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教育学部の就職先|人気の業界・職種一覧と有利になる資格・就活術

教育学部
2024年10月1日(火) | 9,222 views

「教育学部生に人気の就職先を知りたい」「就活について悩んでいる」という教育学部生の就活生もいるでしょう。

こちらの記事では、教育学部生に向けて、人気の就職先や業界・職種をご紹介します。就活を進める上でのポイントも詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

<目次>
●教育学部の就職率|進路を解説
 ・教育学部生の進路傾向
 ・一般企業
 ・教員などの地方公務員
 ・国家公務員
 ・一般企業への就職率は大学による
 ・一般企業への就職が不利になることはない
●教育学部生の就職人気ランキング【上位20位】
●教育学部生に人気の就職先・年収【業界編】人気の理由・教師以外も解説
 ・教員(公務員)|平均年収約507万円
 ・教員(塾などの一般企業)|平均年収約415万円
 ・公務員(国家・地方)|平均年収:地方430万5888円・国家484万8180円
 ・出版・新聞業界
 ・コンサル業界|平均年収396万6000円
 ・メーカー|平均年収306万円
 ・金融業界(銀行・証券・保険)|平均年収393万4000円
 ・通信・IT業界|平均年収381万2000円
 ・人材サービス業界|平均年収285万7000円
 ・教育業界|平均年収約378万円
●教育学部生に人気の就職先【職種編】
 ・人事労務職
 ・研究職
 ・教師
 ・事務職
 ・営業職
●教育学部生の就職に役立つ資格
 ・教員免許
 ・幼稚園教諭免許
 ・小学校教諭免許
 ・中学教諭免許
 ・高等学校教諭免許
 ・特別支援学校教諭
 ・図書館司書
 ・学芸員
 ・英語関係の資格
 ・英検(準1級以上)
 ・TOEIC
 ・TOEFL
 ・MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
 ・FP技能検定(ファイナンシャルプランナー)
 ・心理カウンセラー関係の資格
 ・公認心理師
 ・臨床心理士
 ・産業カウンセラー
 ・教育カウンセラー
●教育学部の就活のポイント|企業・職種の選び方編
 ・自己分析・業界研究・企業分析を通して就活の軸を定める
 ・インターンシップに参加する
 ・企業説明会に参加する
 ・OB・OG訪問をする
 ・教員ではなく一般企業を目指す理由を明確にしておく
 ・学んだ内容を生かせる業界・職種を選ぶ
 ・教育学部生が重視する就活の軸ランキング
●教育学部の就活のポイント|選考対策編
 ・早期から情報収集をし、早期選考を受ける
 ・教育実習・教員採用試験と就活のスケジュール管理を徹底する
 ・Webテスト対策に力を入れる
 ・エントリーシート(ES)や履歴書を余裕を持って準備しておく
 ・面接対策|よく聞かれる教育学部特有の質問&回答例
 ・なぜ教育学部を選んだのですか?
 ・なぜ◯◯の資格取得をしようと思ったのですか?
 ・なぜ教員にならなかったのですか?
 ・教育学部の中での専門領域は?
 ・教育学部で学んだことで弊社で生かせることは何ですか?
●まとめ

教育学部の就職率|進路を解説

文部科学省の調査の調査によると、令和5年3月に国立の教員養成大学を卒業・修了した人の教員就職率は67.8%です(※1)。

教育学部生は、教育関連だけでなく多様な分野で活躍しています。ここでは、教育学部生の進路傾向や、一般企業への就職がどう影響するのかを解説します。

(※1)出典:文部科学省「国立の教員養成大学・学部及び国私立の教職大学院の令和5年3月卒業者及び修了者の就職状況等について」


教育学部生の進路傾向

教育学部生が選ぶ代表的な職業は、以下の通りです。


各職業の特徴や、教育学部生に選ばれる理由をご紹介します。


一般企業


教育学部生の一般企業への就職が増えています。

特に教育関連企業や人材育成分野で、教育学部での知識やスキルが高く評価されることが多い傾向です。例えば、企業の研修担当や教育コンテンツの制作に役立てられます。


教員などの地方公務員


地方公務員として、教員や教育委員会で働く道も選ばれています。

教育学部で学んだ知識を直接生かし、地域社会に貢献できる職業として、やりがいを感じられるのが特徴です。


国家公務員


国家公務員として活躍している教育学部生もいます。

文部科学省や教育政策のチームに加わり、教育の未来を築く役割を担うこともあります。


一般企業への就職率は大学による

教育学部とは無関係な一般企業へ「就職できるのか?」と不安に感じる方もいるかもしれませんが、一般企業への就職率が高い大学もあります。

ただし、大学によって異なるので、自分が通う大学が公表している進路データを確認しておくことが重要です。公式ホームページや就職サポートセンターを利用して情報を収集しましょう。


一般企業への就職が不利になることはない

教育学部生の一般企業への就職は不利ではありません。むしろ、教育学部で培った「子どもについて考える視点」などは他の学部出身者にはない強みとなります。

もちろん「なぜ教員にならず一般企業へ就職したいのか?」と疑問に感じる企業もあるでしょう。そうした疑問を解消し、なぜその企業で働きたいのか、教育学部での学びをどう生かすのかを明確にし、面接で自信を持ってアピールすれば十分採用の可能性はあります。


教育学部での学びは、一般企業においても大きな強みとなります。特に、教育学部生が持つ「相手の立場を考え、分かりやすく伝える力」は、企業の営業・人事・企画などの職種で高く評価される傾向にあります。
面接では「教育的視点を企業活動にどう活かせるか?」を論理的に説明できれば、採用担当者の納得感が増し、選考を優位に進められるでしょう。重要なのは、「教育学部だから不利なのではないか」という思い込みを捨て、自身の強みを自信を持って伝えることです。
企業が求めているのは「学部名」ではなく「あなた自身が持つ強みや力」です。教育学部だからこそ提供できる価値を、積極的にアピールしましょう。


