレーションなど、数字を用いた提案が必要です。
正確にデータを処理し、論理的な説明ができる能力があれば、顧客に信頼されるFPとして活躍できるでしょう。
勉強するのが好き
FPは金融商品や税制、保険、不動産など幅広い知識が求められる職業であり、常に最新の情報を学び続ける必要があります。
特に法改正や市場の変化に対応するためには、自己研さんを怠らない姿勢が重要です。新しい知識を得ることを楽しめる人にとって、FPはやりがいのある仕事です。
仕事をするのが好き
FPは顧客の相談に対応したり、提案資料を作成したりと、多岐にわたる業務をこなします。成果が収入に直結することも多いため、働くことに前向きで、積極的に行動できる人ほどやりがいを感じやすい職業です。
努力した分だけ評価される環境を楽しめる人に最適です。
交友関係が広い
FPは顧客との信頼関係が重要であり、人脈が多いほど顧客獲得のチャンスも広がります。
また、紹介や口コミから新たな顧客につながることも多いため、積極的に人と関わりを持ち、人間関係を築ける人が成果を上げやすい職業です。
体力がある
FPの仕事では、顧客との面談や提案書の作成、セミナーの実施など、長時間にわたる業務が発生することもあります。
また、営業活動での移動や顧客訪問が多い場合もあるため、体力が求められます。活発に動き回れる人ほど、この仕事に適しているでしょう。
仕事内容を日常生活にも生かしたい
FPの知識は、家計管理や投資、保険の見直し、税金対策など、日常生活の多くの場面で活用できます。
自分や家族の資産形成や将来計画に役立てることができるため、仕事を通じて学んだことを自分の生活にも反映したい人にとって魅力的な職業です。
ノルマが達成できる
FPの仕事では、顧客獲得や契約数などの目標が設定されることが一般的です。
自己管理能力や計画性を持ち、目標を確実にクリアできる人は高い成果を上げやすく、収入アップにもつながります。結果を出すことでやりがいを感じられる人に最適な職業です。
ファイナンシャルプランナーの仕事がきついといわれる理由
FPはやりがいが大きい一方で、「きつい」と感じる要因もあります。
金融商品の販売や営業ノルマの達成、顧客との信頼構築、常に最新の金融情報を把握する必要性、さらに独立の難しさなど、さまざまな課題が挙げられます。ここでは、これらの理由について詳しく解説します。

金融商品を売り続けなくてはいけない
日本のファイナンシャルプランナーは、金融商品を売り続ける必要があるため、きついと感じる人が多い職業です。
欧米ではFPが「人生設計のサポーター」として相談業務のみで収入を得られる一方、日本では相談業務だけで利益を出すのが難しく、金融商品の販売が大きな収入源となっています。
銀行では投資信託や保険商品、保険業界では生命保険や医療保険、不動産業界では住宅ローンや物件、証券会社では株や投資信託など、FPが扱う商品は多岐にわたります。
これらを販売するためには高い営業能力と最新の金融知識が不可欠です。日本においてFPは、顧客のライフプランに適した商品を提案し続ける使命を持つ職業といえるでしょう。
営業のノルマがきつい
FPは、営業が仕事の中心であり、厳しい営業ノルマを達成し続ける必要があるため、きついと感じることがあります。
新規顧客の開拓や既存顧客との信頼構築を維持するには、積極的に営業活動を行わなければなりません。
営業方法としては、顧客を訪問して直接提案する「直接営業」、既存顧客から新たな顧客を紹介してもらう「紹介営業」、SNSやブログで実績をアピールする「オンライン営業」などが挙げられます。
FPは、これらの手法を駆使して金融商品を販売し、雇用先や自身で設定したノルマを達成する必要があります。そのため、結果を求められるプレッシャーが大きい仕事でもあります。
顧客との信頼を築く必要がある
FPは、投資信託や保険、不動産などの金融商品を提案・販売する際、顧客との信頼関係が不可欠です。信頼がないまま商品をすすめると、単なる売り込みと受け取られ、関係を悪化させてしまうこともあります。
信頼を築くには、顧客の目標やニーズをじっくりと聞き、利益を最優先に考えた提案を行うことが重要です。顧客の元へ足を運び、丁寧にコミュニケーションを重ねることで、信頼が深まります。
また、金融・税制に関する専門知識に加え、傾聴力や高いコミュニケーション能力も求められるため、FPの業務は非常に繊細で責任の重いものといえるでしょう。
最新の金融情報を収集する必要がある
FPは、最新の金融情報を常に収集し続ける必要があるため、きついと感じることがあります。
新たに開発・販売される金融商品の情報を把握し、顧客に最適な提案を行うことが求められるため、市場動向やトレンドのチェックは欠かせません。
また、投資商品や保険プランの知識をアップデートするだけでなく、法律や規制、税制改正の変更点にも敏感である必要があります。
顧客に信頼されるFPでいるためには、日常的な勉強と情報収集が必須となり、学び続ける姿勢が重要です。FPの仕事には、知識を常に更新し続ける努力が求められます。
独立のハードルが高い
FPは独占業務がないため、独立して生計を立てるのはハードルが高い職業です。
FP資格取得者は多い一方で、司法書士や社会保険労務士のように特定の業務を独占できないため、独立後の収入源を確保するのが難しいのが現状です。
さらに、個人で集客を行う必要があり、顧客獲得には営業力やマーケティング能力が求められます。FPとしての実務経験や営業スキルに自信がない場合は、企業内FPとして安定した収入を得る選択が現実的でしょう。
独立には多くの課題があり、計画的な準備と努力が必要です。
有利に働く資格・経験
FPとして活躍するためには、専門的な資格や実績が重要です。
1級~3級FP技能士、AFP(アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー)、CFP(サーティファイドファイナンシャルプランナー)などの資格を保有していることで、キャリア形成や信頼性の向上につながります。
ここでは、それぞれの資格について詳しく解説します。

