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「将来性のある仕事」18選|今後需要のある職種を文理系別で解説!

将来性のある仕事
2025年4月28日(月) | 6,592 views

こんにちは、ワンキャリ編集部です。

これから将来性のありそうな仕事について、どのような仕事が自分に向いているのか、悩んではいませんか?

こちらの記事では、「将来性のある仕事」を文理系別で詳しく紹介し、自分に合った「将来性のある仕事」の探し方まで解説しているので、ぜひ参考にしてください。

<目次>
●「将来性のある仕事」とは? その判断基準
 ・成長が期待される市場である
 ・AIや機械に代替されない
 ・専門性が高く、人材が不足している
 ・生活や社会のインフラに欠かせない
 ・働き方が柔軟である
●【文系向け】将来性のある仕事11選|資格の有無も解説!
・行政書士・税理士・弁護士
 ・教師
 ・心理カウンセラー
 ・保育士
 ・漁業・農業
 ・コンサルタント
 ・ウェブデザイナー
 ・デジタルマーケティング・ウェブ広告
 ・観光関連職
 ・営業
 ・人事
●【理系向け】将来性のある仕事7選|資格の有無も解説!
 ・医療関連職(看護師・医師・介護士)
 ・バイオテクノロジー研究者
 ・データサイエンティスト
 ・ITエンジニア
 ・AIエンジニア
 ・建築士
 ・宇宙関連技術者
●特に高収入を狙える仕事は?
 ・専門資格や高度なスキルが必要な仕事
 ・実力次第で歩合・成果報酬型の仕事
●将来性のある仕事を目指すために必要な対策
 ・世の中の動きに敏感になる
 ・幅広く活用できる資格を獲得する
 ・仕事に生かすスキルを身につける
●自分に向いている将来性のある仕事を探す方法
 ・自己分析を徹底する
 ・業界・企業研究をする
 ・社員の生の声を聞く
●おわりに

「将来性のある仕事」とは? その判断基準

まずは「将来性のある仕事」の判断基準をチェックしましょう。



成長が期待される市場である

市場の成長が拡大している業界は、新しいサービスや商品が生まれやすく、雇用の需要も高くなるため将来性は高いといえます。具体的には、ITや再生可能エネルギー、介護関係などです。例えば介護分野では、少子高齢化の進行に伴って在宅ケアやリハビリなど高齢者向けサービスのニーズが高まっています

また、成長が期待される市場であれば、新しい仕事が生まれる可能性もあり、長期的な視点で見ても将来性は高いでしょう。


AIや機械に代替されない

AI(人工知能)やロボットの活用が進んでも、以下のように「機械への置き換えが難しい仕事」は将来的にも残り続けられると考えられます。

  • 子どもの様子を見ながら細やかにコミュニケーションを取る保育士
  • 患者の表情や声のトーンから状態を読み取る看護師
  • 相談者の話をじっくり聞いて問題を整理するカウンセラー
  • 顧客の要望を丁寧にヒアリングしてサービスを提案する営業職

上記のような仕事では、相手の表情や言葉、その場の状況などを総合的に判断し、柔軟な対応が必要です。単純作業ではないためAIによる代替が難しく、今後も人の手が必要とされています。


専門性が高く、人材が不足している

高い専門性が求められる仕事は、誰にでもできるわけではありません。企業も常に人材を探しているため、将来性は高いでしょう。例えば、コンサルタントや税理士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、弁護士、看護師などが該当します。

特に税理士や社会保険労務士などは「独占資格」であるため、他の人材では替わりが利きません。こうした専門職は自動化や外注が難しいため、今後も一定の需要が続くと考えられます。


生活や社会のインフラに欠かせない

以下のように人々の生活基盤を支える仕事は、どの時代にも求められます。

  • 電気会社の職人
  • 水道設備
  • 地域医療を担う病院スタッフ
  • 生活必需品を配送する物流ドライバー

上記のような仕事は、人々が快適に生活できるようにサポートする役割を担っており、不況時でも需要が減りません。安定性を重視する人にとって、インフラを支える職種は非常に魅力的です。


働き方が柔軟である

柔軟な働き方を実現できる仕事は、人々のライフスタイルに合わせて働けるため、将来性があると考えられます。例えばエンジニアやウェブライター、デザイナーなどはネット環境があればオフィス以外でも働けるため、多くの人から需要が高いでしょう。企業側もテレワークやフルフレックスなど柔軟な働き方を実施する流れが加速しており、今後も拡大が見込まれます。

【文系向け】将来性のある仕事11選|資格の有無も解説!