記事監修アドバイザー:佐川
2025年にワンキャリア新卒入社。
学生時代は体育会バドミントン部に所属し、全日本の大会で団体戦と個人戦において優勝した経験を持つ。
現在は「ワンキャリア新卒紹介」にアサインされ、キャリアアドバイザーとして就活生の支援を行っている。

・得意な領域:自己分析、ES添削(特にガクチカ、自己PR)

▼キャリアアドバイザーに無料の就活相談をする▼

教育学部生の就職人気ランキング【上位20位】

教育学部生に人気の企業をご紹介します(※2)。

(※2)……ワンキャリア2026年卒会員のお気に入りランキングより集計


1位:三菱商事


1位には三菱商事がランクインしました。

事業内容
三菱商事は、世界約90の国・地域に広がる当社の拠点と約1,800の連結対象会社と協働しながらビジネスを展開しています。
地球環境エネルギー、マテリアルソリューション、金属資源、社会インフラ、モビリティ、食品産業、S.L.C.(Smart-Life Creation)、電力ソリューションの8営業グループにコーポレートスタッフ部門を加えた体制で、幅広い産業を事業領域としており、貿易のみならず、パートナーと共に、世界中の現場で開発や生産・製造などの役割も自ら担っています。

※出典:ワンキャリア「三菱商事」

選考のポイントや内定者の感想についてはこちらをご覧ください。

・ワンキャリア:三菱商事|総合職2025年卒の合格の秘訣


2位:野村総合研究所


2位には野村総合研究所がランクインしました。

事業内容
NRIは、日本初の民間シンクタンクと、日本初のコンピューター商用利用を導入したシステムインテグレーターの草分けとの合併によって生まれました。
未来を洞察し、広く社会に提言する力、顧客の立場で考え、徹底して品質にこだわる姿勢など、それぞれの前身から受け継いだDNAを融合しながら、時代を先取りする企業活動を進めてきました。
今日、未来創発を実現する軸となるのが「コンサルティング×ITソリューション」です。課題の発見から的確な解決策を導く「コンサルティング機能」と、先進技術を駆使したシステム開発・運用などにより、課題の解決を実現する「ITソリューション機能」。その2つを組み合わせることで、NRIグループは独自のビジネスモデルを展開しています。
コンサルティング事業においては、日本最大級の経営戦略コンサルティングファームとして、幅広い業界のクライアントに対し、戦略立案から実行支援までの一貫した経営戦略コンサルティングを提供しています。私たちは、顧客の課題に真摯(しんし)に向き合ってその解決に全力を尽くす、いわば「徹底した顧客志向」をモットーに、コンサルティングに取り組んでいます。戦略の策定に留まらず、顧客の組織をも動かす実行支援までを一貫してやり抜くことで、日本企業を中心に高い信頼を得ております。
NRIは、日系経営コンサルティングファームとして、いわゆる「Up or Out」のカルチャーではなく、人財を中長期目線で大事にするからこそ、早くから挑戦させ育てる風土があります。例えば、1年目からクライアントの前に出て仕事をする機会が多く与えられるなど、若いうちから個人として活躍できる環境が整っています。加えて、「野村総合研究所」といういかにも日系企業らしい社名からは想像できないようなフラットな人間関係であり、「立場」ではなく「正しさ」が尊重される、プロフェッショナル主義の文化が根付いています。こうした特徴から、NRIは「人財を大事にする日本企業らしさ」と「コンサルのフラットな文化」のいいとこ取りをしたような会社だともいわれています。
ITソリューション事業においては、業務革新における企業のパートナーとして、情報システムの企画・設計から開発、運用・保守まで一貫したサービスを提供しています。
個別システムのコンサルティングからシステム化計画・設計・開発などを行う「SI(システム・インテグレーション)サービス」、システムの保守・運用管理などを行う「アウトソーシングサービス」、複数のお客様が共同でシステムを利用する「共同利用型サービス」などを提供しています。

※出典:ワンキャリア「野村総合研究所」

選考のポイントや内定者の感想についてはこちらをご覧ください。

・ワンキャリア:野村総合研究所|経営コンサルタント2025年卒の合格の秘訣


3位:KPMGコンサルティング


3位にはKPMGコンサルティングがランクインしました。

事業内容
KPMGコンサルティングは、世界143カ国に273,000名のプロフェッショナルを擁し、監査、税務、アドバイザリーサービスを提供するKPMGのメンバーファームです。
市場、顧客、雇用など、事業に関わるあらゆる側面でグローバル化が進んでいる今日、クライアントが直面する課題は、組織内の部門や地域を超えたものになります。
弊社は、こうした変化へ対応するため、サービスラインやインダストリーの連携に加え、KPMGがグローバルに蓄積した知見とネットワーク力を下支えとするシームレスなサービスを目指しています。

※出典:ワンキャリア「KPMGコンサルティング」

選考のポイントや内定者の感想についてはこちらをご覧ください。

・ワンキャリア:KPMGコンサルティング|コンサルタント2025年卒の合格の秘訣


4位~20位


  • 4位:アクセンチュア
  • 5位:ボストン コンサルティング グループ
  • 6位:資生堂
  • 7位:デロイト トーマツ コンサルティング
  • 8位:アビームコンサルティング
  • 9位:EYストラテジー・アンド・コンサルティング
  • 10位:博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ
  • 11位:ソニーグループ
  • 12位:江崎グリコ
  • 13位:ベイカレント・コンサルティング
  • 14位:PwCコンサルティング合同会社
  • 15位:三菱商事
  • 16位:丸紅
  • 17位:パナソニックグループ
  • 18位:味の素
  • 19位:日清食品
  • 20位:富士フイルム
▼企業ごとの合格の秘訣(ひけつ)をさらに知りたい方はこちら
・ワンキャリア 企業一覧

教育学部生に人気の就職先・年収【業界編】人気の理由・教師以外も解説

ここでは、教育学部生に人気の就職先を業界別に解説します。さまざまな選択肢を知り、将来のビジョンを明確にしましょう。目標を定めると、今やるべきことが見えてきます。

なお、以下で示した年収は、一部を除いて「厚生労働省 | 令和5年賃金構造基本統計調査 | 産業別」を参照しています。


教員(公務員)|平均年収約507万円(※3)

