こんにちは、ワンキャリ編集部です。
「企業選びの軸」は、面接やESで頻出の質問としても、就職活動の方針を決める上でも非常に重要です。
今回は企業選びの軸を定める際のポイントや、面接やESでの回答例をご紹介します。企業選びの軸について知りたい就活生はぜひご参考にしてください。
<目次>
●企業選びの軸とは?
・就活の軸との違い
●企業選びの軸が重要な理由
・就活を効率的に進められる
・全体を通して迷わずに就活を進められる
・入社後のミスマッチを防げる
・志望動機の一貫性や説得力が増す
・企業選びの軸自体が、面接やESでよく聞かれる
●企業側が企業選びの軸を聞く理由
・自社に合う人材か確かめるため
・志望度の高さや熱意を知るため
・長く働いてくれる人材か見極めるため
●企業選びの軸は3パターン
・will:自分のやりたいこと
・can:自分の得意なこと
・must:自分に求められていること
●企業選びの軸の見つけ方
・自己分析をする
・業界研究・職種研究をする
・OB・OG訪問をする
・インターンシップに参加する
●企業選びの軸を考える際のポイント
・軸を企業や業界に合わせすぎない
・過去の経験や選択と一致する軸を探す
・独自性を意識する
●企業選びの軸の答え方
・1. 最初に結論を伝える
・2. 軸を決めた理由を、エピソードを交えて伝える
・3. 軸がその企業とマッチしていることを伝える
●【種類別】企業選びの軸の例一覧
・福利厚生や働きやすさを重視する軸
・成長機会や研修制度を重視する軸
・やりがいを重視する軸
・社風や企業文化を重視する軸
・企業規模や安定性を重視する軸
・給与や待遇を重視する軸
・企業のビジョンを重視する軸
・社会貢献を重視する軸
・キャリアパスを重視する軸
・グローバル展開を重視する軸
●【業界別】企業選びの軸の具体例
・メーカー
・商社
・金融
・コンサル
・不動産
・IT
・サービス
・小売
・広告/出版/マスコミ
・インフラ
●面接/ESで企業選びの軸を答える際の注意点とNG例
・表現をポジティブかつ適切なものに変換する
・企業に合った軸を回答する
・多くの企業に当てはまる軸を回答しない
・他の質問の回答と矛盾がないように注意する
●おわりに
企業選びの軸とは?
企業選びの軸とは、就活で企業を選ぶ際に定める「希望条件」のことです。例えば「○○という自分の価値観にマッチする企業を選びたい」「入社後には○○の業務を行いたい」などが当てはまります。ぼんやりとした軸ではなく、「何を重視しているのか?」を明確に言語化することが大切です。
就活の軸との違い
企業選びの軸は、「どんな会社で働きたいか?」を定めた基準です。
一方で就活の軸は「就活全体で自分が大切にしているもの」を指します。
例えば、以下のように使い分けるイメージです。
- 就活の軸:社会に貢献できる仕事がしたい
- 企業選びの軸:地域密着型の福祉サービスを展開している企業に入りたい
大きな就活の軸を決めて「就活の目的」を定め、企業選びの軸を参考に「具体的に入社したい企業」を決める、というイメージを持つとよいでしょう。
企業選びの軸が重要な理由

企業選びの軸が重要な理由は、大きく以下の5つです。
就活を効率的に進められる
企業選びの軸を持たず無計画にエントリーすると、説明会参加やエントリーシート(ES)の作成、面接準備などに追われ、疲弊してしまいます。就活は1年ほど続けることもあるため、長期間にわたり疲弊した状態で選考を受けるのは無理があるでしょう。
企業選びの軸を持っていると、受けたい企業をスムーズに絞れるため、必要な対策に絞って効率的に進められます。例えば「海外で働けるチャンスがある会社に入りたい」という軸があれば、海外拠点や海外出張制度のある企業に絞って就活を進められます。
全体を通して迷わずに就活を進められる
就活では、自分の選考結果や周囲の内定状況を見て「とりあえず内定を取らなければ」と焦ることもあります。焦ると軸がぶれてしまい、本来の自分の希望にマッチしない企業を選ぶ可能性が高くなるかもしれません。
しかし企業選びの軸があれば、どのような状況でも冷静に判断し自分にマッチした企業を選べるようになります。例えば「チームで協力しながら働くことを重視したい」という軸があれば、「内定はいただけたが社風が個人プレーであるため辞退しよう」というように選択できるでしょう。
入社後のミスマッチを防げる
企業選びの軸を決めていないまま入社すると、「想定していた社風と違った」「希望していた業務ができなかった」などのミスマッチが起きやすくなります。
こうしたミスマッチを防ぐには、企業選びの段階で「自分が大事にしたい価値観や働き方」などをはっきりさせておくことが必要です。