文系向けの将来性のある仕事としては、主に以下の11種類が挙げられます。



行政書士・税理士・弁護士

行政書士・税理士・弁護士は「士業」と呼ばれ、国家資格を取得した人だけが担当できる「独占業務」が中心です。主な仕事内容は以下の通りです。

  • 行政書士:官公署への提出書類の作成や許認可申請など
  • 税理士:税務書類の作成や税務相談への対応など
  • 弁護士:民事・刑事事件における交渉や訴訟対応など

上記のような手続きは資格を持つ行政書士・税理士・弁護士でなければ実行できないため(※1)、需要が安定しています。専門的な知識を生かして独立開業する人も多く、キャリアの幅を広げやすい点も特徴です。

(※1)参考:参議院法制局「資格の性格~業務独占と名称独占~」


教師

教師は、人を教える仕事で、主に学校の教師と、塾の教師で分かれています。

少子化が進む一方で、教育の重要性はますます高まっており、生徒一人一人の個性や多様性に応じた指導が求められる今、教育現場での柔軟性と人間力のある人材が強く求められています。

特に、日本の学校の教師になるためには、教員免許状をとる必要があります。
具体的に、普通免許状を取得する場合、二種免許状であれば短期大学士、一種免許状であれば学士、専修免許状であれば修士の学位を有することが必要です(※2)。

(※2)参考:文部科学省「教員免許状に関するQ&A」


心理カウンセラー

心理カウンセラーとは、悩みやストレスを抱える人の相談に乗り、解決の手助けをする仕事のことを意味します。

メンタルヘルスへの関心が高まる中、心理カウンセラーの活躍の場は学校、企業、医療機関と広がりを見せています。特にストレス社会といわれる現代では、心のケアの専門家がますます必要とされています。

また、「公認心理師」という国家資格(※3)の創設によって、職業としての地位や信頼性も向上しており、将来的にもニーズが衰えにくい分野です。

(※3)参考:OTEMON VIEW「公認心理師とは?心理職の仕事のリアルと展望を心理学部教員に聞く」


保育士

保育士は、乳児や児童などを対象に、以下のような日常生活の支援や成長に合わせた保育を行う仕事です。

  • 食事や排せつ、着替え、昼寝など生活面のサポート
  • 子どもの発達段階に応じた遊びや学習指導の提供
  • 保護者との連絡や面談
  • 勤務先における行事の運営

子どもの様子を見ながら、適切に声掛けしたりトラブルを解消したりなど柔軟な対応が求められます。子どもや保護者対応は機械に代替される部分がほとんどないため、将来的にも需要は尽きないでしょう。

保育士になるには、保育士資格が必要です。「指定保育士養成施設を卒業する」「保育士試験に合格する」といういずれかのルートで取得できます(※4)。

(※4)参考:厚生労働省「保育士になるには?」


漁業・農業

漁業・農業は、以下のように日本の食料事情を支える重要な仕事です。

  • 野菜や果物、米などの栽培と収穫
  • 魚介類の水揚げ作業
  • 養殖作業
  • 食品加工や直売所、ネットなどでの販売活動
  • 店舗への運搬作業

「食事する」という作業は人が生きる中で絶対に必要な作業であるため、漁業や農業の需要も尽きることはありません。

漁業や農業に必須の資格はありませんが、以下のような資格を取得しておくと実務で役立ちます。

  • 漁業:小型船舶免許、潜水士免許など(※5)
  • 農業:日本農業検定(※6)、農業機械士(※7)、農薬管理指導士(※8)など
(※5)参考:マリンライセンス ロイヤル「漁師に必要な免許とは?漁船の操縦やキャリアアップに取得したい免許を紹介」
(※6)参考:日本農業検定「日本農業検定とは」
(※7)参考:JQOS.jp「農業機械士」
(※8)参考:産業労働局「農薬管理指導士養成研修」