教育学部生の定番の就職先は、公立学校の教員です。地方公務員としての安定した収入と待遇が魅力です。 勤務体系や勤務時間も安定しており、教育学部で学んだ知識や資格を生かせるため、高い人気を誇ります。

(※3)参考:総務省「第5表 職種別職員の平均給与額 P.259」


教員(塾などの一般企業)|平均年収約415万円

教育学部生の中には、塾などの一般企業で教員として働く人もいます。

授業に専念できる環境が整っており、数年の教員経験を積んだ後には、教材開発や営業など、多様なキャリアパスが用意されているのが特徴です。生徒の目標や塾の運営方針に合わせて指導内容を決めるため、柔軟な対応を求められるでしょう。このように、教育学部や教育現場で得た知識や経験を生かして、幅広い業務に挑戦できます(※4)。

(※4)参考:厚生労働省「学習塾教師」


公務員(国家・地方)|平均年収:地方430万5888円・国家484万8180円(※5)

国家公務員や地方公務員も教育学部生に人気の業界です。教員採用試験と併願するケースが多くあります。

文部科学省や教育委員会で勤務する場合、国や自治体など大きな規模で教育現場の改革に貢献できます。政策立案や法律に携わる「総合職」や、事務職を担当する「一般職」としてのキャリアも選択可能です。

(※5)参考:総務省「令和5年地方公務員給与実態調査結果等の概要 P.6」


出版・新聞業界

教育関連の出版や新聞業界も、教育学部生にとって人気の就職先です。教育に携わることに興味を持つ学生にとって、直接指導する教員以外にも、教育に貢献できる分野として注目されています。例えば、教科書や子ども向け書籍、受験対策本などの教材開発に、教育学部での学びを生かせます。


コンサル業界|平均年収396万6000円

コンサルティング業界も教育学部生に人気です。特に教育業界向けのコンサルティング企業では、学校や教育委員会を対象に、教育理念の見直しやカリキュラムの提案を行います。自身の教育学部での学びを生かせるため、大きく活躍できるでしょう。

教育学部で得た知識を生かして企業や人の成長を見守り、働く環境や教育環境を改善するサポートを行うため、教育業界と同じようなやりがいを感じられます。


メーカー|平均年収306万円

メーカーも教育学部生に人気の業界として挙げられます。メーカーでは自動車や機械、医薬品、衣料品など生活に関わる幅広い製品を製造しますが、特に教育関連の商品を製造する企業であれば教育学部での知識を生かせるでしょう。

例えば、教育や知育玩具を製造する企業での教材・おもちゃの開発や、食品メーカーでの食育知識を生かした開発などのイメージです。


金融業界(銀行・証券・保険)|平均年収393万4000円

教育学部生の中には、安定性を求めて金融業界を志望する人もいます。金融業界の種類は、銀行や証券、保険などさまざまです。特に地方銀行は地域密着型の経営が多いため、転勤が少なく、安定した働き方が可能です。また、金融は人々の生活に不可欠であるため、需要が尽きることもほぼありません。このように、安定した職業を望む学生にとって、金融業界は魅力的な選択肢となっています。


通信・IT業界|平均年収381万2000円

オンライン教育の需要が高まっていることから、通信・IT業界も教育学部生に注目されています。

ITを活用した教育の場を提供する企業が増え、教育とテクノロジーの融合が進んでいます。代表的なものとしては、映像授業が挙げられます。この映像授業のカリキュラム開発では、教育学部で学んだ科目の知識を存分に生かせるでしょう。


人材サービス業界|平均年収285万7000円

人材サービス業界は、人材を求める企業と、就職先を求める求職者をつなぐ仕事です。求職者に企業を紹介し、就職のサポートを行います。また、企業に対しても、応募者を増やすための提案をします。

就職や転職支援を通じて人の成長に携わり、教育学部で学んだ知識を生かしてキャリア支援を行えるため、人材育成に関心のある学生には魅力的な職業です。


教育業界|平均年収約378万円(※6)

教育学部生にとって最もなじみ深いのは、教育業界です。塾や予備校、通信教育を提供する企業では、教育現場での指導経験を生かしつつ、教材開発や企画、営業など、さまざまなキャリアを築けます。 直接的な指導だけでなく、教材開発や教育プログラムの企画など、教育に多面的に携われるところが魅力です。

(※6)参考:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査の概況 P.10」

▼業界について詳しく知りたい方はこちら
・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較
・【就活の業界一覧】各業界動向や特徴、業種との違いまで徹底解説

教育学部生に人気の就職先【職種編】

ここでは、教育学部生に特に人気のある職種をご紹介します。職種の特徴や教育学部での学びをどのように生かせるのかを知り、自分に合った就職先を見つけましょう。


人事労務職

人事労務職は、教育学部生にとって魅力的な職種のひとつです。企業内での人材採用や研修の企画、社員の評価など、組織の成長を支える重要な役割を担っています。人を育てることに関わる業務が多いため、教育学部で学んだ「人を動かし、成長させる」スキルを存分に発揮できます。特に教育学部で培った心理学的な視点や、人間理解の深さが人事の業務に生かせるでしょう。


研究職

研究職は、理系のイメージが強いですが、教育学部生にも適した職種です。教育委員会などの公的機関で働く教育研究員など、教育の現場をより良くするための研究を行うポジションがあります。

教育に対する深い理解を持ち、それをもとに新しい教育手法やカリキュラムを開発することが求められます。教育を根本から見直して改善したいという思いを持つ方には、やりがいのある職種です。


教師

教師は、教育学部生にとって最も身近でなじみのある職種です。学校の教壇に立ち、子どもたちに知識を伝えるだけでなく、人間としての成長を支える重要な役割を担います。

教育学部で学んだ科目の知識や教育理論、子どもを動かす心理学の知識、プレゼンテーション能力など実践的なスキルをそのまま生かせる職種であり、教育への情熱を持つ人にとって理想的な仕事です。


