26年卒 技術系職
技術系職
No.445673 インターン / エントリーシートの体験談
| 提出期日 | 6月下旬 |
|---|---|
| 提出方法 | マイページ上で |
| 結果通知時期 | 2週間以内 |
| 結果通知方法 | メールで |
<設問①> あなたは大学を卒業し、就職1年目。就活ではコンサル業界を志望していて、内定をもらった会社の1つ、物流コンサルティング会社に就職し、営業に配属となった。 【株式会社コネクトトランスポート】 あなたは物流コンサルティング会社「コネクトトランスポート」の営業として食品業界の大手企業を主に担当しており、顧客であるメーカーや商社など幅広い業種に対して、顧客企業の抱える物流に関連する課題を見つけ出し、戦略コンサルティングや業務改善コンサルティングなどのサポートを行なっている。あなたは2024年問題などの輸送に関連する問題を中心に、多くの企業に対して積極的に提案を行ってきた。 最近になって、役員である幸村の指示で中小企業を開拓するプロジェクトにアサインされる。 このプロジェクトでは、中小企業に対して「モーダルシフト」を推進し、効果的な訴求方法を実験しながら見つけ出し、コネクトトランスポートのコンサルティング事業の柱に育てたい、というのを狙いにしている。 また、あなたはある記事を読んだ。それによれば、SDGsや環境問題などの社会課題の解決を考えると、モーダルシフトが中小企業に展開されることも重要である。しかし中小企業の優先順位は比較的低いため、まずは社会課題に理解・共感してもらうことが必要ではないか、としていた。 メインターゲットである中小規模の食品メーカーにはなかなかアポが取れない中、ようやく1社とのアポを取り付けることができた。 会社に訪問し、その企業の部長である場谷さんと対面して企画を説明しようとするが、反論に遭ってしまった。 「モーダルシフトについて、私も少しは知っていますが、うちでは船や列車で運ぶような大量の荷物はまずないですよ。それに、大量の荷物を運んだところで天候の影響を受けるとなると、もし配達が遅れた場合に被る損害が大きすぎる。うちのような小さい企業では結局メリットはほとんどありません。」 場谷さんは合理的でストレートな人。もっともな意見でぐうの音も出ず、スタートから難しいことが分かってしまった。場谷さんとは話が上手くまとまらないまま出直すこととなった。(a) これを受け、場谷さんとの関係を構築しプロジェクトを前進させるために、何を考え、どのように行動しますか。(b) 翌朝にプロジェクトの定例ミーティングがあり、他のプロジェクトメンバー4名に対してこの話を報告する場合、メンバーを前向きにするために、どう語りますか。(実際に語るように回答をお書きください。) ※用語注釈 「モーダルシフト」とは、輸送手段を環境負荷の少ないものに切り替えることを指します。具体的には、トラックなどの道路輸送から、鉄道や船舶などの大量輸送手段に転換することです。これにより、二酸化炭素排出量の削減や交通渋滞の緩和が期待されます。特に、長距離輸送や大量輸送において効果が大きく、物流業界での効率化と環境負荷の軽減が目的とされています。 「2024年問題」とは、2024年の労働基準法改正による課題です。特に、トラック運転手や建設業の労働時間上限規制が強化され、長時間労働の是正と人手不足、物流・建設業界の業務効率化が求められます。テレワークの普及により、労働時間管理や評価方法の見直しも必要です。 ※物流やコンサルティング業、モーダルシフトなどに関する知識は問いません。 ※不足する情報は前提条件を置いてご自身で補ってください。 ※結論だけを書くのではなく、できるだけ「考えながら書く」、「書きながら考える」にトライしてください。
(a)
正直に言えば、場谷さんの言葉を聞いた瞬間、胸の奥がスッと冷えました。
「たしかに…」と反論できない。そして“中小企業でのモーダルシフトの難しさ”を現場の言葉として突きつけられた感覚がありました。
ここで焦って押し切ることは逆効果だろう、とまず考えました。
いったん立ち止...