例えば「仕事とプライベートのバランスを保ちたい」という軸を持っていれば、残業時間や休暇制度を重視して企業を選べます。軸に合った会社を選ぶことで、入社後も納得して働けるでしょう。
志望動機の一貫性や説得力が増す
企業選びの軸があると志望動機に一貫性が増すため、選考時に面接官へ説得力を持って自分の熱意を伝えられます。また、選考のたびに志望動機を考え直す負担も減らせるため、より効率的に就活を進められるでしょう。
例えば「消費者と直接関わる仕事を通して役に立ちたい」という軸を持っていれば、個人客と直接コミュニケーションを取れる介護や接客業などを一貫して志望できます。企業の理念や仕事内容と軸が一致していれば、志望理由にも説得力が出て、面接での印象もアップするでしょう。
企業選びの軸自体が、面接やESでよく聞かれる
企業選びの軸は、選考本番でもよく聞かれます。質問の例としては「企業を選ぶ上で大事にしていることは何ですか?」などです。
面接で聞かれることが分かっている以上、本番当日に答えに困らないよう、事前に自分の軸を言語化しておきましょう。自分の軸と具体的なエピソードや印象を絡めて伝えられると、選考で好印象を与えられます。
企業側が企業選びの軸を聞く理由

企業が企業選びの軸を聞く理由は、主に以下の3点が考えられます。
自社に合う人材か確かめるため
採用担当者は、企業選びの軸から、学生の人柄や価値観が自社の理念やカルチャーに合致するかを慎重に見極めています。
入社後に取り組みたい業務や目指したいキャリアに関する軸が明確であることで、お互いのミスマッチを未然に防ぐことができます。企業側としては、コストのかかる早期離職を回避したいと考えているため、学生の企業選びの軸が自社の提供できる環境や成長機会とマッチしているかを重視して選考を進めます。
志望度の高さや熱意を知るため
企業選びの軸が自社の強みや特徴とマッチしない場合、志望度はそこまで高くないと判断される傾向があります。企業選びの軸を明確にするだけでなく、その軸にマッチした理由を具体的に説明できる企業を志望することが採用成功への近道です。
入社後どのような形で貢献したいか、どのようなキャリアパスを描いているのかを具体的かつ説得力を持って伝えることで、他の候補者と差別化し、志望度の高さをアピールすることができるでしょう。
長く働いてくれる人材か見極めるため
人材の採用と育成には相当な時間とコストが投じられているため、短期間での退職は企業にとって大きな損失です。
入社後も継続的に成長し、長く活躍してもらえるよう、学生の企業選びの軸を丁寧に確認し、双方にとって望ましい採用決定を目指しています。このプロセスは単なる人材確保ではなく、企業と個人の持続的な関係構築の第一歩といえるでしょう。
企業選びの軸は3パターン
企業選びの軸を定める際には、大きく分けて3つのアプローチがあります。実際に企業選びの軸を考える前に、どのようなパターンの軸があるのか理解しましょう。
will:自分のやりたいこと
「will」は、自分がやりたいことをもとに企業を選ぶ方法です。
もちろん自分のやりたいことを仕事にできるのは理想的であり、入社後も高いモチベーションを持てる可能性が高いです。
その一方で、やりたいことと自身の得意分野は必ずしも同じではありません。その結果、良いパフォーマンスが出せずにストレスを感じたり、好きだったことが嫌いになってしまったりする可能性もあります。
「will」をもとにした軸の設定が難しい場合は、次に紹介する「can」をもとに軸を設定してみましょう。
can:自分の得意なこと
「can」は、自分の得意なことをもとに企業を選ぶ方法です。
自分の強みや得意なことを生かせる企業を選ぶことで、就活などでも強みをアピールしやすくなりますし、入社後も活躍してやりがいを感じられる可能性が高まります。
入社時点では自分のやりたいこととはかもしれませんが、自分の強みを生かせる仕事では達成感も得られやすいので、将来的にやりたいことと一致する場合もあります。
must:自分に求められていること
上記の「will」と「can」で企業選びの軸を決めるのが一般的ですが、もう1つの判断基準として「must」を紹介します。
「must」は、自分に求められていることをもとに企業を選ぶ方法です。
自分のやりたいことや得意なことだけでなく、周囲から求められている内容で企業を選ぶことで、企業とのミスマッチを防げたり、自信を持って働ける環境を見つけられたりします。
企業選びの軸の見つけ方
ここからは、企業選びの軸を見つけるための具体的な方法を紹介します。
自己分析をする
就活の基本中の基本である自己分析は、企業選びの軸を見つける際にも非常に有効です。ここでは代表的な自己分析方法を4つ紹介します。
自分史
自分史とは、自分の人生を振り返り、現在までの体験を年表のように書き表したものです。客観的な視点でこれまでの経験を振り返り、自分自身の強みや弱みなどを分析するため、納得感のある自己PRの作成に生かせます。