事務職

事務職は、教育学部生にとって比較的安定した選択肢のひとつです。主に、企業の内部で見積書の作成や在庫管理、営業職の補助などのサポート業務を行います。

教育学部で培ったコミュニケーション能力を生かし、組織内の業務運営をスムーズにするのが仕事です。一般事務だけでなく、経理や貿易事務など専門性を持った事務職もあり、自己のスキルを高めながら長期的に働けます。


営業職

営業職は、教育学部生が持つ「相手に寄り添い、理解する力」が強みとして生かされる職種です。

営業職では、顧客のニーズを把握し、それに応じた商品やサービスを提案する能力が求められます。そのため、教育学部で得た「相手の考えを読み取り、分かりやすく説明する力」が営業現場で大いに役立ちます。

▼職種について詳しく知りたい方はこちら
・職種とは?【代表的な職種一覧】業種との違いや適性・志望動機をご紹介

教育学部生の就職に役立つ資格

教育学部生が将来のキャリアを考える際、特定の資格を取得しておくと有利に働きます。また、資格取得が将来のキャリアをより明確にすることにもつながります。

ここでは、教育学部生の就職に役立つ資格の特徴とおすすめの理由、さらに資格取得に必要な勉強時間と難易度を解説します。

自分の目指すキャリアに合った資格を選び、早い段階から準備を進めることが大切です。


教員免許

クールでの講師など、活躍の場が広がります。

教員免許には以下の種類があります。

  • 幼稚園教諭
  • 小学校教諭
  • 中学校教諭
  • 高等学校教諭
  • 特別支援学校教諭

それぞれの教育段階に応じた専門性が必要です。以下で各教員免許の特徴をくわしく見てみましょう。

なお、免許取得に必要な単位数はいずれも「文部科学省 | 教員免許状取得に関わる必要単位数等の概要」を参照しています。


幼稚園教諭免許


特徴とおすすめの理由

幼稚園教諭免許は、小さな子どもたちの初めての学びをサポートするための資格です。

感受性が豊かな時期に、遊びや活動を通じて子どもたちの成長を見守るやりがいがあります。柔軟な対応力と優しさが求められますが、その分子どもの成長をじかに感じられる喜びがあります。

必要な勉強時間と難易度

幼稚園教諭免許は「参考書を使って◯時間勉強して取得する」というイメージではありません。資格を取得するには、大学で子どもの発達や教育に関する指定の科目を履修する必要があります。専修免許状では「75単位」、一種免許状では「51単位」、二種免許状では「31単位」が必要です。

免許自体は大学で指定の科目を履修すれば取得できます。


小学校教諭免許


特徴とおすすめの理由

小学校教諭は、幅広い教科を教えながら、子どもたちの学びの土台を作る役割を果たします。学習の楽しさを伝えつつ、生活習慣や社会性も育てます。教科指導の幅広さと、生徒の成長を長期的に見守る喜びが魅力です。

必要な勉強時間と難易度

小学校教諭免許は「参考書を使って◯時間勉強して取得する」というイメージではありません。資格を取得するには、大学で指定の科目を履修し幅広い教科の基礎を学ぶ必要があります。専修免許状では「83単位」、一種免許状では「59単位」、二種免許状では「37単位」が必要です。さらに、7日間の介護等体験も必要です。

免許自体は大学で指定の科目を履修すれば取得できます。


中学教諭免許


特徴とおすすめの理由

中学校教諭は、専門教科を深く教えると同時に、生徒たちの思春期の成長を支える役割を担います。生徒との関係構築に時間がかかることもありますが、その分信頼関係が築けたときの達成感は大きいです。

必要な勉強時間と難易度

中学教諭免許は「参考書を使って◯時間勉強して取得する」というイメージではありません。資格を取得するには、大学で専門教科の科目を履修する必要があります。専修免許状では「83単位」、一種免許状では「59単位」、二種免許状では「35単位」が必要です。さらに小学校同様、介護等体験も必須です。

免許自体は大学で指定の科目を履修すれば取得できます。


高等学校教諭免許


特徴とおすすめの理由

高等学校教諭は、生徒の進路や将来を見据えた指導を行います。専門性の高い授業が求められ、生徒の夢や目標をサポートすることがやりがいとなります。教科に対する深い知識と、生徒の個性に応じた指導力が鍵です。

必要な勉強時間と難易度

高等学校教諭免許は「参考書を使って◯時間勉強して取得する」というイメージではありません。資格を取得するには、大学で指定科目を履修する必要があります。専修免許状では「83単位」、一種免許状では「59単位」が必要です。

免許自体は大学で指定の科目を履修すれば取得できます。


特別支援学校教諭


特徴とおすすめの理由

特別支援学校教諭は、障がいなどが原因で特別な支援が必要な子どもたちの教育に携わります。一人ひとりに合わせたサポートを通じて、彼らの可能性を引き出す喜びを感じられる仕事です。

資格取得にあたっては、通常の教員免許に加えて、特別支援教育に関する専門知識が求められます。

必要な勉強時間と難易度

特別支援学校教諭は「参考書を使って◯時間勉強して取得する」というイメージではありません。幼稚園共有免許や小学校共有免許などと異なり、「特別支援教育に関する科目」の履修が必要です。また、前提として幼稚園・小学校・中学校・高校のいずれかの教員免許を持っていることが求められます。

特別支援学校教諭のみで求められる単位は、専修免許状では「50単位」、一種免許状では「26単位」、二種免許状では「16単位」です。他の教員免許を持っていることが前提となるため、必然的に取得までの時間や難易度は上がります。


図書館司書


特徴とおすすめの理由


図書館司書資格は、図書館の運営に関する専門知識を証明する資格です。公立図書館や学校図書館での司書として働けるようになります。教員免許と合わせて取得することで、学校図書館での司書教諭として活躍できる点が魅力です。


必要な勉強時間と難易度


図書館司書は「参考書を使って◯時間勉強して取得する」というイメージではありません。取得するには、大学で必要単位を取得する、あるいは司書講習の受講が必要です(※7)。上記の要件をクリアすれば、基本的には資格を取得できるため、時間はかかりますが難易度自体は高くないでしょう。学校図書館法に基づき一定の需要が保証されており、安定したキャリアが期待できます。

