こんにちは、ワンキャリ編集部です。ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。
今回は知名度も採用のハードルも高いといわれる出版業界について解説します。その中でも大手出版社といわれる、集英社・講談社・KADOKAWA・小学館の4社。
「出版社に憧れる……でも、各企業で何が違うの?」という方に向けて、就活で使える出版業界のトレンドや各社の特徴、選考のポイントなどを説明していきます。
<目次>
●業界全体の傾向
●出版業界各社の業績比較
●各社の特徴 ・集英社/講談社/KADOKAWA/小学館 ●各社の社風
・集英社/講談社/KADOKAWA/小学館
●就活では「難関」といわれる出版業界。選考突破のために押さえるべきポイントや対策は?
●大手出版社 各社共通するのは「コミュ力」
●選考対策
・集英社/講談社/KADOKAWA/小学館
●おわりに
業界全体の傾向
就活生に大変人気の出版業界ですが、人口減少や若者の活字離れから、紙媒体を主力としている出版事業は「斜陽」に差し掛かっているといわれていました。実際に、出版市場(推定販売金額)は2015年の1兆6,722億円から2019年の1兆5,432億円へと下がっていました。ところが、コロナ禍による巣ごもり需要により、2020年は1兆6,168億円、2021年は1兆6,742億円と市場規模の回復を見せました(※1)。
2021年の出版市場における電子出版の占有率は27.8%となり、全体の約3割に拡大しました。紙の書籍も前年比2.1%増となり、15年ぶりに増加しています。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染状況が落ち着いた秋以降は書籍・雑誌ともに減少しており、特に月刊誌や週刊誌などの雑誌は、厳しい状況が続いています。
そのような状況の中、出版業界ではウェブ媒体やデジタルメディアを活用する動きも目立ってきています。動画投稿アプリでの紹介をきっかけとしたヒットや、YouTuberの書籍発売、電子書籍の展開など、さまざまな手法で生き残りをかけています(※2)(※3)。
(※1)参考:HON.jp News Blog「2021年紙+電子出版市場は1兆6742億円で3年連続プラス成長 ~ 出版科学研究所調べ」
(※2)参考:日本印刷新聞社「2021年、出版市場は3年連続プラス成長 15年ぶりに増加した紙の書籍 電子出版が2割近い伸び」
(※3)参考:業界動向サーチ「出版業界の現状や動向、ランキングなど」