自分史の書き方は以下の4ステップです。
1. 各年代の自分のタイプを書く 2. 幼少期からのエピソード年表を作る 3. モチベーショングラフを作り感情を言語化する 4. 自分史から分かることを多く書き出す
自分史を書くときは、歴史を完成させることよりも分析することを意識し、常に作業の最終的な目的は何かを意識して、取り組みましょう。また、なるべく要素を多く書き出すことで自分の価値観を理解するヒントになるため、1つでも多く洗い出しを行いましょう。
実際の記入例については、以下をご参照ください。
| 当時のキャラクター・立ち位置 | 出来事・エピソード | 当時感じたこと・考えていたこと | 経験から学んだこと | |
| 幼少期(小学校入学以前) | ・幼稚園ではしっかり者だが家では甘えん坊 | ・玄関の靴並べや新聞を取ってくるといったお手伝いをした | ・お手伝いをすることで、母や父が喜んでくれるのがうれしかった | ・誰かが喜ぶことをすると、自分もうれしい気持ちになる |
| 小学生 | ・クラスのまとめ役 | ・小学5年生のときに学級委員を務め、クラスで行うイベントの企画をまとめた | ・クラスメイトの意見をまとめて考えることにやりがいを感じた | ・クラスをまとめるためには、多くのクラスメイトの意見を聞くことが大切 |
| 中学時代 | ・学校ではサッカー部に所属。周囲を俯瞰して見るタイプ | ・中2の夏休みに、ボランティアとして、地域のクリーン活動に参加した | ・友達に誘われての参加だったため、最初は少し面倒に感じたが、歩道などがきれいになっていくともっと頑張ろうという気持ちになった | ・学校と家以外の活動に参加することで、自分の視野が広がった |
| 高校時代 | ・勉強そっちのけで部活にはまっていたサッカー少年 | ・サッカー部で県大会出場を目指して練習に励んだ | ・日々の練習はつらかったが、同じ目標に向かって部活のメンバーと一緒に努力をするのは楽しかった | ・高い目標を掲げて努力をするとモチベーションが上がる ・掲げていた目標には届かなくても、努力したことで得られるものは大きい |
| 大学時代 | ・周囲からよく相談を受けるタイプ | ・コンビニエンスストアのアルバイトで、指定されたたばこをすぐに出せるように銘柄をインターネットで調べて覚えた | ・指定されたたばこをスピーディに出せると、お客さまが満足した顔をしてくれる | ・少しの工夫で人の満足を引き出せる |
自分史における重要な要素は、主に以下のとおりです。印象的だった出来事を書き出すときは、これらの要素をセットで書くようにしましょう。
- 出来事が起きた時期と内容
- その出来事を選んだ理由
- その出来事を通して当時感じたこと
- その出来事によって学んだこと
出来事の内容のみを並べるのではなく、その出来事で感じたことや学んだことも書くことが重要です。
また、それらの出来事を「なぜ」始めた・やめたのか振り返ることを意識しましょう。そうすることで、自分の目的意識や価値観の洗い出しにつながります。
他にも、自分史のテンプレートや書き方のコツ、就活への生かし方について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
▼自分史の書き方について詳しく知りたい方はこちら ・【自分史の書き方】就活の自己分析に使えるテンプレート・例文
モチベーショングラフ
モチベーショングラフとは、幼少期から現在まで、どのようなときにやりがいを感じたか、あるいはやる気をなくしたのかといったモチベーションの変化を可視化することで、自己分析を行う手法です。
モチベーションが高いときの山と低いときの谷をつないだ曲線のグラフを作り、現在までの出来事のモチベーションの変化を可視化します。
まず以下のように縦軸に「心の充実度(モチベーションの高さ)」横軸に「年齢」を設定しましょう。


次に自分のこれまでの人生を振り返り、モチベーションの高低を曲線グラフで描きます。自分に大きな影響を与えた出来事を思い出しながら描くのがポイントです。グラフが描けたら、特にモチベーションに大きく変化があった時期に何があったのかを思い出し、そのイベントを記入します。
最後に、そのときに自分が考えていたことや、今振り返ってみて当時どのようなことが要因でモチベーションの起伏があったのかを深掘りします。モチベーショングラフを描くことで、自分の行動特性や思考特性を知り、そこから強みや弱みを抽出することが可能です。
