こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げてお届けする【最新版:業界研究】。
今回は、採用人数・インターンの多さ・早期内定などから、就活生を引きつけてやまない「総合コンサル」をご紹介します。
その中でも、就活生から圧倒的な人気を誇る総合コンサル6社、「アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング(以下、デロイト)、PwCコンサルティング合同会社(以下、PwC)、アビームコンサルティング(以下、アビーム)」、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EY)、KPMGコンサルティング(以下、KPMG)の特徴に迫ります。
就活を始めた学生に、一気に知名度が高まる業界が「コンサルティング業界」。グローバルに活躍できる職場環境や社会的インパクトの大きい職務内容、そして圧倒的な成長機会やそれに見合う給与形態など、同業界には就活生を魅了する要素が多くあります。
ぜひ、最後までご覧ください。
<目次> ●総合コンサルとは? 事業内容/提供サービスを解説 ・ビジネスモデル ・組織形態 ・事業内容 ●【総合コンサル以外も解説】コンサルの分類について ・戦略系 ・シンクタンク系 ・IT系 ・人事系 ●総合コンサルの業界動向 ・総合コンサルの役割の変化 ・幅広い領域でのサービスを展開 ●総合コンサルの仕事内容・主な職種 ・アナリスト ・コンサルタント ・マネジャー ・パートナー ●総合コンサル業界大手6社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益) ●総合コンサル業界大手6社の特徴・強み ・アクセンチュア:ITに強みを持つ、世界最大の頭脳集団 ・デロイト:セキュリティコンサルティングの分野で世界一。社会課題に寄り添う、BIG4の日系ファーム ・PwC:150カ国以上の拠点・36万人以上の人材により幅広い領域を網羅したサービスを展開 ・EY:デジタルテクノロジー分野に注力。「BIG4」の一角として急成長を続ける ・KPMG:比較的新しいファーム。「攻め」と「守り」の両輪でクライアントをサポート ・アビーム:海外で活躍するチャンスが多い日系総合ファーム ●総合コンサル業界大手6社の社風の違い・制度 ・アクセンチュア:「目指すは女性社員比率50%」多様性を尊重する社風風 ・デロイト:新人への投資を惜しまない。充実した教育制度 ・PwC:部門横断型での業務が多い ・EY:若手のうちから大きな裁量が与えられる。多様な人材が活躍する環境 ・KPMG:少数精鋭のファーム。裁量がある環境で自身の適性に合った業務ができる ・アビーム:労働環境・給与面ともに社員の満足度が高い ●総合コンサル業界大手6社の新卒年収・評価制度 ●総合コンサルで働く魅力・やりがい ・プロジェクトや充実した研修を通じて大きく成長できる ・好奇心を刺激される ・チームで目標を達成する充実感が得られる ・グローバルな多様性に日常的に触れることができる ・人脈を広げられる ・高い年収を得られる ●総合コンサル業界大手6社の選び方 ・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出す ・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用する ・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用する ・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ ・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ ・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理する ●総合コンサル業界大手6社が求める人物像・選考対策 ・総合コンサルが求める人物像 ・総合コンサルの選考対策 ●総合コンサル以外の業界研究記事
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総合コンサルとは? 事業内容/提供サービスを解説
総合コンサルティング会社は、多様な業界や領域にわたるコンサルティングサービスを提供する企業です。戦略立案から業務改善、IT導入支援、財務アドバイザリーなど、幅広い分野でクライアントの課題解決を支援しています。
総合コンサルティング会社は、そのビジネスモデルや組織形態において、専門分野ごとのチームを持ち、クライアントに対して包括的なサービスを提供しています。ここでは、総合コンサルティング会社のビジネスモデル、組織形態、そして具体的な事業内容について詳しく解説します。

ビジネスモデル
総合コンサルティングファームのビジネスモデルは、企業の多様な課題に対して包括的な支援を提供することを基盤としています。これらのファームは、戦略立案から業務改善、システム構築、人材育成、さらにはグローバル戦略に至るまで、企業の上流から下流まで幅広くサポートしています。
もともと経営戦略に特化したコンサルティングからスタートした業界ですが、時代の変化とともに、業務やIT、組織・人事などの専門領域も取り込み、総合的な支援が求められるようになりました。これにより、総合コンサルティングファームは規模が大きく、世界中に拠点を持つケースが多く見られます。
このビジネスモデルの中心となるのは「人材」です。コンサルティングファームは、クライアントにコンサルタントを派遣し、その業務を通じてコンサルティングフィーを得ています。フィーは、基本的に「人数×期間」で計算されるため、人材を提供するビジネス、いわゆる「人月商売」と呼ばれる形態です。
近年、コンサルティングファームは、戦略の立案だけでなく、その実行フェーズまで支援するようになってきています。これには、システム開発などの実行支援が、収益を拡大できることや、クライアントからの「実際に戦略を実現してほしい」というニーズの高まりが背景にあります。こうした変化により、総合コンサルティングファームは、ますます広範な業務領域でクライアントを支援するようになっています。
組織形態
総合コンサルティングファームの組織形態は、大きく「業界別」と「機能別」に分かれています。
「業界別」の部門は、製造・金融・通信・エネルギー・公共など特定の業界に特化したコンサルティングを提供します。これらの部門では、業界特有の業務や慣習に関する深い知識を生かし、クライアント企業の責任者クラスに対して専門的なアドバイスを行います。業界別の部門では、特定の分野に関する専門知識と高いビジネススキルが求められます。
一方、「機能別」の部門は、戦略、組織・人事、システム導入などの特定の機能に焦点を当てており、これらのスペシャリストが所属しています。この部門では、特定の機能に関する専門知識を持つコンサルタントが、業界を問わず、クライアントのニーズに応じた支援を行います。例えば、ある業界の組織改革やシステム導入に関する課題に対して、適切な解決策を提供します。
このように、総合コンサルティングファームは、業界と機能の両面から多様なクライアントに対応できる柔軟な組織形態を持っており、クライアントの課題に対して最適なソリューションを提供しています。
事業内容
総合コンサルティングファームの事業内容は、企業が直面する多様な課題に対して、包括的な支援を提供することです。
具体的には、経営戦略の立案・業務プロセスの改善・ITシステムの導入・組織改革・人材育成・マーケティング戦略・財務アドバイスなど、さまざまな分野でクライアントをサポートします。これにより、企業の競争力を強化し、持続的な成長を促進する役割を果たします。
総合コンサルティングファームは、単なるアドバイスにとどまらず、クライアントと一緒に課題を解決し、実行に移すまでの全プロセスを支援します。例えば、新規事業の立ち上げや海外市場への進出といった戦略的なプロジェクトから、コスト削減や業務効率化といった運営上の課題まで、幅広いニーズに応じたサービスを提供しています。
さらに、企業のグローバル展開をサポートするために、海外市場に関する知識やネットワークも活用し、各国での事業展開や国際的な企業間の提携、M&Aなども支援しています。これにより、クライアント企業が国内外で競争力を持つための基盤作りを手助けします。
総合コンサルティングファームの事業は、企業の課題解決に向けた総合的なアプローチと、クライアントの成長を支援するための幅広い専門知識と経験を駆使したものといえるでしょう。