<設問②> 設問①の設定を続けます。あなたが株式会社コネクトトランスポートの社員だったとしたら、どうしますか。 設問①の結果、場谷さんとの関係を構築することができ、今後何かあれば手助けしてくれるとの言葉をもらえた。 引き続き業務を進めていたところ、あなたをプロジェクトにアサインした役員である幸村と話をする機会があった。 「君をアサインしたプロジェクトだけど、モーダルシフトは推進しようにも、中小企業にとってはかなり手詰まりな状況になっているよね。環境負荷についてはあまり実感しにくいけど、ドライバー不足の輸送業界には今後絶対に必要になってくるはず。 それに、まだ大々的にモーダルシフトへの移行を進めている企業は少ないから、このプロジェクトが成功すれば他の企業もこれまで以上に興味を持ってもらえると思うんだよ。知ってもらえる機会が増えれば、顧客も増える可能性もあるし。 ただし、普通に中小企業に『やりませんか?』と言っても、ほとんどのケースでは難しいだろう。だからこそ、どういう企業や業種にモーダルシフトに繋がるようなニーズがあり、どういう風な解決策が必要か。それをどう表現したらいいか。そういうところをよく考える必要があるわけだ。」 ここまでの状況を踏まえて、中小企業への開拓のために、(a)重要ポイントがどこにあると仮定し、どのような仮説を立てますか。(b)また、どのような戦略を立てますか。
(a) 仮説づくり
幸村さんの言葉を聞きながら、頭の中で“複数の仮説の階層”が整理されていきました。
大きくは次の3つが重要だと感じました。
✦仮説①:企業側が“社会課題”を十分に理解していない
SDGsや2024年問題といった背景知識が抽象的で、自社の課題と結びついて...
設問①〜②の設定を続けます。あなたが株式会社コネクトトランスポートの社員だったとしたら、どうしますか。 あなたが<設問②>で立てた戦略に沿って行動を進めようと準備していたところ、協力してくれそうな人物たちが現れました。 ■食品業界担当の営業をしている同期 名前:望月 裕子 性別:女性 望月とは同期入社で、入社式の時に隣だったことから、お互いに業務のことについて相談しあえる関係となる。 両親は医療品メーカーの社員で、いつかはそういった業界の品物も担当したいと思っている。前向きで人と接することが好きだが、たまに空気が読めない。 望月さんが協力してくれることは決まり、さらに、以下の3人の中から協力者を選び、巻き込むことができる可能性があります。 ■別業界(機械関連の輸送等)を担当している同期 名前:大川 優太郎 性別:男性 大川とは同期入社で、大学が同じだった。配属先は別となったが、今でも定期的に連絡を取り合い、休日に遊ぶような仲。 良好な人間関係を作ることに長け、何事にも相手の立場に立ち、親身になって応えようとするので、周囲から可愛がられているが、少し強く言われたりすると落ち込みやすい。 ■ターゲット顧客になり得るような企業に勤めている先輩1 名前:平田 美幸 性別:女性 主人公の高校の時の部活の先輩で、卒業してからもずっと連絡を取り合っている。 昔から何でも話せる関係で、主人公にとっては憧れの存在。 現在は隣の県の食品企業に就職し、営業職としてバリバリ働いている。 最近のこの企業の業績は好調で、初の広域販売をする新商品に携わっているらしいが、難しいという話をしていた。もっと離れた場所にも商品を売り出したいが、輸送方法が決まらずに保留となっているらしい。 ■ターゲット顧客になり得るような企業に勤めている先輩2 名前:青野 康太 性別:男性 主人公が大学の時に同じサークルで活動していた先輩。就職の相談にも親身に乗ってくれて、趣味も同じなので卒業した今でも関係が続いている。休日を合わせて遊びに行くような仲。 現在は同じ県の菓子メーカーに就職。新商品を考案する部署で働いていて、地域限定の新商品なども手掛けている。(a) どの人物をどうやって巻き込み、具体的にどのように進めていきますか。(b)あなたが選んだ協力者に向かってどんなことを語りますか。(実際に語るように回答をお書きください。)
(a) 誰をどう巻き込むか
ここでは、私自身が「誰が“突破口”になりうるか」を考えた。
中小企業の輸送課題をリアルに抱える食品業界
モーダルシフトと相性の良い広域販売の課題
地域限定商品の輸送
同期の協力姿勢
人間関係の強さ
これらを踏まえると、
...