(※7)参考:厚生労働省「図書館司書」


学芸員


特徴とおすすめの理由


学芸員資格は、博物館や美術館で専門職としてのキャリアを目指す方に最適な資格です。資料の収集や展示、研究などに携わる学芸員として働けます。また、公務員として博物館や文化財センターなどで働く際にも有利です。


必要な勉強時間と難易度


学芸員は「参考書を使って◯時間勉強して取得する」というイメージではありません。資格取得のためには、「大学で博物館に関する科目を履修している」「3年以上学芸員補として働く」などが必要です(※8)。専門性が高く、特に歴史や文化財の知識が求められるため、難易度は高めです。

(※8)参考:文化庁「学芸員になるには」


英語関係の資格

英語力を証明するためには以下の資格が挙げられます。

  • 英検
  • TOEIC
  • TOEFL

それぞれくわしく見てみましょう。


英検(準1級以上)


特徴とおすすめの理由

英検は、日本で広く認知されている英語資格です。準1級以上の取得は、英語力が高いことを示す証明となります。特に学校教育の現場に携わるのであれば、子どもに英語を教育する機会も多いでしょう。そのため、英語力を身につけておけば就職のアピールポイントになります。

必要な勉強時間と難易度

英検(準1級以上)の取得に必要な勉強時間の目安は「500〜700時間程度」です。試験範囲は幅広く、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングのすべてが問われます。

合格率は「15%前後」であるため難易度は高めですが(※9)、資格取得により英語力が確実に向上し就職でのアピールポイントとなります。

(※9)参考:日本資格取得支援「実用英語技能検定(英検)【試験日】合格率や難易度」


TOEIC


特徴とおすすめの理由

TOEICは英語によるコミュニケーションとビジネス能力を測るための試験です。TOEICの中にもさまざまな種類のテストがありますが、一番メジャーな「TOEIC Listening & Reading Test」を受けることをおすすめします。満点は990点で、年内に10〜13回ほど実施しているので試験勉強のスケジュールを立てやすいのが特徴です。

日本の多くの企業では、就活においてTOEICは英語力を測る有力な指標とされています。TOEICで高い点数を取ることで自分の英語力を示し、目標に向かって計画的に努力する力もアピールできます。また外資系企業を受ける場合に、TOEIC高得点を採用条件として要求する企業も多いです。そのためTOEICを受けてなるべく高い点数を取ることで、就活で有利になります。

必要な勉強時間と難易度

勉強時間は自分の現在の点数と目標の点数によりますが、例えば700点から800点に伸ばすには200〜300時間ほどかかります。

平均スコアは600点で、600点以上取ると履歴書やESに書けるレベルです。英語を必要とする企業では700点以上を取ることが求められています。

2023年度のデータによると700点以上が全体の受験者の約33.8%、800点以上が全体の約16.2%、900点以上が5%未満という分布になっています(※10)。まずは現在の自分のレベルを把握し、目標の点数を定めてスケジュールを立てていきましょう。

(※10)参考:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会「公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧」


TOEFL


特徴とおすすめの理由

TOEFLは、国際的に広く認知されている資格です。試験は全て英語で行われ、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能を総合的に評価します。

高得点を取得することで、国際的な評価を得られるため、海外の大学や大学院の入学審査でも広く使用されています。

必要な勉強時間と難易度

現時点の英語力にもよりますが、高得点を獲得するには「800時間程度」の勉強が必要です。難易度も高いですが、その分将来のキャリアにつながる可能性が大いにあります。


MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)


特徴とおすすめの理由


MOSは、マイクロソフト社が開発したWord、Excel、PowerPointなどのソフトの操作スキルを証明する資格です。日本のみならず海外でも認知度が高い資格となっています。Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5種類のテストがあり、WordとExcelには一般レベルと上級レベルがあります。

今やどんな職種においてもパソコンスキルを求められ、それをマスターすることが業務の効率化には欠かせません。MOSの資格を持っていることで基礎的なパソコン知識が身についていることを証明でき、おすすめの資格です。


必要な勉強時間と難易度


必要な勉強時間は1つの科目ごとに40〜80時間程度といわれています(※11)。実際はExcel、Word、PowerPointの一般レベル3科目を受ける人が多いですが、Excel、Wordの上級レベルも受けておくとなお良いです。

MOSの合格率は比較的高めで、一般レベルの合格率は約80%、上級レベルは約60%ほどです。

(※11)参考:生涯学習のユーキャン「MOS資格の試験の合格率や難易度は?勉強方法や試験詳細まで解説」


FP技能検定(ファイナンシャルプランナー)


特徴とおすすめの理由


個人の資産運用や家計管理、税金、保険など、金融に関する知識と技術を認定する資格です。FPの試験には3級から1級までのレベルがあり、3級は受験資格に制限がないので、まずは3級の取得を目標にしましょう。試験は学科試験と実技試験の2部にわかれています。

この資格を持っていると主に金融や保険、証券などの業界で有利になります。幅広い分野を勉強するのでお金の知識が身につき、資産運用や家計管理で生かせます。また就活だけでなく今後の人生においてもマネープランを設計する際に役に立つのでおすすめです。


必要な勉強時間と難易度


勉強時間は、FP3級だと目安で80〜150時間ほど必要となり、一日2〜3時間勉強して2〜3カ月程度かかります。FP2級では150〜300時間ほど必要で、3カ月以上かかります。

日本FP協会の試験では、FP2級の合格率は、学科が40〜50%、実技は50〜60%あたりです。一方FP3級の合格率は、学科が70〜80%、実技は80〜90%あたりです(※12)。FP3級は国家資格の中では取りやすい資格ですが、2級になると難易度はかなり高くなります。3級を取ることを目標にしましょう。