1級~3級FP技能士
ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)は、日本FP協会が実施する国家資格で、1級から3級までの等級があります。
各等級には学科試験と実技試験があり、両方に合格すると「ファイナンシャル・プランニング技能士」として名乗ることができます。特に2級以上は評価が高く、就職や転職において有利に働くでしょう。
2025年度以降、2級と3級はCBT試験形式へ移行し、受検の柔軟性が向上します。資格取得を通じて専門知識を深め、キャリアアップを目指せる魅力的な資格です(※6)。
(※6)参考:日本FP協会「FP技能検定 試験日程」
AFP
AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)は、日本FP協会が認定する資格で、2級FP技能検定合格とAFP認定研修の修了が取得要件です。
資格登録後、2年ごとの更新が必要で、継続教育により常に知識とスキルを向上させる仕組みです。
AFP資格を取得すると、インタビュー技術や提案書作成能力、プラン実行支援のための幅広い知識が習得できます。
日本全体で約16万人(2022年3月現在)が活躍しており、金融・保険・不動産業界での信頼性向上やキャリアアップに有利な資格です。
FPの基礎知識を身につけ、プロとしての第一歩を踏み出すのにぴったりな資格といえるでしょう(※7)。
(※7)参考:日本FP協会「FPの資格と検定の種類」
CFP
CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)は、世界25カ国・地域(2024年2月現在)で認められた国際水準のファイナンシャル・プランニング資格です。
AFP資格の上位に位置し、専門性の高いプロフェッショナルであることを証明できます。資格更新には2年ごとの継続教育が必要で、知識とスキルの向上が求められます。
ただし、取得には、AFP資格保有・CFP®資格審査試験合格・CFP®エントリー研修修了・一定の実務経験が必要です。
現在、日本では約2.6万人が活躍しており、国際的な信用と高い専門性を持つ資格として評価されています。
CFP資格は、キャリアアップや国際的なフィールドでの活躍を目指すFPにおすすめの資格です(※7)。
ファイナンシャルプランナーの仕事の選考に向けた対策
ここでは、FPを志望する人向けに選考対策をご紹介します。

エントリーシート(ES)対策
FPは、営業力やコミュニケーション能力、数字やデータを扱うための勉強を必要とする職種です。志望動機では、自身がこれらの力を発揮できたエピソードを交えて会社で将来活躍できることをアピールしましょう。
【実際の志望動機回答例】
私は、「大学での経済・経営・法学の知識を生かし、多くの人々に貢献できる仕事をしたい」と考えており、金融業界を志望します。なかでも貴協会を志望した理由は、ファイナンシャル・プランニングの普及・啓発、さらに国民の金融リテラシー向上が大切だと感じたからです。金融業界で働く方はもちろん、保険や年金など、生きていく上で必要な知識を広めることが出来る点に魅力を感じました。
※出典:NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会|事務・管理系2023年卒本選考のES
内定者の志望動機をもっと見たい方はこちら
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Webテスト対策
Webテストは多くの企業で実施されており、企業ごとに異なるテストが使用されています。そのため、事前にテスト内容を把握し、対策をしておくことが重要です。
また、ワンキャリアでは就活生の体験談やそれをもとにした選考ステップを企業ごとに検索できます。自分の受けたい企業がどのWebテストを実施しているのか、選考を受ける前から対策したい方にはおすすめです。
▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら ・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧
面接対策
業界や会社によって面接で問われる内容は異なります。そのため、志望する業界に合わせた対策が必要です。以下では、業界や企業ごとに準備を進める際のポイントをご紹介します。
まず、面接選考を通過するためには「企業目線」で考えることが重要です。内定の判断を行うのは、その企業の人事担当者や役員ですので、企業が求める人材像を理解することが不可欠です。経営計画などの企業情報を調べることはもちろんですが、企業側の視点に立ち、「どのような人材が求められているのか」を意識しながら面接準備を進めましょう。
また、面接対策では自己分析を行い、自分をアピールするための材料をそろえることも重要です。しかし、選考対策の順番としては、まず企業や業界の分析を行い、その後に自己分析を進める方が効果的です。企業のニーズを理解した上で自分の強みを整理することで、より説得力のあるアピールが可能です。
ワンキャリアでは、企業ごとの選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)をご紹介しています。これにより、各企業が重視する評価ポイントや求める人物像を効率的に把握することができ、情報収集の手間も省けます。企業研究を進める際には、ぜひご活用ください。
▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら ・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いを通じて紹介してもらったり、就活イベントを利用して社員と接点を持つことで機会を得たりできます。これにより、説明会では得られないリアルな情報を知ることができ、業界や企業についての理解が深まることは間違いありません。
さらに、業界や企業によっては、OB・OG訪問の有無や訪問時の評価が選考に影響することもあります。訪問の回数が多いと「熱意がある」と評価されたり、質の高い質問をすることで「優秀だ」と思われたりすることがあります。
OB・OG訪問をすべきか迷っている場合は、まずは最初の1人、同じゼミやサークルの先輩など身近な人から始めてみるといいでしょうう。
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おわりに
いかがでしたか。今回はFPの仕事についてご紹介しましたが、他にもさまざまな職種があります。自己紹介などを通じて自分に合った、自分がしたい仕事をぜひ探してみてください。
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