こんにちは。ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。今回は観光業界において評判が高く、常に人気ランキング上位に位置する旅行会社である「JTB、KNT-CTホールディングス(近畿日本ツーリスト)(以下、KNT-CT)、エイチ・アイ・エス(HIS)、日本旅行」の各社の特徴・社風や、年収の違いについてお伝えします。
<目次> ●旅行業界とは? 事業内容/提供サービスを解説 ・仕組みとビジネスモデル ・旅行商品の種類 ・市場規模 ●旅行業界の動向 ・現状 ・今後の課題 ●旅行業界の仕事内容・主な職種 ・法人営業 ・個人営業 ・商品企画 ・仕入れ ・アテンダント ●旅行業界大手4社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益) ●旅行業界大手4社の特徴・強み ・JTB:国内外の旅行需要へ柔軟な対応を ・KNT-CT:ネットワークを使った事業拡大 ・HIS:非旅行事業の強化 ・日本旅行:事業拡大やDXによる成長 ●旅行業界大手4社の社風の違い・制度 ・JTB:ワークライフバランスを重視 ・KNT-CT:落ち着いて仕事に打ち込める社風 ・HIS:「笑顔」「人当たりの良さ」に定評あり ・日本旅行:JR由来の働き続けやすい環境 ●旅行業界大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数 ●旅行業界で働く魅力・やりがい ・観光に関する知識が深まる ・顧客に素晴らしい思い出を提供できる ・異文化交流が楽しめる ・仕事で各地を訪れる機会がある ・高い専門性とスキルが身につく ●旅行業界大手4社の選び方 ・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出す ・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用する ・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用する ・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ ・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ ・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理する ●旅行業界大手4社が求める人物像・選考対策 ・旅行業界が求める人物像 ・旅行業界の選考対策 ●旅行業界以外の業界研究記事
▼業界理解が深まったら企業分析をしよう▼
▼説明会ならワンキャリア▼
ワンキャリアでは就活に役立つイベントを多数開催しています。悩みに応じて参加するイベントを選べるので、自分のペースで就活を進めることができます。
イベント例
- 合同説明会:外資系企業からベンチャー、日系大手まで幅広く企業を見てみたい人におすすめ
- 企業座談会:企業や業界についてより詳しく知りたい人におすすめ
- 就活セミナー:自己分析やES作成法、業界研究など、就活ノウハウについて知りたい人におすすめ
旅行業界とは? 事業内容/提供サービスを解説
旅行業界とは、旅行者の移動手段や宿泊施設の手配、パッケージ旅行の企画・販売を行う企業のことです。
ここでは旅行業界の仕組みとビジネスモデル、旅行商品の種類について解説します。
仕組みとビジネスモデル
旅行業界の仕組みは、旅行会社、旅行代理店、OTAの3つがあります。
・旅行会社 ・旅行代理店 ・OTA
順番に見ていきましょう。
旅行会社
旅行会社は、自社で旅行商品の企画・販売をする企業です。宿泊施設の部屋や鉄道や座席などを手配し、パッケージツアーや個別商品として売り出していきます(※1)。代表的な旅行業者としては、JTBやHISなどが挙げられます。
旅行会社の業務範囲は、大きく以下4つです。
・第1種:国内外の旅行を企画できる ・第2種:国内旅行のみ企画できる ・第3種:条件を満たすと国内旅行を企画できる ・地域限定:特定の地域の国内旅行のみ企画できる
(※1)参考:観光庁「旅行業法概要」
旅行代理店
旅行代理店は、旅行会社が作成した商品を代理で販売する企業です(※1)。旅行会社が企画した個別商品やパッケージツアーを代わりに販売し、手数料を得るというビジネスモデルになっています。例としては、さとうトラベルサービスはJTBと提携し、JTBの企画した商品を販売しています。
OTA
OTAはOnline Travel Agentの略で、インターネット上のみで取引を完結させる旅行会社のことです。「宿泊施設の紹介」「宿泊施設と交通手段のセット販売」などを行います(※2)。
オンラインで24時間いつでも旅行商品を予約できるのが大きな特徴です。気軽に利用できることから最近では利用者も伸びており、旅行業以外からも新規参入が増えています。
(※2)参考:HOTEL SMART「OTAとは?これを見ればわかる!オンライン旅行代理店の全て!」
旅行商品の種類
旅行会社で販売されている旅行商品の種類は、以下の3つがあります。
・募集型企画旅行 ・受注型企画旅行 ・手配旅行
順番に見ていきましょう。
募集型企画旅行
募集型企画旅行とは、パッケージツアーやパック旅行でまとめられた旅行商品のことです。旅行会社がエリアや旅のテーマ、宿泊施設、交通手段などを決めてくれます。
旅行全体の計画は旅行会社が手配してくれますが、中には交通手段や宿泊施設などをある程度選べる「ダイナミックパッケージ」もあります(※3)(※4)。
(※3)参考:WEB TRAVEL「主催旅行・手配旅行・企画手配旅行の違い」
(※4)JTB研究所「ダイナミックパッケージ」
受注型企画旅行
受注型企画旅行は顧客からの依頼をもとに、旅行会社がオーダーメイドで旅行計画を作るツアーです。具体的には学校の修学旅行や企業の社員旅行などが当てはまります。
募集型企画旅行との違いは、「旅行者が旅行内容を変更できる」「申込金支払い前に書面で契約しなければならない」などが挙げられます。
個人向けの場合、海外旅行のオーダーメイドもあります。ファーストクラスの飛行機や高級ホテルの手配など、細やかに顧客に合わせた旅行プランの作成が可能です(※3)。
手配旅行
手配旅行は、旅行者が依頼した交通手段や宿泊施設を手配する旅行のことです(※3)。旅行会社が手配したら、旅行者は手数料を支払う必要があり、その金額は会社により異なります。手配旅行では、旅行サービスの手配をした時点で業務は完了します。
そのため、旅行中に発生したトラブルの責任を旅行会社が負うことはなく、補償制度もありません。
市場規模
日本における旅行市場は、年々大きく回復しています。2023年度の国内旅行の消費総額は「約21兆9,000億円」で、2019年度に比べるとほぼ横ばい(0.1%減少)でしたが、前年比で27.7%増加しました。
特に宿泊を伴う旅行が大きく増加しており、「約17兆8,000億円」に達しています。これは2019年に比べると3.7%増であり、前年比では29.7%増加しています。日帰り旅行者の消費額は「約4兆1,000億円」でした。2019年に比べると13.8%減少していますが、前年比では19.7%増加しました。
こうした旅行者数の増加もあり、2023年の国内の延べ旅行者数は約4億9,758万人に達しました(※5)。
このデータから見ても日本の観光業は回復傾向にあり、今後もさらに伸びていくことが期待されています。
(※5)参照:観光庁「旅行・観光消費動向調査 2023年年間値(確報) P.1/P.2」