(※12)参考:日本FP協会「FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ」


心理カウンセラー関係の資格

心理学やカウンセリングに関心がある方には、以下の資格取得が役立ちます。

  • 公認心理師
  • 臨床心理士
  • 産業カウンセラー
  • 教育カウンセラー

各資格について説明します。


公認心理師


特徴とおすすめの理由

公認心理師は、日本で唯一の国家資格を持つ心理職です。心理的な問題を抱える人の状態を正確に把握し、適切な支援や助言を行うことで改善までをサポートします。教育現場はもちろん、医療機関や企業でのメンタルヘルス支援にも携われます。

必要な勉強時間と難易度

資格を取得するには「大学で指定の25科目・大学院で指定の10科目を履修する」といった要件をクリアした後(※13)、「300〜400時間程度」の勉強を経て試験を受ける必要があります。令和6年度の試験の合格率は「76.2%」でした(※14)。時間はかかりますが、専門的な知識と技能を証明できるようになるため、就職において強力なアピールポイントとなります。

(※13)参考:厚生労働省「公認心理師の資格取得方法について」
(※14)参考:厚生労働省「
第7回公認心理師国家試験(令和6年3月3日実施)合格発表について」


臨床心理士


特徴とおすすめの理由

臨床心理士は、心理カウンセリングの専門家として教育現場や医療機関で働くための資格です。国家資格ではありませんが、信頼性が高く、心理業界での需要が多い傾向です。子どもの気持ちに寄り添って教育したいと考えている人は、ぜひ取得しておきましょう。

必要な勉強時間と難易度

資格を取得するには、「指定大学院で修士課程を修了する」などの要件を満たし(※15)、「180時間程度」の勉強を経て試験に合格する必要があります。令和5年度の合格率は「66.5%」でした(※16)。

臨床心理士は、高度な心理学の知識とカウンセリング技術を求められますが、その分就職先での信頼性も高い資格です。

(※15)参考:日本臨床心理士資格認定協会「受験資格」
(※16)参考:日本臨床心理士資格認定協会「
『臨床心理士』資格取得者の推移」


産業カウンセラー


特徴とおすすめの理由

産業カウンセラーは、企業や職場でのメンタルヘルス支援を行うための資格です。職場環境の改善や、社員のストレスマネジメントをサポートする仕事に就けます。産業カウンセラー資格を持つことで、企業内でのメンタルヘルス支援や、組織改善の専門家としてのポジションを得やすくなります。

必要な勉強時間と難易度

資格を取得するには、「指定の講習を受講する」「大学院研究科で心理学に関する指定の科目を履修する」などの要件を満たし(※17)、「100時間程度」の勉強を経て試験に合格する必要があります。令和5年度の合格率は「60.8%」でした(※18)。

(※17)参考:日本産業カウンセラー協会「学士・修士での受験資格判定」
(※18)参考:日本産業カウンセラー協会「
合否結果について」


教育カウンセラー


特徴とおすすめの理由

教育カウンセラーは、学校や教育現場でのカウンセリング業務に従事するための資格です。特別活動や家庭訪問、三者面談などさまざまな方法を活用して学生の悩みや問題を解消するまでのサポートを行います。初級・中級・上級の3つに分類されています。教育カウンセラーは、学生の心理的サポートに特化しているため、教育現場での需要が高い資格です。

必要な勉強時間と難易度

資格を取得するには、「教育カウンセリングに関する実践を最低1年は積む」「各種研修講座に22時間以上参加する」などの要件を満たし、養成講座内の筆記試験で合格する必要があります(※19)。合格率は非公開ですが、実践経験を求められるため、ある程度の難易度はあるでしょう。

(※19)参考:NPO日本教育カウンセラー協会「【資格認定】初級教育カウンセラー認定」

▼就活でおすすめの資格について詳しく知りたい方はこちら
・就活で有利な資格10選!業界別・文理別のおすすめとESの書き方

教育学部の就活のポイント|企業・職種の選び方編

教育学部生が就活を進める上でのポイントをいくつかご紹介します。まずは、企業や職種の選び方についてです。


自己分析・業界研究・企業分析を通して就活の軸を定める

志望企業や職種を選ぶ上で、就活の軸を定めることが重要です。

就活の軸とは、企業を選ぶ際の基準や優先事項のことです。具体的には、ミッション、仕事内容、将来のキャリアプラン、働き方などから自分が特に大切にしたい価値観や条件を指します。就活の軸を持つことで企業選びがスムーズになることに加え、明確な志望動機の説明に役立つため、納得のいく就活をするために重要です。

就活の軸を作るためには、自己分析や企業・業界研究の他、軸の例を参考にすることが効果的です。


就職活動において「就活の軸」を定めることは、単なる企業選びの指針にとどまらず、自己理解を深める大切なプロセスです。実際、多くの就活生が「何を軸にすればよいか分からない」と悩みますが、それは決して珍しいことではありません。
だからこそ、自己分析を通じて「なぜ働くのか」「どんな環境で最大限の力を発揮できるのか」を考えることが重要です。これを明確にすることで、志望動機が具体的になり、選考でも説得力のある説明ができるようになります。
企業研究も、単なる情報収集で終わらせるのではなく「自分の価値観とどう合致するか」という視点で行うことで、より納得感のある就職活動につながるでしょう。

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▼自己分析について詳しく知りたい方はこちら
・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
・【自分史の書き方】就活の自己分析に使えるテンプレート・例文
・【モチベーショングラフの書き方】自己分析が捗るテンプレートも紹介
・マインドマップを使った自己分析!書き方や無料のツール・アプリを紹介
・エニアグラム全9タイプの適職とそれぞれの職業を解説!自己分析に役立てよう
・ジョハリの窓とは?診断を就活に生かせる自己分析のやり方を解説
・【2024年最新版】就活の自己分析におすすめの本13選|活用法も紹介
・他己分析のやり方とは?厳選ツールと質問リストで長所と短所を発見


インターンシップに参加する


インターンシップとは「社会に出る前の職場体験」です。企業で仕事をしている人の話を大学生が直接聞いたり、実際の仕事を体験したりすることで、業種・業界・職種の違い、社員の雰囲気、企業風土などを知れます。

企業を内側から見てみることで、企業研究だけでは分からなかった社内の雰囲気や人間関係をつかめます。インターンシップであらかじめ希望する企業を体験しておけば、自分に合う企業かどうかを判断できます。

▼インターンシップについて詳しく知りたい方はこちら
・インターンとは?参加するメリットや募集の探し方・面接対策を解説
・内定につながるサマーインターン一覧:約30社のインターン情報を完全公開!