あなたは、協力者の伝手から物流システム会社で物流システムの設計をしている専門家である山本さんに話を聞くチャンスを得た。 あなたは、ここまででまだ確信が持てないことを聞いてみた。つまり、中小企業にモーダルシフトのニーズがあるとすればどういうところにあるのか、という点である。 山本さんによれば、「確かに『中小企業』と一般論で語るとモーダルシフトへのニーズは少ないということになるでしょう。ただし、例外的かもしれませんが、ないわけではないと思いますよ。実際に私のお客様でもそういう話になったこともありましたし。 つまり、何かというと、企業の規模を問わず、ある程度大きな輸送量が発生して、ある程度長距離であれば、ニーズがあり得るわけです。距離で言えば、500km以上がモーダルシフトでメリットが出てくる“損益分岐点”だと言われます。そうすると、大都市圏から遠いような、例えば、沖縄の会社はどうですか?あるいは、輸出企業はどうですか?逆に、海外の企業にはどうですか? 輸送量に関して言えば、複数企業の荷物を束ねて運ぶことを前提とすれば、1社では大きな輸送量がなくても、例えば同じ地域の3社が、500km以上離れた同じ地域の都市部に輸送するということもあり得なくはないですよね。」 山本さんが語ってくれたことは目から鱗だったが、ほんのさわりでしかないこともわかった。(a) あなたはこの後、さらに、どのような情報を山本さんから引き出したいと思いますか。
山本さんからさらに聞き出したい情報
話を聞きながら、「この人は実務の“裏側”を知っている」と感じました。
だからこそ引き出したいのは次の4点です。
① 実際の成功事例の“細部”
どんな企業規模
どんな輸送品
どんな距離
どうやって社内を説得したか
成...
設問①~④の設定を続けます。あなたが株式会社コネクトトランスポートの社員だったとしたら、どうしますか。 これまでの行動の結果、展開に光が差してきた。 そんな中、同期の望月から相談があるという。 「いよいよやるべきことが見えてきた感じだね。でも…この状況で申し訳ないんだけど、ちょっと自分の限界が見えてきたというか…。君は色々と深く考えて行動できるけど、自分はそういうの苦手でさ。ミスも結構あるし、このままこの会社にいていいのかとか、自分のやりがいって何だろうとか、考えちゃうんだよね…。」(a)望月さんに対して、どう語りますか。(実際に語るように回答をお書きください。)(b)あなたの意図を解説してください。
(a) 望月への言葉
「裕子、話してくれてありがとう。
正直に言うと、君がそう感じていたことに気づけなかったのが悔しい。
でもね、一つ言わせてほしい。
“深く考えるのが苦手”とか“ミスが多い”とか、君は自分の弱さばかり見てるけど、僕は違うところを見てる。
君は、人に飛び込...
