こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリの人気ライター、トイアンナ・KEN・熊谷 真士が学生の悩みに答える「就活道場」。
今回のテーマはこちら。
「いつも最終面接までいい感じで進むのに、最終で落ちることがよく分からない」
・KEN:落とす理由はない。でも、「採る理由もない」からだと思います
・トイアンナ:たいていそれまでもうまくいってません
・熊谷 真士:偏りが存在するかもしれません。あくまで仮説です。
三者三様の答えをお楽しみください!
▼最終面接で落ちる理由がわからない時は自己分析が足りていないかも▼
KEN:落とす理由はない。でも、「採る理由もない」からだと思います
KEN:
1987年生まれ。本名北野唯我。事業会社、コンサルティングファーム出身。学生時代にボランティア団体を設立・プロボノ支援等のソーシャルセクターでの活動経験を持つ。
「いつも最終面接までいい感じで進むのに、最終で落ちることがよく分からない」
結論ファーストで答えると、その理由は「落とす理由はないけど、採る理由もないから」だと思います。
そもそもですが、企業は何のために面接をするのでしょうか?
当然、目的はシンプルで「入社後に活躍してくれる人を採ること」です。では、「入社後に活躍してくれる人」とは一体どんな人でしょうか?
これを構造的に考えるためには「業界特性による部分」と「どの会社でも共通する部分」に分けて考える必要があります。まず前者から見ていきましょう。
業界特性を持っているかどうかは「偉い人」じゃないと見極められない
例えば、商社の面接において「周りを巻き込む力」が極めて重視されますが、それは商社のメインの仕事がさまざまなステークホルダー(利害関係者)をまとめる仕事だからです。一方で商社は、製造やマーケティングのような業務はそれほど専門的に担当しないため、「確実な仕事をゆっくりコツコツと積み上げる力」や「ユーザーインサイトに基づく分析力」「クリエイティビティ」は、製造業や金融業界、マスコミ職に比べるとあまり見られません。この違いが「業界特性による部分」です。
この「その業界で特に必要とされる能力」は、その会社に長く勤め活躍している人ほどそれが何かが分かってくるものなので、必然的に「偉い人」が見極めることになります。選考ステップでいうと「最終面接」や「最終面接の1つ前」です。
一方で「どの企業でも共通する部分」に当たるのは、最低限の「地頭」や「不快感のないコミュニケーション能力」などです。これは若手でも見極めることができますので、面接の初期段階から見られることになります。
質問者は「業界特性」の部分で、育てたいと思われていない
さて、質問者の特徴は「初期の面接は通るけど、最終面接で落ちる」ということでした。それはつまり「基本的な部分はクリアしているが、応用部分ができていない」ということです。
面接官は「業界特性」の部分で、質問者を採りたいと思う理由を見つけられなかったのです。
では質問者は何を面接官に伝えたらいいのでしょうか?
それは上述の通り業界によって異なりますので、みなさんが行きたい企業のOB訪問やOG訪問で直接聞いてみましょう。
具体的には、年配の人に対して「どんな新人なら一緒に働きたいと思いますか?」「どんな後輩なら、いろいろ教えてやりたいと思いますか?」と聞いてみましょう。コンサルティングファームでは意外と「可愛げのある奴」という答えが返ってくるでしょうし、投資銀行では「とにかく頭の回転が速くて肝が座っている奴」などが返ってくるでしょう。
年配者の「こういう人と仕事をしたい」という要素は、最低限の業界特性を示しています。
その答えを踏まえて、最終面接で「あなたを採る理由」を伝えてみてはいかがでしょうか?
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