企業説明会に参加する


企業説明会への参加も有効です。

説明会の中で、企業に対して魅力的に感じた場面を振り返ってみましょう。「どこが魅力的か」「なぜ魅力的か」を深掘りすることで、就活の軸が明確になります。


OB・OG訪問をする


OB・OG訪問とは、実際に企業で働く方に対して、会社や仕事についての話を伺うことです。OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いに紹介してもらったり、就活イベントを活用して社員と接点を持ったりすることで機会を作れます。

社風やキャリアに関して社員のリアルな声を聞き、共感できるかどうか見極めましょう。

▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら
・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
・OB訪問のマナーと服装【社会人の本音】連絡の取り方・当日の対応とNG例
・OB・OG訪問の質問リスト【厳選50選】 深い内容を聞くコツ・前日に送るメール例


教員ではなく一般企業を目指す理由を明確にしておく

一般企業への就職を目指す際、なぜ教員ではなく企業で働きたいのかを明確にすることが重要です。「教育学部での経験を経てどのように考えるようになったのか?」「大学での学びをどのように企業で生かすのか?」などを明確にすることで、面接での説得力が増しあなたの意欲が企業に伝わります。「教育実習をやってみたら教員は大変そうだったから」というネガティブな理由を伝えると、企業からの印象を下げるため注意しましょう。


教育学部出身の就活生が一般企業を目指す理由を明確にすることは、選考の場だけでなく、キャリアの方向性を定める上でも重要です。教育学で培った「論理的思考」「コミュニケーション能力」「人を育てる力」は、多くの企業にとって価値があります。これらをどう活かせるかを整理すると、志望理由が具体的になり、企業側にも納得感を持って受け入れてもらえます。
また、「教員にならない」理由だけでなく、「企業で何を成し遂げたいのか」という前向きな視点で考えることも、面接での評価を左右するポイントになります。教育学部だからこそ持つ強みを、企業の視点で再定義してみることが大切です。

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学んだ内容を生かせる業界・職種を選ぶ

学んだ内容を生かせる業界や職種を選ぶことも重要です。

企業や職種によって求める人物像やスキルは異なるため、求める人物像にマッチした志望動機や就活の軸を選びましょう。就活の軸が企業と合わないと、「ミスマッチが起きる」「すぐに離職するかもしれない」とネガティブに捉えられる可能性があります。

ワンキャリアでは、企業や職種ごとに合格の秘訣をご紹介しています。ここではトヨタ自動車の例をご紹介します。

トヨタ自動車のインターン・本選考対策のポイント
・トヨタへの圧倒的な志望度の高さを示すこと
・チームで成果を出せる人材だと示すこと
・課題意識と問題解決能力の高さを示し続けること

※出典:トヨタ自動車|技術職2025年卒の合格の秘訣

トヨタ自動車の選考を受ける場合は、上記と合致する軸を表すエピソードを選ぶようにしましょう。

以下から、企業・職種ごとの合格の秘訣を検索できます。こちらをぜひ参考にして、アピールできる長所を選びましょう。

▼企業ごとの合格の秘訣をさらに知りたい方はこちらから
・ワンキャリア 企業一覧


教育学部生が重視する就活の軸ランキング

ここで、教育学部生が重視する就活の軸ランキングをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください(※20)。

  • 1位:ワークライフバランス重視
  • 2位:給与水準や昇給率の高さ
  • 3位:若手でも挑戦しやすい環境
  • 4位:企業経営や事業が安定している
  • 5位:キャリアアップ・スキルアップしやすい
  • 6位:研修・育成制度の充実
  • 7位:希望のエリアで働ける
  • 8位:経済的支援の充実
  • 9位:いろいろな職種・事業を経験できる
  • 10位:事業の成長性が高い
  • 11位:女性が活躍しやすい
  • 12位:働く時間を調整しやすい
  • 13位:海外で働く機会
  • 14位:海外の人と関わる機会
  • 15位:専門性やスキルを生かせる
  • 16位:働く場所を調整しやすい
  • 17位:年次によらないフェアな競争環境
  • 18位:地元で働ける
  • 19位:Uターン就職できる
(※20)……ワンキャリア2026年卒会員のデータより集計
▼就活の軸について詳しく知りたい方はこちら
・就活の軸【例一覧100選】面接/ESでの答え方と業界・職種別の例文

教育学部の就活のポイント|選考対策編

次に、選考対策について解説します。


早期から情報収集をし、早期選考を受ける

早期から情報収集をして早めに選考を受けましょう。

業界によっては、大学3年の10月頃から早めに選考が行われる場合もあります。そのため、志望業界のスケジュールを把握しておらず選考開始に遅れてしまうと、選考期間が終わったり周囲の就活生より準備不足になったりするかもしれません。

他にも、早期選考を受けると以下のメリットを実感できます。

  • 良い企業を見極める目を養える
  • 選考経験が積める
  • 内定者のインターンシップに参加できる

合同説明会への参加などを行えば、大学のOB・OGや他の就活生と交流して情報収集もできます。このように、早めに情報収集を行い早期選考を受けることで、志望する企業からいち早く内定を獲得できるでしょう。

▼早期選考について詳しく知りたい方はこちら
・26卒の早期選考はいつから?実施企業一覧とスケジュール・対策


教育実習・教員採用試験と就活のスケジュール管理を徹底する

教育学部生は、教育実習や教員採用試験など、通常の学生にはないスケジュールもこなさなければなりません。そのため、就活とのスケジュール管理を徹底することが不可欠です。