モチベーショングラフを書くときは、「過去のエピソードから将来像をイメージする」ことがポイントです。将来像は、「志望する会社に入社すること」ではなく、その後の活躍する姿をイメージするようにしてください。どのようなキャリアを歩むのかを考えることで、より自分に合う企業選びができます。
また、周りの人に見てもらうことで、自分では気づけなかった強み・弱みが見つかるかもしれないため、「第三者に見てもらう」こともポイントの1つです。
モチベーショングラフを使用する際の注意点や就活への生かし方について、以下の記事で詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。
▼モチベーショングラフの書き方について詳しく知りたい方はこちら ・【モチベーショングラフの書き方【テンプレート付き】就活活用法を紹介
マインドマップ
マインドマップとは、特定のキーワードを中心として、関連する言葉やイメージを放射状につないだ図のことです。就活で自己分析をする際にマインドマップを使うと、思考を可視化して頭の中を整理できるため、自分の強みや得意なことなどが明確になります。
まずは深掘りするテーマを決めて、用紙の中心に記入してください。はじめて自己分析を行う場合のテーマは、「自分」にすることをおすすめします。自分というテーマから、「好きなこと」や「つらかったこと」、「性格」など自分の内面や経験へと派生させていきます。
テーマを中心に書いたら、周囲に関連するキーワードを放射線状に派生させていきます。放射線状に書く線は「ブランチ」といいます。1つのブランチに対して書くのは、基本的には1つのワードです。
テーマから派生して書き足した内容について、「なぜ?」を繰り返して項目の深掘りを行います。マインドマップを使って自分の内面や経験を掘り下げていくと、強みや価値観などが浮き彫りになります。
マインドマップを作る際は、「1枚にまとめる」「書くことを目的にしない」「後から見返しても分かるようにする」ことを意識しましょう。
1枚にまとめないと、マインドマップ特有の体系的な思考の流れを把握できなくなってしまいます。
また、マインドマップを使用する目的は「書くこと」ではなく、「自己分析の深掘り」です。作成自体が目的になってしまうと、深く分析できず本末転倒になってしまうかもしれないため、「書くことを目的にしない」ことに注意しましょう。
「後から見返しても分かるようにする」ためには、重要なポイントを太字にしたり、色分けしたりしておくことがおすすめです。見返せばすぐに内容が理解できるように工夫し、企業選びや自己PRの作成、面接対策などに生かしましょう。
マインドマップを使用した自己分析の具体例や、無料ツール・アプリ、その他就活への生かし方や注意点について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
▼マインドマップの書き方について詳しく知りたい方はこちら ・マインドマップを使った自己分析!書き方や無料のツール・アプリを紹介
ジョハリの窓
ジョハリの窓とは、「自分から見た自分」と「他人から見た自分」について分けて分析することで、自分への理解を深める自己分析の手法です。具体的には、自分について4つの領域から自己分析と他己分析を行うことで、自分と他者の認識のズレを発見します。

ジョハリの窓では、人が人間関係で有する4つの領域を「窓」に見立て、それぞれの領域に当てはまった項目で分析を行います。4つの窓にはそれぞれ以下の特徴があります。
| 自分は知っている | 自分は気づいていない | |
| 他人は知っている |
「開放の窓」 自分も他人も知っている自己 |
「盲点の窓」 自分は気づいていないが他人は知っている自己 |
| 他人は気づいていない |
「秘密の窓」 自分は知っているが、他人は気づいていない自己 |
「未知の窓」 誰からもまだ知られていない自己 |
ジョハリの窓のやり方は、紙とペンを使って自由に記述する方法が手軽です。あらかじめ一般的な性格・能力を選択肢として用意する方法もあります。無料の診断アプリもあるため、それを利用するのもいいでしょう。
自己分析と他己分析を組み合わせるジョハリの窓は、基本的に複数人が集まって行います。しかし、1人で行うことも不可能ではありません。
ジョハリの窓とその活用法、そして詳しい分析の仕方について気になる方は、以下の記事をご覧ください。
▼ジョハリ窓の自己分析のやり方について詳しく知りたい方はこちら ・ジョハリの窓とは?診断を就活に生かせる自己分析のやり方を解説
業界研究・職種研究をする
企業選びの軸を見つける際には、業界研究や職種研究をして世の中にどのような仕事があるかという理解度を深める方法があります。
業界・職種ごとの働き方や提供するサービス内容の違いを分析して、自分がどこに魅力を感じるかを知ることで、働き方や各分野に対する価値観が明らかになっていきます。