コンサルタント

変化が激しい時代において、企業が持続的に成長するためには、第三者的な視点から課題を分析し、戦略を提案するコンサルタントの存在が欠かせません。

業界・業種に応じた専門コンサルの需要は拡大しており、論理的思考力やコミュニケーション力を武器に、キャリアアップも目指せる将来性の高い職種です。

特に必要な資格はないですが、フェルミ推定が可能な論理力さえあれば、コンサルタントとしての資質は備えられるといえるでしょう。

▼コンサルタントについて詳しく知りたい方はこちら
・【業界研究:総合コンサル】大手6社(アクセンチュア、デロイト、PwC、アビーム、EY、KPMG)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【戦略コンサル:業界研究】戦略コンサル大手5社「マッキンゼー・BCG・ベイン・A.T. カーニー・ADL」を比較!仕事内容・社風/強みの違い


ウェブデザイナー

ウェブデザイナーとは、企業や官公庁などのウェブサイトを企画・デザイン・制作する職業です。

マーケティングの中でもデジタルが進む中で、企業のウェブサイトやアプリのUI/UXデザインの重要性は年々増しています。自社ECサイトやウェブ広告のクリエイティブ制作など、ウェブデザイナーが活躍する場は非常に広く、フリーランスとしても安定的な需要があります。

また、特別な資格は要らず、AI支援ツールの登場で、未経験からでもスキルを身につけやすい環境が整っており、将来的にも成長が期待される仕事です。

自分のクリエイティブな感性を生かして働きたいと考えている方には、ウェブデザイナー以外にも多くのデザイン系職種があります。興味がある方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。

▼デザイナーについて詳しく知りたい方はこちら
・デザイナーの仕事とは?種類や仕事内容、向いている学生の特徴も解説


デジタルマーケティング・ウェブ広告

企業の売上を左右する「攻め」の分野として、デジタルマーケティングは今やどの業界でも欠かせない存在です。

特に、SNS運用・SEO・広告運用・データ分析などのスキルは企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に直結しており、高度な専門性と即戦力性が評価されやすい分野です。

AIや機械学習との連携も進み、常にアップデートが求められる分野だからこそ、成長し続けたい人にとって将来性の高い仕事と言えます。

デジタル領域に限らず、マーケティング職全体に興味がある方は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。他の職種の特徴や将来性も詳しく解説されています。

▼マーケティング職について詳しく知りたい方はこちら
・マーケティングの仕事とは?向いている人から将来性まで徹底解説!


観光関連職

観光関連職とは、以下のような形で旅行に関わるさまざまなサービスを提供する仕事です。

  • インターネットで観光地の魅力を発信する
  • ホテルや旅館での接客
  • 観光地で旅行参加者を案内するガイド
  • 旅行会社でのツアー企画や手配
  • 観光地での販売職

海外からの旅行客を相手にする仕事でもあるため、語学力やホスピタリティを生かして働きたい人にとってもすすめです。

観光業界唯一の国家資格である「旅行業務取扱管理者」(※9)を保有しておくと、就職で有利になるでしょう。

(※9)参考:国土交通省 観光庁「旅行業務取扱管理者」


営業

自社の商品やサービスを顧客に届ける営業職は、顧客の課題やニーズを理解し、最適な提案を行うことで信頼関係を築いていく仕事です。

AIが発展する中でも、信頼関係が仕事の核となる仕事にとっては、人から得られる信頼感を無視することはできないでしょう。今後も、営業職は、クライアントとの関係で、企業の先端に立ち、企業にとって実質的な成果を残していく大事な仕事であります。

営業職は特に必要な資格はありません。身につけて始めるよりも、始めてから現場でさまざまなスキルを磨いていく仕事であります。

▼営業職について詳しく知りたい方はこちら
・営業職とは?種類や仕事内容・将来性と向いている学生の特徴も解説!


