こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。
今回は「ガス業界」をお届けします。業界の基礎知識とともに、最大手の「東京ガス・大阪ガス」とそれに追随する「東邦ガス・西部(さいぶ)ガス」とを比較しながら、4社それぞれの企業風土と選考対策を紹介します。
では、詳しく見ていきましょう。
<目次> ●ガス業界とは? 事業内容/提供サービスを解説 ・事業内容 ・ガスの種類 ●ガス業界の業界動向 ・小売りの自由化により新規参入業者が増加 ・M&Aが盛んに行われている ・2050年カーボンニュートラルを目指す ●ガス業界の仕事内容・主な職種 ・営業 ・開発 ・生産管理 ・施工管理 ・保守・保安 ・経営企画 ・調達 ●ガス業界大手4社の業績比較・ランキング(営業収益/営業利益/営業利益率) ●ガス業界大手4社の特徴・強み ・東京ガス:周辺サービスや海外に事業展開。危機意識から生まれる今後の成長への道 ・大阪ガス:関西密着の姿勢を100年以上貫くインフラ企業。本気の海外展開 ・東邦ガス:東海エリアの工業と生活を支える立役者! 経営と人材に求められるのは「堅実さ」 ・西部ガス:北九州密着で穏やかな労働環境。「地域への貢献」と「人の魅力」を支持する社員多し ●ガス業界大手4社の社風の違い・制度 ・東京ガス:チャレンジングな気風が認められる東京ガス。変革へ向けた姿勢 ・大阪ガス:関西仕込みの親しみやすい大阪ガス ・東邦ガス:まったり、待遇もいい働きやすい環境 ・西部ガス:九州の人々の生活に寄り添う、地域密着の働き方 ●ガス業界大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数 ●ガス業界で働く魅力・やりがい ・生活やビジネスを支えている実感を得られる ・新しいビジネスにチャレンジできる ・安定している企業が多い ●ガス業界大手4社の選び方 ・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう! ・情報収集ではワンキャリアの【選考対策ページ】を有効活用しよう! ・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう! ・手間がかかる「業界研究」はワンキャリアにおまかせ! ・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ! ・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう ●ガス業界大手4社が求める人物像・選考対策 ・ガス業界が求める人物像 ・ガス業界の選考対策
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ガス業界とは? 事業内容/提供サービスを解説
ガス業界とは、天然ガスや液化石油ガス(LPガス)などのガスを供給・販売する業界で、電力や鉄道などと並ぶインフラの1つです。
以下で詳しく見ていきましょう。

事業内容
ガス会社は、ガスの供給・販売を主な事業としています。ガスの供給・販売の流れを細分化すると以下のように分けられます。
1. 調達 ガスの原料は主に天然ガスと液化石油ガス(LPG)の2種類があり、いずれも大半を海外から輸入しています(※1)。そのため、ガス会社は原料を安価に、安定的に調達する必要があります(※2)。天然ガスは液化天然ガス(LNG)の状態でタンカーで輸送されます(※3)。 2. 製造 LNGやLPGからガスを製造します。LNGはタンクへ貯蔵後、製造の過程で気化され、熱量の調整を行った後、ガス漏れに気が付くよう臭いをつける処理を施します(※4)。 3. 供給 ガスは製造・処理された後、供給されます。供給方法としては、主にLNGはガス管(※5)、LPGはボンベ容器に詰め替えた後に輸送されます(※6)。
(※1)参考:日本ガス協会「都市ガスとLPガスの違い」
(※2)参考:東邦液化ガス 採用ページ「Business 職種紹介」
(※3)参考:東京ガスネットワーク「LNGバリューチェーン ~お客さまにガスが届くまで~」
(※4)参考:日本ガス協会「都市ガスの製造」
(※5)参考:東京ガス「ガスが家に届くまでを調べてみよう」
(※6)参考:日本LPガス協会「LPガス事業の現在 供給」
ガスの種類
ガスは天然液化ガスがメインである「都市ガス」と、プロパン・ブタンを主成分とする液化石油ガスである「LPガス」の大きく2つに分けられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
都市ガス
都市ガスはメタンを主な成分とする天然ガスを主な原料としており、ガス管を通じて供給されます(※1)。特徴としては、燃焼される際に排出される二酸化炭素の量が少ないことや(※7)、空気よりも軽いこと、暖房や給湯など幅広い用途で使用できること(※8)などがあります。
ガス管を通じて供給されるため、事業者は各地域の都市部に存在し、普及エリアの合計は国土面積の約6%にとどまっており、普及率は約5~6割となっています(※9)。
(※7)参考:日本ガス協会「都市ガス・天然ガスとは」
(※8)参考:東京ガス「都市ガスの特長」
(※9)参考:日本ガス協会「都市ガス事業について」
LPガス
LPガスはプロパン・ブタンを主成分としており、ボンベを事業者が配達する方法で供給されています。特徴としては空気よりも重く、都市ガスと比べて多くの熱を出せることがあります(※1)。またボンベによって供給されているため、災害時など非常時のエネルギー源としても活躍します(※10)。
LPガスは都市ガスと異なり、ボンベを用いて供給しているため、供給エリアは100%となっており、一般家庭のほぼ半分で使用されています。また、LPガスは家庭や工業以外に、自動車などでも使用されており、現在80%以上のタクシーがLPガスを使用して走行するLPG車となっています(※11)。
(※10)参考:日本LPガス協会「LPガスの特長 災害に強い」
(※11)参考:日本LPガス協会「LPガス事業の現在 需要」