重要なのは、自分が興味を持った業界や職種について、なぜ自分が興味を持ったのかが明確になるまで深掘りするということです。
業界研究や職種研究の詳しいやり方について知りたい方は、以下の記事をご参考にしてください。
▼業界研究・職種研究について詳しく知りたい方はこちら ・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較 ・職種とは?【代表的な職種一覧】業種との違いや適性・志望動機をご紹介
OB・OG訪問をする
OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いを通じて紹介してもらったり、就活イベントを利用して社員と接点を持つことで機会を得たりできます。これにより、説明会では得られないリアルな情報を知ることができ、業界や企業についての理解が深まります。
OB・OG訪問で企業への理解を深めることで、自分が企業におけるどのような要素を重視しているかという企業選びの軸も見つけやすくなります。
さらに、業界や企業によっては、OB・OG訪問の有無や訪問時の評価が選考に影響することもあります。訪問の回数が多いと「熱意がある」と評価されたり、質の高い質問をすることで「優秀だ」と思われたりすることがあります。
OB・OG訪問をすべきか迷っている場合は、まずは最初の1人、同じゼミやサークルの先輩など身近な人から始めてみるといいでしょう。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
インターンシップに参加する
自己分析や企業研究を重ねることももちろん重要ですが、実際に業務を経験して初めて分かることも多いです。そこを補うためには、インターンシップが非常に有効です。
インターンシップを行うことでその業界や職種への理解が深まるのはもちろんですが、業務を行う上で自分がどのようなことを重視するか、という点が明らかになります。つまり、企業選びの軸を見つける際にも役立つのです。
インターンシップは長期のものと短期のものがあり、業界や業務内容もさまざまなので、自分のニーズに合ったインターンシップを見つけて有効に活用しましょう。
インターンシップについて詳しく知りたい方は以下の記事をご参考にしてください。
▼インターンシップについて詳しく知りたい方はこちら ・インターンとは?参加するメリットや募集の探し方・面接対策を解説
企業選びの軸を考える際のポイント

企業選びの軸を考える際は、以下のポイントを意識しましょう。
軸を企業や業界に合わせすぎない
企業選びの軸は、「自分の価値観や考え方」をベースに考えることが基本です。そのため、あまり就活を意識しすぎないように注意しましょう。企業や業界を過度に意識して軸を作ると、説得力が弱くなり面接で深掘りされたときに答えづらくなります。
例えば「自分のプライベートも大切にして働きたい」と考えているのに、「志望先が営業職なので仕事最優先で働けることをアピールしよう」と軸を寄せすぎてしまうと、話に一貫性がなくなります。
このようなミスマッチを防ぐためにも、自分が本当に大切にしたい要素を優先して考えましょう。
過去の経験や選択と一致する軸を探す
企業選びの軸は、自分の過去の経験や選択と関連していると、説明した際に説得力が増します。経験と企業選びの軸が一致していれば、ESや面接でスムーズに自分の言葉で説明できるため、相手にも伝わりやすくなります。
例えば「チームで協力して目標を達成する文化がある企業へ入りたい」と考えているなら、「部活でキャプテンを務めた経験からチームでの達成にやりがいを感じる」というイメージで話を絡めるとよいでしょう。
独自性を意識する
多くの就活生が使うありきたりな軸だけでは、面接官の印象に残りにくくなります。そのため、自分の考えや経験に基づきオリジナリティのある言葉で伝えましょう。
例えば「人の役に立ちたい」という企業選びの軸があるなら、以下のように自分の経験を交えつつ伝えると、個性が出て企業側の印象にも残りやすくなります。
- 学生時代のボランティア経験から、高齢者の支援にやりがいを感じた
- 地元のまちづくり活動に関わった経験から、地域に貢献できる仕事がしたい
企業選びの軸の答え方

1. 最初に結論を伝える
まず結論から伝えましょう。企業選びの軸以外でも共通していますが、結論から伝えなければ面接官は話の全体像をつかめません。理由や経緯から話し始めると、面接官は何が言いたいのか理解が難しく、話がなかなか耳に入ってきません。
軸を2つ以上伝えたい場合も、最初にまとめて伝えてから詳細を述べましょう。
2. 軸を決めた理由を、エピソードを交えて伝える
次に、その企業選びの軸を持つきっかけとなるエピソードを説明しましょう。軸だけでなく、その根拠も伝えることで説得力が増します。