人事

人事は、採用・教育・制度設計・労務管理など多岐にわたる業務を通じて、組織づくりの中核を担います。主に、「人」を重要な資源と捉え、社員一人一人のキャリアのために務める仕事といえます。

時代に即した働き方の設計が求められており、人事の役割もより戦略的になっています。経営と現場をつなぐ存在としての将来性は今後さらに高まっていくでしょう。

人事職は特に必要な資格はありません。

▼人事職について詳しく知りたい方はこちら
・人事の仕事とは?仕事内容や向いている人、将来性まで徹底解説!

【理系向け】将来性のある仕事7選|資格の有無も解説!

理系向けの将来性のある仕事としては、以下が挙げられます。



医療関連職(看護師・医師・介護士)

医療関連職は、社会全体の高齢化が進む中で、今後も安定した需要が見込まれる仕事です。
人々の命や生活に直接関わるため、責任は大きいですがやりがいも感じやすいでしょう。

具体的には以下のような業務を行います。

  • 看護師:患者のケア、食事や排せつなど生活面のサポート、治療に関する指導など
  • 医師:診察、治療、手術など
  • 介護士:高齢者や障がい者の日常生活の支援など

いずれも以下のような資格が必要で、専門性の高い知識と技術が求められます。

  • 看護師:看護師資格(※10)
  • 医師:医師免許(※11)
  • 介護士:介護職員初任者研修(※12)など

地域医療や訪問診療など、働き方の幅も広がっており、将来性のある仕事として注目されています。

(※10)参考:厚生労働省「看護師国家試験の施行」
(※11)参考:厚生労働省「医師国家試験の施行について」
(※12)参考:三幸福祉カレッジ「介護職員初任者研修」


バイオテクノロジー研究者

バイオテクノロジー研究者とは、生物の遺伝子などを応用して新しい技術を生み出す仕事です。以下のような業務を通じて、医療や食料、エネルギー、環境など、さまざまな分野における社会課題の解決に貢献できます。

  • 医薬品やワクチンの開発
  • 病気の治療方法の研究
  • 作物の品種改良
  • 新しい品種の食物の開発医

大学や製薬企業、研究機関などでの勤務が中心です。長期間にわたる研究が必要なため、粘り強さや論理的思考力が必要です。

必須の資格はありませんが、バイオ技術者認定試験(※13)や食品衛生管理者などの資格(※14)を保有しておくと、知識を身に付けられるでしょう。

(※13)参考:日本バイオ技術教育学会「認定試験案内」
(※14)参考:一般社団法人東京都食品衛生協会「食品衛生責任者について」


データサイエンティスト

データサイエンティストは、企業や社会が蓄積している膨大なデータを分析し、ビジネスにおける意思決定に役立てる仕事です。例えば以下のような業務を行います。

  • 売上や顧客データの分析
  • レポート作成による成果の可視化
  • AIを活用した予測モデルの構築

数学や統計、プログラミングの知識だけでなく、ビジネスにおけるトレンドを見極める力も必要です。分析結果をもとに現場と連携して課題解決に取り組むため、技術力とコミュニケーション力の両方が求められます。

必須の資格はありませんが、データサイエンティスト検定(※15)や統計検定(※16)などを保有しておくと、実務で役立つでしょう。

(※15)参考:データサイエンティスト協会「データサイエンティスト検定™ リテラシーレベルとは」
(※16)参考:統計質保証推進協会「統計検定」


ITエンジニア

ITエンジニアは、情報システムやアプリケーションの設計・開発を行う仕事です。クライアントの要望や世間のニーズを捉えた上で、最適なシステムなどを構築することが求められます。主な業務は以下の通りです。

