こんにちは、ワンキャリ編集部です。
今回は戦略コンサルの、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン コンサルティング グループ、ベイン・アンド・カンパニー、A.T. カーニー、アーサー・ディ・リトルのそれぞれの特徴や社風を徹底比較します。
<目次>
●戦略コンサルとは? 他のコンサルとの違いもあわせて解説
・戦略コンサルの主な仕事内容
・戦略コンサル以外のコンサル
●戦略コンサル業界の動向
・将来性が注目され、就職先としての人気が上昇
・生成AI(人工知能)の導入などに関する業務数の増加
・日本企業の海外進出でM&Aなどの案件増加
・知識の商品化が進み、コンサルへ求められる役割が変化
●戦略コンサルの主な職種
・アナリスト
・コンサルタント
・マネジャー
・パートナー
●戦略コンサル大手5社の特徴・強み
・マッキンゼー:徹底したグローバル体制を誇る、世界No.1ファーム
・BCG:日本のコンサル業界をけん引する、日本No.1ファーム
・ベイン:結果主義への徹底的なこだわりがある
・A.T. カーニー:日本での事業に強みを持ち、幅広い案件を取り扱う戦略コンサル
・ADL:経営と技術の融合を目指す、製造業領域特化の戦略コンサル
●戦略コンサル大手5社の社風の違い・制度
・マッキンゼー:「突出した個性」のマッキンゼー
・BCG:「落ち着いた雰囲気」のBCG
・ベイン:「控えめな個性派」のベイン
・A.T. カーニー:「個々人の意思を尊重する」A.T. カーニー
・ADL:戦略コンサルの中でも特に若手の裁量権が大きい
●戦略コンサル業界で働く魅力・やりがい
・さまざまな事業について、さまざまな人たちと仕事ができる
・規模の大きな事業を裏から支えられる
・ハイレベルな人材と共に働ける
・難易度の高い経営課題に向き合うため達成感も大きい
●戦略コンサル大手5社の選び方
・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう!
・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用しよう!
・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう!
・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ!
・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ!
・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう
●戦略コンサル業界大手5社が求める人物像・選考対策
・戦略コンサル業界が求める人物像
・戦略コンサル業界の選考対策
●戦略コンサル業界以外の業界研究記事
▼業界理解が深まったら企業分析をしよう▼
戦略コンサルとは? 他のコンサルとの違いもあわせて解説
コンサルティング企業とは、まさに企業の経営課題を解決する精鋭部隊です。主な業務は高い専門性を生かしてクライアントの経営課題を解決することで、担当する領域にあわせて戦略コンサル・ITコンサルなどに区別されます。
勤務時間の長さや求められる頭の良さ、能力の高さに応じて基本的に給料水準は高く、コンサルティング業務で身につけた専門性を生かして転職や独立をする人が多い傾向にあります。
ここでは戦略コンサルの主な仕事内容と、その他の種類のコンサルとの違いについて解説します。
戦略コンサルの主な仕事内容

戦略コンサルの仕事内容は企業の経営課題を解決し、さらなる成長戦略を提案するというものです。そのための具体的な業務内容は大きく分けて以下の三つです。
- 戦略立案
- DD(デュー・デリジェンス)
- オペレーション支援
それぞれについて詳しく解説します。
戦略立案
戦略立案とは、クライアント企業の経営戦略を提案する仕事です。
戦略コンサルのメインの業務であり、難しい経営課題などを抱える企業に対して、短期間で効果的な解決策を提案することが求められ、非常に難易度が高い一方でやりがいも感じられる仕事です(※1)。
最近では、戦略の立案だけでなく実際に戦略を実行するところまでサポートするファームも増えています。
(※1)参考:浜銀総合研究所「経営戦略策定支援コンサルティングとは」
DD(デュー・デリジェンス)
DD(デュー・デリジェンス)は、クライアント企業が買収を検討している企業の評価などを行い、企業の買収を支援する業務です。
戦略コンサルでは、主に買収する企業を事業面から評価します。事業の将来性やクライアント企業との相性などを考慮して買収を検討している企業の価値を算定していきます。
企業の買収に関して急を要する案件の場合も多く、DDの業務では的確な評価と分析スピードの両方が高い水準で求められるため、かなりハードな仕事だといえます(※2)。
(※2)参考:山田コンサルティンググループ「デューデリジェンス(DD)とは |意味から実務上のポイントまで完全理解」
オペレーション支援
オペレーション支援は、企業の生産性・業務効率の向上やコスト削減などの取り組みをサポートする業務です。
上記のような取り組みを立案する場合もあれば、すでに戦略が定まっているクライアント企業に対してその戦略実行を支援する場合もあります(※3)。
オペレーション支援のように、戦略コンサルに戦略の実行サポートまで依頼する案件が増加しているのも戦略コンサル業界の傾向の一つといえます。
(※3)参考:マッキンゼー「オペレーション」
戦略コンサル以外のコンサル

戦略コンサル以外にもさまざまな種類のコンサルがあります。ここでは「総合系」「シンクタンク系」「IT系」のコンサルについて紹介します。
総合系
総合コンサルは戦略から実行まで、企業の経営課題を解決できるファームです。提供するサービスも幅広く、戦略立案・組織改編、オペレーション改善など、さまざまな案件に対してコンサルティングを行います。クライアントの悩みに対し、川上から川下までサポートできることが総合コンサルの魅力です。
ゆえに、組織の規模が非常に大きく、その点が戦略コンサルと大きく異なります。どの企業も大規模な人員や拠点数を抱えており、最大級の総合コンサルティングファームであるアクセンチュアの従業員は全世界で約750,000人、拠点の数は49カ国・200都市以上にのぼります(※4)。
また、「BIG4」と呼ばれるアメリカの世界4大会計事務所(デロイト/PwC/KPMG/EY)に所属するコンサルティングファームは、いずれもグループ内に会計事務所、監査法人、法務、ファイナンシャルアドバイザリーなどの企業を抱えており、連携してグローバルサービスを提供しています。
(※4)参考:アクセンチュア「会社概要・地図」
シンクタンク系
シンクタンク系というと、経済調査や研究をメインで行っているように聞こえるかもしれません。しかしコンサルティングなので、クライアントから案件を受け、コンサルティングの活動を行うという基本形態は変わりません。メインで取り組んでいるのはマネジメントコンサルなどの、民間企業を対象とした業務です。
一方で一般的なイメージのシンクタンクとしての役割も担っていて、経済分析や市場調査を行いながら、政府や非営利団体などへの政策提言や戦略策定の手伝いを行います。それぞれの分野に関する非常に高度な専門知識が求められるのが特徴です(※5)。
(※5)参考:PRIDEWORKS「シンクタンクコンサルタントの役割と特徴を徹底解説」
IT系
IT系コンサルタントは、各クライアントに合わせて、IT投資計画やツールの導入などIT関連の戦略を提言、実行支援する役割です。戦略コンサルなどが幅広い課題に対応する能力が求められるのに対して、IT系コンサルはITに関する高い専門性が求められます(※6)。
つまり、コンサルタントとしての経験やスキルが不足していても、ITについて高度な理解とアイデアを持っていれば活躍できる可能性があります。
(※6)参考:職業情報提供サイト jobtag「ITコンサルタント 」