採用担当者は、自己PRや志望動機など他の回答との一貫性も確かめようとしています。したがって、自己分析や企業研究を重ねた上で軸を定めましょう。
3. 軸がその企業とマッチしていることを伝える
さらに、自分の企業選びの軸が企業とマッチしていることを伝えましょう。企業選びの軸と企業の特徴を意識して回答することが大切です。
企業とマッチしていることをアピールできないと、採用担当者は「その企業選びの軸は他社でもかなえられる」と判断する可能性があります。「自分の企業選びの軸は御社でしか実現できない」ことを伝えられると、志望度の高さをアピールできます。
4. 入社後のビジョンを伝える
最後に、入社後のビジョンやキャリアプランを伝えましょう。企業選びの軸を伝えた上で入社後の目標を伝えることで、採用担当者は学生の入社後の活躍をイメージできます。
【種類別】企業選びの軸の例一覧
それでは、種類別に企業選びの軸の例をチェックしましょう。
福利厚生や働きやすさを重視する軸
・大学時代のアルバイトでは、自分の週末の予定を立てにくく職場にストレスを感じたこともありました。そのため、仕事へのポジティブなモチベーションを得るためにも、有給休暇が取りやすい会社で働きたいと考えるようになりました。 ・家族に介護が必要な人がいたので、大学時代のバイトでは希望するシフト通りに働けないこともありました。こうした将来的なライフイベントも見据えて、育児や介護制度が整っている企業に魅力を感じています。 ・部活動で体調を崩しながらも無理して続けた経験があるため、社員の健康を守る取り組みをしている会社を志望しています。
成長機会や研修制度を重視する軸
・塾講師のアルバイトをしていたとき、先輩からのアドバイスによって最初は苦手だった「生徒への説明力」を改善できた経験があり、とても成長できました。そのため就活でも、研修制度がしっかり整っている企業を志望しています。 ・ゼミ活動でプロジェクトのリーダーを任された際、思ったような成果を出せずチームで動く難しさを痛感しました。しかし、その経験で大きく成長できた実感もあるため、若手でも裁量を持てる環境にひかれています。 ・大学時代にITスキルを独学で身に付けていましたが、もっと効率的かつ継続的に学べるよう研修制度がある企業を希望しています。
やりがいを重視する軸
・接客業のアルバイトでお客さまから「あなたがいてくれて助かった」と言われた瞬間に大きなやりがいを感じました。就活でも、個人のお客さまと直接関わって感謝される機会が多い仕事に就きたいと思います。 ・サークルのイベントで大学を巻き込んだ大きな講演会を成功させたとき、チームで何かを成し遂げることにやりがいを感じました。自分自身の成長にもつながったので、こうしたやりがいを感じながら社会人として活躍できる力を身に付けられる企業に入りたいと思っています。 ・大学時代のボランティア活動で、目の前の誰かに直接役立つ経験をしてから、社会の一員として実感を持てる仕事に魅力を感じています。
社風や企業文化を重視する軸
・大学で入っていた体育会の部活動は、過度に上下関係が厳しく息が詰まる経験もありました。そのため就活では、お互いにリスペクトを持ちつつ年齢や役職に関係なくフラットに話せる企業に魅力を感じています。 ・大学のゼミは学年や立場に関係なく意見が言いやすい環境であったため、快適に活動ができていました。そのため、風通しが良く自由に発言できる企業文化を大切にしたいと考えています。 ・インターンの際にチーム内の雰囲気がよく、与えられた目標をスムーズに達成できた経験がありました。この経験から、締めるところは締めつつ、雰囲気良く業務に取り組める社風であるかを重視しています。
企業規模や安定性を重視する軸
・不況の影響を受けて親がリストラを経験したことがあり、その際に家族は大変な苦労をしました。この経験があり、未来の家族を守るためにも、安定した環境で長く働ける企業を選びたいと考えています。 ・就活を始めてから、業績や社員数などの数字から企業を比較するうちに、経営基盤の安定性にも意識が向くようになりました。 ・公務員を目指していた時期もありましたが、民間企業の中でも安定して働ける大手企業に魅力を感じています。
給与や待遇を重視する軸
・奨学金を返済する必要があるため、早い段階でどんどん収入を上げたいと考えています。そのため、適正に成果が評価されて昇給や賞与に反映される企業を志望しています。 ・大学時代のアルバイト先では、新人教育や後輩のマネジメントなどを頑張っても給料に反映されませんでした。自分の努力が給料に反映されないのは仕事へのモチベーションにも関わるため、成果主義の環境に魅力を感じています。 ・一人暮らしで自立して生活していく上で、給与水準が明確で将来設計が立てやすい企業を希望しています。