<設問⑥> 設問①~⑤の設定を続けます。あなたが株式会社コネクトトランスポートの社員だったとしたら、どうしますか。 設問⑤のように声をかけた結果、これまで以上にやる気を引き出すことができたようだ。今後も継続して協力してくれると言ってもらうことができた。 引き続き業務を進めていたところ、設問①で会ってくれた場谷さんから連絡があった。 中小規模といっても比較的大きい、北海道の乳製品メーカーの取締役である川北さんを紹介してくれるそうだ。 場谷さんの話によると、川北さんの企業ではSDGsの観点からモーダルシフトを推進する方向で業務を進めていこうとしているという。 しかし、一般的なモーダルシフトではメリットが少なく、どのように採り入れていくかが課題となっているそうだ。 その話を聞いて、あなたがこういったことを熱心に考えていることを思い出してくれたらしい。 川北さんと話をする前に協力者たちと現状を調べてみたところ、北海道から例えば東京まで1,200km以上あり、距離は十分長く問題ではない。しかし、一度の輸送量から考えるとコストが合わない。単純化して言えば、通常の鉄道用コンテナの半分ほどの量を送ることしかなく、輸送コストがおそらく現行の3割以上は上がるため、値上げしない限りは難しい。(a) 川北さんを味方に付けるとしたら、どんなプレゼンテーションをしますか。そのプレゼンの後に議論する時間もあるとして、プレゼンではどう語りますか。(実際に語るように回答をお書きください。)
(a) 川北さん向けのプレゼン(実際に話す形式で)
「川北取締役、本日はお時間をいただきありがとうございます。
コネクトトランスポートの◯◯と申します。
まず、御社がSDGsの観点からモーダルシフトを検討されていること、非常に素晴らしい取り組みだと感じております。ただ、御社の輸送...
<設問⑦> 設問①~⑥の設定を続けます。あなたが株式会社コネクトトランスポートの社員だったとしたら、どうしますか。 設問⑥の結果、川北さんはあなたたちの活動に理解を示してくれた。 来週のうちに社内で協議を行うので、実際に取り組んでいく際にはまた連絡させてほしい、と言ってくれた。 そんな中、設問②であなたに協力してくれることになったもう一人の協力者から、食品卸会社の物流管理部の部長である森川さんを紹介してもらえることとなった。 実際に会って話を聞いてみると、森川さんの会社では従来のトラック輸送だけでなく、まだ品目は少ないものの、できるものから徐々に鉄道輸送へと切り替えているという。 基本的には、モーダルシフトは大量の物を長距離で運ぶことに向いており、それによってCO2削減量も多くなるのはよく言われている通りであるという。大量でなくても効果があるかもしれないと試験的に実施しているのは、冷蔵・冷凍で輸送する食品であるという。 理由は、トラック輸送よりも鉄道や船舶の方が安定した温度で運べることにある。そういうものを組み合わせて関東圏、関西圏などの人口密集地域の拠点まで運ぶことにモーダルシフトを採り入れることには可能性があるという。 または、複数の中小企業で実質的に「乗り合い」のような輸送ができれば、中小企業でも可能性はあるのではないか。 いずれにしても、中小企業がモーダルシフトに乗ってくるのは、そうした工夫がないと難しいだろう、と語ってくれた。(a)これをあなたの仮説(設問②)の検証結果として捉えると、どのようなことが言えますか。(b)今後、更に活動を広げることを目指すとしたら、どのような改善方法が考えられますか。
(a) 仮説の検証
森川さんの話から、私の設問②で立てた仮説は次のように整理できる。
◎仮説①:社会課題の理解不足
→ 部分的に正しいが“十分ではない”
森川さんはむしろ理解していた。
ただし中小企業は一般に情報量が不足しているのは事実。
◎仮説②:メリットよりもリ...
<設問⑧> 設問①~⑦まで、お疲れ様でした。 これまでの回答を振り返って、「自信をもって答えられた」と思うようなことや、「もっと改善したい」と思うようなことがあれば、ぜひざっくばらんにお書きください。 その際、「自信をもって答えられた」 と「もっと改善したい」を分けて、お書きください。(a)「自信をもって答えられた」(b)「もっと改善したい」 ※ネガティブなことを書いたからと言って、それだけでネガティブに評価することはありません。率直にあなたがご自身を振り返って思うことをお書きください。
(a) 「自信をもって答えられた」
相手との信頼関係をどう築くかという“人”の部分
中小企業のリアルな懸念を受け止めるスタンス
仮説の立て方と戦略設計
プレゼン資料ではなく“物語として伝える表現力”
望月の悩みに寄り添うコミュニケーション
特に“人を巻き込む...
各質問項目で注意した点
相手に伝わりやすいような論理的な文章構造となるように努力した。また、相手の感情をくみ取って回答することを心がけた。
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