  • 顧客へのヒアリング
  • ウェブサイトや業務アプリの開発
  • インフラ構築
  • セキュリティトラブルへの対応
  • システムの保守運用

必須の資格はありませんが、基本情報技術者試験(※17)やRuby技術者認定試験(※18)などを保有しておくと、実務で役立つでしょう。

(※17)参考:独立行政法人 情報処理推進機構「試験情報」
(※18)参考:Rubby Association「Ruby技術者認定試験」


AIエンジニア

AIエンジニアとは、以下のように人工知能の仕組みを活用したシステムを開発・運用する仕事です。

  • 画像認識や音声認識のシステムの開発
  • チャットボットの設計
  • 自動運転や異常検知システムの構築

製造や物流、金融、医療など、さまざまな業界で需要が高まっています。

Pythonなどの言語スキルや、数学・統計の知識が必要です。技術革新が続く分野であるため、先端技術に興味がある人にとっても非常に魅力的でしょう。

G検定(※19)やAI実装検定(※20)、統計検定などの資格を保有しておくと実務でも役立ちます。

(※19)参考:一般社団法人 日本ディープラーニング協会「G検定とは」
(※20)参考:AI実装検定「AI実装検定」


建築士

建築士は、住宅やビル、公共施設などの設計・監理を行う仕事です。災害に強く快適かつ安全に使える建物をつくるために、深い知識が求められます。具体的な業務は以下の通りです。

  • 建物の設計図の作製
  • バリアフリーの設計
  • 建築現場での進行管理
  • 行政手続きの実施

建築基準法など法律に関する知識も必要であり、社会的責任も大きい職種です。都市開発での建物建設や老朽化した建物の修繕などに関わる機会もあります。

建築士になるには、一級・二級建築士試験への合格(※21)が必要です。

(※21)参考:国土交通省「建築」

                                                                                                                                                                                                  

宇宙関連技術者

宇宙関連技術者とは、以下のように宇宙開発に関連する業務を行う技術職です。

  • ロケットエンジンの開発
  • 衛星システムの設計
  • 衛星の打ち上げ支援
  • 運用モニタリング

JAXAだけでなく、民間企業やスタートアップの参入も増えており、今後も需要は高まっていくでしょう。物理や機械、電子などの理系知識を生かせる分野です。

必須の資格はありませんが、大学などで物理や機械などに関する専門知識を学ぶ必要があります。

特に高収入を狙える仕事は?

特に高収入を狙える仕事としては、主に以下が挙げられます。



専門資格や高度なスキルが必要な仕事

専門資格や高度なスキルが必要な仕事は、人材の確保が難しいため、高収入を狙えます。


医師・公認会計士


医師と公認会計士の平均年収は、それぞれ以下の通りです。

  • 医師:約1540万円(国立病院の場合)(※22)
  • 公認会計士:746万7000円(※23)

いずれの仕事も、国家試験に合格し長期間の専門教育を受けた人だけが働ける職業です。独占業務があり専門性も高いため、責任が大きい分、高収入を狙えます。

(※22)参考:独立行政法人 国立病院機構「給料の仕組み」
(※23)参考:job tag「公認会計士」


M&Aアドバイザー・投資銀行・投資マネジャー


M&Aアドバイザー・投資銀行・投資マネジャーの平均年収は、947万6,000円です(※24)。企業の経営戦略の設計や資産運用に関わる職種であるため、金融や経営に関するハイレベルな専門知識が求められます。自分の提案や運用が企業の業績に影響するケースもあるため責任は重いですが、その分、高年収が狙える仕事です。金融市場の動向に対応できる判断力や数字の分析力が求められます。

(※24)参考:job tag「M&Aマネジャー、M&Aコンサルタント/M&Aアドバイザー」


データサイエンティスト・AIエンジニア


データサイエンティスト・AIエンジニアの平均年収は以下の通りです。

  • データサイエンティスト:554万3000円(※25)
  • AIエンジニア:558万3000円(※26)

高いレベルでプログラミングスキルや課題解決能力などが求められる仕事であるため、平均年収も高めです。実績やスキルに応じた年収が設定されるケースもあります。

(※25)参考:job tag「データサイエンティスト」
(※26)参考:job tag「AIエンジニア」


実力次第で歩合・成果報酬型の仕事

実力次第で高年収を狙える仕事としては、主に以下が挙げられます。


コンサルタント


コンサルタントは、企業や組織の課題を調査・分析して、具体的な解決策を提案する仕事です。主に以下のような業務を行います。

  • 業務フローや制度の改善案の提示
  • 新規事業の戦略立案
  • クライアントへのプレゼン

実力次第で年収1000万円以上も目指せる環境です。専門知識と論理的思考を生かして働きたい人に向いています。


営業


営業は、自社の商品やサービスを提案・販売する仕事です。歩合制や成果報酬を導入している企業も多いため、高収入を狙いやすいでしょう。

扱う商材によって単価が異なり、不動産や保険、金融関連などの分野では、1件の成約で高額のインセンティブが支払われることもあります。成果が正当に評価される環境で働きたい人におすすめです。