企業のビジョンを重視する軸
・ボランティアで途上国を訪れた経験から、環境問題に関心を持つようになりました。そのため、「持続可能な社会を目指す」というビジョンを掲げている企業を目指しています。 ・大学で学んだ防災やまちづくりに関する知識を生かしたいと考え、「地域密着型のサービス」を提供している企業に魅力を感じています。 ・就活イベントで企業の社長が話していたビジョンに心を打たれ、自分もその実現に関わりたいと強く感じました。
社会貢献を重視する軸
・高校時代から高齢者向けのボランティアに参加してきた経験から、人の役に立って社会に貢献できる喜びを仕事でも重視したいと考えています。 ・大学時代に地元の町おこしプロジェクトに参加した際に地域の課題解決に取り組めるやりがいを強く実感できたので、そうした地域の課題解決に貢献できる会社で働きたいです。 ・介護施設での実習を通して、精神的・身体的な支援を求めている人に寄り添うことの必要性を実感でき、仕事にやりがいを覚えました。
キャリアパスを重視する軸
・ゼミの活動でリーダーを経験し、人をまとめる役割にやりがいを感じていました。そのため、早いうちに経験を積んで将来的に組織全体のマネジメント職を目指せる企業を志望しています。 ・将来は専門資格を生かして、社内でより責任がある仕事を任せてもらえることを意識しています。そのため、専門的なスキルを身に付けられる業務に取り組んで、どんどんキャリアアップを目指せる職場で経験を積みたいです。 ・社会人になっても新しい分野に挑戦し続けたいので、職種転換や異動制度がある企業に魅力を感じています。
グローバル展開を重視する軸
・大学時代に1年間アメリカへ留学し、さまざまな国籍の人と関わった経験を生かして、海外と関わる仕事がしたいと考えています。 ・大学時代に英語スピーチコンテストで全国大会に出場した経験から、語学を生かせる職場に憧れを持つようになりました。 ・外国人観光客向けの案内ボランティアをした際、多文化の中で働く楽しさを感じたため、グローバルな企業を志望しています。
【業界別】企業選びの軸の具体例
ここでは企業選びの軸の具体例を、業界別に紹介します。
メーカー
・人々の生活を便利にする仕事がしたい ・自分が生み出したものを世の中に届けたい ・ものづくりに関わる仕事がしたい ・人の悩みを解決する仕事がしたい ・人々に感動を与えたい ・周囲の人を巻き込みながら大きな仕事がしたい
▼メーカーについて詳しく知りたい方はこちら ・【素材メーカー:業界研究】大手5社(日本製鉄・旭化成・AGC・クラレ・日本ガイシ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【電機メーカー:業界研究】大手4社(ソニー・日立製作所・パナソニック・三菱電機)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【化粧品メーカー:業界研究】日本の大手4社(花王・資生堂・コーセー・日本ロレアル)を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【飲料メーカー:業界研究】大手4社「アサヒ・キリン・サントリー・サッポロ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【食品メーカー:業界研究】大手5社(味の素・日本ハム・明治・日清食品・江崎グリコ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【重工メーカー:業界研究】大手3社「三菱重工業・川崎重工業・IHI」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【製薬:業界研究】大手5社(武田薬品工業・大塚製薬・アステラス製薬・第一三共・中外製薬)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【精密機器メーカー:業界研究】大手4社(デンソー・キヤノン・富士フイルム・キーエンス)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:日系消費財メーカー】大手4社(花王、ユニ・チャーム、ライオン、小林製薬)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【自動車メーカー:業界研究】大手5社(トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・マツダ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【医療機器メーカー:業界研究】大手5社(キヤノン・富士フイルム・オリンパス・テルモ・オムロン)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