計画的に進めることで、どちらも中途半端にならずに両立できます。時間管理を意識し、効率的に実習や試験勉強、就活を進めましょう。


教育学部の就活生にとって、教育実習や教員採用試験の準備と並行して就職活動を進めることは、スケジュール管理の面で大きな課題となります。体力的にも時間的にも負担が大きいため、あらかじめ企業の選考スケジュールを確認し、面接日程を調整することが不可欠です。
また、就活の進行状況を可視化するために、ガントチャートやカレンダーを活用すると、実習・試験勉強・就活のバランスを取りやすくなります。採用試験の結果次第ではキャリアの方向性が変わる可能性もあるため、複数の選択肢を持ちながら戦略的にスケジュールを立てることが成功の鍵となるでしょう。

▼キャリアアドバイザーに無料の就活相談をする▼


Webテスト対策に力を入れる

Webテスト対策も重要です。

効率的なWebテスト対策のポイントは以下の通りです。

  • 出題傾向を理解する
  • 苦手分野を把握して重点的に対策する

早めにWebテスト対策を始めて企業ごとの出題傾向を理解し、苦手を克服することで、効率的に対策できるでしょう。

もちろん、多くの企業では面接やESの内容も重視するため、ある程度Webテストの勉強をしたら、面接練習やES対策にも取り組みましょう。

▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら
・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧
・【2024年版】Webテスト24種類の見分け方!形式別のURL一覧と業界別の傾向


エントリーシート(ES)や履歴書を余裕を持って準備しておく

教育学部生の就活で成功するためには、余裕を持ってESや履歴書を準備することが重要です。余裕を持ってESや履歴書を準備し、求められた期日に提出することで、採用担当者に好印象を与えられます。

もちろん、内容が悪ければ書類選考で落とされてしまうため注意しましょう。余裕を持って書類を作成しつつ、何度も見直して自分の強みを最大限アピールできる内容のESや履歴書にブラッシュアップすることが重要です。

▼ES・履歴書について詳しく知りたい方はこちら
・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
・【就活の履歴書】学歴・志望動機の書き方と封筒・写真などの準備方法


面接対策|よく聞かれる教育学部特有の質問&回答例

教育学部生の就活で成功するためには、面接対策も重要です。

教育学部特有の質問と回答例をまとめたので、参考にしてみてください。


なぜ教育学部を選んだのですか?


企業が、学部や学科を選んだ理由について質問するのは、以下の理由が考えられます。

  • 目標を立てて行動できる人かを確認している
  • 勉強に対する意欲を確認している

「物事を考えて行動できる人か」「目標に向かって努力のできる人か」を確かめる質問であるため、経済学部を志望した明確な理由と、どのような努力をしてきたかアピールしましょう。

【例文】
私は「教育は、教師が教え生徒が教わるものである」という一般認識に疑問を覚え、大学では教育学部に進学しました。その結果、自ら課題を見つけ、調べ、学んでいく姿勢を育む環境づくりが現在の教育に必要不可欠な事であると考えるようになりました。この経験から、夢や憧れの詰まったエンタメと、大きな変革期にある教育を掛け合わせて発信する貴社に魅力を感じています。

※出典:小学館集英社プロダクション|総合職2022年卒総合職本選考のES


なぜ◯◯の資格取得をしようと思ったのですか?


幼稚園教諭免許を取得した理由は、今後の子どもの成長に大きく関わる仕事に就きたいと思ったからです。幼稚園では、これからいろんなことを学ぶ小さい子どもたちの指導を行うので、その成長の一環に自分の経験を生かせたらやりがいが大きいだろうなと考えました。普段の勉強に加えて教員免許に必要な科目も取得するのは大変でしたが、自分なりにスケジュールを組んでコツコツ勉強した結果、無事に指定の単位を取得できる状態になりました。御社への入社後も、地道に積み上げた経験を生かして貢献したいと思います。


なぜ教員にならなかったのですか?


「教育学部から教員になる」というイメージが強いため、純粋な疑問点として企業から質問されることがあります。教員にならなかった理由については、教員という職業に対して感じたことや、一般企業に興味を持った理由を正直に伝えることが大切です。また、ポジティブな印象で締めくくれる回答にすることもポイントです。

回答例
教員にならなかった理由は、もっと別の形で教育へ関わりたいと思ったからです。教員も子どもと向き合う素晴らしい仕事ですが、自分が関われる範囲は限られてしまうため、どうしても「教育業界全体をもっと良くしたい」という私の理念は達成しにくいと感じました。しかし、御社のように教育現場で広く使われる教材を扱う企業であれば、もっと多くの人々にインパクトを与えられると感じました。


教育学部の中での専門領域は?


企業が専門領域について質問する理由として、以下が考えられます。

  • 何に興味を持ったのか?
  • 学んできたことをどのように生かせるか?

まずは、学んできたことについて簡潔に説明し「その専門領域を選択した理由」「学んできたことを企業にどのように生かせるか」について、アピールしましょう。

【例文】
◯◯大学教育学部教育科学科の、教育学コースに所属し、教育をさまざまな方面から捉えより良い社会の実現のために何が必要かについて学んでいる。私の研究室では、さまざまなロボットなどのICT機器を利用して教育に生かしていくといったような研究を行っている。まだ配属が決定して間もないためゼミなどは行っておらず、個人での研究内容は決まっていないが、授業におけるICTやAI(人工知能)の活用可能性についての卒業論文テーマにしたいと考えている。

※出典:大林組|事務2025年卒総合職インターンシップ選考のES


教育学部で学んだことで弊社で生かせることは何ですか?


私は教育学部で子どもの心理や適切なコミュニケーション方法について学んできました。こうした人の心理を読み取ったり相手に合わせたコミュニケーションを行ったりするスキルは、教育現場だけでなく、あらゆるビジネスで役立つと考えています。そのため、御社への入社後も、どの部署へ配属されても社内外の方々の求める事を理解し、最適なコミュニケーションを取ってスムーズに仕事を進められると思います。

▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら
・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例
・【新卒向け面接マナー】入室・退室や集団・オンライン面接の注意点

まとめ

こちらの記事では、教育学部生に向けて、人気の就職先や業界・職種を紹介しました。就活を進める上でのポイントも参考にして、ぜひ就活を上手に進めていきましょう。

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(Photo:maruco/Shutterstock.com)

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