将来性のある仕事を目指すために必要な対策

将来性のある仕事に就くためには、情報を収集するだけでなく、自分の能力を磨き、自分が希望する将来性のある仕事に必要とされる人材へと成長していく準備が求められます。

ここでは、未来を考えて今から対策すべきものを、資格とスキルで分けて紹介します。



世の中の動きに敏感になる

まず、基本的な姿勢として、世の中の動きに敏感になる訓練が必要です。

AI技術の発展が加速していく中で、1日の差でトレンドが全く変わっているということが多く起きています。また、時代の変化に応じて、出来事だけでなく、必要とされるスキルや職業も大きく変わってきます。

将来性のある仕事を見極めるには、社会や産業の動きを日頃からチェックすることが重要です。また、国内の動きだけでなく、世界での動きにも敏感にならなくては、世界がどの方向に向けて進めているのかを把握できません。

基本的には、ニュースを確認することが望ましいです。テレビがない場合は、ネットニュースやアプリを活用して、毎朝やスキマ時間に読む習慣をつけると良いでしょう。


幅広く活用できる資格を獲得する

新卒の就職活動をする中で、「資格」は必須ではないですが、他の学生と差をつける場面として資格を取得することは有効です。

もちろん、職業によって必要とされる資格は異なりますが、どの業界でも評価されやすい、汎用性の高い資格として、以下の4つを紹介します。


TOEIC


TOEICは、グローバル市場で活躍したい人にとって、英語力をアピールするのに有効な資格です。企業も、英語力の指標として評価が高い資格と言えます。

特にグローバル企業や外資系企業では、TOEICスコアが選考の参考指標になることが多く、700点以上を目安にすると安心です。就活においては、ReadingとListeningのスコアを中心に評価されるケースが主流です。

英語力を証明する手段として、今後も価値が高まる資格といえるでしょう。

▼TOEICについて詳しく知りたい方はこちら
・就活に「TOEIC Tests」は必要か?将来の選択肢を広げる、英語力向上の可能性に迫る
・就活でTOEICは何点取れば有利?いつまでに対策すべきか解説


デザイン思考テスト


デザイン思考テストは、本質的な課題を発見し解決策を考え出す力である「デザイン思考力」を測定できるオンラインテストです(※27)。このテストを通じて、「課題の本質を捉え、創造的に解決する力」を可視化することが求められます。

近年、変化の激しい時代においては、AIやツールに頼るだけでなく、自ら課題を発見し、解決策を考える力が重視され、論理と創造を融合させる思考法として、学ぶ価値の高いスキルです。

そのため、デザイン思考力はマーケティング・商品企画・IT分野など幅広い業界で求められており、就活でも注目度が高まっています。論理と創造を融合する思考法として、学ぶ価値の高いスキルです。

(※27)参考:デザイン思考テスト「受験案内」

▼デザイン思考テストについて詳しく知りたい方はこちら
・デザイン思考テストとは?内定者の対策法やコツ、解答例も紹介


ITパスポート


ITパスポートは、経済産業省が実施する国家資格で、ビジネスに不可欠なITリテラシーを証明できます。

具体的には、新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法(アジャイルなど)の概要に関する知識をはじめ、経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識を問う試験です(※28)。

IT人材のニーズが高まる中、文系学生でも挑戦しやすく、「時代に対応できる人材」であることをアピールできます。

(※28)参考:ITパスポート試験「iパスとは」

▼他に就活に必要な資格について詳しく知りたい方はこちら
・就活で有利な資格10選!業界別・文理別のおすすめとESの書き方


簿記3級


簿記とは、会計や財務の基本を理解できる資格で、業界や職種を問わずビジネスの基礎力として評価されます。

特に営業やマーケティング職でも、数字に強いことは大きな強みになります。日商簿記は知名度が高く、企業側もスキルの目安として扱うケースが多いため、履歴書にも書きやすい資格です。会計の基本を学びたい、将来マネジメントも視野に入れている方にはおすすめです。