商社
・流通の力で豊かな生活を実現したい ・海外事業に携わる仕事がしたい ・規模の大きな仕事に携わりたい ・コミュニケーション能力を生かしたい
▼商社について詳しく知りたい方はこちら ・【総合商社:業界研究】五大商社(三井物産・三菱商事・伊藤忠商事・丸紅・住友商事)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【鉄鋼商社:業界研究】大手4社「JFE商事・伊藤忠丸紅鉄鋼・阪和興業・メタルワン」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
金融
・人を支援/応援する仕事がしたい ・責任ある仕事がしたい ・長期的に顧客と関わり、信頼関係を築きたい ・さまざまな業界と関わりながら働きたい ・地域を活性化させる仕事がしたい
▼金融について詳しく知りたい方はこちら ・【メガバンク:業界研究】三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【地銀:業界研究】大手5行(千葉銀行・静岡銀行・横浜銀行・福岡銀行・京都銀行)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
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コンサル
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面接/ESで企業選びの軸を答える際の注意点とNG例

ここでは、企業選びの軸を回答する際に注意すべき点をご紹介します。
表現をポジティブかつ適切なものに変換する
企業選びの際の判断材料として、自身の本音を大切にするのは重要ですが、面接やESでそのまま伝えると採用担当者はネガティブなイメージを持ってしまいます。
以下、自身の本音をポジティブな表現に変換する例をご紹介します。
ポジティブな言葉への変換例 ・忙しくても待遇の良い企業→早く経験を積んで成長できる企業 ・福利厚生が充実した企業→長く働ける環境がある企業 ・単調な仕事ができる企業→正確さが求められる仕事がある企業
企業に合った軸を回答する
企業選びの軸を答えるときには、企業に合ったものを選ぶことが大切です。企業選びの軸が企業と合わないと、「ミスマッチが起きる」「すぐに離職するかもしれない」とネガティブに捉えられる可能性があります。
企業や職種によって求める人物像やスキルは異なるため、求める人物像にマッチした企業選びの軸を選びましょう。ワンキャリアでは、企業や職種ごとに合格の秘訣(ひけつ)を紹介しています。ここではトヨタ自動車の例をご紹介します。
トヨタ自動車のインターン・本選考対策のポイント ・トヨタへの圧倒的な志望度を示すこと ・チームで成果を出せる人材だと示すこと ・課題意識と問題解決能力の高さを示し続けること ※出典:トヨタ自動車|技術職2025年卒の選考対策ページ
トヨタ自動車の選考を受ける場合は、上記と合致する軸を表すエピソードを選ぶようにしましょう。
以下から、企業・職種ごとの合格の秘訣を検索できます。こちらをぜひ参考にして、アピールできる長所を選びましょう。
▼企業ごとの合格の秘訣をさらに知りたい方はこちら ・ワンキャリア 企業一覧
多くの企業に当てはまる軸を回答しない
多くの企業にあてはまる軸では志望度をアピールできません。抽象的な企業選びの軸になっていないか確認しましょう。
多くの企業に当てはまるような軸では、採用担当者は「その就活の軸は他社でもかなえられる」と判断する可能性があります。「自分の企業選びの軸は御社でしか実現できない」ことを伝えられるように準備しましょう。
他の質問の回答と矛盾がないように注意する
自己PRや志望動機など、他の回答と矛盾がないか確認しましょう。他の回答との一貫性がない企業選びの軸を答えると、採用担当者は「自己分析が足りないのでは」「志望度が高くないのでは」という印象を持ちます。
回答が矛盾しないよう、自己分析や企業研究にきちんと取り組みましょう。
おわりに
ここまで、就活において非常に重要な企業選びの軸について、見つけ方やポイントを中心に例文を交えてご紹介してきました。
面接などでも頻繁に聞かれるだけでなく、自分に合った企業を選ぶ上でも大切なので、ぜひこの記事を参考にして、企業選びの軸を見つけていただきたいです。
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