▼他に就活に必要な資格について詳しく知りたい方はこちら
・就活で有利な資格10選!業界別・文理別のおすすめとESの書き方


仕事に生かすスキルを身につける

将来性のある仕事に共通して求められるのは、「変化に対応し、成果を出せる人材であること」です。そのためには、特定の専門スキルだけでなく、どの職種にも応用できる「基礎力」が不可欠です。

将来どの分野に進んでも生かせる代表的なスキルとして、以下の3つを紹介します。


コミュニケーション能力


コミュニケーション能力とは、情報を正しく伝え、相手の意図をくみ取りながら円滑に意思疎通を図る力です。上司・同僚・顧客など、さまざまな立場の人と関係を築く上で欠かせません。

ここでいうコミュニケーション能力は、単に「話す」だけでなく、「相手の意図を正しく理解し、的確に伝える」力が求められます。


論理的思考


論理的思考とは、複雑な課題を整理し、筋道を立てて考えられる力です。

論理的な話し方は、説得力を持たせることで、相手に信頼感を与えることができます。

日常的にフレームワークを用いて課題を整理したり、主張と根拠をセットで伝える癖をつけたりすることで、論理的思考は自然と身につきます。


マネジメント力


マネジメント力とは、一言でいうと、「管理能力」です。この能力は、特にチームで働く際に、リーダーと同じくらい、高く評価される力でもあります。

ビジネスマンとして活躍するためには欠かせないスキルです。プロジェクトの進行管理、メンバーの調整、スケジュールの把握など、「成果を出すための段取り」を組む力ともいえるため、どの業界の仕事でも役立ちます。

自分に向いている将来性のある仕事を探す方法

将来性のある仕事を知っても、自分に合っているかどうか分からなければ意味がありません。

ここでは、自分に合った仕事を探すために実践すべき3つの方法をご紹介します。



自己分析を徹底する

まずは自分を深く理解することが、将来性のある仕事を選ぶ第一歩です。

自分の興味・価値観・強みを整理することで、どんな職種や業界が向いているのかが見えてきます。特に、過去に「夢中になれたこと」や「努力が報われた経験」を振り返ると、自分のモチベーション源が分かりやすくなります。適性検査ツールや自己分析シートなども活用して、客観的な視点を取り入れるのも効果的です。

このように、効果的な自己分析の方法をまとめると、以下のようになります。

  • 過去の経験を洗い出す
  • 自己分析ツールを活用する
  • 周囲の人に話を聞く

これらを通じて、「自分がどう働きたいか」の軸が定まり、将来性のある仕事の中でも自分に合う選択肢が明確になるでしょう。


業界・企業研究をする

自己理解が進んだら、次に行うべきは「外の世界を知る」ことです。

将来性がある業界かどうかは、単に人気度や給与水準だけで判断するのではなく、「社会の中での役割」「成長性」「働き方の多様性」といった視点で見ることが大切です。

将来性があるとされる業界でも、自分のやりたいこととミスマッチが起こる場合があります。企業のビジョンや働き方、職種の役割などを調べて、自分の価値観やライフスタイルに合うかどうかを見極めましょう。


社員の生の声を聞く

実際にその仕事に就いている人の声は、最もリアルで参考になる情報源です。

OB・OG訪問や、企業の説明会・座談会など、社員の方と直接出会える場を積極的に活用し、現場で働く人の体験を知ることができます。

仕事内容だけでなく、「なぜその仕事を選んだのか」「働き続けられている理由」などを聞くことで、自分がその環境でやっていけるかを具体的に想像できます。

おわりに

こちらの記事では、「将来性のある仕事」について、資格の有無と一緒に、文理系別で解説しました。
自分に合った将来性のある仕事を知り、より納得感を持ったキャリア選択ができるようになりましょう!

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(Photo:David Gyung/Shutterstock.com)

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